ISに乗れるらしいので欲望のまま使い倒したいと思います 作:ラウラペロペロ部部長
ラウラを膝に乗せて2人でゲームをする。とても有意義な時間だと、俺は思う。具体的には1時間5万までは払っても良いと思う。
「それはそうとこれクソゲーだな?」
「紛れもなくクソゲーだろうな……見てるだけで胃もたれしそうだ」
何やら有名な野球漫画のゲームという事で100円たたき売りという事実から目を逸らしつつ、面白そうだと購入したこのゲーム。やっぱりクソゲーだった。
安物買いの銭失いってやつだな。
大人しく2人で遊べる名作ゲームを遊ぼう……と言う訳で取り出すのは世界で一番売れているISの格闘ゲームである。
第1回モンドグロッソ後すぐに発売され、その後DLCで様々な機体が追加され続けているこのゲームはドイツに居た頃からよく2人で遊んでいた神ゲーである。因みに、うちの国の代表が最強だろうが! というクレームにお答えして、全世界の代表がそれぞれ最強なバージョン違いが発売されている。
俺が持っているのは日本代表……つまり織斑先生(肖像権とか云々で本名は出されていない)が最強のバージョンである。勿論、ラウラが欲しいと言ったから買ったのは言うまでもないだろう。
「ふむ……今回、私はドイツ代表を選ぼう」
「俺は、キリバス共和国のEOSで行くッ!」
ラウラがドイツ代表という普通に強いキャラを選んだのに対して。俺はこういうゲームでよくあるおふざけ枠の機体を選ぶ。
このゲーム、ISの格ゲーなのにエスコンやらWar ThunderやらとコラボしてISよりも戦闘機とか戦車の方が数が多いからねぇ……。
そういえば、リークか噂かは忘れたが近々ガンダムともコラボするんじゃなかったか……このゲーム各国代表の性能はともかく、機体の性能設定がかなりリアルだからガンダムコラボとかしたら最強キャラがMSになっちゃうと思うの。
「さぁって、試合開始ィ!」
「……」
ラウラはこういうゲームをしている時、無言になる癖がある。そう聞くと、まだゲームに慣ていないのかな? なんて思う奴も居るかもしれないが、その実ラウラは結構ゲームが上手い。
なんせ、今でさえうちのEOSをハメ技で潰したところだからな。ゲーム歴30年の男がパーフェクトゲームされちゃった……
「うーん、やっぱ最弱キャラで強キャラ相手は無理があったか……ハメ技から脱出できなかった」
「それはそうだろう。ジャンプすらできない機体が逃げられるわけが無い」
「ぐうの音も出ねぇよ」
ゲームのリザルト画面を閉じて、再びキャラ選択の画面が出たところでそういえばとラウラが口を開く。
「あの3人の襲撃者、服毒自殺したそうだ」
「ヒュー、忠誠心。クソみたいだな全く」
3人の襲撃者とは、織斑先生が生身で潰していたあの3人であろう。まぁ、自分もちょっとだけ手を出したんだけども。
「無人機の方は?」
「少なくともIS学園のデータベースには無いISだったそうだ。ああ、襲撃者のISはすべて盗品らしいぞ。それぞれアメリカ、カナダ、ロシアの物だったらしい」
「となると、無人機と襲撃者は別口っぽいな」
まぁ、どうせ亡国と天災ウサギだろうな。そう考えるとあの3人殺しておけばよかった。亡国のせいでドイツの治安はボロボロなんだ、クソがよぉ。
政府は頑張ってるけどそれ以上に亡国のせいで治安が乱れてるのマジでクソ。俺がISの適性を持ってるって発覚してから、俺の居住範囲でめっちゃ事件起きてたの知ってるんだからな。
とりあえず亡国は絶対に滅ぼすと心に決めたところで、なんとなくラウラの髪に顔を突っ込んだ。うーん、良い匂い。
「本当に遠慮がなくなったな八雲……」
「これでもまだ少し我慢してるのよ、俺。責任取れないしね」
「……私としては、いつでも良いのだが――」
ちょっとこれ以上喋らせると危ない気がしたので、とっさに指をラウラの口に入れて言葉を止める。こっちの方がアウトな気もしなくはないが、少なくともこっちは全年齢対象と言い張れるレベルだからセーフ。
にしても、小さい口だなぁ……舌も小さいし、指が3本でいっぱいいっぱいだ。この口を好きにできるって言うんだから、俺は幸せ者だ。
体内の温かさと、唾液の感触を少し楽しんでいると、ラウラに強めに指を噛まれる。流石に嫌だったかね。
「ウウウゥゥゥゥ――」
「いててっ……いやぁ、すまんすまん。あまりにも感触が良くて、な?」
「な? じゃないが??」
プンスコと擬音が見えそうな怒り方をしているラウラ。その顔の赤さは怒りか、それとも――
「でも、気持ち良かっただろ?」
「それ、は……そうだが……でっ、でも! いくら恋人でも断りなく口内を触るのはどうなのだ!?」
「自分は断りなくキスするのに?」
「うっ……むぅ」
反論できなくなったラウラが口を閉ざす。すかさず、後ろから抱きしめて再び髪に顔を突っ込んで深呼吸する。うーん、ちょっと汗かいたのかな? 酸味のある匂いがする。
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再び護衛という名目で同居するようになった俺達だが、変わったこともある。食事を食堂でしなくなった、ということだ。
こうしてラウラと人目を憚らずにイチャイチャしていた結果、性犯罪者等のデマ(デマじゃない)はいつの間にやら消えていたのだが、残念なことに火傷だらけの醜い顔は許されなかったようで、相も変わらず白い目で見られている。
そんな状況を耐えらえるメンタルをまさかのラウラの方が持っていなかったため、結果として食堂なんかの他クラス他学年が集まるところは避けているのだ。主に自室や格納庫、校舎裏や屋上、そして教室で食事をとっている。
まぁ、何故か1組は気にしている女子が少ないようだが……というか1組の女子怖いのよね。なんか風の噂で俺とラウラの同人誌が出回っているらしいし……いや、ちょっと冗談抜きでマジでクソ怖い。
ナマモノは本人に気付かれないようにしてくれ、頼むからさ。ラウラとか、もしも気付いたら1週間は部屋に引き籠るぞ。
「今日はここで食べるんだ」
「そそ、ほれ、お前の分。ああ、言っておくが――」
「今日は私が作った」
「2人とも息ピッタリ……よいしょっと、いただきます」
今日は俺とラウラと簪で昼食である。あれ以来良き友人として仲良くさせて頂いているのでね……あと単純にスラスター関連の設定が偶にガバッてるのが心配過ぎて見に来ている。
というか、割と度の機体にも言えることだけどPICに頼り過ぎなんだよな。ブリッツだって俺がちょっと弄る前は一度フラットスピンでも起きたら回復に手こずるレベルの依存度だったし。
それ以前にパッケージ無しだと飛べないんだけどね! その上、ビットとして使えないデカブツビットとか寄越してくるし……ちょっと国連君さぁ?
「そう言えば、1組に転校生が来たんでしょ? 確か男の」
「そうだな。フランスのデュノア社の御曹司らしい」
いやぁ、あれはどう考えても男じゃないと思うんですけども。もし仮に、俺が原作を知らなかったとしてもパッと見で「女やん!!」ってなってたと思う。
だから心底不思議なのだよ、ワトソン君。何がかって? ラウラが気付いていないことだよ。
俺が「あれ女やん……」って目で織斑先生を見た時には「黙っててくれ」ってアイコンタクトされたから織斑先生は気付いてるっぽいから、別になんかそういう異常性がある感じはしないし。
ちょっと思考があれだね、昨日見たSCPに寄ってる。異常性ってなんだ異常性って。
「なんというか、単純軟弱石頭って感じの男だな」
「た、単純軟弱……流石に言いすぎじゃない?」
「冗談だよ。ただやっぱり男っぽくないな……何なら男ですらないかもしれない」
あ、味噌汁の豆腐美味しい。
「男ですらないって?」
「仕草があんまりにも女っぽい、多分男装だ。とは言え、世の中にはトランスジェンダーとか親に女として振舞えって感じに強要されてたって感じの事もあるから一概には言えんが」
「……仕草で分かるものか?」
「分かるぞ。後は骨格とかでも分かる……まぁ、学生服の関係上骨格はアテにならんけども」
固い生地で骨格が隠れるからな。男の学生服だと肩パッドも入るから尚更。
「うーん……でも、IS学園がそんなの見逃すかな?」
「まぁ、十中八九買収されてるだろうな」
「ええぇ……」
「建前はそうだな……トランスジェンダーの娘に配慮していただくための迷惑料! とかそんな感じだろう」
今の時代どこの国もLGBTQに関するあれやこれやが騒がれてるからな。前世も今世も良くやると思うよ本当に。
その点ドイツは例外だな。なんせ治安が世紀末すぎて一周回って男女平等だからな。亡国企業を文字通り亡き者にしてやらないと……。
「とりあえず、放課後にそこら辺を確認する」
「ふむ……どうやって確認するんだ?」
「やる事は実に単純。人の居ない場所で問い詰める」
「……それで向こうが大人しく自分は女だと認めると思うか?」
「そうだよ、逆に暴力とかで黙らせられちゃうかもしれないし……」
2人の心配も最もだ。だけども別に勝算が無いって訳じゃない。
「その点はご安心を。これで正直に認めるか認めないかでデュノアのスタンスが分かるから、認めなくても問題は無い。実力行使の場合も0.1秒で13発の弾丸を叩き込んで無力化できる」
実演しようと言って愛銃のM1895を腰から抜き、シュツルム・ファウストをもう片方の手に出現させて同時に発砲。互いの弾丸をぶつけて落とす。
ブリッツのタイマーによると0.00041秒……我ながらバカみたいな早撃ちである。
「急に発砲しないで……」
「ああ、すまんすまん。と、まぁ見ての通りこれなら相手のIS展開よりも早く無力化できるし……それにラウラも居るからな」
「当然のように私も同行している前提なのだな。当たり前だが」
「ひゅー、お熱ーい」
2つの意味でご馳走様ですと簪は言って、格納庫の管理人室へと入って行った。しばらくして聞こえた水の流れる音からして恐らく弁当箱を洗っているのだろう。別にそのまま返してもいいのに……とは思ったが、自分の使った弁当箱を俺みたいな男に渡すのは憚られるのだろう。
「さてと、俺もご馳走様」
「お粗末様でした」
ラウラがサラッと現代日本人でもあまり使わない日本語を使って居るのに驚きつつ、残りの時間は簪へのアドバイスと洒落込むかと、この前適当にネットで買ったブルーライトカットの眼鏡(度無し)を着ける。
ラウラが無言で写真撮影をしているのには触れないでおく。俺も似たようなことよくやってるしね。
「……何この状況」
「「気にしないでくれ」」
2人揃って簪に作業の進捗を見せるように促す。
放課後の事とか色々あるけれども、とりあえず今は元技術者として彼女の手助けをするべきだろう。
「あ、そこのPICの緩衝領域とスラスターの設定値が甘い。両方とも範囲を狭めないと復帰力が下がるぞ」
「……容赦ない」
勿論です、元プロですから。
ラウラは
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可愛い
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美しい
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両方