ISに乗れるらしいので欲望のまま使い倒したいと思います 作:ラウラペロペロ部部長
教室の扉が開き、閉まる。その音を聞いて、視線を入ってきた人物に向けて俺の前に立つように促す。念のため座るのはナシだ。
「ええっと……八重之くんはどうして僕を呼び出したのかな?」
「少々野暮用があるだけですので。すぐに済みますのでご心配なく」
放課後、人払いをした1組の教室でシャルルと向かい合う。無論俺達2人だけではなく、俺達を眺めるように背中を壁に預けて立つラウラが居る。いつもの番にべったりドロドロな姿ではなく、ドイツ軍人の少佐としてそこに立つ彼女はいつもとはまるで別人である。
そんな事を言っている俺も、実に20年ぶりくらいの軍人モードなのだが……上手い事出来ているだろうか。日本語で真面目に話すっていうこと自体に慣れてないからなァ。
「ああ、彼女――ボーデヴィッヒ少佐は自分の護衛ですので、お気になさらず」
一瞬軍人モードが揺らいだラウラを横目に見つつ、先ほど言った通り時間を取らせないように本題に切り込む。
「では、単刀直入に。貴女、男では無いですよね?」
「ッ……何の、ことかな?」
「何のことかな? ですか、シャルル・デュノア……いえ、シャルロット・デュノア」
本名を出したからかシャルル……いや、シャルロットの目が大きく開かれる。それと共に俺から一歩だけ後退る。いやぁ、良かった名前合ってた……流石にうろ覚えだったからなぁ、20年近くも経つと。
念のためシャルルの女性形がシャルロットっという事実を確認して、万が一外れても予想が外れたとか言う理由を作っていたけど、合ってて良かったぜ本当に。
「ど、どうしてその名前を――」
「おやおや、自分はただシャルルを女性形に変えただけですが……どうやらあなたの本名だったようだ。偽名にしては安直過ぎません?」
シャルロットの表情を確認する。やはりというか何と言うか動揺が見て取れる。それだけでロクな訓練を積んでいない事がわかる。俺が女装した方がまだマシな誤魔化し方が出来るだろうと思える。
「……何が目的なの」
「おや、認めてくださるのですね、自分は女だと」
一瞬、間が開く。
「――そうだよ、僕は女だ」
「認めてくれてありがとうございます――よし、これで気分スッキリだ。そんじゃあ、また明日」
「は?」
「……え?」
いやぁ、モヤモヤがサッパリ消えて気分爽快。俺が思いっ切りラウラに干渉したせいでこの辺の原作歪んでそうって思ってたけど歪んでなくて良かったぜ。あとは部屋に帰ってのんびりいつも通りに過ごせば良い。
教室の後ろの扉を開けて、寮への帰路に就く。俺が教室を出てしばらくするとラウラが追い付いて来た。
「なぁラウラ、今日の晩飯は?」
「今日は昨日捕まえたアオダイショウの唐揚げと――いや、その前に……お前はいったい何がしたかったんだ?」
IS学園とかいう世界の最先端を行く場所で捕まえたアオダイショウとか何かしら遺伝子に異常がありそう。頭が2個あったり足が生えてても俺は驚かんんぞ。
そんなことを考えていた俺にラウラは「何がしたかったんだ」と聞いて来る。一瞬何のことかわからなかったが、すぐにピンときた。
「なぜデュノアの正体を気にしたのか。更に言えばなぜ本人に確認したのか……ってことか?」
「ああ、その通りだ。昼休みから色々と確認を取る目的を考えてアタリを着けていたが、ものの見事に全て外れたからな。答え合わせが欲しい」
なるほど、普通に困ったことになったぞ。俺らしくない理由を言えば一瞬で嘘だと見抜かれるだろうし、今この瞬間ポーカーフェイスをしている今でも絶賛怪しまれ中だろう。
番に重要な隠し事をするのは生物としてどうかとは思うが、少なくとも原作からかけ離れるか、原作が終わるまでは真実を言ったらマズいだろう。だから今回ばかりは全力で誤魔化す。
「理由なんて、そんなもん面白そうだからに決まってるだろ。好奇心を満たしたいのさ、悔しいことに学者夫婦の息子なんでね」
「ふむ……なるほどな」
絶対に本心から納得してないだろうけど、とりあえず表面上は納得してくれたのでヨシ。
「あ、そうだ。簪に男じゃなくて女だったって報告だけしておくかな。昼休みにさっきの計画の話したし」
「そうだな、では格納庫に向かおうか」
ラウラに手を取られて、格納庫への道を行く。入学して約1ヶ月だが未だに道がふんわりしてるのヤバいと思うんだよなぁ。10代のピチピチな脳味噌なんだから道くらい覚えられると思うんだけどな。
それはそうとラウラに片手を握られているこの状況って、普通に俺の命握られてるんだよな。前世と違って今世の体は鍛えても筋肉がつかないから、年下の小柄な女子であるラウラに余裕で負けちゃう。
まぁ、ラウラは本職軍人だから滅茶苦茶鍛えてるんだけどな。パイロット時代の俺を思い出すレベルのトレーニングをあの小柄でやってのけてるんだから本当にすごいと思う。
前世の俺なら今のラウラが同時に3人掛かって来ても余裕とまでは行かないが確実に鎮圧できただろう。それが今世じゃ俺が10人いてもラウラを鎮圧できる可能性は五分五分だ。男として鍛えなきゃなぁ……あ~あ、世界の全てが銃で解決出来れば良いのになぁ。
「……今、禄でもない事を考えているだろう? 差し詰め銃関連の事か」
「凄い、なんで分かったんや」
「なるほど、無意識か。ならそのまま自分の左手を見てみると良い」
言われるがままに左手を見ればいつの間にやら我が愛銃が握られていた。なるほど確かにこんなことしてたら銃について考えてるってバレるわな。
「それにしても、見るたびに思うがお前の持っている銃はどこか一癖あるな」
「あ~……確かにな」
「一番のお気に入りのそれも、7発装填な上にサプレッサーが着けられるだろう?」
「そうだな。だが信頼性は確かだぜ? なんせ自動拳銃のTT-33が実用化された西側で暗殺用として使われていたくらいだ」
片手で軽めにガンプレイを行いながら相棒の性能を言う。俺の師匠とも呼べる男から受け取った銃だからやはり思い入れも深い。この装飾が無い殺しに特化した見た目とか良いよね。
「っと、そろそろ格納庫だしいい加減しまわないとな」
学校には無許可だし。今更だけどなんでまだ何も言われてないんやろうな、これ。しっかりと実弾入ってるのにマジで何も言われない。
まぁ、何も言われないんだからありがたく使わせてもらうけどね……使わない事を祈るが。
ラウラは
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可愛い
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美しい
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両方