転生したエンジョイ勢はほのぼのと過ごしたい 作:エアーコンピューター
「ミズキ先生、ここが分からないんですけど」
「ん?あぁ、そこはね」
転生して早、20年。パルデア地方のテーブルシティにあるアップルアカデミーにて教員として働いている。教えているのはポケモン育成学だ。ポケモンエンジョイ勢にはしんどい。レベル上げて殴るのが早くない?
「人間と同じように、ポケモン一匹ごとに得意な事、例えば早く動けたり一撃が重かったりするんだ。そういう個性を個体値が高いっていってるんだ」
「そうなんですね。どうやったら調べられますか?」
「あぁ、確かそこら辺に調べる機械があったはず」
引き出しの中を調べるが機械は無く、書類がぎっしり詰まっていた。軽く見てみると提出締め切りが半年以上前の書類が大半だった。それよりあの機械が無いのが問題だ!
「シルフコーポレーションのアレマジで高かったんだよ。何処いったんだ?」
みきゅきゅ!っと鳴き声がして書類の隙間から飛び出したミミッキュがそれを持っていた。先程から機械とか呼んでいたやつだ。名前をド忘れしただけで決してネーミングセンスがなかったからではない。個人的にコタイチハカールとか言ってないから。そこら辺よろしくな。
「ん?モブ子君どの子を調べる?」
「モブ子では無く、エカチェリーナです。長いのでカチェでいいですよ。調べたいのはこちらのアローラライチュウですわ」
キャラブレっブレのモブ子ちゃん。心なしか引いてるようにも感じる。もしかして、コタイチハカールって声に出してたとか?提出期限をちょっーと超えちゃった書類を見られたとか?分からん。しかも、ライチュウが葉っぱに乗ってふわふわ浮いてるし。ライチュウって浮くポケモンだっけ?
「アローラのリージョンホームライチュウは、電気、エスパーの複合ですので浮くのは普通ですわ。後、ふわっふわのパンケーキが大好物ですのよ」
「ふーん」
「一言!まるで可愛いライチュウに興味が無いという態度ッ!心の底から今日の夜ご飯しか考えて無いかのようなって勝手に調べないで下さる?」
ふっふふーん。今日の夕飯はホットケーキにしよう。ひき肉とキャベツだかレタス乗せてタコス風にするか。よし、さっさと帰るか。
「あっ」
「何ですの?ライチュウちゃんに何かあったら貴様を〇し、私はアローラまで逃げますわ」
「逆6Vか…。明日はくるさ」
「な、何ですの!あのバカ教師!バトルに負け続けるのは私が弱いからですわ。ライチュウちゃんの個性を活かせない私が悪いのですわ!タウリンやら何やら一杯買おうなんて考えなくてもいいのですわ」
じゃあ、やめよっと。その数秒後十万ボルトとかげうちを食らい気を失った。気がつくと、家庭科室でサワロ先生特性の夜食があった。美味しかったです。
後日グラウンドから高笑いが聞こえて見に行くと金髪縦ロールに進化したモブ子とライチュウがキハダ先生のハリテヤマを倒すところだった。明日が来たようだなと思い校長室へ向かう。何かやったか心当たりが多すぎる為時間稼ぎをしていた訳ではない。例の書類を紙飛行機にしてミミッキュたちとどれほど飛ばせるか競争したのがばれたのか?その後焼き芋を作る種火にしたのが不味かったか?グラウンドの隅に焼け焦げた後が残っているし。まぁ、行ってみたらわかるだろ。サイコキネシスに襲われるほんの2秒前である。
ミズキ 主人公。とても中性的な雰囲気を持つ。
ミミッキュ ライチュウはギリセーフという心の広さを見せる。
モブ子 エスパー使いで主人公のミズキのおかげではっきり心を読めるようになった。