ISに乗れるらしいので欲望のまま使い倒したいと思います   作:ラウラペロペロ部部長

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第6話「化け物と、人でなし」

 ラウラとセシリアの試合が終わった、もちろん放課後に試合を行っていたので試合が終わったという事は自由時間という事である。自由時間、私の好きな言葉です。

 

 そんで、そんな自由時間にラウラに部屋に連れ込まれている訳です……いや、俺の部屋だから連れ込まれているって表現は間違ってるかな……? …………やっべ、適切な表現か分かんねぇ。

 

 ……連れ込まれたで良いや。俺が連れ込まれたわけである。

 

「ラウラ?」

 

 部屋の中に入ると、バサッとベッドに引っ張られ、倒される。ビックリして一瞬目を閉じて、再び開けると赤と琥珀がこちらを見ていた。それがラウラの瞳だと気付く前にギュッと顔を抱き寄せられる。

 

「お前は気にしていないかもしれないから、これは私の自己満足に過ぎないが……頑張ったな、八雲」

「お、おう……ありがとな」

 

 一瞬絞め落とされるのかと思ったが、杞憂だったと安心してラウラに身を任せる。

 

 トクン、トクンと聞こえるラウラの心臓の音が心地よい。こんなにも優しいラウラを、クソ両親は人間じゃない等と抜かして結婚に反対している。

 

 だが、この鼓動も、この優しさも、この匂いも、この胸も、この髪も、すべて人間であり、俺の大切な恋人……いや、番である。

 

「なぁ、ラウラ。クソ両親ぶっ殺して結婚しようか」

「気持ちは嬉しいが……それは、ダメだ。八雲のご両親の言う通り、私は人造人間だ。鉄の子宮で生まれた人でなしだ……」

 

 人でなし、その言葉に発作的にサングラスとマスクを取ってラウラの瞳を真っ直ぐ見据える。赤と琥珀の瞳の中に、顔の半分近くが焼き爛れた顔が映る。ただでさえ強面なのに顔の半分に重度の火傷を持つその顔は、控え目に言っても化け物だろう。

 

「見ろよ、こんな醜い顔を持つ化け物……なのに、俺は人間だ。だから、こんなに可愛くて、綺麗な顔をしているラウラが、人間じゃないなんてひどい道理があるか?」

 

 ラウラの瞳の中で、火傷を負った化け物の顔は悲痛に歪んでいる。クソ両親がラウラを人間じゃないというだけで殺してやりたいほどに憎くなるのに、ラウラ本人が言っているのを聞くと高校生にもなって泣きそうになってしまう。

 

 そんなただでさえ醜いのに、泣きそうになっているからもうこの世のものとは思えないブッサイクな顔の俺の頬を撫で、ラウラは唇を震わせる。

 

「……ありがとう、八雲。私は幸せ者だな……ん――」

 

 にっこり笑ったラウラの顔を見て、ひどく愛おしくて、たまらなくなってしまった俺は。ラウラの唇を貪るようにしてさっきとは違う、深く、長く、甘い……そんなキスをした。

 

「……えっち」

「どこで覚えたんだよそんな殺し文句……!?」

 

 どうせクラリッサだな、良くやった。

 

 

 

================

 

 

 

「ヤバい、辛い」

 

 ラウラに慰められた次の日、教室の扉を開ける直前に数人が昨日と同じように俺と一夏を比較し、俺を貶しているのが聞こえた。流石にちょっと心に来たが、昨日のラウラとの深めのキスの感触を思い出して耐えた。メッチャ柔らかかったなぁ。

 

 それで、朝のSHRが始まった。まずはラウラが俺の護衛の仕事があるから、とクラス代表を降りる。次にセシリアが降りて一夏に譲る。これで原作通り一夏がクラス代表になるわけですよ。

 

「でも……防戦しかできなかった俺じゃなくて、八雲先輩の方が代表に相応しいんじゃないか?」

 

 お前ならそう言うよな良い子ちゃん!! 後で飴ちゃんあげるから余計な事を言わないでくれ。今のクラスの雰囲気でそんなこと言ったら――

 

「でもイケメンで千冬様の弟の織斑くんの方が見栄え良いでしょ!」

「八重之くんはねぇ……ちょっと華が無いって言うか?」

 

 ほら、俺への罵倒が飛び出る! もう俺は慣れたから大した精神的ダメージは無いけどもね。俺の番が……

 

「……潰すか」

「ラウラ、ステイ」

 

 ホラァッ! ラウラが怒っちゃうでしょ!? そりゃあね、俺がガチギレしたら精々ISの操縦技術を奪う程度で終わらせるが、ラウラの場合は二度とISなんて見ることも出来ない程のトラウマを植え付けるくらいはするぞ?

 

 ちょっと俺の番、勇ましすぎない? カッコいいし可愛いし勇ましいとか最強だよな。

 

 とりあえず、俺も代表を降りる意を示さなければ。

 

「おい、一夏! 俺は見ての通りラウラに護衛されてなきゃいけないんでね……あとは、分かるな?」

「……分かった、八雲先輩もそういうなら俺がやるよ」

「ひゅー、男前!」

 

 さてと、セシリアと箒がどちらが教えるかと言い争いを始めそうなので、俺はラウラを落ち着かせるとするか。ほーれ、兎の形に切ったリンゴだぞ、おやつとして持って来たんだよ。はい、あーーん……ん、美味しい? 良かった良かった……

 

 クソ可愛い(遺言)。

 

 

 

================

 

 

 

「これより、ISの飛行操作を実践してもらう。専用機持ちは試しに飛んでみろ」

「織斑先生、昨日のあれで飛行用のパッケージが逝ったので飛べません」

「そうだったな、なら八重之は展開だけして地上で待機しておけ」

「了解しました」

 

 耳で待機状態になっているブリッツに触れて、ブリッツを装着した自分をイメージする。するとあら不思議、全身装甲のISに俺は包まれている訳だ。

 

 全身装甲って展開するときにイメージしやすくて良いよね、全身装甲以外使った事が無い部分装甲エアプの持論だけど。

 

「ふむ、0.8秒……及第点だな」

「アザッス」

 

 他の3人も展開し、一夏だけもっと早くしろと言われる。分かるよ、ISの展開って難しいよね。

 

 あとなぜかみんなISスーツを着てる今だから言わせてもらうけどさ。ISスーツを着た女子エッロ……(これは客観的事実でありそこに主観は一切介入していない)。

 

「では、飛べ」

 

 バビュンッと空へ上がっていくセシリア、一夏、ラウラの3人。白式の出力ってバカ高いよなぁ。あと後ろで3人くらいの女子が俺のことを「みっともない」とかなんやら言っているのが聞こえる。飽きないね、君たちも。

 

 にしても、本体に飛行用の装備が無いのマジで欠陥だと思うの。ISって宇宙開発用に作られたのにコイツ地を這うことしかできないぞ? おかしいなぁ……

 

「一夏ぁ! 何をしている! さっさと降りて来い!!」

「あらま、箒ちゃん元気ね。でも山田先生にインカム返してあげて?」

 

 こぉーの猪突猛進ガールめ! そういうとこ昔から変わってないの好感度がプラスマイナスゼロだぞ!

 

「3人とも急降下からの急制動をやってみろ。目標は地上から10センチだ」

 

 ……あれ、確かこの後一夏がクレーター作ってなかったっけ、原作だと。

 

 これは頼れる先輩として助けてやらねばならないな! と言う訳で、一応いつでも跳べるように準備しておこう。飛べはしないが跳べはするのだ、舐めないでいただこう。

 

「ピッタリ10センチ、ですわ」

「ふむ、9センチ……訓練を増やすか」

 

 代表候補生の2人は化け物染みた精度で制止する。うちの番ってば凄い!

 

 空気を斬り裂く、音がする。ハイパーセンサーで見てみればいくらISでも、既に地上までに止まり切れない速度まで加速した一夏。

 

 ふむ……グラウンドが駄目になるか、ならないかなんだ! やってみる価値はありますぜ! って感じかな

 

「あのバカは……」

「止めて来まーす」

「おい、待て! 危険だ、八重之!」

 

 織斑先生がガチ焦りしてら。だが安心しろ、この機体の装甲は並みの盾殺しを無効化する……ッ!

 

 電磁加速で初速を稼ぎ、跳ぶ。少しでも一夏の速度を減らすために真正面からぶつかる速度は速い方が良いからね。

 

「よっしゃキャッチ、後は受け身を取ればOKだな」

「っちょ、八雲先輩!?」

「先輩として後輩は守らないといけない……当たり前のことだろ」

 

 IS用のリボルバーがもう少し上手く扱えれば、上手い事減速出来たんだけど……早いうちにIS用のリボルバーにも慣れないとな。

 

 そしてもうすぐ地面である。よっしゃ俺の装甲なら上手い事着地出来る! 出来るぞぉ……!

 

 ガクンッと感じていた速度と言う速度が消え去る。ああ、うん……そういやそうだわ。俺が出るまでもなかったわ。

 

「はぁ……誰かを助けるために、命を張るのは……八雲、お前の悪い癖だ。本当に、悪い癖だ」

「すまんすまん、ラウラがAIC使えるのを忘れてたぜ」

 

 PICで申し訳程度に姿勢制御をして、AICが解除された瞬間にしっかりと着地する。うーん100点満点の着地ですね。俺ってば天才ね?

 

 クスクスと、みっともないザマを晒した俺を笑う声が聞こえる。マジで俺じゃなかったらメンタルが折れてると思うの。顔面の火傷のおかげで馬鹿みたいにメンタル強者で良かった!

 

 アッ!? ラウラ、ステイ! 本当にステイ! ISを展開した状態は洒落にならない! 落ち着け……放課後に沢山ハグして良いから……落ち着いた? ヨシ!(現場猫)

 

「はぁ……では次は武器を展開してみろ最初は――」

「ほいっ」

「――八重之……0.5秒、十分に早いがやれと言ってからやれ。では次はボーデヴィッヒ……は展開できる武装が無いな、ではオルコット」

「はい」

 

 原作通り、横向きにライフルを展開して怒られるセシリア、そして遅いと言われる一夏。まぁ、自分が武器を持っている姿をイメージするのって意外と難しいよね。俺の場合は刀を3日くらい模造刀を持ち歩いてイメージできるようにしたわ。

 

 リボルバーに関しては最初から0.01秒以下です。クイックドロウは得意なんだ。

 

 そしてさっきから俺の悪口を言い続ける女子3人! 「武器出すのが早い程度で生意気」って言うけれどそれを言うだけで命の危険があることを理解してくれ! あ、いや、しないでくれ。俺なんかと恋人だってバレるとラウラが可哀そうだから……まだ顔バレしてないけど、顔がバレたらきっと、俺は迫害の対象になるだろうし。

 

 そしたら寮の自室以外ではラウラと距離を取るようにしないとなぁ……あ、ラウラさんステイ! ステイ!!!!

 

 ああもう、愛されるって辛いなぁ!!

ラウラは

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