オリ主の姿は塩見周子(白き御使い)にDGPの色違いユニフォームを着用してます。
第1話「
‐日本 京都‐
???
「お!アップデート終わってる♪早速プレイしますか!」
手入れされた竹藪の中にある和風建築の一軒家で狐っぽい女性、浮世周子。彼女はサービス開始から約1年。現実感覚で味わう世界初のVRMMOファンタジーRPG
‐ゲーム内‐
NPC
『お帰りなさいませ、周子様。アップデート情報はお開きになりますか?』
周子
「あ!見る見る♪」
ゲーム開始前の場所でメイドのNPCの問いに答えた周子は表示された画面から更新された情報を確認する。一通り見終わり、表示画面を閉じる。
周子
「それじゃあ早速プレイ『お持ちください。周子様。』ん?何?」
周子がSTARボタンを押そうとした時、NPCに持ったを言われ、それに何かと周子は問う。
NPC
『ただ今アップグレードキャンペーンが開始されています。プレイ総時間によってプレゼントアイテムがございます。』
周子
「本当!?それなら結構プレイしてるからちょっと楽しみ♪」
NPC
『では、このプレゼントボックスから好きなものを1つお選びください。』
NPCがそう言うと同時に周子の目の前に大量の宝箱が出現する。そしてどの宝箱にしようかと周子は悩む。すると1つの宝箱が眼に付き、何かに引かれる不思議な感覚を感じた周子。そして彼女の直感が後押しとなり、その宝箱を選ぶと同時に他の宝箱が全て消える。
周子
「(ありゃ、1つ決めたら選び直すのは無理なのね。)さて、中身は何じゃろなっと♪」
そして宝箱を開ける周子。すると中にはシンプルな箱型の所謂収納アイテムが2つ。変形機能付きスマートフォン型デバイスとユニフォームがあった。それを見た周子は驚いて眼を見開いて狐耳と尻尾がピンっと立つ。
どれも周子には見覚えがあり、特に白いボックスの黒い蓋にある狐のライダーズクレストは彼女の1番好きな特撮ヒーローのモノであった。
周子
「(あれ~?これちゃんと東映に許可取ってるよね・・・)あの~これって・・・」
NPC
『おめでとうございます。周子様!その装備は1つしかないとても貴重な限定装備です!それでは最後にアンケートがあります。』
周子
「(この感じなら大丈夫・・・かな?)いいよー!それで何に答えればいいの?」
NPC
『ありがとうございます。ワールド・ファンタジー・オンラインは現実より楽しいですか?』
っとそんな事を言われた周子はまた眼を見開く。何故そんな質問を言うのかと考えるが、一先ず答える事にした。
周子
「現実では体験できない事が出来て楽しいよ。」
NPC
『現実世界に大事な人はいますか?』
周子
「両親は分からないし、恩師の先生は他界してるからいないかな?」
この質問に周子はそう答える。
NPC
『現実世界に大事な物はありますか?』
周子
「敷地を含めた私の家。それと生活費、お金だね。大体の物は買えるからね。」
NPC
『では最後の質問です。もし、理想の世界が叶えられるとしたら?』
最後の質問に周子はまた自身が好きな特撮ヒーロー作品の単語が出た事に驚きながらも質問に答える。
周子
「理想の世界か・・・もしあるなら何か叶えてみたいかな。」
NPC
『分かりました。質問は以上です。長らくご協力ありがとうございました。それでは新しい世界をお楽しみください。』
NPCの言葉を最後に周子の視界は眩い光に包まれる。
‐??? 森‐
周子
「あ、あれ?ゲーム内の私の家じゃない?」
眩い光から眼を瞑った周子。光が収まったのを感じて眼を開いた時、見知らぬ森の中にいた。そして頭部と背骨の延長上に違った感覚を感じながらも、自身の姿を見るとキャンペーンで獲得した装備を着ていた。
周子
「いつの間にDGPの色違いユニフォームに装備させられてる・・・」
現在の周子は「仮面ライダーギーツ」のDGP、もといデザイアグランプリ*1に参加するプレイヤーに支給されるユニフォームを着ていた。しかし通常と違ってネイビー生地が白に。ブラック生地に走る白いラインが赤に。DGPマークはギーツのライダーズクレストに変更された物であった。
周子
「(先ずは私の家に戻って落ちつこう・・・)あれ?アイテムボックスが開かない?」
転移アイテムを出そうとする周子。だがアイテムボックスは開かない。一瞬バグかと思った周子は一度ログアウトしようとするが、設定画面を開く事も出来なかった。唯一開く事が出来たステータスには。
スキル
異世界言語 異世界文字
装備
DGPユニフォーム(タイプギーツ)
周子
「もう、どうなってんのよーーーッ!」
上記の異常に加え、人間卒業している事態にこれには堪らず周子は天に向かって叫ぶ。種族が変わった事で生えた狐耳と尻尾の毛が逆立つ。
『~♪』
するとズボンのポケットから通知音が鳴る。周子はキャンペーンで獲得したスパイダーフォンを取り出してSPPウェブディスプレイ内のメールアプリを開く。
差出人:神様
『周子ちゃんおめでとう。アンケートの結果、君は当選しました。パチパチパチパチ(拍手)。君がいる場所はゲームの世界ではなく、私が管理する世界です。つまり、異世界です。君にはこの世界で暮らしてもらう事になりました。
もちろん、裸一貫では可哀想なので仮面ライダーギーツを特典でプレゼントしました。他にもプレゼントがあるから頑張って探してね。追記。狐好きとの事で種族を変えて狐娘にしました。耳と尻尾は念じれば隠せます。』
周子
「・・・客観的に見れば
周子がそう言った時、再び通知音が鳴り、新しく届いたメールを見る。中身は変な例えをしないでくださいッ!っと書いた神様の文であった。
周子
「(リアリティーライダーショー*2みたいに天から見てるのかな?)取り敢えずじっとしてもあれだし、森を出ますか。」
森を出る事にした周子は足元にあるビックリミッションボックス001とサポートミッションボックス タイプギーツの蓋を外す。ビックリミッションボックス001には個人識別符号端末ライダーコアID。そして変身ベルトのデザイアドライバーが、サポートミッションボックスには大型バックルのマグナムレイズバックルが入っていた。
周子
「初回から大型バックルが支給されるのはありがたいね~。原作だとすぐにゲット出来るかは自分の運気しだいだし。」
そして周子はデザイアドライバーを腰に付けてIDコアを中心部のソケット、パーフェクターコアにセットする。
『ENTRY』
音声がなると同時に周子は
エントリーフォーム
へと変わる。ギーツは今の状態で軽く身体を動かし、使用感を確かめる。
ギーツ
「よし!使い勝手と着心地は悪くないね。このまま走って―――ッ!」
そう言ってギーツが移動する時、茂みから下級魔物のウルフが1匹現れ、ウルフはギーツに襲い掛かる。しかし野生の勘で攻撃を避けるギーツ。カウンターの回し蹴りがウルフの頭部に直撃する。
ウルフ
「キャインッ!?」
ウルフは悲鳴を上げて倒れる。それを見たギーツは無事に倒せた事にホッとする。
『シークレットミッションクリア』
ギーツ
「あれ?何かミッションクリアしたけど何だろう。」
スパイダーフォンからミッションクリアの音声が流れ、ギーツは手に取って確認する。
エントリーフォームで魔物討伐
画面にはそう表示されており、すると眼の前に開封するまで中にどんなレイズバックルが入っているか分からないハテナミッションボックス002が出現する。
それを手に取ったギーツは蓋を開けて中を見ると、メタリックレッドのマフラーめいた造形がある大型レイズバックル、ブーストレイズバックルがあった。
ギーツ
「私、運気使い切ってないよね・・・」
いきなりブーストレイズバックルをゲットした事にちょっと不安になるギーツであった。
‐1時間20分後‐
念じて元の姿に戻った周子は人がいる場所を目指して森の中を歩いていた。その際に先の戦闘で消滅しなかったウルフの事を考えていた。
周子
「(アイテムにならずに消滅しなかった事でここが異世界なのは確定。全く人生何が起きるか分かんないものね~。)まぁ特に無理して元の世界に戻る方法を探す気は無いけど、今は・・・」
周子
「お腹が、減った・・・は、早く太陽が沈む前に人がいる場所を「誰か、助けて・・・ッ!」ッ!!?」
助けを求める声が聞こえた周子は声がした方へ向かう。すると開けた場所で木を背にして倒れた小さな少女と、15匹のウルフが襲い掛かろうとしていた。
周子
「(このままじゃ危ないッ!)変身ッ!!」
『SET』 『MAGNUM』 『READY FIGHT』
右側にマグナムレイズバックルをセット。アプルーバルリボルバーを回転させ、ストライクトトリガーを押す。マグナムレイズバックルから発射された6発の弾丸がMAGNUMのロゴに着弾し、白い装甲へ変化。それがギーツ エントリーフォームの上半身に装着された姿。
マグナムフォーム
へと変身する。変身完了したギーツは、召喚される銃型の拡張武装マグナムシューター40Xの砲身、40Xマズルを展開してライフルモードへ変形させる。
『MAGNUM SHOOTER 40X』 『RIFLE』
ギーツ
「狙い撃つッ!」
少女に凶牙を向ける先頭のウルフ3匹に狙撃スコープ、オプチカルベルで標準を定め、トリガーを引く。ライフルモードから放たれた3発のエネルギー弾は正確にウルフ3匹の頭部へ命中。
少女
「ッ!?」
ウルフ群
「ガウッ!?」
突然先頭の
ギーツ
「流石に気付いちゃうよねッ!」
『HANDGUN』
砲身を折り畳み、ハンドガンモードで接近するウルフ2匹を撃ち抜くギーツ。その間で更に2匹のウルフが接近する。
ギーツ
「(マグナムでも接近戦が出来ない訳じゃないけど、)ここはこれだねッ!」
『SET』 『BOOST』 『READY FIGHT』
ギーツはマグナムレイズバックルを外し、ブーストレイズバックルをセット。ブーストスロットルを回転させると、ブレイキングカウルが上下に展開。ブーストレイズバックルから噴き出る炎がBOOSTのロゴを包み、赤い装甲へ変化。ギーツ マグナムフォームの上半身に装着された姿。
ブーストフォーム
へと変身する。そして後ろを向き、両腕のブーストパンチャーから自然発火するほどの超高密度エネルギーを放出。それを直接浴びたウルフは灰も残らず燃え尽きる。
それを確認したギーツは前を向き、ドライバーのリボルブアンロックを押してロックを解除。ドライバーを左に半回転させる。
『REVOLVE ON』
音声と同時にギーツはリボルブリングに包まれて一旦空中に浮いた後、マスクが外れて頭部が引っ込み身体ごと左へ反転。ブーストの装甲が下半身へ移り、再び出てきた頭部にマスクが装着される。それを見た少女と残りのウルフは呆気にとられる。その間にギーツは膝のブーストディスチャージャーNAに蓄えた超圧縮エネルギーを消費し、大腿部のレッドゾーンレッグを作動させて一気に接近する。
ギーツ
「先ずは2つッ!」
残ったウルフの内2匹を倒し、そのまま更に2匹を倒そうとする。しかし1匹は倒せたが、通常よりも図体が大きいウルフ・リーダーには避けられた。
ギーツ
「(流石にリーダーは簡単に倒せないよね。)ならこれも使っちゃいますか!」
『SET』 『DUAL ON』 『GET READY FOR BOOST & MAGNUM』 『READY FIGHT』
デュアルオンによって左右のスロットにセットされた2つのレイズバックルの性能を引き出す姿であり、仮面ライダーギーツの基本形態。
マグナムブーストフォーム
へと変身する。マグナムシューター40Xと両腕にあるガンスリンガーアームの左腕から内蔵されたアーマードガンを展開。ウルフ・リーダーへ銃口を向ける。
ギーツ
「さぁ、ここからがハイライトだッ!」
ウルフ・リーダー
「ッ!」
ギーツの決め台詞と同時に両者は動く。そして攻防が繰り広げられる。ウルフ・リーダーの俊敏さに追い付きながら攻撃するギーツ。ウルフ・リーダーは受けたダメージで徐々に動きが鈍る。
ギーツ
「さて、これで決めますかッ!」
ギーツはマグナムレイズバックルのリボルバーを回転させ、トリガーを引き、ブーストレイズバックルのハンドルを捻る。
『MAGNUM BOOST VICTORY』
音声と同時にギーツはその場で跳躍。後転しながら脚部のマフラーで加速して放たれた飛び蹴りがウルフ・リーダーに直撃。
ウルフ・リーダー
「―――ツ!?」
『ミッションクリア』
ウルフ・リーダーは声を上げる事なくその場に倒れると同時にミッションクリアの音声が鳴る。それを聞いたギーツは2つのレイズバックルを外し、変身を解く。そして今までの光景にポカンとする少女に近寄って無事かどうかを聞く。
周子
「ふう、大丈夫?小さいお嬢さん。」
少女
「あっ、ありがとうございま・・・す?」
周子
「(何で疑問形?)どうしたの?やっぱり怪我とかしてるの?」
少女
「私を食べますか?」
周子
「うちに人肉食べる趣味あらへんよッ!!?」
突然そんな事を言われて思わず関西弁が出る周子。
少女
「狐さんですか?」
周子
(あー、それであんな事を聞いたのね。)
そう言われて自身の姿を思い出す周子。少女の問いにどう答えるかを考えたその時、ふとある事を思い付きいた周子は右手を狐手にして不敵な笑みで少女に問い掛ける。
周子
「そうだね~。どっちだと思う?」
こうして神様の当選で異世界にやって来た浮世周子と、異世界の少女フィナの出会いであり、物語の始まりであった。
ドライバーとIDコアが届いたら、
それは
もう後戻りはできない。
第1話END
次回「ギーツ、冒険者ギルドへ」