ISに乗れるらしいので欲望のまま使い倒したいと思います 作:ラウラペロペロ部部長
放課後の格納庫、それも端の方。もはや人が居ないって言うレベルではない人口密度の空間に1人の少女が居た。
青い髪で、メガネをしていて、明らかに未完成なISにケーブルをつないでカタカタとキーボードを叩いている。
「……もしかしなくても、ラウラの同室の子だろうなぁ」
そして原作で一夏のヒロインになっていた子である。名前は確か更識簪だったはずだ。
ふむ……たった今ぶん投げられて逃げて来た俺であるが、ラウラの番として挨拶くらいはしておくべきだろうな。あと多分これから滅茶苦茶関わるからね、格納庫がしばらく俺の家になる訳だから。
いや、でもあんな噂を流されてる男から話しかけられたら普通に迷惑するか。まぁ、挨拶だけして様子見はしておこう。俺のことを嫌ってるようだったら格納庫には彼女が居なくなってから来るようにすれば良いし。
てなわけで近付いて挨拶。
「えっとぉ……もしかして、だけども。ラウラの同室の子?」
「……そういう貴方は八重之八雲」
うーん、俺とか山田先生と同類の匂いがする。あ、そういえば山田先生のオタクチェックして無かったべさ。でもこの状況だと出来そうにないなぁ。くそぅ、もっと早めにしておくべきだった。
にしても、どうやら俺に悪感情を持っていないようだ。何ならプラスの感情を持っているようにも見える。ふむふむ……憧れに近い感じかな?
「どうやら俺に悪感情が無いように見える……一応、理由を聞いても?」
「物的な証拠が無いから。新聞の写真は全部お粗末な合成写真だったし……顔の写真以外」
流石、日本政府の暗部の娘だ。でも、どうしてわざわざ写真が合成か調べたのだろうか。別に俺のことを調べる任務とかには就いていないだろうし……就いているのは恐らくこの子の姉だし。
そして顔写真を見たのにこの接し方をしてくれるとか……もしかして聖人か? 織斑先生と言い簪と言いIS学園には聖女が沢山いるのか??
「そうだな、顔の写真は本物だ……あの顔見て普通に接せられるのすげぇな」
「別に、世の中には顔は良くても悪い人も居るし……それに、ラウラから貴方のことは聞いてたから」
ほへぇ、なるほどね……ちょっと待てラウラ何言ってた俺との関係をどう説明した!?
「ちょっと待ってね……うん、俺のことをラウラからなんて聞いてる?」
「えっと、怒らないであげてね? 番って言ってた、本人は口を滑らせた風だったけど」
「誰かに言ったか!?」
「い、言ってない……ラウラが秘密にしててくれって」
良かった……俺の今までの行動とこれからの行動が無駄になるところだった。あと俺がトイレに行っている間以外全くと言っていいほど離れた覚えのないラウラとどうやってここまで仲良くなったんだこの子は。陰キャに見えてさてはコミュ強だなこの子。
「そうか、なら引き続き頼む……それと、ラウラの事も」
「う、うん」
「ふぅ……ああ、そういえば。IS、見たところ1人で作ってるのか?」
一応確認。俺が来たことでバタフライエフェクトが起きてないと良いのだが……原作だとこの時点では1人で作ってたよな? 一夏が介入するのは2学期か3学期からだよな?
「そう、1人で作ってる」
「そうか……まぁ、頑張れよ」
「ありがとう」
さてと、挨拶を終えたので格納庫の管理人室へ入る。先生曰く、十中八九埃まみれとのことなので掃除しなければならないだろう。
格納庫の端の端にある管理人室の扉を開ける。うん、クソ汚い。多分便器の中の方がまだ綺麗ってレベルで埃がたまってる。これ綺麗にするだけで今日はもう終わりだろうな。
「さてと、ラウラよりも掃除に関しては上手なんだ。何とかなるべさ!」
オラァ! 汚物は消毒ダァ~~~~!!
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「なぁ箒、セシリア。やっぱりおかしいよな……」
「ええ、おかしいです」
「明らかだな」
八雲が管理人室での掃除で文字通り四苦八苦した挙句七転八倒して七転び八起きで頑張った次の日、1組では朝から現在の3時間目と4時間目の間の休み時間まで不穏な空気が流れていた。
理由は単純。八雲とラウラが一切喋っていないのだ。それどころか触ってすらいない。授業で最低限必要なことを話したりするのは見たがそれ止まりである。
「いつもなら恋人かって思うほど距離が近いのに……」
(もしかしなくても恋人なのでは……)
(あれは十中八九恋人だと思うぞ……)
普段は(一夏以外の)クラスメイトが全員が、明言されてないけど多分恋人なんだろうなぁ……と思うほどにイチャイチャしているのに、今日は本当に全く接触しない。
これには入学してすぐに八雲×ラウラのナマモノカップリングに沼った一部の1組女子が黙っちゃいない。幸いにも十中八九、昨日の偽新聞が原因だと解っているので、やった犯人がバレた瞬間犯人をボコボコにするつもりである。
ただ、同じクラスの3人が偽新聞を貼った事を考慮していないのが本当に残念である。彼女達が犯人に気付くことは無いだろう。
そんなこんなで、不穏な空気の流れている教室の中で一夏と箒とセシリアはどうするべどうするべと話し合っていた。
「どう、するべきなのでしょう」
「とりあえずラウラを労わるしかないのではないか? 言っては悪いが、八重之先輩の方は恐らく大したダメージは無いからな」
箒は小学生時代の八雲への苛烈な虐めと、それをものともせずに報復として学校中に蛇をバラ撒いためっちゃ笑顔の八雲を思い出す。
「八重之先輩が気にすることと言えば……」
「友達に被害が行くこと。だよなぁ」
今度は一夏が自分と箒を八雲の友人だからと言う理由で暴力を振るおうとした先輩が、一瞬で全部の歯をへし折られた時のことを思い出す。いつも笑顔で、人に優しい八雲が真顔で人を殴っていた光景を思い出し、身震いする。
「……あの新聞を作った犯人が見つかったら、どうなるんだろうな」
「撃つんじゃないか?」
「撃つんですの!?」
一夏の呟きにノータイムで箒が答え、それにセシリアが驚く。
そんな西部劇じゃないんですから……とセシリアは言うが、それに対して本当に撃つぞと念押しする2人。なんせ先輩にはそういう凄味があるからな、等とジョジョのようなことを追加で言うのは一夏である。
「真面目にやる時はやる人だからなぁ、八雲先輩」
「これでラウラに少しでも精神的か物理的か、どちらでも被害が出たりしてみろ。織斑先生でも止められない暴走機関銃の完成だ」
「八雲さんは撃てませんけどね、機関銃」
「言ってやるな、八重之先輩も少し気にしてるんだから」
なんでリボルバー以外はあんなに当たらないのだろうな、と箒が呟き2人が頷く。話が逸れたと軌道修正して、一夏が今回の話題の結論を出す。
「とりあえず、ラウラを労わって八雲先輩が撃つとなったら止めるってことで良いか?」
「そうだな」
「賛成です」
「よし、となれば今からやるぞ!」
そう意気込んで、一夏はラウラへと話しかける。普段ならクラスメイトは織斑くんに話しかけられるなんて羨ましい! と言った視線で見るのだが、今回ばかりは良くやったという視線が大半である。それこそ、例の3人と箒とセシリアを除けば全員ではないだろうか。
一瞬にしてクラスメイトほぼ全員からの期待を背負った一夏。そんな彼に話しかけられてなお、呆然自失と言った具合で生返事を返すラウラ。クラスの総意としてこれは重症だと認識する。
「私達も、ボーデヴィッヒさんを労わろうか……」
「プロ同士多くは語らない。犯人、殺してもいいよね?」
「いい……!(肯定)」
クラスの不穏さが消えたかと思えば、一部の生徒が殺意を纏い別の意味で不穏になった1組の教室。今しがた入ってきた千冬はそんな光景を見て顔を覆う。
「本当に、仕事を増やしてくれる……ッ!」
千冬の飲酒量が増えるのが確定したのは言うまでもない。
ラウラは
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可愛い
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美しい
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両方