雨の日の悪魔は重バ場がお好き   作:芦毛スキー

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ヒトミミインストールのためにウッマの言葉が分からない系主人公(音として認識はできる)


雨が降る

レイニーデヴィル

Rainy Devil 牝 青毛

 

ステイゴールド
モンキーハンズ

母父:モンテプリンス

生年月日
2004年1月25日

 

 

雨男の雨野(あまの)と交流を持ち始めてしばらく。

なんか走らなくちゃいけないのだという。

車で揺られながらえっちらおっちらと辿り着いたのはどこかの競馬場ってヤツで。

 

「キミの、やりたいようにやればいい」

【…そうかい】

 

まぁまぁな時間の移動で少しばかり不機嫌になっていたところを雨野の手が撫でる。

…意外とコイツ撫でるの上手いな。

そして着々とゲート入り…するはずだったのだが、

 

『ねぇねぇ』

【!?】

『キミ、名前なんていうの?』

 

知らん馬に絡まれた。

太陽が照ってたらめちゃくちゃ眩しいんだろうなぁって、たしか栗毛っていうんだっけこういう毛色。

自分とそう体格の変わらない見知らぬ馬である。

 

『僕はサンライトディープっていうんだ』

 

何やかんやと話しかけられているが…分からんもんは分からん!

どうしたもんか、誰かタスケテ…と考えていれば、

 

『わ〜、待ってよ。まだ話してる途中…』

【ホッ…】

 

はよゲート入りしろと双方連れていかれた。

上の雨野が「大丈夫だった?」と声をかけてくるのにゆるくいなないて返答する。

 

「それにしても…よかったね」

【…おう】

 

今日の天気は雨。

そして地面は水が混じり重い。

…というワケで自分にとっては、幸先良し。

 

「いい感じだ」

【ん】

 

踏む地面(ダート)はぐちゃぐちゃしている。

だが自分にとってはそれでよかった。

…むかしから、裸足で雨の降った地面を歩くのが好きだった自分には。

いちばん後ろから、ぐちゃぐちゃと。

地面(ダート)を踏んでは笑っている。

降りしきる、雨の中で。

 

【でもまぁ、頃合いか】

 

前を見れば脚をとられてもたついている集団。

まごまごと、団子のごとく。

上手いこと走り出せないまま、固まっている。

固まっている、狙いを定めやすい集団。

そこを、

 

【あらよっと】

 

抜けて。

誰も通っていない泥沼のような場所を駆けて。

驚いているヤツらを後目に。

当たる雨粒がひどく心地いい。

その体に吹き付ける、寒いような、涼しいような風も。

 

『届くか?いや届いた!8番レイニーデヴィル、

最後方から見事な脚!』

 

 

2歳新馬 2006/6/24 ダート1800m 雨 不良
着順馬名タイム着差
レイニーデヴィル1:52.5 
サンライトディープ1:53.03
ブリッツランナー1:55.4

 





サンライトディープくんはブライアンズなタイム産駒っす。
ちなバチバチの良馬場巧者なんだ。
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