「この魔法の学園でもシャドウの意思を継ぐもの」 作:ブラックマッハ
「なんで速く離してくれなかったの?」
誰もいなさそうな場所にやって来たのだった。
「服を見たら分かるんじゃないか」
そう言うとエリカが自分の格好に気がついたらしい。そこには制服がはだけてネクタイが抜き取られており、胸元がはっきりと見えるエリカがいた。
これで理解したはずだと思い上着を渡した。よくドラマであるシーンで良かったと思った。
「私の姿を見てこうしてくれたのね。ありがとう」
「どういたしまして」
「どうやって気がついたのよ?」
「ほら、逆立ち風の格好をした時の事だよ」
「あの時だけでよく分かったじゃない」
俺はその後どうしたらいいかを考えていたら、
「じゃあ俺はこれで、パトロール、パトロールと、ワクワクのパトロール」
そう歌いながら次の場所に移動した。
するとエリカの手が俺の手に当たる。
「どうしたの?あんなに速く走れて、あのジャンプ力普通じゃないでしょう」
「ええええ、まぐれまぐれ、たまたまだよ。あんなジャンプできないし」
そう言って走ってジャンプするも、とどくことは、なかった。
「そうよね、まぁまぐれで飛べるとは思えない高さだけど、できていない所を見るとそうみたいね」
「じゃあ俺は、パトロール、パトロール、ワクワクのパトロール」
そう言って俺は遠くに走ったのであった。
「剣道部ワクワクの剣道部」
さっきまでのパトロールのやりがいをなくした俺は、思い出の深い剣道のしてる様子を見ていた。
しばらくするとタツヤとエリカがやって来た。
「ヤッホーエリカ」
「上着ありがとうね」
「どういたしまして。いつでも返していいから」
「だってこれ台本通りでしょ?もはや演習じゃなくて殺陣よ殺陣。つまらなくもなるわ」
「まあ、あくまでも勝つことが目的ではなく、興味を持ってもらうのが目的だからな。」
「そりゃそうだけどさ-」
エリカがブーブー言っていると、先程まで演習をしていた女子生徒が面を外した。その瞬間、男子が目の色を変えて声を上げる。どうやらアイドルの剣道の女性だったようだ。
詳しい説明があったが女慣れしてしまった俺には可愛いとしか思えなくなった。心が無になり、興味が薄れてしまったみたいだ。だから何度も言うが深雪も好きになっていない。ただ演技をして楽しんでるだけの最低野郎だ。
女慣れした原因は前世で女性に囲まれて生活を送っていたから仕方がない部分もあるのだ。
そしてその女性と関東最強の魔剣士が激しい戦いが繰り広げられていた。まだ魔法戦じゃないみたいだからいいけどいざとなったらcadを奪えばいいのだ。元陸上部の俺が失敗する筈がない。
だがいいのか?モブとしてそれは、いけない事じゃないのか?俺は忘れていたモブを目指す事を思い出した。
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