ISに乗れるらしいので欲望のまま使い倒したいと思います   作:ラウラペロペロ部部長

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第7話「セカンド襲来」

「ラウラってば、本当に行かなくて良かったの?」

「それはこちらのセリフだぞ八雲、お前こそ織斑の就任祝い……出るべきじゃないか?」

 

 放課後も放課後、普段は女子の声で賑やかな校舎が静まり返っている。

 

 そんな、ホラー映画のような雰囲気の校舎を俺とラウラは歩く。

 

「そういやさ、(原作ではめっちゃ憎んでたけど)ラウラって一夏のことどう思ってるんだ?」

「どう、か……普通の学友だが、強いて言うなら申し訳ない、だな」

「ほうほう、その心は?」

「第二回モンドグロッソの時に、私達ドイツ軍が彼を守れなかった結果の教官の棄権だ。本当に申し訳なく思うさ」

 

 その頃のラウラは、俺のメンタルケアで何とか持ち直してはいたが、まだまだボロボロで到底軍の仕事なんて出来なかった頃だ。それなのに、申し訳なく思うなんて……うちの番ってば本当に良い子! ナデナデしちゃう。

 

 犬の耳がペタンとなっている幻覚が見えるラウラの頭を撫でながら校舎を歩く。

 

「ああ、そうだ……うっかり忘れるところだったな」

「ん? なにガッ!? イタタタタタタ!?」

 

 急にラウラに腕を掴まれ、関節をキめられる。メッチャ体が柔らかい俺でも痛いレベルの関節技を使えるラウラってば強い! 困る!!!!(迫真)

 

「今日の授業中、私以外の女子に邪な事を思ったな? 浮気か? 浮気なのか!? やはり私のように貧相な体では――」

「ちょいちょいちょい!? こんな所で大声でそんなことを言うなバカ! 知られたらどうするんだよぉ!」

「うるさい! こうなったら学校中に触れ回って……」

「止めろ!」

 

 それは、本当に、ダメだ。俺の顔がバレた時、もしも俺とラウラの関係がバレていたらラウラにも被害が行く。そして、それ以上に俺に被害が来て……きっとラウラが、俺以上に気を病んでしまう。

 

 だからダメなのだ。

 

「え、あう……す、すまない」

「あ、いや、俺も大声出して悪かった……」

 

 俺、今すごいDV彼氏っぽいと思うんだ。自己嫌悪っすねぇ。

 

「……」

「……」

 

 気まずい。我ながら怒りの沸点がおかしいと思う。自分の事では無く、ラウラの事で怒るなんて……まぁ、番だからそんなものだろう。ラウラも俺が罵倒されたり危害を加えられたらばチギレするもんな。

 

 俺が街中で唐突に女に殴られた時なんて俺が殴られたって認識する前にラウラがその殴った女の顔面をグチャグチャにしてたし。やだ、俺の番ってば野蛮! 嘘、全然嫌じゃない大好きです。

 

 お互いに無言で、だけど俺もラウラもこの空気をどうにかしたいと思っているからか、距離が近い。そんな状態。

 

「……」

「……」

「ねぇ、ちょっとそこの2人」

 

 今の俺とラウラの反応は、恐らく漫画やアニメならビクゥッッという擬音が付いていただろう。それほどまでにこの俺とラウラ、2人の状況に割り込んできた少女の存在は唐突だった。

 

 俺はともかく気配には敏感なラウラが驚いているのおかしくない? まぁ、可愛いからいいけど(思考停止)。

 

「えっと……総合事務受付ってどこか知らない?」

「総合事務受付か……八雲」

「分からん」

「奇遇だな、私もだ」

 

 何やら原作で見たことのある顔……確か鳳鈴音だな、思い出して来た。

 

 それはともかく、道を聞いてきた人に道を教えてあげられないのはなんか申し訳ないのでちょっと場所を調べてみるとしよう。確かスマホにIS学園から配布された校舎内地図があったはず……ヤッベ、解らん。

 

「あれ、アンタ2人目の……」

「え、今気付いたの!? ……ああ、まぁ、確かに顔隠れてたらぱっと見じゃわかんねぇか。隣にズボンを履いた可愛い女子が居るしな」

「か、かわ――!?」

 

 そうね、てっきりアンタもズボンをはいた女子かと思った。そう鈴音は言う。なんというか、ズバズバ言うタイプのようだな。サバサバ系女子ってこういうのを言うんだろうか。

 

 それはそうとして総合事務受付の場所がマジでわからん。ホグワーツみたいに階段が動くとかならまだしもここは普通の学校なのに……俺って方向音痴だったのか?

 

「ああ、ごめんなさい。時間取らせちゃったわね……デート、楽しみなさいよ。じゃ」

 

 そう言って彼女は走り去る。ふむふむ、なるほど……

 

「……ラウラとの関係、バレちったか」

「可愛い……私が、可愛い……」

 

 ラウラがトリップしちゃった。そうだね、普段から可愛い可愛いって滅茶苦茶思ってるけど口にはあんまり出してないからね、慣れてないよね……そういうところも、可愛いなぁ。

 

 顔を真っ赤にしてアワアワしているラウラの手を引いて、寮へ向かう。こんな可愛い状態のラウラを、女子にすら見せたくないという独占欲に従う。帽子を脱いでラウラに被せる。

 

 これで真っ赤になっている耳も隠しやすいだろう。クソ可愛いなマジで……普通にしているときでさえ、前世を含めたらおじいちゃんな俺の性欲を刺激するのに、こんな姿を見せられればもうヤバい。

 

 なので一発自分の頭をぶん殴って落ち着かせるるるるるるるるるうっるるるうっるうるくぁwせdrftgyふじこlp――――

 

 脳震盪を起こしかける強さで殴ったのはバカだったかもしれん。と言うかバカだわ、俺のバカ野郎!

 

 

 

================

 

 

 

「確か今のところ専用機を持ってるのは今のところ1組と4組だけだし……織斑君余裕だよ!」

 

 次の日の朝、SHRが始まるまで暇だからとラウラの頬をこねくり回していたら、一課と話していた女子のそんな言葉が聞こえた。

 

 さてと……

 

「次にお前は――

 

「「その情報、古いよ」」

 

――と言う」

 

 誰に言うでもなく、そう呟く。気分はさながらジョセフ・ジョースターだが、やってることはどちらかと言うとアヌビス神で言うところの「覚えたぞ」なんだよなぁ。

 

 さて、恐らく内心意気揚々としながらもクールに登場したのは我らが主人公織斑一夏のセカンド幼馴染、鳳鈴音。クラス違いという事で不遇なので頑張って欲しいですねぇ。

 

「2組も専用機持ちが代表になったの。そう簡単に優勝できると思わない事ね!」

「鈴、お前何格好つけてるんだ? スゲェ似合わないぞ?」

 

 原作の記憶を思い出すと……ふむ、確かに一夏の言う通り似合わないというか、イメージ違いというか。

 

「んな……っ!? なんてこと言うのよ! アンタはぁ!」

 

 そうこれこれ、アニメを思い出すなぁ……ラウラはなんか、ラウラが小さい頃からずっと一緒に居たからアニメとか原作を感じるって事はもう無くなったからなぁ。もはや日常っていうか、無いと違和感を感じるものっていうか。

 

 後は単純にドイツ軍とか言う前世の俺の職場のせいで現実感がグッと増してる。クソ上司とバカ同僚のせいで俺の仕事が増える増える……大好きだったけどさ、なんやかんや30年近く一緒に働いてたし。

 

 っと、もう戻れない前世の事を考えてなんになるというのだ。とりあえず今は目の前の修羅場……レベル1くらいの修羅場を眺めるとしよう。

 

 さて、激おこぷんぷん丸な鈴音の後ろには織斑先生の姿がある。とりあえず手を合わせて……

 

「南無南無……」

 

 空気の破裂した音が鳴り響いた。

 

 

 

================

 

 

 

「学校の食堂で弁当を食べるのってなぞに罪悪感あるよな」

「分かる」

 

 食堂で弁当を食べる俺とラウラにそんな事を言う一夏に同意する。

 

 今日の弁当は白米とウインナー、だし巻き卵とほうれん草のお浸しと言う割と一般的なものである。なお、俺の得意料理は中華料理だし、今目の前に俺の完全上位互換が居る。

 

 そう、今一緒に食事をしているのはラウラと俺、一夏と鈴と箒とセシリアである。うーん一夏さんハーレムっすね! 俺はラウラだけで良いから……俺の作った弁当をここまで美味しそうに食べてくれるこの子が、私は大好きです。

 

「それで、一夏。そろそろどういう関係か説明して欲しいのだが」

「そうですわ! ……もしかして一夏さん、この方と付き合ってますの!?」

 

 トンデモ解釈をして自滅ダメージを食らっているセシリア。パンジャンドラムと言いイギリス人は自爆する文化でもあるのだろうか。

 

「べっ、べべ別に私と一夏は付き合ってるわけじゃ――」

「そうだぞ、ただの幼馴染だ」

「……」

「ふむ、ああ言うのを朴念仁と言うのだな」

「シッ! 見ちゃダメよラウラちゃん」

 

 あれはもう女の敵である。ついでに男の敵でもあると思うのでもはや人類の敵だな。精々ヒロインズにボコボコにされて欲しいと思う。

 

 明らかにホッとしている箒とセシリア、そしてあからさまに不満げな鈴音。

 

 もう、何も言うまい。

 

「……ん? 幼馴染?」

「ああ、八雲先輩と箒が転校した後に転校して来たんだ」

「……ああ、2人目の八重之八雲ってどこかで聞いたことあると思ったら一夏の先輩の……」

「昨日も似たようなこと言ったと思うけど言うね。今気付いたの!? こんなに一夏とマブダチしてるのに??」

「冷静に考えて見なさい。こんな女子だらけのアウェイ空間で男子が2人だけ……マブダチにもなるでしょう?」

「そりゃあそうだ」

 

 華麗に論破されました。どうも、俺です。

 

 やれ家で飯を食ったとかそういうマウントを始めた一夏ヒロインズの面々を眺めながら、論破された事実を重く受け止める。俺、もう今年で精神年齢75歳だよ? いくら肉体に引っ張られて若くなってるとは言え、75歳が16歳に論破されるのヤバくない?

 

 そうか、俺もはもう老害の分類に入ったのか……いや、そんなことは無いか。

 

 まぁ、老害じゃなくてもロリコンではあるからどちらにせよ救いようのない存在でございます。それでも俺はラウラを愛してる!

 

「ラウラ、そろそろ行こうか。こいつらに付き合ってるとホモに思われる」

「それは困る……ふむ、どちらにせよ時間だな。織斑たちは……取り込み中か」

 

 という訳で一夏たちを放置して教室に戻る。すまんな、面白いことに首を突っ込むのは好きだけど面倒くさいことに首を突っ込むのは嫌いなんだ。

 

「それはそうとさ、お弁当美味しかった?」

「もちろんだ。八雲の愛を感じられたからな」

 

 うーん、好き。

ラウラは

  • 可愛い
  • 美しい
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