アサルトリリィ×仮面ライダー livedevil of ルドビコ女学院   作:黒破リンク

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第5話。
祈り編、終盤へとさしかかろうとしています。

真実の刃、誰一人欠けることなく終われますように!!


第5話:「祈り〜天才アーセナルとイースター祭〜」

さくらvision

 

私、聖恋ちゃん、来夢ちゃんは幸恵様のところへ向かっていた。

 

来夢「あの、幸恵様!ありがとうございました!」

 

来夢ちゃんは、幸恵様へ頭を下げる。

 

幸恵「あなたはまだ半人前よ。勝手な行動は、慎みなさい。」

 

その言葉に反論するかのように、聖恋ちゃんは来夢ちゃんと幸恵様の間に入る。

 

聖恋「勝手な行動をしたのは俺です!!来夢とさくらは、俺を探しに来てくれて!

…俺が──!!」

 

幸恵「そう。」

 

そのまま、幸恵様は去っていってしまう。

 

来夢「あっ……。」

 

「幸恵様……。」

 

聖恋「来夢、守れなくて……ごめん。」

 

そう言って、聖恋ちゃんも去ってしまった。

 

「ちょ、聖恋ちゃん!?」

 

私と来夢ちゃんは後を追って走る。

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allvision

 

麻嶺「ふむふむふむふむ。なるほどね。今のルド女で1、2を争うリリィがあの状態じゃ、いちかも心配だよね。」

 

いちか「あぁ。」

 

麻嶺「そろそろ私の作った『フィエルボワ』、使いこなしてるころかと思ったのに。使ってもないなんてガッカリしたわ。」

 

いちか「あぁ、新しいCHARMは威力はすごいけど、使いこなすのは難しいからな。」

 

麻嶺「そりゃそうよ。幸恵の高い技術と強い精神に合わせて作ったんだから。息が合えばすごいのよ!?」

 

そう言って手を胸の前へおく麻嶺。

 

いちか「わかってるよ。麻嶺が作ったんだから信頼してる。

けど、今の幸恵は…。」

 

麻嶺「あのCHARMは学園からの依頼でもあるのよ?」

 

その言葉を否定するかのように、いちかは話す。

 

いちか「何度かは使ってるんだ!

きっと、まだ未来様と戦ったCHARMを、使っていたいのかもしれない。」

 

麻嶺「もう少し待つしかないか。

『乗り越えられない試練はない。』強くなった幸恵を見るのが楽しみね。」

 

そう言っていちかの肩をポンと叩き、歩き出す。

 

いちか「そうだな!」

 

いちかは麻嶺に続くも、麻嶺は振り返り、いちかに言った。

 

麻嶺「あなたもよ、いちか。」

 

いちか「……あぁ。」

 

少し言葉を詰まらせて返事をするいちか。

1度立ち止まりすぐして歩き出そうとした時、電話がなった。

 

渚『拗らせちゃってるわねー、幸恵。』

 

いちか「乗り越えるって言っても、幸恵は分からないことが多すぎるんだと思う。」

 

渚『信じていた分だけ、納得できなければ前に進めない、か。』

 

いちか「あぁ。」

 

渚『いちかは?どうやって乗り越えたの?大切な人の死を。』

 

その答えを、渚に言ういちか。

 

いちか「乗り越えたとは言えないよ。でも、お姉様の遺志を継いで戦うことが、お姉様が生きた証だと思うからさ。」

 

渚『そうね。』

 

いちか「そう思えるまで、時間…かかったけどなっ。」

 

渚『乗り越えたはずだと思っても、心の奥底に沈めたつもりでも、ふとした時に浮かび上がってくる。』

 

そう、悲しそうに電話越しで呟く渚。

 

いちか「渚……。」

 

渚『そう簡単には無理よねっ。』

 

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一方、こころと佳世は教導官達の秘密を知りに向かっていた。

 

佳世「あぁっ!!こここ、こいつです、こいつ!!」

 

こころは大きな声を出す佳世を静止する。

 

佳世「こころさん、ここ、入ってもいいんでしょうか……。」

 

こころ「潜入調査じゃ。」

 

佳世「で、で、で、でも、もしシスターにバレたら、最悪、リリィを辞めさせられるかもしれません……。」

 

こころ「未来殿の死には絶対に秘密がある、それを探りたい、って言ったのはお主じゃろ??」

 

佳世「あ、そそそ、そうですけど。」

 

こころ「うちもな、この学園にはちーと違和感を感じておるんじゃ。」

 

佳世「えぇぇぇ!?そうだったんですか!?」

 

??「お前ら、何をしている。」

 

佳世「ヒロミさん!?」

 

2人の近くで突然声が聞こえる。

2人は驚くも、その人物が手招きをしていたのを見て、移動する。

 

ヒロミ「早くしろ、こっちだ。」

 

程なくして、泉・ローザ・莉奈と小阪・アナスタシア・涼子が現れ、通信を始める。

 

莉奈「先日のヒュージ戦の結果ですが、やはり、現時点で我がガーデンで最もスキラー数値の高いリリィのは一之宮・ミカエラ・日葵かと。」

 

男「一之宮・ミカエラ・日葵か。」

 

女「次は決まりですね。」

 

涼子「あの!!」

 

突然、涼子は声を張り上げる。

 

男「なんだ。」

 

涼子「早すぎはしませんかね?その……」

 

言葉を続けようとした瞬間、莉奈は静止した。

 

男「岸本・マリア・未来のことは忘れろ。」

 

女「あれは失敗だったわね。」

 

男「次は同じ結果にならぬよう、注意して欲しいですね。」

 

莉奈「それは……私たちでは……。」

 

男「一之宮・ミカエラ・日葵のレアスキルは?」

 

莉奈「……レジスタです。」

 

男「レジスタか。」

 

女「俯瞰視野を持ち、一定範囲内のマギ純度を向上させる。」

 

男「問題ない。

未来のレアスキルはフェイズトランセンデンスだった。あれは本人への負担がかかりすぎる。

残念だったが、次はきっと──」

 

莉奈「彼女達は、人類のために命をかけて戦っています!!」

 

男「それがどうした?」

 

莉奈「強くなるために一生懸命訓練を受けています!!

……人類を救うためです…!!そんな生徒たちを実験台するなんて、もう私には……っ。」

 

莉奈はG.E.H.E.N.A.の研究員に抗議するも、聞く耳も持たれず──

 

男「君たち個人の感情など聞いていない!!これは全て、人類の勝利のためだ。

逆らうということは、どういうことか……わかっているのか?」

 

莉奈と涼子は頭を下げる。

 

莉奈「申し訳ありません。」

 

男「泉教導官。よろしくお願いしますよ。」

 

そのまま2人は、無言で去っていった。

その様子を見ていた佳世、こころ、ヒロミの3人は、物陰から出てきた。

 

佳世「G.E.H.E.N.A.……。」

 

ヒロミ「対ヒュージ研究のために作られた研究施設。」

 

佳世「生体……実験……?!」

 

ヒロミ「奴らはああやって、未来を……。」

 

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百合亜「……。」

 

日葵「……。」

 

2人はともに止まり、日葵は右を向いた。すぐに百合亜も右を向いて、すぐに日葵の方を見る。

また歩きだし、数歩して止まって同じ行動をする2人。

困った日葵はスピードを上げ、百合亜から離れようとするも、百合亜はそのスピードに合わせて追いかけてくる。

 

日葵「……何か用?」

 

痺れを切らした日葵は、ずっと着いてくる百合亜に話しかける。

 

百合亜「あなた、イルマ女子に戻ったら?」

 

そう言う百合亜に対し、日葵は──

 

日葵「今更戻れるわけないでしょう。」

 

と答える。

 

百合亜「どうして?」

 

そう聞き返し、日葵は反論する。

 

日葵「『どうして』?

私は強くなるためにここに来たの。」

 

百合亜「どうして?」

 

そう言い、百合亜は食い下がらなかった。

 

百合亜「他のリリィより強くなるために、リリィになったの?」

 

日葵「……イルマ女子には、私のライバルがいる。ずっと一緒に戦ってきたけど、彼女と私の理想は違う。」

 

そうして、自分の理想と共にルド女に来た理由を語り始める。

 

日葵「私の理想は、『個々の個性を活かした、自由で可憐な戦い』よ。

御台場迎撃戦で幸恵と戦った時、これが私の理想だと思った。

だからルド女に来たの。」

 

百合亜「そう。でも、無理はしないことよ。あなたは十分強いわ。」

 

日葵「……無理なんてしてないわ。」

 

そう言い残し、日葵は去っていった。

残った百合亜は、1人つぶやく。

 

百合亜「未来、あなたが守りたかったもの、私に守れるかしら。」

 

そう言い、百合亜は歩き出した。

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聖恋「……。」

 

未来が残したペンダントを見つめながら、未来のことを思い出していた。

 

未来『聖恋。何があっても、守ってあげてね。

約束よ。』

 

聖恋「未来……。」

 

未来『見て?あの子がリリィになった時に、これを渡そうと思うの。

……もう、渡す必要なくなっちゃった。』

 

聖恋「あの時、なんで泣いてたんだよ……!!!なんでッ!!!」

 

いちか「泣いているのか?」

 

通りかかったいちかと大二は、涙を流す聖恋に声をかけた。

 

聖恋「っ……!!」

 

大二「ごめん、邪魔しちゃったかな。」

 

聖恋「俺に、何か?」

 

いちか「…どんなに優秀なリリィだって、初めての実戦はそんなに上手くいかないよ。」

 

聖恋「え?」

 

大二「あのケイブから一週間。来夢のこと避けてないか?」

 

いちか「心配してたぞ。」

 

聖恋「えっ……?来夢が……?」

 

いちか「来夢だって成長してるんだ、あんたが頑張ってんのと同じように。頑張って、成長してる。」

 

聖恋「わかってます!!だから俺は──」

 

大二「いいか、聖恋。

守るっていうのは、強ければいいってもんじゃない。

これは、ヒロミさんの受け売りですけど。」

 

いちか「あんたが見てるのは、なんにもできなかったまんまの来夢。」

 

大二「聖恋がそう思いたいだけで押し付けてたら、来夢は変わりたくても変われない。それって、守るって言えるか?」

 

いちか「一番そばにいるやつが、一番信じてやらないと。な?」

 

いちかはそのまま去っていき、大二は聖恋の肩に手を置いて言った。

 

大二「大丈夫。お前も来夢も成長してる。お前の力も、来夢のことも、信じてやれ。」

 

そう言って、大二はその場を後にする。

 

聖恋「信じろって……。信じてたよ……!!!それなのに……!!!!

未来、俺は来夢を守るよ。」

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一輝vision

 

来夢「聖恋ちゃん、なんでもひとりで抱えちゃうから、私にも相談してくれればいいのに……。」

 

俺、さくら、幸恵、来夢の4人で聖恋のことについての話をしていた。

 

「来夢……。」

 

来夢「きっと、私が弱いからいけないんです。だから私、聖恋ちゃんに頼って貰えるくらい強くなります!だから!!よろしくお願いします!!」

 

幸恵「あなたって、不思議ね。」

 

来夢「え?」

 

幸恵「私になんてもう教わりたくないかと思ったわ。」

 

来夢「どうして?」

 

幸恵「だって、未来様のこと……。思い出しちゃうでしょ?」

 

来夢「それは、幸恵様も一緒です。幸恵様も、毎日訓練に来てくれてます。それに……幸恵様の戦う姿は、綺麗でかっこ良くて、お姉ちゃんみたいで!!」

 

来夢は、俺と幸恵の方を向いて言った。

 

来夢「私も、幸恵様のシュベスターになりたいです!!」

 

「来夢……!?」

 

さくら「来夢ちゃん…!?」

 

来夢「わぁー~~~!?」

 

恥ずかしくなったのか、そのまま礼をして走って行ってしまう。

 

「あ、ちょ、来夢!?」

 

さくら「来夢ちゃん!!ちょっと待ってよー!!!」

 

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渚『プロポーズされちゃったのねー!?』

 

幸恵「そうなるわね?」

 

渚『それで?どうするの?』

 

幸恵「私はまだ……。」

 

渚『I see.でも来夢はお姉様が必要なんじゃない?』

 

幸恵「私でいいのかしら……。」

 

そう弱音をこぼす幸恵に渚は驚く。

 

渚『迷ってるの!?』

 

幸恵「迷うでしょ!?普通!!」

 

渚『じゃあイースター祭でエッグは隠さないのね。』

 

幸恵「それはダメよ。隠す決まりだもん。」

 

渚『うっふふふ、幸恵って変なとこ真面目よねーww』

 

幸恵「えっ?」

 

渚『それで、別の子が見つけたらどうするの?』

 

幸恵「それは……。」

 

言い淀む幸恵に、渚は思いを看破する。

 

渚『それが答えなんじゃない?』

 

そう言って電話を切った。

 

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そして迎えた、イースター祭当日──

 

芽衣「楽しいでござる!!イースター祭!」

 

のの花「イースターエッグ、見つけました?」

 

花蓮「ぜーんぜん。」

 

つぐみ「どうでもいいのはいっぱいあったんだけど……。」

 

萌「すっごーい!」

 

つぐみ「ぜーんぶ、小阪先生のー…。」

 

イースターエッグの中身は、応援団への勧誘の物だった。

そのエッグを別の場所で見つけたさくらは思わず本音を漏らす。

 

さくら「え、何、小阪先生暇なの?」

 

のの花「紛らわしー!!!」

 

花蓮「これじゃあ私たち誰ともシュベスターになれないよー…。」

 

芽衣「いや、まだまだ!探すでござるー!!」

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さくらvision

 

私は一生徒として、イースター祭でエッグを探し回っていた。

 

「誰かのエッグ……ないかなぁ……。あ!!」

 

私はエッグを見つけるも、少し嫌な予感を感じた。

 

「……やっぱり、小阪先生のじゃん!!」

 

なんなの!?あの人どんだけ応援団の勧誘したいの!?

 

「はぁ……。誰かのエッグ──。」

 

俯きながら探していると、すごい綺麗なお姉さんとぶつかってしまう。

 

「イテッ!?

……あ、ごめんなさい!!前見てなくて……!!」

 

??「あ、こっちこそ、ごめん!

って君、もしかして、先導さくらちゃん?」

 

「えっ、どうして私の名前を??」

 

ハルカ「私は操真ハルカ。

お兄さんの大二君と、幸恵とは仲良くさせてもらってるよ?」

 

「あっ、大ちゃんの知り合いなんですね……!!」

 

ハルカ「あっ、ごめん、私ちょっと急いでるから!!」

 

焦ってる様子のハルカさんは、そのまま走って行ってしまった。

ふと足元を見ると、イースターエッグが転がっていた。

 

「もしかしてこれ……ハルカさんのじゃ……。」

 

どうしよう、ハルカさん、多分これ隠すために急いでたんだよね…。行っちゃったし……どうしよう………。

 

「持っておこう……。

会った時に、渡せばいいよねっ!!」

 

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一方、訓練場では───

一輝vision

 

幸恵はフィエルボワを使って訓練をしていた。

 

麻嶺「うんうん、完璧!」

 

幸恵「ありがとう、麻嶺さん!」

 

麻嶺「この間の下北沢戦でも使ってたって聞いたけど?」

 

幸恵「まだ……少し慣れないけど……。」

 

「そうか?使いこなしてるように見えたけど。」

 

幸恵「やっぱり、もう少し慣れるまで、訓練のみの使用にさせて?」

 

麻嶺「むー。」

 

幸恵「麻嶺さんのせいじゃないの。私の……問題。」

 

やっぱり、未来のこと、まだ引きづってるんだな……。

俺にもどこか、心の奥にぽっかりと穴が空いた気分が、残ったまんまだしな。

 

麻嶺「OK。いつか必ず、このCHARMを使う運命だったって時が来るわ。」

 

幸恵「えぇ。」

 

麻嶺「いちか!次はあなたのCHARM作らせてよ!!ミスパーフェクトなあなたに、ぴったりのCHARMを作るから。」

 

いちか「ミスパーフェクト?!」

 

「いよっ!ミスパーフェクト!」

 

幸恵「確かに?」

 

麻嶺「それにしても、イースター祭って楽しい時に、襲いかかってきた子がいたわよ。」

 

幸恵「え?」

 

麻嶺「『手合わせしてください!』ってしつこくて……。」

 

「琴陽かー……。あの猫耳風紀委員……またやってんのか……。」

 

幸恵「注意してはいるんだけど……。」

 

俺たち3人は、全員で頭を抱える。

 

「すまん、麻嶺!」

 

幸恵「ごめんなさい!」

 

麻嶺「いいのいいの。変わった子ってリリィとしては優秀だったりするからね。」

 

幸恵「そうかしら?」

 

麻嶺「それで?幸恵はイースターエッグ、どこに隠したの?」

 

幸恵「それは……内緒。」

 

「あ、あそこだな。絶対。」

 

マリアの丘に置いてるんだろうな。幸恵の奴。

未来との思い出の地……だしな。

 

いちか「隠したのか!?」

 

幸恵「うん。」

 

いちか「えぇー!?なんで!!」

 

幸恵「だって、決まりでしょ!?」

 

いちか「決まりだけど……私は持ってるよっ。」

 

幸恵「あぁ〜〜!!え、え、え、いいの!?ずるじゃない!?」

 

いちか「ミスパーフェクトはズルい女ねー?」

 

「あははっ。」

 

いちか「ずるくないし。そのあだ名もやめろ!」

 

幸恵「あっ、ずるいなぁー!」

 

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ソフィvision

 

「どこに隠そうかしらね。」

 

??「姉サン。」

 

私が、どこにエッグを隠そうかと迷っていた時に、後ろから声をかけられる。

 

「どうしたのよ、ケビン。」

 

ケビン「どこにエッグを隠すカ、決めタノか?」

 

「今探し中よ。と言うより、なんであなたがここにいるのよ。」

 

ケビン「いや、たまたま通りかかっタダケ。」

 

「そう。ひとまず、どこか別の場所に移動してくれないと困るのだけれど。イースターエッグ隠せないじゃない。」

 

ケビン「あっ…ゴメン、姉サン。」

 

そう言って移動し始めるケビン。

 

「なんか、悪いことしちゃったわね。」

 

ハルカ「あれっ、ない!!ない!!どこ行っちゃった!?」

 

振り返ると、ハルカが何かを探してる姿を見かけて、私は声をかけた。

 

「ハルカ、どうしたのよ。」

 

ハルカ「イースターエッグがない!!」

 

「……はぁ、どこかに隠したんじゃないの?」

 

ハルカ「隠してないよ!だってまだどこにするかも決めてないんだから!!

……まさか!!」

 

「どうしたのよ。」

 

ハルカ「落としちゃったかも!?さっき下級生の子にぶつかっちゃったから、その時にかなぁ……。」

 

「それじゃない。あなた滅多にこういうドジやらかさないでしょう?」

 

ハルカ「うーん……。ちょっと探しに戻ってみる!!」

 

「あっ、いってらっしゃい。」

 

相変わらず、明るくて元気ね、あの子は。

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キンジvision

 

「Hey、ヒロミ。」

 

ヒロミ「狩崎か。どうした?」

 

「Ms.未来のこと、幸恵達に話す気かい?」

 

ヒロミ「それがどうしたんだ?」

 

「やめた方がいい。彼女は、知られたくなくて言わずに死んでいった。気持ちは恵んだ方がいい。」

 

ヒロミ「だが、このままだと2人は裏切られたと思ったままなんだぞ?いいはずないだろ。」

 

「それでもさ。君にも私にも、知られたくないこともあるだろう?君みたいに、『悪魔のいない』身体になったこととかね。」

 

ヒロミ「……あぁ。だが、どうするかは、俺自身で決める。」

 

そう言ってヒロミは去っていった。

 

「全く、君らにも困ったもんだよ。G.E.H.E.N.A.。」

 

大二「狩崎さん!!」

 

「Hey、待っていたよ。大二。君にバイスタンプのプレゼントだ。」

 

私はそう言って、『ホーリーウイングバイスタンプ』を渡す。

 

大二「これは……?」

 

「『ホーリーウイングバイスタンプ』。君の正の力を増幅させて戦うことが出来る。」

 

大二「カゲロウは?」

 

「おそらく、使い続ければカゲロウの力は衰退していくだろう。

………やがて、カゲロウは出てこなくなる。」

 

大二「それでも……使わせてください。この力で、兄ちゃんたちの暴走を止めてみせる。絶対に!!」

 

そう言って、大二は去っていった。

 

「……すまない、大二……!!!私は君たちの悪魔を信じている……。それを踏みにじるようなものを作って……申し訳ないっ……!!!!」

 

私は大二の背中を見つめながら、1人謝ることしか出来なかった。

 

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マリアの丘──

一輝vision

 

来夢「あった、幸恵様のイースターエッグ!」

 

俺がマリアの丘で祈りを捧げていた時、来夢が幸恵のイースターエッグを見つけていた。

 

「どうだったんだ?」

 

来夢「……やっぱり、幸恵様はお姉ちゃん以外とシュベスターになる気がないんだ……。」

 

あいつ、隠すだけ隠して入れてなかったのか。

そんなことを考えていると、ヒュージ出現の警報が鳴り響く。

 

「……!?ヒュージ!?」

 

莉奈『ケイブ発生!ケイブ発生!出現地は新宿御苑!!中心はここ、私立ルドビコ女学院だ!!ここに今、ヒュージの群れが迫っている!!』

 

来夢「えぇっ!?」

 

莉奈『イースター祭は中止だ!!全員、直ちに戦闘に向かうように!!』

 

来夢「ここに!?

うわぁぁぁっ!!」

 

「っ!!来夢っ!!!!」

 

迫り来るヒュージをオーインバスターで撃ちながら、来夢を守るために戦っていた。

 

来夢「なにこれ、ヒュージがいっぱい……!!こっちに……!?」

 

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allvision

 

涼子「泉先生!!大変です!!

マリアの丘にヒュージの大群が向かってて、そこに来夢さんと一輝さんが!!!」

 

莉奈「何!?」

 

涼子「イースターエッグを探しに行ったんですわ……!!!」

 

莉奈「来夢のいる場所に、ヒュージの大群!!」

 

涼子「ヒュージが向かってる先がリリィたちの慰霊碑なのかそれとも来夢さんなのか!!」

 

『来夢は未来の妹。必ず開花するはずだ。』

『大事な研究材料だ。泉教導官、よろしくお願いしますよ。』

 

莉奈は研究員の言葉を思い出し、走り出した。

 

……To be continued




来夢と一輝に迫るヒュージの大群、そしてリリィ達は戦場へと赴く。

次回、第6話:「祈り〜始まる戦い、聖なる翼〜」
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