機動戦士ガンダム Star sweeper   作:kaichan

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どうも、前回、前々回はだいぶ会話パートでしたがようやくMSに乗るシーンに行けそうです!!

最近始めと比べて投稿頻度が落ちてしまっていて申し訳ないです…

それではご覧下さい!!


6話 3号機、始動

6話

 

 

●月●日

 

午前6時

 

 

カリード

「はっ........」

 

 

起きると午前6時だった

 

みんな寝ていた

 

 

 

 

 

とりあえず全員を起こそうとしたがエイハブしか起きなかった

 

エイハブ

「うえぇ.......今何時ですか?...」

 

限りなく眠そうな声で喋る

 

カリード

「今午前の6時だ」

 

はっきりと言う

 

エイハブ

「マジですか。今日も仕事あるのに!!」

 

その一言で一気に眠気が覚めたようだった

 

カリード

「酒臭いままで行くわけにもいかないから俺はシャワーに入ってくるよ」

 

そういって館長室を去ろうとすると

 

エイハブ

「あの….ここの港から片道20分ぐらいに日本式の銭湯があるらしいんですけどよければ行きませんか?」

 

と、下手に出たように言う

 

カリード

「お!いいな、朝風呂行くか!」

 

だががっついてきた

 

 

 

そうして2人で銭湯に向かった

 

 

 

その銭湯は

 

 

いかにも日本な見た目をしていた

 

カリード

「ここがフォン・ブラウンの銭湯か...」

 

こんなところにも銭湯があるのかという嬉しさとここの銭湯はちゃんとしているのだろうかという、不安感が混ざり独特な表情になっていた

 

エイハブ

「ここの銭湯のこと港で働いてる人に聞いたんですけど、そこの港の人達に人気らしいんですよね」

 

エイハブは楽しみすぎて表情に出ていた

 

カリード

「そうなんだな、じゃあ期待できそうだな!」

 

エイハブの言葉を聞き、カリードの中の不安は無くなり嬉しさでいっぱいになる

 

 

 

そう言って意気揚々で2人で銭湯に入った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カリード

「いやー気持ちよかったなー」

 

 

エイハブ

「そうですねー、やっぱりお風呂上がりといえばあの飲み物ですよね?」

 

 

そう言い、瓶が売っている自動販売機の前まで行くと

 

 

カリード

「牛乳だな??俺はコーヒー牛乳派だ」

 

エイハブ「えー、やっぱりフルーツ牛乳でしょ!」

 

 

そう言い2人はバトルを始めた

 

 

 

 

 

 

そうして温泉を上がった後も2人は温泉を楽しんだ

 

 

 

 

 

エイハブ

「いやー何だかんだで朝ごはんも食べちゃいましたね」

 

少しだけ罪悪感に苛まれながらもとても満足そうな顔をしていた

 

カリード

「温泉の日本食は美味しいからな、じゃあ戻るか」

 

 

そう言い2人で艦に戻った

 

 

 

 

 

一応と思い艦長室へ向かうと

 

 

 

 

 

艦長だけが未だぐっすりと寝ていた

 

カリード

「艦長」

 

そう言い恐る恐る身体を揺する

 

だが酒臭い息を吐くだけで起きない

 

二人は少し臭そうに鼻をつまむ

 

カリードが呆れていると躊躇なく

 

エイハブ

「艦長!アルト・スタール艦長!!!!!」

 

耳元で大声で起こす

 

艦長

「はっ!!何事だ!!!!!」

 

艦長は緊急事態でも起きたかのような勢いで飛び起きる

 

カリード

「艦長、朝です」

 

それに呆れながら冷静に言う

 

艦長

「あ、そうか....」

 

申し訳無さそうな表情で言う

 

カリード

「酒臭いのでシャワー浴びてください」

 

2人は艦長を軽蔑の目で見ていた

 

艦長

「そ…そうか…」

 

艦長は自分がどんな惨状なのかを2人の様子で理解し

 

 

艦長はどこかへ行ってしまった...

 

 

 

 

 

エイハブ

「ミオルさんはもう起きたんですかね?」

 

思い出したかのようにふと言う

 

カリード

「多分あいつは大丈夫だ、きっと今頃整備工場に行く準備でも始めてるんじゃないか?」

 

ミオルに対する信頼がこの言葉から分かった

 

エイハブ

「確かにそうですね、あと今日はシミュレーションである程度機体の調整ができそうなのでついて来て貰いますよ」

 

今日一日の作業を手伝ってもらうつもりで言う

 

カリード

「お、楽しみだな。じゃあチャチャっと準備して早めに行くか」

 

だがカリードは乗り気だった

 

エイハブ

「そうですね」

 

 

 

そうして2人で工場に早めに行くことにした

 

 

 

中に入ると

 

 

工場内は真っ暗だった

 

エイハブ

「ここの区画はうちらが一番乗りなのでうちが電源入れてきますね」

 

 

 

カリード

「分かった、電源が来たらコンピュータを立ち上げておく」

 

エイハブ

「了解です」

 

 

そうしてエイハブは懐中電灯を手に持ち、電源を入れに行った

 

 

 

 

暗い中、電源が来るのを待っていると

 

 

 

 

 

ガン

 

ガン

 

ガン

 

 

 

照明がついて周りにある機器が起動していく

 

 

 

そしてカリードはコンピュータを立ち上げる

 

 

 

 

そうして遠くからエイハブが戻ってくる

 

エイハブ

「立ち上がりましたね、今日の作業は装甲の取り付けとフィールドモーターの出力調整です、モーターをAE製の改良型のモーターに交換したため1から出力調整をしなきゃいけないので少し大変ですが手伝ってくださいね」

 

エイハブの言い方的に、だいぶハードな作業そうだった

 

カリード

「お...おう」

 

 

 

 

 

 

 

 

そうして初めは2人だったが、徐々に整備士が来て1番機の整備をする人数は増えていった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エイハブ

「よーしこれで作業は終了です!これで算出されたデータでシュミレーションでも動かせます、他の機体の整備も終わったら外でAEのテスト機の試験運用って供述で模擬戦もできるはずです、よく外でAEの機体のテストをしてるんで不審には思われないはずなので」

 

整備が終了し、やりきった感が周囲に流れる

 

カリード

「そうか、他の機体の作業の状況はどうなんだ?」

 

模擬戦ができるか気になり、他の機体の進行状況を聞く

 

エイハブ

「他の2機は他の整備士の方が作業を進めてます、明日には行けるかと、後我々で例の白いやつの整備に行きましょう、あれの今回の整備にかける人数は制限しろとの命令なので」

 

他の機体はまだ終わっていないようだったが、何より白いヤツの事が気になってしょうがなかった

 

カリード

「おう」

 

 

そして2人で白いやつの所へ向かった

 

 

既に数人の整備士が作業をしていた

 

 

エイハブ

「そういえばコイツなんですけど、カリードさん、こいつの頭を殴ったら取れて機体が停止したって言ってましたよね?」

 

確かめるように聞く

 

カリード

「ああ」

 

何故それを聞いてるのか分からず少し困惑していた

 

 

エイハブ

「頭部にAI用のコンピュータが入ってたみたいで、戦闘中はAI操作になっていたみたいで、多分無理やり胴体に頭を接続したんでしょうね、だからカリードさんが頭を殴った時に簡単に頭が取れて機体が停止したんだと思います」

 

カリード

「そういうことだったんだな」

 

ちょっとした疑問が晴れたようだった

 

エイハブ

「後、機体内部にあるデータを色々と調べてみたんですけど、そこから読み取ると、本来はニュータイプのパイロットを専用の戦術AIでサポートすることによってより完全な戦闘をできるようにする、という目的で独自に改造された機体みたいです、でも原因は不明なんですがでAIが暴走した可能性があるみたいで、コイツを外で運用したりする時はAIの作動範囲にある程度リミッターをかけろとの事です」

 

あくまでエイハブ個人の分析も入っているが、流石感の良い男、という感じだった

 

カリード

「こいつはその戦術AIとやら無しでも動くのか?」

 

カリードは自分でも動かせるのか?という興味に駆られていた

 

エイハブ

「動くはずです、けどもしかしたらニュータイプが運用する前提なので本来の性能が発揮できないかもしれないです、けど性能は相当いいはずなのでニュータイプじゃなくても基本性能は出せるかもしれません、例の子が乗る前に機体の整備が終わったらカリードさん乗ってみますか?」

 

エイハブもカリードの乗るこの機体の姿を見たかった

 

カリード

「こいつはニュータイプ用の機体じゃないのか?」

 

さっきエイハブが言っていたことを忘れずに聞く

 

エイハブ

「確かにこの機体には、機体の動作を補助する試作のサイコミュと、試作のビットが取り付けられているみたいなんですが、多分ニュータイプじゃなくても動くことは動くはずです、まぁやるだけやってみて下さいよ」

 

少し笑い、ふざけるように言う

 

カリード

「おいおい、少し乗ってみようかと思ったらなんだその言い方は、尚更動かして見たくなったじゃないか」

 

カリードもそのノリに乗る

 

エイハブ

「まぁジムスナイパーⅡストライカーの改修は終わりましたけどこの機体の整備は終わってないですから、終わってからの話ですけどね」

 

乗る乗らない以前の問題だった

 

カリード

「確かにこんな話して盛り上がっても機体が完成しなきゃ出来ないもんな、よし!作業に取り掛かるか!」

 

 

 

 

 

 

そうしてまだ終わっていない破損した部分や、他の機体と同じくフィールドモーターなどを交換、そしてアナハイムMS開発部から提供された試作パーツなどを取り付けた

 

 

 

 

 

 

 

カリード

「ふぅ...ようやく完成したな.....」

 

1番機と違い、作業は少し難航した

 

エイハブ

「そうですね、にしてもここの開発部の試作パーツを付けるだけでここまでごつくなるとは.....アナハイムの整備士恐ろしや.....」

 

この機体にも運用データ欲しさに大量の試作パーツが提供されていた

 

 

そしてあの白い機体はまるで重装甲高機動型のような見た目になっていた

 

 

カリード

「俺が乗る時はこの追加装甲と追加ブースター外してくれ...」

 

少し機動をしたら推力と機体の質量でパイロットを殺しにかかっているような見た目をしていた

 

きっとこの仕様では扱えるパイロットはいないだろう

 

エイハブ

「もちろんですよ....こんなに追加装甲と追加ブースターついてるなんて....下品の限度を超えてますよ....俺はやりすぎは嫌いです...」

 

開発部の所業を酷評していた

 

もしこの発言を開発部の奴らの前で言えばタコ殴りにされるだろう

 

カリード

「なぁ....もう余計なやつ外していいか?....」

 

この醜いとも言える見た目をカリードは早くまともに戻したかった

 

エイハブ

「早く外しましょ...外してることをここの開発部の人たちにバれる前に早く...」

 

エイハブも同意見だった

 

そうしてフルアーマーガンダム以上にゴテゴテだった追加装甲、ブースターを艦の整備士と共に急いで外した

 

 

 

 

エイハブ

「ようやくスッキリしましたね....」

 

スッキリしたは良いものの、何処か開発部にバレないかと心配に思っていた

 

カリード

「これで機体が軽くなった...」

 

カリードはその事を全く気にしていないようだった

 

 

 

 

 

 

そうして時間も時間なのでご飯を外で食べ、2人で艦に帰った

 

 

 

 

 

 

そうして私は自分の部屋に入ろうとしたとき

 

 

 

まるで待っていたかのようなタイミングでトリアが出てきた

 

 

トリア

「カリード!!帰って来たんだね!!!!」

 

その言葉と同時にトリアは私に抱きついてきて

 

一瞬倫理観が崩壊しそうになった

 

 

 

 

カリード

「こらこら!!人に気安く抱きつくな!!」

 

そういうのに慣れていなく、反射的に強く言ってしまう

 

トリア

「...ごめんなさい....」

 

カリードにとってはそんな深い意味は無かったが、トリアにとっては出会ってからほんの少しか経っていないが、親のように接してくれた人に強く言われるのは少しきつかった

 

カリード

「そんなに落ち込むな......わかった..抱きついていいから...」

 

抱きつかれるのは正直気分は良くなかったが、強く言った事に罪悪感を感じ、我慢することにした

 

 

トリア

「やったー!!!!」

 

心の底から喜ぶように無邪気で元気な声で飛び跳ねながら言う

 

カリード

「この...まあいい、トリア、調子はどうだ??」

 

気まずそうに対応しにくそうに言う

 

トリア

「今はバッチリだよ!」

 

それに対し、やはりトリアは元気に満ち溢れていた

 

カリード

「そりゃあよかった!、そういえば、トリアの乗っていた白いやつの修理が終わったんだ、まだ乗る気はないか?」

 

あの時、機体の操作はAIが行っていたというが、この少女が乗っていたということはこの少女もこの機体を動かせると仮定できる、それでカリードはこの少女に機体を操作させてみたい、と思った

 

トリア

「あの子直ったの?!乗りたい!あの子は私の相棒、家族みたいなもんだもん!」

 

その何処か良くない考えが潜んでいるカリードとは対象的にやはりトリアは無邪気だった

 

カリード

「そ...そうか、じゃあ早速明日行くか?」

 

トリア

「うん!行きたい!」

 

良くない考えを持って、それを少女に対して抱いているのに、それを跳ね返すような明るさにやはり罪悪感を覚えた

 

カリード

「そうだ、俺は明日少し早く出なきゃいけなくてな、ミオル達も行くんだが、トリアはミオル達と一緒に来てくれないか?」

 

トリア

「わかったよ!トリアはいい子だからね!しっかり言うこと聞くよ!」

 

ただただとても素直だった

 

カリード

「そうか、明日乗るときは気をつけて動かすんだぞ、じゃあ俺は部屋に入るから、おやすみな、トリア」

 

何か心の中に靄が残りながらも言葉をかける

 

トリア

「わかった!おやすみなさい!」

 

そうして笑顔で部屋の中へと入っていくところを見届けた

 

 

 

部屋の中で...

 

カリード

(あの子が家族...か...あの機体についてるAIは一体どんな代物なんだ?...そして本当にあの子があの機体を動かせるのだろうか?、ただシートに座っていただけという可能性も......もしかしたら今までのは演技で裏切ることだって....いや....今はあの子を信じてみよう.....)

 

 

そう考え事をしながら、私は眠りについた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日...

 

 

●月●日

 

午前4時26分

 

 

 

 

ふと目が覚め

 

身体を起こし、枕元に置いていた腕時計を腕に付け、腕時計のライトを付け、時間を見る

 

 

エイハブ

「ふぁ...今何時だ?.....朝の4時半か....カリードさん起きてるかな?...6時前には出たいしカリードさん起こしに行くか....」

 

 

そうして部屋の照明を付け、作業着に着替え、部屋を出る

 

 

 

 

部屋のドアの前に立つ

 

 

ゴンゴンゴン

 

エイハブ

「カリードさん朝ですよ〜」

 

ドアに顔を近づけ、中に声が聞こえるように言う

 

 

カリード

「はっ」

 

ガタガタ

 

 

部屋の中から騒がしい音が聞こえる

 

 

勢いよく部屋のドアが開く

 

 

カリード

「どうしたんだエイハブ!」

 

崩れた服で焦った様子だった

 

エイハブ

「まだ寝てたんですか?カリードさん朝ですよ、ちゃちゃっとご飯食べて準備して行きますよ」

 

呆れた様子で言う

 

カリード

「そ...そうか...びっくりしたぁ....」

 

緊急事態ではないことが分かりほっとする

 

エイハブ

「びっくりしたぁ...じゃないですよ、朝飯食ってさっさと行きますよ」

 

 

 

そうして準備を済ませ工場へ向かった

 

 

 

 

 

 

カリード

「今日はみんな朝早くからいるな」

 

以外にも沢山のスタッフがいて少し疑問に思う

 

エイハブ

「みんなテストを見たくて朝から張り切ってるんですよ」

 

と言いつつも本人も楽しみそうしていた

 

 

一人が寄ってきた

 

整備士A

「1号機のパイロットのカリードさんですね、白い奴を動かす準備、出来てます!」

 

1人の整備士が張り切った様子で話しかけてくる

 

カリード

「わかった、ありがとう」

 

朝の堕落していたような様子とは違い、軍人らしいきっぱりとした態度で言う

 

エイハブ

「みんなが来る前に白いやつ、乗るんですね?」

 

最終確認のつもりなのだろう、少し強気で言う

 

カリード

「ああ、トリアには申し訳ないが、みんなが来る前にこいつに乗ってみる」

 

トリアに申し訳無さそうではあったが、AIでなくてもあの操作性を発揮できるのかの事実確認と、好奇心には勝てないようだった

 

 

 

 

そうして私はロッカーに行き、パイロットスーツに着替えた

 

 

カリード

「やはりまだこのスーツは慣れないな」

 

少し何処か気になるように身体を動かす

 

エイハブ

「何回も着れば慣れますよ」

 

カリード

「本当はこのスーツを着る事態にならないことが一番いいんだけどな」

 

エイハブ

「まあ、たしかにそうですね。とりあえず乗っちゃってください!」

 

さっきまで少し強気で喋っていたのに、今は早く見たい気持ちが出ているのか、少し楽しみそうに言う

 

 

 

そうして機体を眺めながらリフトで上昇する

 

 

エイハブ

「上昇は終了です、横のレバーでハッチを開けてください」

 

さっきまでは落ち着いた様子だったが、何処か楽しみな気持ちが隠しきれていなかった

 

カリード

「ああ、分かったよ」

 

冷静に会話をするものの、何処か緊張し、心拍数が上がっていた

 

ガチャ

 

 

バシュー

 

 

 

カリード

「この機体は全天周囲モニターなんだな」

 

まだモニターに出力が行っておらず、まだ少し薄暗いコックピットを見ながら小さな声で呟く

 

そうしてリニアシートに座り、横にあるコンソールを操作し、機体を起動させていく

 

 

そうしてモニター一面に工場が映し出される

 

 

カリード

「これが全天周囲モニターか....」

 

コックピット全体を見渡しながら、物珍しそうに言う

 

エイハブ

「そうですね、はじめは慣れないと思いますが、慣れたらだいぶ違うと思いますよ」

 

あからさまにこっちの方が良いような言い方をする

 

だがまるで空間に放り出されたようで、カリードはあまり良くは思っていなかった

 

 

そんな会話をしていると

 

ウィンウィンウィンウィン......

 

 

ビギャン!

 

 

 

 

機体が起動した

 

カリード

「よし、起動を確認」

 

 

整備士達が息を殺すようにざわざわと喜ぶ

 

エイハブ

「起動してもまだ喜ぶなー!これからが本番だぞ!」

 

エイハブも喜んではいたが、まだどんな事が起きるかわからないので、その場を落ち着かせようとする

 

 

そうして

 

機体の出撃準備が整った

 

そのタイミングで無線が入る

 

 

工場のオペレーター

「機体の準備は終了ししましたか?Bエアロックに移動してください」

 

嬉しそうに騒いでいた整備士とは違い、声だけ聞くと冷静で少し無愛想に感じた

 

カリード

「了解」

 

この待ちきれない興奮を抑えながら返答し指示に従い、機体を動かす

 

足元にはこの機体のテスト稼働を楽しみに待っている者たちが笑顔でこの機体を見ていた

 

 

 

 

 

そうしてBエアロックまで移動し、減圧が行われた

 

 

 

機体の外気圧計が0になり、アラームが鳴る

 

そうして気圧が真空になる

 

 

工場のオペレーター

「減圧が終了しましたね、ハッチをオープンします。Bエアロックの方面にはMS用のカタパルトがないのでカタパルトまで移動して作業員に従ってホールドバックリリースで発進してください、それでは、テスト飛行、でいいんですかね?、がんばってきてください」

 

さっきと変わらず無愛想だったが、最後だけは、何処か優しさがあった

 

カリード

「了解」

 

その優しさを返すように力を込めるように、顔は見えないが笑顔で言う

 

 

 

 

ザザッ

作業員A

「ケーブルを付けるので、機体を動かさないでください」

 

いつもこの作業をしてるのか、慣れたように言う

 

カリード

「了解」

 

こちらも慣れたようにスラッと言う

 

作業員A

「装着完了しました!」

 

作業開始してから案外すぐ作業は終わった

 

やはり慣れているのだろう

 

 

 

作業員B

「作業員の退避完了しました!」

 

こちらは新人のような雰囲気で、やる気に溢れた言い方だった

 

 

工場のオペレーター

「発進準備完了しました、発進してください!カウント開始します!」

 

そして作業員の無線で状況は把握できているが、オペレーターが発進の合図を出す

 

そうして電光板のカウントダウンが始まる

 

 

 

カリード

「そういえばこいつの名前はなんて言うんだ?」

 

 

操作モニターを見た

 

カリード

「RGM-79ARA-3

 

サイコミュ試験用ジム試作3号機….これがこいつの名前か…」

 

 

ビーッ

 

 

カウントがゼロになる

 

 

 

そうして機体のスラスター出力を上げていく

 

 

カリード

「サイコミュ試験用ジム3号機(トリア)、出る!!」

 

 

 

 

to be continued

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




6話ご覧いただきありがとうございます!!
6話いかがだったでしょうか??

ちなみに例の白いやつことサイコミュ試験用ジム3号機は話の途中で出てきた、とある....ニュータイプ研究所がニュータイプ試験用ジム・ジャグラーを参考に独自に開発した、本当のニュータイプ試験機の3号機にあたる機体です

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