カリカリと俺は今試験問題にペンを走らせている。
隣には姫路が受けており、教科は世界史。
時間からいっていっても逆算しても受けられる教科は二科目であり、それならついでに下振れ分の俺の点数も補充することになったのだ。
そして時間ギリギリまで問題を解き続けること一時間。
「はい。ペンをおいてください。」
ペンを置き体を伸ばす。
「お疲れ様。姫路。どうだった?」
「いつも通りくらいでしょうか?大沢くんは。」
「一応上振れは引けたかな。結構できたとは思ってるけど。」
おそらく180〜210は取れてるだろう。こう見たら結構振り分け試験は難しかったんだなぁって感じてしまう。
「そういえば、大沢くんって1年生の時の中間考査で100位以内に入ってましたよね?」
「ん?まぁ、俺は時々テストの点数が時々物凄く下ぶれるんだよ。基本的にはD~Cくらいの総合点数になるんだけど、元々得意科目でも苦手なところがあるからそこ主体に出されたらいつもの80〜100点ほど点数が下がるんだよ。」
「そんなにですか!?」
「あぁ。特に振り分け試験は英語がちょっと酷かった。英語も英語W長文問題が多かった分点数が減ったんだよ。まぁ反対にここなら解けない問題が少ないっていうやつもあるからそういうのは上振れもある。そういった時はいつもより50点近く高くなる。」
俺のテストは本当に問題文による。テストによって点数が変わりやすい。特に世界史なら三国志などそういったゲームなどに出てきやすいものであればかなり点数が跳ね上がる。なのでかなり安定性のないので俺の戦力は測りにくい。
まぁ本当に上振れが3つくらいあって1年生時に一度100位以内には入ったことがある。まぁ下振れが存在少ない教科は日本史や今受けている現代文くらいだろう。
「まぁ、数学とか物理とかの理系は壊滅的だから仕方ない部分もあるけどな。」
「大沢くん。姫路さん答え合わせ終わりましたよ。」
「ありがとうございます。」
さすが答え合わせが遅い田中先生。お陰で俺は1教科受ける時間はなさそうだ。
ピンポンパンポーン
《連絡致します。》
するとどこかで聞き覚えのある声で校内放送が流れた。確か同じクラスの須川だったはずだ。
《船越先生、船越先生吉井明久君が体育館裏で待っています。》
ん?何で試召戦争にアキが?それも船越先生に?
《生徒と教師の垣根を越えた、男と女の大事な話があるそうです。》
空気を吹き出しそうになるのをこらえる。 婚期を逃し、結婚願望が強すぎるあまり単位を盾に生徒達に交際を迫るような人だ。俺も一度交際を迫られ鉄人の生徒指導室に逃げ込んだことがあるくらいにやばい人だ。
「よ、吉井くん!?」
「多分偽情報だよ。姫路。アキは前線で戦っているから戦線離脱はできないって。」
「そ、そうですよね。」
「まぁ、俺は2教科目を受ける時間はなさそうだし、俺も出るか。放課後も近いし。田中先生はそのまま付き添いお願いします。姫路はなるべくフィールドを作らないように突っ切れよ。」
「は、はい!!」
そして俺は教室から出るとそこは既に人がまばらに出ている。
さて、俺も奇襲部隊の作戦で暴れまわりますか。
俺は旧校舎から外に向かい新校舎に入るとそこには既に帰りの準備をしている人たちが多くいる。
「クソっ島田め。彼女にしたくないランキングの順位を上げてやる。」
と大きな声でDクラス教室に入りそうな生徒を見つける。撤退なんてさせるかよ。
「田中先生Fクラス大沢がDクラスに向かって試験召喚戦争を仕掛けます。」
「承認します!」
「なっ!!」
「どこからってお前もしかして遠回りして来たのか!?」
「変わりに関根が入ります。試獣召喚。塚本お前は教室に。」
「いいの?よそ見して。」
塚本とはどちらかといえばCクラスよりの生徒だったはず。それならここで補充テストを受けさせないようにすればいい。
すると俺の召喚獣が一閃する。光り輝く剣を鞘から抜き出し一閃する姿はまるでRPGの勇者みたいであるので結構気に入っている。
世界史
Fクラス 大沢圭吾 209点
VS
Dクラス 関根有吾 94点
『『『な、何!!』』』
「おっ。やっぱり上振れてる。それじゃあ塚本にいや面倒くせぇ。世界史で塚本たち3人に試召戦争を仕掛けます。」
「ちっ。やるしかないか。試獣召喚。」
すると3体の召喚獣が出てくると同時に裏口から平賀の姿と近衛衆が出て来たのを確認する。これで俺の目的は終了。まぁ負けるつもりはサラサラないけど俺は大きな剣をぶら下げた回転をしながら突っ込む。
「は?」
「知ってた?召喚獣もそうだけど、勢いを付けたらその分だけ威力も速度も上がるんだよ。」
そしてそのまま遠心力が加わり三人の召喚獣を蹴散らした。まぁ無傷ではなく40点ほどは減らされたが
「そ、そんな。」
「Dクラス塚本。大沢が打ち取った!!」
クラスメイトの歓声が聞こえる。まぁこれで俺の役目は終わりだな。これで教室には戻れなくなった。
後は姫路が決めてくれるのを待つだけだな。
そして数分後歓声と悲鳴が聞こえてくる。野太い声での歓声そして勝どきが聞こえてくるので勝ちを確信するのであった。