ジムかん。(トレセン学園内ジムの管理人の話。 作:なっぞのひと
「なるほど、徹夜は危ないから部屋で寝てもらったと。」
「ええ、寝不足は健康上良くありませんからねベッドにぶん投げてから、私は外で寝たせいか、フローリングで体がバキバキですよ。」
流は再び首を回しながら答えた。
「抱き枕にしようにも寝相とか締め付けとか不意の一撃をもらって体を怪我しても困りますからね。それに抱き枕にしようにも、例えば」
流はマンハッタンカフェを抱き寄せた。
「こうする分には平気なのですが、体が薄いから体重がかった状態だと、骨がゴリゴリして痛いし、それにシャワー浴びてないから臭いが気になって寝付けませんからね、だからシャワーもベッドも貸して私は外で寝たわけですよ。」
「ベッドを貸して自身は外で寝るという行動自体は紳士的なのに、清々しい位、説明に女性への配慮が感じられませんわ…」
「私は何をどう言えばいいかわからない、あと管理人さん、カフェ先輩から足を踏まれているが平気なのだろうか?」
流は足を踏まれていることは無視して、面倒くさそうに
「何で事実を実演交えて説明してんのに、足踏まれなきゃいけないんだよ。」
「それは、全く言っていいほど、相手に配慮がないからでは?」
「別に臭いとかは言ってないんですけどね、現に私のシャツを来ているからちゃんとシャワー浴びて着替えているんでしょうし。」
直後、流が引きずり倒されるそうになるが頭を抱えてひねることで体を入れ替えてから、マンハッタンカフェを椅子に座らせてはなれたあと流は気まずそうに
「シャンプーの質が悪くて済まない。」
「謝るところそこですの!?」
「髪は大事でしょう、カフェは髪綺麗ですからね、傷んでしまうのはよくありませんから。」
「確かに、髪は傷みやすいですから、私もレースやトレーニング後のケアは、念入りに行うようにしています。」
「どうしてドゥラメンテさんは普通に答えていますの?」
「仕事から離れているときのこの人と普通の感覚で会話をするのは、多分だがゴールドシップ先輩より難しい。その証拠にカフェ先輩はもうどうでもいいという顔をしている。」
流はどことなく眠そうな顔で
「今日は授業関係も休みで、後はカフェテリアに行ってイベント準備するだけだから、一時間ほど寝ますか、お二人はそのままトレーニングを続けられて大丈夫ですよ。」
と言いながら、なぜかマンハッタンカフェを肩に担いで、管理人室に戻ろうとした直後に、おっとりとした声が聞こえた。
「おや、いつも通りお兄さんのミット持ちに来たんじゃけど、今日はお邪魔だったかい?」
「いえ、ミットを持っていただけるならすぐ準備します。」
「そうかい、で、お兄さんはなんでカフェさんを肩に担いでいるんだい?」
ワンダーアキュートの問で流はマンハッタンカフェの方を見ると、流に担がれながらなんとも言えない顔で流を見ていた。
「眠かったから、なんか無意識に担いで持っていこうとしたみたいですね。」
「そうかい、いつもより、ハードにやら無きゃいけないねえ眠気が飛ぶくらいに。」
その声はいつも通りのおっとりほんわかな口調だが、聞く者が聞けば、震え上がるほどに圧が込められていた。
しかし流はどこ吹く風で
「ええ、今日はジムの業務そのものはありませんし、よろしくお願いします。」
(お兄さん、本気で眠かっただけだねこれは。)
こうしてワンダーアキュートによるいつもよりハードなボクシングトレーニングが始まった。
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