ジムかん。(トレセン学園内ジムの管理人の話。 作:なっぞのひと
「だめデすよ、そうマ、ちゃんとおかね管り、しないとカード結局、限ド額こえてお金たりません、何かっタですか?」
キッチンカーというか、フルコース対応可能なキッチンバスでスタッフごと連れてやって来た、カレー屋の店主ことヴィシュヌは流がカードの額が足りないならATMで現金を下ろすかカードで分割にすれば良いのだがそれをめんどくさがり、キッチンカーに興味を持ってやって来た理事長に現金で立て替えてもらった事に少し怒りながら、従業員と共にキッチンカーで料理を作っている。
金に関しては流自身も流石にやらかしたと思っているのか、少し項垂れた感じに見えた。
「コンピュータ式の焙煎機と最高級手回し式のガスロースターとと燕三条製ネルブリューワーと高級ケトルのネルドリップと業務用グラインダーBK43を2台です。」
「それ全ぶ合ワせると軽く100まん円こえますよね?限どがくとびこえです、ウマゾンですか?」
「ええ…まあそんな所です。」
「おばかですね、じぶんひとりようのどうぐですか?」
「焙煎機はジムの給湯室においてグラインダーはカフェテリアにと、ネル一式はあっちに居るコーヒー好きの・・・」
流はすぐにマンハッタンカフェの方を手で指し示すと物凄いブーイングが鳴り響いた
「そうまそこは、じぶんで使うとか、いいましょウよあいかわらず、あいかわらず人の道はずれです。りじちょうもすこしきびしくしなきゃ駄目です、こんなクズでもわたシにとってソウマともだちです、おともだちがおかねでだめになるのよくないです。」
呆れながらも悲しそうに友を案ずるヴィシュヌの発言に心を打たれたのか理事長は大きく頷いて
「確かにヴィシュヌ氏の言う通り、蒼間君の金の使い方に関して本来社会人として口を出すべきではないとは思うが、あのような使い方は生徒の教育に悪い!蒼間くんの給料は当面の間小遣い制として残りは天引き貯金とする!」
流はまあ当然かという顔だった。
カードに関しては月の限度額を超えてはいるが引き落とされていないだけで、焙煎機自体は理事長がボーナス代わりにポケットマネーを押し付けてきたので実質無料状態だが、ネルドリップに使うためのセットや大量抽出のためのブリューワーなどはそれなりの値段になる。
何よりカフェテリアの調理スペースに置く予定のBK43グラインダーは業務用としても世界最高品質でその額は約70万と超高級品だそれを2台と給湯室用に自分好みの物を合わせると合計2買っているのだそんな事をすればすぐにその月の限度額になるだけで貯金そのものに対しては影響ない。
理事長に立替えてもらったのはATMの時間が17時までで下ろせなかっただけで翌日には理事長に返すつもりではあったが。
「元々、福利厚生事態はしっかりして電気水道ガス食事もただですし試合も決まったし当面、金を使うことがありませんのから別に、お金も明日おろしてから返金するつもりでしたが、やらかしたのは事実ですし私も自分の金銭の使い方に思う所はあったのでので甘んじて罰はお受けしますよ。」
流が思ったより素直に受け入れてダメージもなさそうだったので、食器の配膳やらを手伝っていた高槻が一言。
「あんまりダメージなさそうっすね、プラスで当面の間カフェさんと接見禁止ってのは?」
それは流石に困ると困った顔をする流を見た、ユキノビジンが高槻に注意する前にゴールドシチーが
「高槻、それはやりすぎ別に、管理人さんも払わないってわけじゃないし、理事長が今日立替えただけじゃん、それで関係ないカフェ巻き込むのはどうなの?」
「冗談でも言って良いこと悪い事あるよね。」
「ひっど」
高槻が冗談まじりに言った一言が本当に周りの地雷を踏んでしまったような状況になっているので、流はフォローする事にした。
「高槻、お前俺とやりあえないからってさ、俺の痛いところを突いてスカッとしようってのか?」
流にも注目が集まり、余計に変な空気になりかけているがここでさらに自分にヘイトを集める事にした。
「ガタイがいいだでけで弱いのがバレて担当に守って貰って良かったなあ、おい。」
見る者が見れば流の行動が高槻の言動をフォローする茶番なのはすぐにわかったが、それでも流の言動は自身にヘイトを集めるには十分ではあるし、挑発されてる当人も何となく気づいているが、担当のユキノビジンの方は良い子故にのりかけている。
流はそのまま高槻にボディブローでも軽くおみまいしてやろうと近づいた瞬間、マンハッタンカフェが正面に立っていた、速さも気配も流が全く予測も反応もできなかった為一瞬止まった流れは両の頬をつままれた。
「全く・・・何をやっているんですか?いきなり高槻トレーナーを煽りだすなんて・・・ユキノさんが困惑しているじゃないですか。」
流はマンハッタンカフェの眼を見た瞬間、こりゃやべえと思った、自身が彼女に軽口を叩いたときよりも圧が強いというか、ユキノビジンが絡むと彼女の圧が強くなると判断したので流はどうしようかと考えながら。
「高槻が変なこと言って責められてたから、俺の方にヘイトを移してしてみようかと思っただけなんだが。」
頰を摘まれているので発音がしづらかった
「何を訳のわからない事を・・・余計にわけがわからなくなっただけですよね?」
頰をつまむ指にほんの少し力が込められる。
「まあ、そうだなというかというか、普通に痛いぞ。」
頰の痛みは意識に入れずに、マンハッタンカフェの顔を観察していた
「カフェの顔と目って意外と真ん丸で満月みたいだな。」
「何を・・・言ってるんですか?いきなり。」
「いや何となく、ガキの頃は月を眺めるのが好きでね、何かそれを思い出したのと目の前の月も良いもんだと思っただけさ。」
直後動揺したのか一瞬マンハッタンカフェの指の力が緩んだ瞬間、流は無意識にその腕の間に両腕を通して、マンハッタンカフェの両肩に肘を当てるようにして頭を抱え込んだ。
「えっ・・・え・・・?」
彼女の腰を自らの脚に引っ掛けるようにして重心を振り回すようにしてクルンと転がしにかかったが、我に返りとっさに重心を入れ替えて怪我をさせないように流自身がクッションになるように倒れ込んだ。
周りからは流が何か悪戯を仕掛けて返り討ちにされたようにしか見えなかったが流に似たような技術でボコボコにされたことのある高槻はすぐ二人に駆け寄った。
「何してるんだアンタは!?」
マンハッタンカフェを上に乗せた状態で流は
「試合や練習でも、顔を触れられる事ってめったにないから、無意識に体が動いちゃってそのまんまな。」
「体が動いたじゃねえよ!完全に投げたよな!?」
「だからやっちゃったと思って、怪我させないように体を入れ替えたんだけどな、にしても結構重いんだな、カフェ。」
なんでこの状況で平然と煽りまがいの言動が出るんだよと高槻が困惑していると、マンハッタンカフェが高槻に声をかけた。
「高槻さん・・・流さんの事・・・どうしたらいいですか?」
「うーん、この人は立っていれば強いっすけど、この状態なら抵抗できないでしょうからマウントポジションで気が済むまで顔でもつねってたら心が折れると思いますよ。」
割と真面目に返す高槻。
「そうですか・・・それは悪いオオカミを躾けるには良い方法ですね。」
マンハッタンカフェはゾクリとする妖艶な笑みを流に向けた。
「マジかよ・・・。」
流は観念したように、皮肉った笑みを返した。
この後めちゃくちゃつねられて動画も撮られた。
最近は仕事が忙しいので思うように筆が進まない