「この魔法の学園でもシャドウの意思を継ぐもの」 作:ブラックマッハ
危なかった。後少しで魔力で傷口を回復をしようとしていた所だった。もし、それがバレていたら大変な事になっていただろう。実力を隠していることなんて一瞬でバレてしまう。
流石にモロで一科生の魔法をくらったのだ。気絶なんて良かった方だろう。流石に殺そうとは、しなかったはずだから威力は、低いはずだ。
そんな焦りを心の中で感じられながら生徒会長に謝れているこの状況はモブとしてやってはいけない事だ。
まぁ兄のシャドウはもっと凄い王女様に頭を下げて頂いたから大した事ないかもしれない。
「ごめんなさい。止められなくて」
「いえ、まさか騒ぎが大きくなるなんて思いませんでしたから」
まさかあんなに騒ぐほどの出来事になるなんて想像すら全くしていなかった。まさか実力行為でくるなんてな。おかげで何もできず口先ばかりのモブとしては上出来だ。
寝ながらアイツを苦しませるかを考えて寝たから気分もいい。俺がアイツをナイフで足に血を少し出してもらい、そこからほんの少し軽く足で蹴っておしまいだ。
まぁ俺を相手にしているのだ。それくらい耐えてもらわないと困る。
「実はもっと早く止められたのだけど」
「いいですよ。分かっていますから」
俺は指を一本出してモブとして少しばっかし分かっている風に言う。そしてこれ以上言わなくてもいい……そして静かに去ろうとして、「ドスン」と音を立てて鼻字を出して転ぶ。これはカッコつけたモブの姿である。
「カッコつけていただけなのね」
そのためワザとだ。生徒会長もただのモブとして扱う事だろう。そのまま廊下に出て下駄箱から靴を取り、影の俺になるのだ。
きっと俺は、ニヤニヤしているに違いはない。だがドアを開けるとたまたまアイツと出会ってしまう。自己紹介していないから名前を知らないのだ
「おい、貴様……俺に泥を塗りやがって許さないぞ」
「そのセリフは、俺が聞いたぞ?まぁ今は大人しくささっとお家に帰って、寝てね天才。それより名前はなんて言うんだ?」
「森崎だ、言われなくても帰る。だがいつか仕返しをしてやるからな」
まだ森崎の顔は死んでいなかった。それどころかみるみる目が輝いているような気がして、コイツが主人公じゃないかと思うようになった。
諦めが悪いのはいい事だと思うし、成長すればいい人になるのかもしれないね。
ただ俺のせいで闇堕ちだけはしないで欲しいそう願っている。
「俺はいつでも勝負してやる。だから正々堂々と挑んで来い」
「お前程度に苦戦する僕じゃないぞ」
やっぱり勇者の血を引くとかそう言う設定なんじゃないの。諦めない心が勇者なんだから。
「それよりさ、俺、深雪の事好きなんだよ付き合えると思う」
「どうだろうな……まぁ僕なら不可能ではないだろうからな」
「嫌、絶対無理だって」
「なんだとならお前なら出来るのか?」
そこからは恋愛の話をしながら家に帰るのだった。
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