「この魔法の学園でもシャドウの意思を継ぐもの」 作:ブラックマッハ
俺は、スキップしながら生徒会室に向かわない。
いきなりなんだと思うかもしれないが答えは単純だ。
本当ならスキップして楽しみながら生徒会室に行きたい気持ちを抑えているのだ。
だがモブにそんな度胸はないのだ。
だからブルブル震えながら生徒会室に行く演技をした。肩なんて震えて仕方がない。
「タツヤ、俺怖いよ。ヤンデレ生徒会長だったらどうしよう?」
「そんな訳がないだろう。だが行きたくないのは分かる」
そんな弱音を言いながら深雪と待ち合わせ場所に向かっている。嫌がっているタツヤといるのは楽しい。
「本当に本当に、……もしかして生徒会長をナンパしようとしている?」
ニヤリと微笑みながら俺はそう聞くと
「まぁ遊び心も大事とは思う……深雪が怖いが空のせいだろう」
ああなんとなく分かる。後でキレられてしまうから問題はありそうだよな。それは、大体タツヤのせいだ。ダジャレを言った訳でもないのに寒く感じてしまうからな。
「ああそれな。まぁ綺麗な妹だから我慢できるだろう」
俺は前世の姉を思い出してしまう。剣の稽古ばかりやらされていた。だが俺を思って強くさせよう必死だったなと思うと可愛いくも感じた。
勿論兄と俺は姉にも実力を隠していたのだが結局バレる事はなかった。
そんな事を思っていると深雪と待ち合わせしていた場所に辿り着く。
「待っていましたわ、お兄様、そして空さん」
俺はついでって感じで呼ばれたが気にする必要はないだろう。
「待たせたね」
俺は、呑気にそう言っているとタツヤがツッコム。
「遅れたのは空のせいだろう」
「過去の事だから気にしない。ご馳走を食べに行こうぜ」
「ええ行きましょう。生徒会室で昼食、楽しみですね」
「ああ、そうだな」
達也が俺を裏切り者の目で見られたがモブは、考え方を一瞬で変えてしまう。まぁあれが本音だから、良い方にプラス思考になろうとするのだ。
残念ながらタツヤにとっては嫌だった事だろう。俺は密かに裏切った気持ちを捨てきれずにいた。だから俺は、後で謝るとしよう。
「生徒会室ってどんな部屋なんだろうね。ゴミ屋敷だったりして」
「流石にそんな事はないと……」
あったらどんな感じなのかを考えている様だ。
「タツヤ、ごめんな。ご馳走に釣られてしまってさ」
「……気にするな。誰だってある事だろう。少しどんな部屋かが気になってきたしな」
そんなこんなでゴミ屋敷の場所に着きました。ってこれヤバイ程金持ちのセキリティだった。インターホンを鳴らしてドアを開けてワクワク感が抑えられない。
ドアを開けるとそこは、……つまらない、汚くもなく普通で面白みのない生徒会室だった。理想とは程遠いものだと思った。
「外れた。ここは、普通だ。こんにちは」
「こんにちは、ああそう見たいだな」
タツヤも俺の意見に同意した。
「さてと飯だ飯だ、さぁ食べましょうぜタツヤ、深雪、生徒会のメンバーさん」
俺は我慢の限界だった。モブの真似する予定だったが、そんな余裕は全くなかった。俺は食欲を我慢するのは苦手だ。だから俺は勝手に操作しようと思ったのだが出来なかった。
「あ忘れていた。まずは自己紹介か?」
当たり前の事を忘れていた。それ程お腹が空いていた。
「俺の名前は、影野空、空とお呼びくださいな。」
……そこから意識を無くす程お腹が空いていた。そして遂に昼食を食べられる様になった事で完全復活した。
「美味い。会長さん、誘ってくれてありがとうございます」
俺は、始めてお礼を言った。
「ええ、どういたしまして」
「さっきまで死んだ顔をしていたが復活した様だな」
「おうよ、飯があればいつでも完全復活だって。心配かけて悪かったな」
タツヤは、ホッとしたかの様な顔をしていたと思う。
「でなんの話をしていたんだ。俺が自己紹介してからの記憶が全くなくてよ」
タツヤは、自己紹介をしただけだと教えてくれた。
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