【ヒトソウルが叫びたがってるんだ!】(完結)   作:ハヤモ

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前書き
指摘は優しくお願いします(殴。

ツライさんはね
帰りたくても帰れなくて
寂しいと思っても誰にも会えなくて
疲れても傷付いても
決して休むことも寝ることも許されなくて
血泥で大地を染めて
永遠に続くような辛さも痛みも恐怖も耐えて
涙も堪えて歯食いしばって
どんな挫けそうになったって
死にたくないって
強い自分を守り続けて
孤独恐れず生きれる日を夢見て走り続けて
最期は安息でありたいと祈っているのよ


19.霧の記録

データ整理はタキオンとシャカで分担しつつ処理、此方でも出来る事はやっていく。

選抜レースに出たから、暫く上は大人しくしてくれている様だから、この隙に進めるところまで進めねば。

 

次動かれたら、今度こそヤバイかも知れないからね。 仏の顔も三度までと言いますか、そう何度も見逃してくれるものじゃない。

 

そうして分かったのは……よく分からない事が分かったとさ。 まる。

支出入の変動は現実的に見れるのに、生徒の情報は妙なのだ。 具体的には入学時期や世代差に矛盾が生じている。

 

会長のシンボリルドルフなんて、一体何年前に入学して今に至るのか。

その間にも多くの生徒が出入りしている記録があるが……この世界、やはり何かオカシイというか、サザエさん時空というか。

入力ミスも考えたが、どちらにせよ口に出せば、それこそ世界に消されそうなので言わないでおく。 勿論、巻き込んだタキオンとシャカにもだ。

 

しかし、コレがお偉いさんがワイを潰しにかかる理由とは違う気がする。

何故なら生徒会長という絶対的で見上げれば誰からも見える存在が君臨し続けているのに、誰もツッコミを入れないからだ。

他の「いや、アンタ今何歳よ」と言いたくなるウマ娘に対してもそうなのだから、この認識はバグ、或いは認知出来ない様に弄られている。 データではなくオカルト面、意識レベルで。

他にも理事長と秘書のたずなさんも怪しく……いや、これ以上はやめよう。

 

その問題よりお偉いさんの問題だ。

 

生徒ではなく金の問題かと思い変動を見ても、何とも言えない……地方と比較して金額の桁の次元が違うな、はえー中央スゴイっすね……と眺めて終わりに近く。

 

 

「なんだかな」

 

 

頭を掻きつつ、一旦PCを閉じる。

考えても仕方ない。 今日明日で消される訳じゃないだろうし、落ち着こう。

学業面もある。 程々にして寝ておこう。 足も休めないと。

 

 

 

 

 

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 

 

 

 

 

「アストンマーチャンです。 どうぞ宜しくです」

(アストンマーチャン?)

 

 

朝の登校時間から、ほわほわ宣伝をしている不思議っ子ウマ娘、アストンマーチャン。

ウォッカ、スカーレットの同期にして揃い牝馬3強、並び立てる実力を持ち合わせ、レースにおいて独特の走法を見せてくれる。

このウマ娘界でもそうで、親の関係で子供の頃は病院が遊び場で、生と死が身近な場所で育ったからか、不思議な性格。

けれども持ち合わせる死生観、彼女の皆の記憶に残りたいという想いに感銘を受けたトレーナーや人は多い。

 

そんな印象的なマーチャンだが。

なんと彼女のストーリーは切ないばかりか、見方次第でホラーである。 進めていくと、レースに勝っていても、どんどん彼女の事を周囲が忘れていくのだ。

親友枠のウォッカ、スカーレットすら恐らく……それを彼女のトレーナーが奮闘して、消え逝く彼女を現世に留めた。

功をなし、彼女は再び皆の記憶に残り始めたが……この世界は不思議な力が働いているに違いない。

 

 

(という情報すらデータにあるってナニ。 ワイと同じ転生者かタイムリープ者でもいるんかいな)

 

 

としつつ大して驚かないツライさん。

自身も不思議体験者だし、自分が特別とは思ってないので、まぁ有り得るかなとボンヤリとは考えていたから。

 

ウマ娘世界は大志を抱く女の子が仲間と競い、時に助け合い、葛藤して栄光目指して走るスポ根物語であるが、社会や世界を俯瞰すれば……怖い世界がチラチラしている。

ツライさんが前々世で経験したブラック企業なる存在もいるし、悪い大人やイジメは社会にも腐るように溢れている。

 

 

(悪と虐めは子供の特権じゃ、ないんやで)

 

 

レースに努力と青春を捧げず、学園に来る前から既に転職サイト、企業戦士の愚痴を掲示板などで見ていたツライさんは「この世界もか」とツライさんになったものだ。 期待はしていなかったが。

 

 

(ん? 待てよ、そういったif的情報な妄想をわざわざ秘匿領域に隠すか?)

 

 

この時、稲妻走る……ッ!

 

 

(消さずに、限られた者でも観閲出来る様にするものか? ウマ娘の運命が情報通りに行っているならば……憶測だが……金……八百長……イカサマ……宝くじの当選番号が分かれば億万長者……ッ)

 

 

ボンヤリと、言葉に出来ないナニか。

思い出せそうで思い出せない様な、痒い所に手が届かないモノを感じつつも方針を決めていく。

 

 

(アクセス権がある者を調査しよう。 1人ならよし、複数いるようなら……厄介だなぁ)

 

 

特権。 ナニを持ち有利とするか。

切れる手札にいるジョーカー、それが地雷か切札か、出すにも留めるにも、やってみるまで結果は分からない……。




後書き
【とある水族館にて】
バクシン「マグロもやりますね!」
ツライ「生きる為に泳ぐんだ」
バクシン「私に似て頑張り屋です!」
ツライ「似てるな。 ウマ娘、いやヒト含めた全体が……走って走って、走り続けて……疲れて止まったら……お終いなところが」


【ツユハライの秘密】
彼女の深淵の目を見続けていると負の感情、記憶が増幅されていく。


【シャカ/悪夢】
シャカ母「あの子の事は…放っておいて下さい」
ツライ「お前は母に捨てられた」
シャカ「やめろ……」
ツライ「望まれなかった」
シャカ「やめろッ」
ツライ「認めろ。 堕ちた方が楽だ」
シャカ「やめろッつってんだろッ!!」
ドトウ「だ、大丈夫ですかぁ!?」
シャカ「……あぁ」
(ツライさんの影響)


【タキオン/悪夢】
ツライ「ご飯、美味しかったか?」
タキオン「そうだねぇ、けど少し濃かった様に感じられるから、次回は…うっ」
ツライ「効いてきたね」
タキオン「な、何を入れたんだい!?」
ツライ「知る必要はない。 強いて言えば、今度からは君がモルモットになるんだよッ!」
タキオン「うわああッ!(カラフル発光)」


【ブラック企業転生】
ツライ「日本の学校って、あまりお金絡みを教えてくれない気がすんよ。 将来を思えば確定申告の書き方とか、直近としては求人票の見方を教えるべきだと思うのよね。 とりまウララちゃん、練習だけど選べるかい?」
(数十分後)
ウララ「見てみて! こういうのどうかな!」

月給10万 昇給なし 固定残業 週休2日制 副業可
正社員採用あり(過去3年以内) 寮完備
(保険なし)アットホームな職場です
残業して稼ぐ事が出来ます 初心者歓迎
長時間労働でスキルアップ

ツライ「これはツライさん。 何故選んだし」

給料低過ぎィッ!
(最低労働賃金は各都道府県のHP等チェック)
週休2日制はよく求人に書かれているけど、毎週休めるとは書いていない点に注意!
毎週休めるというのは"完全週休"
正社員採用という餌をチラつかせてるゾ
でも給料や社会保障の無さがアウトゾ
副業する暇ないと思うゾ
固定残業ってあるけど、実際何時間なのか分からんゾ。 給料より長時間働かせられる可能性もあるゾ。
謳い文句的なのも致命的ゾ。
分かるだけでコレだけ出るんですがソレは。


ツライ「キングヘイローさん! お宅の教育はどうなっているのかしら!」
キング「なんで私が怒られるのよー!」
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