ISに乗れるらしいので欲望のまま使い倒したいと思います   作:ラウラペロペロ部部長

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第15話「3機に勝てる訳ないだろ!」

 5週間。俺がラウラと距離を話してから5週間が経過した。相も変わらず俺とラウラの仲は拗れたままだし、一夏と鈴の仲も拗れたままである。

 

 人間関係って築くのが難しいわりにすぐ壊れるし、壊れたら修復は0から築くよりも数倍難しいんだなぁ、なんて呑気に考えている。もちろん修復が難しいと言っているのは一夏と鈴の人間関係である。

 

 俺とラウラの関係を修復することは、あったとしても卒業してからか噂が消えてからだろう。ちょっと噂の勢いが強すぎる……5週間経っても変わらず信じられてるからな。幸いにも1組のクラスメイトは信じていないようなのでそこは良かった。真面目に生きてて良かったぜ。

 

 まぁ、真面目に生きてた結果があの新聞なんだけどね、クソがよ。

 

 そうそう、5週間前に撃ったあの2人。なんか生還してる。しかも何故か俺へのお咎めは無しときたから滅茶苦茶怖い。何か巨大な力を感じますね……?

 

「お疲れさん」

「ん、ありがとう……」

 

 さて、5週間の間に、俺と同じく格納庫の端の方の住人である簪と大分仲が良くなったと思う。具体的にはちょっとアドバイスしても許されるくらいには仲良くなった。

 

 原作だと1人で作ることに拘っていたので、こうやってアドバイスが許されるという事は仲良くなったという事だろう、うむ。

 

 当たり前だが友人である。恋心なんて一切無い。

 

 そもそも精神年齢75歳が高校生に恋心を抱くわけが無いのだよ。どちらかと言うと後輩か娘の感覚に近いんじゃないかな? 娘どころか妻が居たこと無いけど。

 

「進捗どうよ」

「まだまだ、でも頑張る」

「ほぉん、頑張れよ」

 

 それはそうとしてスラスター関連の設定しっかりしようね。PICに甘えた設定にしてると絶対後悔すると思うし……と、PICがデフォルトで搭載されていない機体に乗っている俺が言っております。

 

 ブリッツってば【ケラウノス】展開しないとPIC使えないのよね……せめてPICが搭載されてば、パッケージとオートクチュールが無くてもノロノロと飛ぶことくらいは出来たと思うんだけども……国連君さぁ!

 

 そうそう、ブリッツのことでもう一つ文句を言いたいことがある。代表候補決定戦での負けを受けて、なんと新しい第3世代兵装が送られてきた……後付けで第3世代兵装って時点で大分異質だと思うよ、俺は。

 

 しかもその第3世代兵装、イギリス製である。ここまで言えば、おわかりだろう……ブリッツにシールドビット【エヴァラック】が7機が追加されました、いえーい。

 

 まぁ、俺が適正なさ過ぎて3次元機動どころか2次元起動すら出来ず、出来ても1次元起動だけなんですけどね。そうつまり、前進か後退しかできないと言う訳であるクソが! しかも小学生の自転車くらいの速度でしか動かせないぜ、マジでクソ!!

 

 幸いにもシールドビットで、合体可能だったので手で持って使えるからそう使う。てかそうでもしないと使えない……改めて考えると、俺の機体防御に寄り過ぎでは? 一応、俺は空中機動とリボルバーでの射撃戦が大得意ですって国連に書状を送り付けたと思うんだけど……やっぱ国連ってクソだわ。

 

 まぁ、国連軍は好きだけどね。映画とかで出てくる国連軍滅茶苦茶好きなんだよなぁ……もう、響きからカッコいい。ヤマトの国連宇宙軍とか大好きよ。

 

「……行かなくていいの?」

「あ~……クラス代表戦のこと?」

「うん、織斑一夏と仲が良いんでしょ……?」

「まぁな、弟分……って言うと織斑先生がなんか言ってきそうだから止めておいて。後輩、だからな」

「ああ、17歳だもんね……」

 

 止めてくれ簪、年齢に関しては俺に効く。5週間で大分一夏の接し方がマシになってきたところなんだ。そこにその言葉はちょっと……いや、滅茶苦茶ダメージがデカいんだ。

 

「それにまぁ、俺が行かないだけで負けるようなら……地獄の弾幕ゲームに興じてもらえば良いしな」

「【シュツルム・ファウスト】はオートクチュールを展開したら、理論上地球上全土が射程内なんだっけ……撃てるの? それ」

 

 撃てるはずだ。今のところフルパワーで射撃なんてやったこと無いというか、許可が下りるわけが無い。弾丸が飛翔する際に発される衝撃波だけでもアホみたいな威力が出るからね……それに命中どころか弾丸が近くを通るだけでISですらミンチである。なんだこの化け物変態銃……!?

 

「撃てると思うよ、うん……一応仕様書には【ナハト】を展開した状態でちゃんと反動抑制機構にエネルギーチャージすれば反動で死ぬことは無いらしい」

「不安になる仕様書だね……」

「ホンマそれ」

 

 死ぬことは無いってそれつまり死ぬ以外は何でも起こるってことだからね。撃ったら腕が増えるくらいのことはあってもおかしくは無い……増えたら3丁拳銃出来るじゃん、ちょっとやりたい。

 

 あ、でも着れる服少なくなるのは困るな……って、俺はなんで真面目に腕が増えたらどうなるかを考察してるんだ。

 

 なんてくだらないことを考えつつ、今日も今日とてパイプ椅子に座って簪の作業を眺めるのである。今頃、鈴と一夏が戦っている頃だろうか、それともあの無人機――ゴーレムだったか――が来た頃か。もしかしたらもう解決しているかもしれない。

 

 まぁ、原作でも割と余裕をもって倒せてた気がするし、なんならラウラが居るのだからそれはもう楽勝だろう。

 

 個人的には滅茶苦茶首を突っ込みたいが……正直まだまだうわさが流れている現状で、他クラスの女子すら沢山いるあの中に行くのはバカだろう。それに、俺の精神よりもラウラへのダメージの方がデカくなるだろうからな。

 

 ラウラにとって良い事をする、これが俺の生きる理由なのだから。俺のことでブチギレたラウラが誰かを殴るなりして問題を起こして、孤立したりしたら……考えるだけで反吐が出る。

 

「……ラウラの事、考えてるでしょ」

「お前エスパーか?」

「顔見てればわかるよ…………ねぇ、最近、本当にラウラは弱ってるよ? このままで本当に良いの?」

 

 最近、ラウラは2日1回程度の頻度で自分の部屋で寝るらしい。逆に言えば最近まで俺の部屋でずっと寝ていたという事だが……俺に何かを言う資格は無いな。

 

 それで、ラウラの自室という事は簪の自室なので必然的に簪とラウラの接する時間が増える。すると、当然俺とラウラの事情を知っている……と言うか事情に気付いている簪は首を突っ込んでくるわけだ。君なんか原作と性格違わない……?

 

 まぁ、友達が悲しんでいるのなら、それを解決したいと思うのは普通の事か。

 

「……俺には、ラウラにとって良い事をするしかないんだよ」

「そう……私が言えたことじゃないけど、話し合うべきだと思う」

「ははっ、出来たら良いな、話し合い。でも、どんな結果になっても噂がある限りどうにもならんめぇ」

 

 人の噂も75日と言うけれど、35日経っても滅茶苦茶信じられているこの現状を見るともうどうしようもないのかもしれないとすら思えてくる。

 

 先生方と言うか学園が否定してるんだけどねぇ……なんと言うか、陰謀論とか都市伝説と同じ信じられ方してるよね、俺の噂。

 

「別に、噂なんて気にしなければいいのに」

「ダメだ、俺じゃなくてラウラの方がヤバいことになる」

「……確かに、ラウラって依存しやすそうだもん」

「酷いけどそうなんだよなぁ……はい、またスラスターの設定PICに甘えてるぅ」

「うっ……」

 

 いやぁ、ダメ出しするの楽しい。俺将来は後輩にダメ出しできる職場に勤めたいわ……いや、絶対に勤めたくないわその職場。冷静に考えなくてもハラスメントが蔓延ってる訳だから精神が死にそう。

 

「なんで分かるの……?」

「スラスターには一家言あるんだ……ん? んだ、この音……あっ(察し)」

 

 格納庫の外からスラスターをフカせる音が聞こえて、ふと最悪な想像が脳裏を過る。ドイツの軍人であった俺がそんなものを読んでるのも今考えるとおかしな話だが、俺はISの二次創作も意外と読んでいた。原作が終わらないから供給を求めてたわけだな。

 

 それで、そんな読んだ二次創作の中で、俺のような異物が混入している作品ではゴーレムが複数来ることが多かった気がする。さて、明らかに複数なスラスターの音が外から聞こえるこの現状。俺の想像が正しければ――――

 

 突如、爆音と共に吹き飛ぶ格納庫と外を隔てる扉。土煙の中に浮かぶ3つの影。

 

「ヒューー! クソ運だな俺は」

「あ、え……!?」

「不法侵入者だ! 誰か先生に――いや、隠れてろ! ここは俺が何とかする!」

「し、死亡フラグ……!」

「そこは普通にカッコつけさせてくれよ!」

 

 こちらにゆっくりと迫って来る3機の黒い全身装甲のISを前に、同じく黒い全身装甲のISであるブリッツを展開しながら相対する。

 

 うん、ちょっと待て。3機? え、3機!? 原作だと鈴と一夏相手に1機だったよね?? それで、俺と簪……いや、実質俺1人に3機ですか??

 

 代表候補決定戦と言いどうやら神は俺を無理ゲーの世界に置きたがるようだ。クソがぁ!!

 

「やってやろうじゃねぇかこの野郎!」

 

 【ケラウノス】と【シュツルム・ファウスト】を展開して、電磁加速を用いて初速を稼ぎ、スラスターに点火して飛翔する。するとまぁ、自機に向かってくる敵機を撃墜するのは当たり前なので、こちらに向かって3機同時に威力激ヤバビームを打ち込んでくる。

 

「格納庫が傷付いちゃうでしょう――がァッ!」

 

 腕を覆うような巨大電磁加速装置である遠距離用オートクチュール【ナハト】を展開し、クイックドロウからのいつもの6連射。我ながら銃声が1発分しか聞こえねぇ……。

 

 電磁加速装置と【ナハト】によって加速した6発の弾丸は正確に一番前に居たゴーレムの頭部をズタズタにして無力化する。通常の電磁加速装置に加えて【ナハト】での加速を受けたとはいえこの攻撃力……攻勢AICの側面を持つだけはあるな、この弾丸。

 

 これを理論上マッハ1400で撃てるってマジ? 核兵器よりもこっちを規制すべきだよ……ああ、もう規制されてたわ。

 

 さて、目の前には頭部を破壊されこちらを認識できなくなった木偶の坊が1機と未だ万全でこちらを撃ち続けるゴーレムが2機。

 

 対してこちらは壁や床、そして天井と空を電磁加速を用いて飛び回る攻撃力が皆無のIS1機――

 

「エスコンの最高難易度縛りプレイかよ……」

 

 ちょっとだけボヤいて、再び電磁加速で加速してスラスターの出力を上げて飛翔した。

ラウラは

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