ISに乗れるらしいので欲望のまま使い倒したいと思います   作:ラウラペロペロ部部長

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第4話「ミンチよりひでぇや」

「なぁ、一夏」

「なんだ、八重先輩」

「1週間経ったが、何なら試合直前だが、どうだ?」

「勝てる気がしない……」

「分かる」

「ええい、男がそのような弱音を言うな!」

 

 IS学園のアリーナ控室……いや、格納庫? にて、俺と一夏は2人してテンションが下限突破グレンラガンで弱音を吐き、それに対して箒が叱咤してくる。でもねぇ、マジで勝てる気がしないんよ。相性最悪なんだよ。

 

「だが、勝てるかもしれない策はある」

「本当か!?」

「ああ、これはたまたま聞いたんだが、どうやら向こうはラウラが俺を、セシリアがお前を狙うつもりらしい。そこで俺が速攻でラウラを撃破して2対1でセシリアを相手にすれば勝機は見える!」

「おお!」

「だがそのためには俺の機体には近接能力が足りない……」

「ああ……」

 

 俺の言葉に一夏が一喜一憂する。一夏、お前小学生の時よりも幼くなってない? 気のせい?

 

「案ずるなかれ! 実は俺――の専用機には他人のISの操縦技術を奪ったり戻したりする機能があるんだ。それで一夏の近接技術をいったん俺が奪う。そして速攻でラウラを撃破してあとはセシリアをやる! 完璧な作戦だぜ」

「……おれ、まだIS全然動かしてないからISの操縦技術なんて無いぞ?」

「え…………な、無いよりはマシだろ(震え声)」

「仕方がないだろう、訓練機の予約が取れなかったのだから!」

「箒のことは責めちゃァいない」

 

 さてと……これ無理ゾ?? なんか最近のラウラ機嫌悪かったし俺マジで死ゾ?

 

 いや、始める前から諦めてどうする! やってから諦めるんだよ!! よし、行くぞオラアッ!

 

 でも一夏の機体来てないんよな。日本人たるもの5分前行動は基本やぞ基本(小学生の頃わざと遅刻してた奴)。時間ピッタリに来るのは日本人じゃなくてドイツ人だからな? ちなみに俺は日本国籍です。

 

 あ、いや、一夏の専用機って確かあの天災ウサギが作ってるから日本人だろって文句は使えないのか。あれはもう何人とかを超えた存在だしね。

 

「お、織斑くん織斑くん! 織斑くんのISが届きましたよ!!」

「よっしゃ行くぞ一夏!」

「応!!」

 

 こんな時代だぜ、俺達は止められない。俺はシュヴァルツェア・ブリッツを展開してカタパルトに乗る。あれ、そういえば一夏のフィッティングは……

 

「時間が無い、フィッティングは実戦で終わらせろ」

「おう、分かったよ千冬姉」

「織斑先生と呼べ」

 

 これマジで速攻でラウラを倒さないと2対1で摺り潰されるな。泣きそう。

 

 しかも何が辛いって俺がまだISのリボルバーになれていないので刀しか使えないという事だ。ブレオン縛りの初心者×2VSなんでも使える代表候補生×2……やっぱ死ぞ?

 

「さぁてと、八重之八雲! シュヴァルツェア・ブリッツ、行きまーす!」

「初代ガンダム……」

 

 何やら山田先生が同志だったかもしれないという事が判明した件について。試合が終わったら確認してみようっと。

 

 

 

 飛行用の【ケラウノス】を展開して居ないので、カタパルトで打ち出されたは良いがそのまま地面へ真っ逆さまである。しょうがないのでヒーロー着地で着地を決めよう。

 

 ドシャッという音共に膝への強い衝撃。デップーの言う通りヒーロー着地は膝への負担がすごい。もう二度しないと今、たった今決めた。

 

 遅れて出てきた一夏はしっかりと空中に滞空してラウラ達と見合っている。そんな中3人を見上げる俺氏……惨めだなぁ。

 

「最後の警告です、降参してくださいまし。貴方達に勝ち目はありません」

「断る! 男として乗った勝負を降りるなんてことはしない!」

「下から失礼だが俺も同意見だぞい!」

「なぜ下に……? ではなく、分かりました、では……私とブルーティアーズの奏でるワルツで踊りなさい!」

 

 セシリアが一夏への攻撃を開始する。近接戦闘の技術を吸ったから防御に専念させているからか互角である。ならば俺も頑張らねばならない。そう覚悟を決めて、眼前でこちらの様子を伺っているラウラと見合う。

 

「俺の相手はラウラかぁ……まぁ、せいぜい頑張りますかね」

「そうか、だがその頑張りは無駄に終わる。頑張っても頑張らなくても、八雲は私に負ける」

「上等ッ!」

 

 試製電磁加速装置を起動させ、最初からトップスピードでラウラに肉薄する。刀を出す時間すらも惜しい、と展開するのはオートクチュールの【ユーダリル】。

 

 この機体専用に特注され、製造された爆発反応装甲である。

 

「しまっ――!?」

 

 耳を劈く爆発音。装甲越しに感じる爆発の衝撃。

 

 何を思ったか、ラウラが俺と同じ地上に降りてきてくれたのは本当に運が良かった。おかげで、並の第3世代が空中で発揮できるトップスピードと同等の速度でのタックルと、爆発反応装甲による爆破をモロにラウラに食らわせることが出来た。

 

 AICに関しては展開されていく【ユーダリル】のせいでブリッツ自体を正確に捉えきれなかったのか、それとも単純に反応が遅れたからか一切の干渉を感じることなかった。

 

「まだまだァッ!」

 

 煙の合間から垣間見えた一夏の様子は少し余裕がなさそうだったのでラウラを早く仕留めて、援護に行かなければならない。【ケラウノス】を展開してトップスピードのまま飛び立ち、追撃を食らわせに行く。今度はしっかりと刀を出す。

 

 先程のタックルは1回限りの奇襲も奇襲のとっておきである。恐らくラウラは再びの地上からのタックルに警戒して空へ上がるはずだ。故にこちらも最高速で空戦を挑むのだ。

 

 しかし、現実はそう上手く行くはずもない。背後から鈍い衝撃、ハイパーセンサーを用いて背後を確認しようとした瞬間、機体が大きく振り回され、最高速で地面にたたきつけられた。

 

 

 

================

 

 

 

 アリーナは静寂に包まれていた。代表候補生2人とズブの素人2人というライオンVSネズミよりも酷い対戦カード。正直なところクラスメイト達は30秒でも持てば良い方だと思っていた。

 

 だが実際にはどうだ? イギリスの代表候補生であるセシリアは明らかに手を抜いているからまだしも、ドイツの代表候補生だというラウラは明らかに本気であると見て取れるのに、同じくドイツから来た八雲に吹き飛ばされた。

 

「八重之くん凄いですね……」

「一夏は防御に専念して時間稼ぎ、八重之はラウラに速攻を仕掛けて一夏の援護を目指す……なるほど、初心者にしてはよく考えているな」

 

 爆発煙の中から飛び出た八雲が刀を展開してラウラに斬りかかる、そんな光景を見て千冬は目を細める。

 

「だが、この程度の作戦で圧倒的な実力差は覆らない」

 

 煙の中で迂回させ、八雲の背後に回ったワイヤーブレードが八雲の背中に突き刺さる。そして八雲のベクトルを無理矢理ズラして地面に叩きつける。爆発反応装甲が反応し、勢いをある程度殺せたようだがそれでも復帰に一瞬手間取ってしまった八雲に殺到する6本のワイヤーブレード。

 

「これでスタートに……いや、織斑の消耗が目立つな。マイナスだ」

 

 ああ、最初のはまぐれだったのか。アリーナに居る誰かが言う。

 

 これで終わり、やはり男は女よりも弱い生き物なのだな。と誰もが思ったであろう。

 

 しかし、それを覆す運と能力を持つから、今、彼はここに居る。

 

「獲ったァッ!!」

 

 地面に接地したことにより発動可能になった電磁加速を用いて、放たれた6本のワイヤーブレードを全て回避、さらにそのうちの1本を掴む。そしてワイヤーブレードとブリッツ間で電磁加速を行い加速する。

 

 ロープウェイ……いや、立体起動装置のようにして加速し、ラウラへ再度の肉薄に成功した八雲は、その勢いのままラウラを斬り上げて、その上で壁に叩きつける。

 

 足でラウラを壁に固定し、逃れられないようにして返す刀でトドメを刺そうと装甲の無いラウラ自身を狙って刀を振り下ろす。

 

 しかし、彼女もまたこのような状況を覆す能力を持つからこそ、ここに居る人間だ。

 

 甲高い金属音と共に火花が散る。力比べは互角だ。

 

 だがここで、八雲は賭けに負けた。

 

「いい加減に……落ちなさい!」

「ヤバ――すまん八雲先輩、やられた!」

 

 一夏が落ちた。しかも原作と違い一時移行によるコンテニューも無し。それを察した八雲はつぶやく。

 

「これ無理ぞ????」

 

 八雲の背中にワイヤーブレードが殺到し、全てが突き刺さる。

 

 瞬間、最低限ラウラは八雲を引き離し、レーゲンの最大火力と言っても過言ではない大型レールカノンを接射する。

 

 爆音と共にメジャーリーグで撃たれたホームランボールかのように吹き飛ばされる八雲。反撃しようと体勢を立て直そうとして――

 

「貴方も、落ちなさいな!」

 

 全方位から浴びせられたブルーティアーズによる一斉射撃でその装甲を貫かれ、シールドエネルギーを0にした。

 

『オルコット・ボーデヴィッヒタッグの勝利!』

 

 アリーナを、割れんばかりの歓声が包んだ。

ラウラは

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