【ヒトソウルが叫びたがってるんだ!】(完結)   作:ハヤモ

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心機一転。 奴隷に、なろう!

言葉使いが定まらない(殴
短めですしおすし。
続くか未定


4.土下座と靴舐めと。

悲報。 経済動物に使役されとるやんワレェ!

ましてウマ耳とウマ尻尾生えた異端種族ゥ!

 

というと差別になるので訂正。

詳細にはヒシアマゾンという、どこぞのヒーローネーム風なウマ娘に呼び出されただけです、まる。

内容はタイマン。 つまりレース勝負。

 

そんな彼女は姉御肌な寮長様。

となれば恐れるは、レースではなくワイの猥本が見つかる事。

机の上に積まれていようものなら、この先立ち直れない。 勃つものないけど。

 

幸い、その件には未だ触れられていない。

ならば早めに処理しなければ。

タイマン勝負は別に怖く無いが、正直言ってワイは目立ちたく無いし、そんな事してるなら早く猥本を処理したい。

社畜の足はあるけど、コレで純朴な彼女達の世界を踏み荒らしたくない。 ワイが強いか弱いかは関係なく。

 

いや、まぁ例え彼女達が遅かれ早かれ社畜道に踏み入れる事になろうと、それは今では無い。

 

なのでワイはヒシアマ姐さんの教室まで出向き、頭を下げる事にしたのだ。 ケジメ大事。

放課後になってからグランドで謝れば良いというのは良くない。 早めの方が良い。 それは社畜時代に痛感した数多のひとつ。

 

その血の味のする経験は、今世でも役に立つ。

 

 

「大変申し訳ありませんでしたぁぁッ!!」

 

 

ワイ、正門前よりデカい声を廊下に響かす!

下らんプライドを投げ捨てたジャンピング土下座をかまし、詫びの菓子折を差し出した!

 

社畜とは時にプライドを捨て、頭を地面に擦り付けて足をお舐めしますの精神!

デブハゲ上司に何度も踏まれ、足を舐めてきたワイに死角はない!

更に言えば馬時代、人にも馬にも殴る蹴るをされてきても耐えてきた、これくらいで挫けやしないぞ!

 

 

「ちょっ、ちょっとやめ───」

「アポなしで伺うのは如何なものかと承知の上ですが、どうか、どうか正門前での迷惑行為をお赦し頂けますでしょうか!?」

「今の方がずっと迷惑だよ!?」

 

 

取引先がお怒りだ!

誠心誠意、真心込めて謝罪せねば!

 

 

「すみません! 足をお舐めしますううう!」

「やめんかぁ! ええい、足にしがみつくんじゃないよ!?」

 

 

はぁはぁ……ッ、くっ!

振り払われた。 流石ウマ娘、強い。

 

けれど諦めては契約終了ですよ。

 

石に齧り付いてでも赦しと契約を取れッ!

───by前々世の社畜

 

 

「打ち合わせ通り放課後(業務終了後)に伺っては貴女様のトレーニング(仕事)に支障をきたすと思いッ! 特にその件ではワタクシの存在が大きな損害を被ると愚考しましたので、タイマン(対談)のキャンセルの詫びを入れさせて頂きたくッッ!!」

「何言ってるか分からないけど、分かった! 分かったからやめてくれ、アタイの居場所まで無くなっちまうよ!?」

 

 

はぁはぁ……よしっ。 感触は悪くない。

ワイ、頭をバッと上げて涙と鼻水で汚れたグシャグシャの顔を拭うと、最後のお願いをしていく。

 

 

「ではタイマン(対談)はご縁があれば……」

「ああー……また今度な」

 

 

ヒシアマ、面倒そうな顔に。

 

その上で「また今度」を頂きましたああッ!

それは行けたら行く、と同義語の様なもの!

 

つまり、この場では「もう良いよ」という事に他ならない!

 

ワイの望んだものや、ソレこそ!

 

やったぞ! ワイは取引に勝ったんや!

ざまぁ! ざまぁみさらせ!

 

計画通り……ッ!

寮長……ワイの勝ちだ。

 

 

「まぁ……反省したなら、もう騒がない事だね。 それと……寮の部屋も」

 

 

ワァイ? ホワァッツ?

寮長、何故呆れ顔から急に赤面?

 

 

「ま、まぁ趣味趣向はそれぞれだからね!」

 

 

……ふむ。

それ以上は聞いてはいけない、本能が拒絶するも悲しいかな、ワイに付いてるウマ耳は残酷な真実を拾ってしまう。

 

 

「…………届いた荷物、包装紙が破れていて中身が見えていてね……いや気にするな、無事だから。 それは机の上に置いといたからな……」

「いやぁぁぁぁぁぁあああああッ!!?」

 

 

此方が赤面する番になった。

 

頭を抱え項垂れるワイ。

今度は土下座の姿勢ではなく、四つ足時代の真似事をする羽目に。

 

終わった……ワイ、暫し泣くしかなかったんや。

 

おのれ。 おのれ郵便屋!

おのれ。 おのれ両親共!

 

何故ワイがこんな目に遭うんやぁ!

 

 

 

 

 

U■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■U

 

 

 

 

 

ヒシアマはガッカリした。

同時にツユハライというウマ娘が、どういう娘なのか分からなくなった。

 

あれだけ威勢よく周囲に喧嘩を売っておいて、いざ勝負を挑めばこの醜態。

それを笑おうにも彼女の行動は情け容赦なく迷いなく、恥知らずに涙を流して逃げ縋る姿は見るに堪えず、同時に周囲にいたウマ娘全てに、ある意味の悲壮感を与えるには十分だった。

 

 

(なんなんだい……)

 

 

皆して、そう思うしかなった。

ただあの目は、ツユハライの光のない闇の深い瞳は全てを飲み込む恐ろしさがあった。

 

それは絶望。

その中に無理矢理宿らした生存本能。

部屋に届けられた本は歪んだ欲望剥き出しだ。

 

 

(ツユハライ……トレセンに来るまで何があったんだい? あの不安定な目も"相棒"とやらの所為なのかい?)

 

 

闇の一端に触れ、手を引くに引けない。

この事を内密にするべきか悩んだヒシアマだったが、生粋な姉御肌で放置出来なかった。

最終的に生徒会にも相談の声が届けられ、ツユハライが不安定な存在だと認知される。

 

そして敵であると同時に仲間意識のある娘達は、皆で支えようという結論に行き着いた。

 

 

「確かにトレセンはトゥインクルシリーズに出場する為に切磋琢磨する場所だ。 だが同時にウマ娘が活躍する場、その意味では全ての者に道を示せねばならない」

 

 

妙な勘違いと歪んだナニかの連鎖。

レース場の外で繰り広げられる人事劇。

 

社畜の呪いはツライさんをツライさんたらしめ、トレセン(会社)の外に出しては、かえって危険との判断で退学届(辞表届)を受理される事は無かった。

 

 

「残念だが今直ぐ退学は出来ない。 諦めろ」

「あの女帝様? 辞表断るって……ナニ?」

「生徒会じゃなく理事長の判断でもある。 我々にはどうする事も出来ない」

「トレセンはブラックやーッ!?」

 

 




展開どうしよう(殴
更新常に未定
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