URA。
Umamusume Racing Associationの略。
ウマ娘のレース協会、といった意味だ。
トゥインクルシリーズの運営に関わる組織で、お偉いさんから下っ端まで、ヒトとウマ娘が関わり小難しい事を多くやっている集まりである。
ツユハライの言う社畜もいる。
大きなエンターテイメントに関わるので施設維持費、売り上げ、それら金勘定、多方面での取引も行う組織である以上、仕方ない部分もあるのだが、同時に腐敗臭のする悪党が現れるのも世の常だった。
とあるURA関係施設、その豪華な一室に踏ん反り帰るは政財界にもある程度のパイプを持つ有権者の姿。
傍らにいるは、女性秘書。 何処かで見た事のある、
「全く、毎年金蔓に入れるウマ娘は使えない、まるで駄目……投資先を間違えたわい」
「中央に編入したツユハライはどうでしょうか。 彼女は未経験者でありながら実技・筆記試験を優秀な成績でパスしましたが」
「そっちも駄目じゃ。 アレはどういう訳かレースへの意欲がないから役に立たん。 最近は怪我までして、挙句に他の娘とトラブルばかり起こしとる。
なのに理事会は外に出すのは危険だと学園に押し込めた。 お陰で無駄な出費は嵩むばかり。 このまま卒業して結果なく門を出る様なら始末しなきゃならん。
まぁペットとして飼うには悪くないがな」
「お好きなことで」
中身男とはいえガワは美少女ウマ娘。
奴隷にも好事家に対して贈るにも極上品である。
ヒト……性悪説……金と権力の魔力……ッ!
歪んだ畜生ツライさんの登場故の変化……!
だが今世では中央生徒の1人に過ぎないツライさん。
何の権限もない!
転生者だとしてもレースに消極的、有象無象の社畜ゴミでしかないツライさんがURA上層部と関わる事は通常ありえない。
精々、権力者と貪欲者の為に走り、稼ぎ、傷つき斃れ食われる事あれ、個人に褒賞を与える様な真似はない。
が、しかし。
ツライさんの運命か、不幸なヒトソウルを抱えて生きている身の上か、彼女は巻き込まれていく事になるのであった……。
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「───では、君がアドマイヤベガに何か危害を加えた訳ではないのだな?」
ワイ、気が付けば生徒会室に連行……!
会長に厳しく問答され、やっと終わりが見える。
「はい。 土砂降りの中、外に連れ出した記憶はありません。 そういう気分だったとしか。 お互いに」
「記憶にない、か。 先程から引っ掛かりを覚えるが、目撃者も本人からの証言にも矛盾した点は見られない」
疑われている、仕方なし。
そも記憶にないとか、いつかの政治家みたいになっとるやん、ワレェ……。
「であれば、私は無実だと理解して貰えるかと」
「……彼女は茫然自失としていた。 今もだ」
「様子を見に行きます」
「それは許可出来ない……今は」
疑われとる。
いやホンマ、分からんのやって。
気が付いたらアヤベさんと闇空間にいて、これまた気が付いたら土砂降りの中に2人仲良くいました、と言っても信じてはくれへんやろうけども……。
「そんな目をしないでくれ」
「嘘ではありません」
「私も君を信じたい。 だが今日のところは部屋に戻るように……すまない」
「分かりました」
食い下がっても仕方ない。 目上の娘に。
ここは大人しくしておこう。
上司たる彼女の目の前では。
でもアヤベの事は完全にプライベート。
ワイが何もしていない、したとして記憶にないなら当人に聞くしかない。
何とか会って、或いは周囲の小娘達と接触していかないと……。
更新常に未定