機動戦士ガンダム Star sweeper   作:kaichan

10 / 16
どうも皆さんこんにちは

今回6000文字を超えるというゴリクソに長い話になってしまいましたがメチャイイ展開になってるのでどうぞ御覧ください
(^^)











10話 任務

10話

 

●月●日

 

 

 

 

艦長

「諸君にこのブリーフィングルームに集まってもらったのは分かると思うが本部から任務の司令が来たからだ、それでは説明を開始する。よろしく、ハリエット君」

 

ハリエット

「皆さんこんにちは、現時点では私とあまり関わった事のない方もいらっしゃると思うので軽く自己紹介を、この艦のオペレーターを務めさせてもらっているハリエット・ハーマンです。それでは説明をさせていただきます、今回の任務は機体と施設の捜索です。その機体と施設のの情報ですが、施設はアナハイムのある研究施設です、研究施設の詳細は後々分かるでしょうが現時点での情報漏洩を防ぐため、公開はしません、そして今回の任務の経緯についてです。その研究施設で開発された、機体の装甲の成分を溶け込ませた液に機体修復用ナノマシンを封入した液体、MS(Mobil Suit)修復用(Repair)ナノマシン(Nanomachine)封入液(Liquid)、通称[MSRN液]と修復するための機体を共に水槽に入れ、機体を修復する技術、通称[MSRNL技術]という技術の研究が進められていたんですが、問題点としてはそのMSEN液が体内に入るとどうなるかが分からない、という点が上がっていたんです、ですが安全性は重視されないまま研究は進められました。そうして現時刻から約16時間前、原因は不明なのですが実験区域から漏水しMSRN液が揮発しナノマシンが施設の空気中に散布されてしまいました、散布されてしまったナノマシンは施設職員が吸引、そうしてほとんどの職員の身体に異常が出たとの報告がありパンデミック状態に陥っている可能性があります、そして7時間前にその施設とは連絡が取れない状態にあり、ちょうど連絡が取れなくなった7時間前に捜索隊が送られたのですがそちらとも連絡が取れないという状況になっています、なので、我々の任務は状況を確認し、MSEN液による汚染が大規模な場合、施設と機体を破壊、生存者がいた場合は生存者を確保、とのことです。作戦開始時刻は約8時間後のGMT18:00です。質問はありますか?」

 

カリード

「今回何故MSを使うんだ?」

 

ハリエット

「とにかくこの状況だからです、今は言えませんが施設の特性上ジオン残党などに攻撃されている可能性も捨てきれないので。」

 

ミオル

「もしかしたらこのパンデミックはナノマシンのせいではないという可能性は?」

 

ハリエット

「0%、とは断言できません、とにかく状況が把握出来ていない状況なのでこの艦が手配されたんです、後補足ですが我々ファントムアルビオン隊の主な戦闘員はMSパイロットだけで、MSをパイロットだけでは今回の任務には対応しきれないとのことで、本部からの命令でESSという歩兵部隊をフォン・ブラウンを出港する前にこの艦に収容するとのことです。」

 

カリード

「汚染に関してだが、パイロットスーツが汚染したままこの艦内に入ったらこの艦内でもパンデミックが起きる可能性があるよな?除染はどうするんだ?」

 

ハリエット

「それは安心してください、この任務のためにESS隊員の装備と共に除染ユニットが到着する予定です」

 

ハリエット

「それでは作戦の説明をしていきます......」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

約1時間後

 

作戦開始まで

残り7時間

 

 

やけに艦内がざわついている

 

整備士A

「なあ!ESSとか言うやつらが来たらしいぞ!それに除染ユニットも!」

 

整備士B

「ほんとか?!見に行こうぜ!」

 

 

カリード

「ほぉ...到着したのか、気になるしちらっとでも見に行ってみるか」

 

 

そうしてカリードは物の搬入をしているであろう左舷の格納庫へと向かった

 

 

そうして格納庫へ向かう最中

 

確実にこの艦の搭乗員ではないような集団とすれ違った

 

全身が鍛え上げられガタイが良く、服装も室内戦を想定していそうな紺色の単色のプロテクターの入ったノーマルスーツを身にまとった集団だった

 

カリード

「あれがESSってやつなのか?...」

 

そう思いつつ格納庫に向かう

 

 

 

 

 

格納庫に人だかりができている

 

多分人だかりの中には除染ユニットでもあるんだろう

 

人だかりの中には入れそうにないなと思いつつ人だかりを眺めていると

 

 

???

「君がカリード・ベルデ、で合ってるかな?」

 

ノーマルスーツの上半身を脱ぎ腰に巻いている人が話しかけてきた

 

カリード

「ああ、間違えない、私がカリード・ベルデだ。そのノーマルスーツ、もしかしてESSの?.....」

 

???

「あぁ、すまない、先に名乗るべきだった、私はノーマン、ノーマン・ハリス、ESSの隊長をやらせてもらっている、今回はよろしく頼む」

 

カリード

「あなたがノーマン・ハリスさんですか、よろしくお願いします」

 

ノーマン

「そんな堅苦しくなくていい、ノーマンとでも呼んでくれ」

 

そうして二人は握手をした

 

カリードはその握手でこの人は信頼できそうだと直感した

 

ノーマン

「今回の任務ではESSとMS隊との連携が必要になると思ったのでSM隊の隊長である君に先に挨拶がしたかったんだ」

 

そうしてノーマンはカリードの肩に手をかけて耳元で囁くように喋った

 

ノーマン

「この話は君がMS隊の隊長という立場で、戦闘に関わる人物の中で一番信用できそうだから話す、あくまで俺の憶測だが.......

 

今回の事件は人為的に起きた、そしてこの艦の中にはスパイがいる可能性がある、その2点だ」

 

カリード

「?!?....何故そんなことが?!.....」

 

ノーマン

「あまり大きな声を出すのはよせ、他に聞かれるとまずい、話に戻る、まずこの艦の入港期間と事故が被っている、これだけではなんとも言えないがこの艦がフォン・ブラウンに入港しているという情報は基本的にはここの港の人間でもごくわずかしかいない、そしてこの艦が入港したという情報も厳重に管理されている、そしてESSの諜報員が研究施設にいた、そしてその諜報員から所属不明のMSを目撃したとの情報が7時間前、ちょうど連絡が取れなくなる直前に入った、そしてその研究施設の正体は....

 

AEの宇宙ドック艦のラビアンローズの同型艦、公式のデータとしては完全に消去され、あったことすら無かったことにされた試作艦、0番艦、オールドローズ.....移動できて十分な研究機材も積める、機密的な研究をするのにもってこいな環境だ、そして移動することが出来て研究の内容的に周りに護衛を付けにくいことによって孤立しやすい、特定するのは大変だが襲撃するのにはもってこいな環境だ」

 

カリード

「じゃあそのスパイの密告によってこの艦が乗っ取られたり破壊される可能性があるってことか?....」

 

ノーマン

「その可能性も捨てきれない、だからそのことをウチが上層部に言ったから今回の任務の座標などの詳細は開示しないことになっているんだ」

 

カリード

「じゃあ.....もし怪しい者を見つけた場合はどうすればいいんだ?...過度に追跡してこっちの行動が察知されでもしたら.....」

 

ノーマン

「もし発見したら...」

 

ノーマンは脇に抱えたファイルを開いた

 

そのファイルには通路ですれ違ったガタイの良い集団の顔写真、ESSのメンバーの顔写真と情報がびっしりと書いていた

 

ノーマン

「こいつに知らせてくれ、こいつは今回この艦に残る隊員で電子系に長けている隊員だ、もし怪しいと思ったらそいつを使ってこの艦のカメラなどを使って監視させる。 」

 

カリード

「分かった....」

 

 

 

 

エイハブ

「あ、カリードさーん!!ここにいたんですね!!機体の点検始めますよ!!」

 

カリード

「あ、そうか、わかった!今行く!」

 

 

 

そうして不安な気持ちを抑えきれないまま機体の点検をした

 

 

約2時間後 

 

作戦まで

残り3時間34分

 

14:26

 

エイハブ

「コックピットの方は大丈夫ですか?」

 

カリード

「ちょうど今終わった、大丈夫だ」

 

エイハブ

「了解です!」

 

 

 

ガチャッ

 

エイハブ

「こちら格納庫一番機主任、エイハブ・マッドナーです。1番機点検終了しました!点検結果は異常無しでした!」

 

艦長

「こちらブリッジ、アルトスタール、了解した、全機整備完了、これより本艦は出港する!」

 

 

そうして本来より4日ほど早い出港となった

 

 

 

 

 

 

ハリエット

「艦長、40分後、目標に到着となります」

 

艦長

「了解した、10分後、到着30分前になったら艦内放送を頼む」

 

ハリエット

「了解しました」

 

 

 

 

 

その頃カリードは.....

 

 

カリード

「君がダニエル・マツモトで合ってるか?」

 

ダニエル

「はい、私がダニエル・マツモトです。隊長....ノーマン隊長から話は聞いています、発見しましたか?」

 

カリード

「いや、一応確認も兼ねて挨拶したくてね、すまない、今回はよろしく頼む」

 

 

そうしてカリードはパイロットのロッカールームへと向かった

 

 

 

ハギル

「あれ?、隊長じゃないっすか、今頃どうしたんですか?」

 

カリード

「いや、特にいくとこもないからな、ここにいれば誰かしらいると思ってな」

 

ミオル

「隊長....なんか隠してます?」

 

カリード

「ここにトリアはいるか?」

 

ハギル

「いないっすよ?」

 

カリード

「2人とももっと近寄れ」

 

 

ハギル

「なんかあったんすか?」

 

二人共謎に思いながらも近くに寄る

 

 

そうしてカリードは2人と向かい合い、肩を組むようにして下を向かせる

 

カリード

「これから言うことはお前ら2人ともを信用して言う、これは他言無用だ、いいな?」

 

ハギル

「了解っす...」

ミオル

「わかりました...」

 

カリード

「ESSの隊長、ノーマン・ハリスから聞いた話でノーマンの憶測なんだが.....この艦の中にスパイがいる可能性があるということなんだ」

 

ミオル

「もしかしてトリアちゃんがスパイだって言うんですか?...」

 

カリード

「いや、そういうつもりではないが...身元的にも一応可能性としては捨てきれないと思ってな」

 

ミオル

「確かにそうですね....」

 

カリード

「まあ、ハギルはあれだが、ミオル、怪しい人物がいたら教えてくれ」

 

ミオル

「....わかりました.....あ........もしかしたら違うかもしれませんが.....ブリッジ近辺で挙動不審な人がましたね」

 

カリード

「なに?本当k...」

ブツッ.....

 

艦内放送をするときの、スピーカーの出力がONになる音がした

 

ハリエット

「こちらブリッジです、到着まで30分となりました、第二種戦闘配備を発令します。パイロット、ESSの隊員は出撃の準備を開始、作戦開始時刻まで待機してください

 

繰り返します、こちらブリッジです.........」

 

カリード

「ハギル、トリアを呼んでこい」

 

ハギル

「了解っす!」

 

ハギルは猛スピードで走っていった

 

カリード

「ミオル、特徴を教えてくれ」

 

ミオル

「髪はツルツルのスキンヘッドで、身長は190あってもおかしくない巨体でした、多分これぐらいの特徴の人なんて滅多にいないと思うので分かると思います、この艦の搭乗員は既に艦内のことぐらい知り尽くしているでしょうし、今回の補給では人員は補給していないはずですから」

 

カリード

「ありがとう、とりあえず報告して監視してもらってみるよ」

 

そういってカリードはパイロットスーツを着ることにした

 

そうしてパイロットスーツを着たカリードは残りの時間を格納庫にある1番機のコックピット内で過ごすことにした

 

 

 

 

 

 

30分後

作戦開始まで残り2時間40分

 

13:20

 

暗礁宙域 

 

 

ハリエット

「こちらブリッジです、目標の付近に到着しました、第一種戦闘配備を発令します、作戦開始時刻まで待機してください。繰り返します........」

 

 

 

 

エイハブ

「カリードさん!コックピットにいるんですか?」

 

カリード

「ああいるぞ、MSを起動させるんだな?」

 

エイハブ

「そうです!もうコックピット内に外部電源は行ってますね?」

 

カリード「ああ、炉を起動させるんだな?」

 

エイハブ

「はい、緊急始動じゃないので通常の方式でお願いします」

 

カリード

「了解だ」

 

パチッ

 

チカチカ

 

ウィーン

 

カリード

「慣性始動機材、始動確認良し...」

パチッ

 

キュイーン.....

 

カリード

「モーターの駆動確認......ジェネレーター始動.....」

パチッ

 

カリード

「炉、起動!」

バチッ

 

ギュイーン.....

 

 

エイハブ

「炉の起動を確認しました!外部電源、切りはずします!」

 

ガコン

 

ピピピッ

 

《内部電力に切り替わりました》

 

カリード

「電力供給の変更を確認した、これよりシステムチェックに入る」

 

エイハブ

「了解です」

 

カリード

「1、2、3、4、5、6番、クリア、機体データ転送、7、8、9、10番クリア、問題なし」

 

エイハブ

「了解です!機体の方からブリッジに連絡お願いします!」

 

カリード

「了解」

 

そうしてコンソールを操作しブリッジの周波数に合わせる

 

ザザッ

カリード

「こちら1番機、カリード・ベルデ、一番機、チェック終了しました、問題なし」

 

ハリエット

「了解しました、それでは指示が出るまで待機をお願いします」

 

カリード

「了解」

プツッ

 

カリード

「エイハブ、通信完了だ」

 

エイハブ

「おっ、じゃあ待機ですか」

 

カリード

「そうだ、俺は少し機体を離れる」

 

エイハブ

「了解です」

 

 

 

そうしてカリードは機体を離れた

 

 

 

 

 

ダニエル

「カリードさん、見つかりましたか?」

 

カリード

「ああ、仲間から聞いた話だが......」

 

 

 

 

そうしてダニエルにミオルから聞いたことを話した

 

 

 

ダニエル

「了解しました、作戦中監視してみますね、どうか気をつけて行ってきてください、何があるかわからないので」

 

カリード

「分かった、ありがとう」

 

そうしてダニエルの元を離れ格納庫の1番機の元に戻った

 

 

 

 

 

そして

 

作戦開始まで

残り2時間10分

 

13:50

 

 

 

 

艦内放送がかかった

 

 

艦長

「こちらブリッジ、艦内全員へ告ぐ、作戦開始時間を2時間繰り上げ、14:00とする。繰り返す......」

 

 

作戦開始まで

残り10分

 

 

 

 

エイハブ

「カリードさん聞きましたか?!」

 

カリード

「ああ、あと10分で出撃だ。俺の今回のメインの仕事はエアロックに除染ユニットの取り付けでいいんだよな?」

 

エイハブ

「はい、それで合ってますよ」

 

 

 

カリード

「今回.....無事に終わると思うか?」

 

エイハブ

「いやー、変なこと言いますが、良い予感がしないんですよね、嫌な雰囲気が漂っていると言うか」

 

カリード

「うちも何か嫌な予感がするんだ、無事に終われば良いんだが...」

 

 

 

 

 

 

 

作戦開始まで

残り2分

 

 

 

 

エイハブ

「カリードさん、除染ユニットは小さく脆いので取り付け時は気をつけて作業してください!」

 

カリード

「ありがとう、それでは行ってくる」

 

 

 

そうして1号機をハンガーから出し格納庫のど真ん中に置かれている除染ユニットを持ちカタパルトに移動する

 

 

ザザッ

カリード

「ミオル、準備はいいか?」

 

ミオル

「ESSのランチ待ちです」

 

ノーマン

「こちらランチ、準備はできてるぞ」

 

ミオル

「了解です」

 

 

カリード

「1番機、カタパルトに移動する」

 

ハリエット

「了解です」

 

 

ハギル

「隊長、気をつけてくださいね?」

 

カリード

「大丈夫、心配するな」

 

ハリエット

「進路クリア、オールグリーンです。1番機、出撃お願いします」

 

カリード

「了解、1番機、カリード・ベルデ、出るッ!!」

 

体にGがかかる

 

 

 

ミオル

「2番機、ミオル・プレスター、出ます!」

 

背後から機体とランチが発進してくる

 

そうして2機のMSとランチで施設...オールドローズに接近していく

 

 

ミオル

「施設っていうのはラビアンローズの同型艦だったんですね」

 

カリード

「そうみたいだな」

 

 

オールドローズの周辺にはカモフラージュ用のデブリのダミーバルーンが沢山撒かれていた

 

 

 

そうして目と鼻の先と言えるほどの距離まで接近してきたときだった

 

 

ミノフスキー粒子濃度を表示するメーターが反応したのだ

 

ピーピーピー

 

《ミノフスキー粒子濃度上昇》

 

《ミノフスキー粒子濃度上昇》

 

 

カリード

「何??!?」

 

機体を減速させ2番機の肩に1番機の手で触れる

 

カリード

「ミオル!ミノフスキー粒子が散布されている!もしかしたらMSが付近にいるかも知れない!注意しろ!」

 

ミオル

「了解です!」

 

カリード

「俺はできるだけ急いで除染ユニットの設置をする!」

 

 

 

 

そうして周囲を警戒しながらオールドローズのエアロックを見つけ除染ユニットを取り付ける

 

 

ガシャッ

 

プシュー

 

 

濃度計を見ると幸いにも近距離ならば通信できる濃度だった

 

カリード

「ミオル、ランチの誘導をしてくれ」

 

 

 

 

その瞬間だった

 

 

ピピピピッ

 

ピピピピッ

 

MSの接近警報がコックピット内に響き渡った

 

カリード

「MSの接近警報?どこの機体だ??!?」

 

その瞬間

 

 

 

1つ目のMSが姿を表した

 

 

 

 

 

 

to be continued

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ご覧いただきありがとうございました!

平均が大体4000文字なんですが今回6000文字とだいぶ書いたんですがどうでしたかね?......良ければ感想お願いします(^^)
(あんま辛口はやめてね...)

ちなみにESSeは[earth space service]地球から宇宙までどこでも任務を遂行するという意味を込めていて、UCに出てくるエコーズのパクリみたいな感じです

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。