半月お休みしたのに沢山の感想、評価ありがとうございます。
私の主食になります。
「あうう...部長になっちゃいました...」
翌日。
放課後にヒフミちゃんと合流し、補習授業部の他のメンバーに会うため正義実現委員会の部屋へと向かう。
ワンチャン私が部長に任命される...?と思ったけど、シャーレと兼部ということもあって役職につけると色々と面倒みたいだ。つまり原作通り。
「こんな状況ではありますが、シルベちゃんが一緒で心強いです...」
「はは...頑張ろうね。」
そうこうしているうちに、目的の教室へと到着する。
トリニティの部活動でもトップレベルの規模を誇る正義実現委員会には、多くの教室が割り当てられている。
その中でここは、凶悪犯ではないが問題を起こした生徒を一時拘束しておける部屋...といったところだ。
「えっと、失礼します...どなたかいらっしゃいますか?」
「............何?」
あっ!コハルちゃんだぁ〜!めちゃかわいぃ....
教室の入り口で見張るように立っていた彼女は下江コハルちゃん、補習授業部の一年生だ。
エッチなものが好きなのにエッチなものを死刑にしようとするという自己矛盾を孕んだ少女である。
人見知りな彼女は、手を前に組んでこちらを睨みつけている。さっぱり怖くなくて超キュートだ。
「...あ、こ、こんにちは。」
「......」
「あう...その...」
ヒフミちゃんとコハルちゃんがもよもよしている。小一時間眺めていたいんだけど!
「こんにちは。ちょっとここに捕まってる生徒に会いに来たんだけど、面会の許可を貰えるかな?」
「あ、え、えっと...って、一色シルベ!?」
おや、コハルちゃんは私のことを知っているのだろうか。けっこう正義実現委員会のところへ行ったことがあるけど、彼女とは会えていなかったはずだ。
「......」
「...?」
...彼女はなんとも言えない表情でこっちを見つめている。
なんだろう、その表情は。さっきのVSヒフミちゃんの時とはちょっと違うような...
「えっと...」
「こんにちは、もしかして私のことをお探しですか?」
!
!!
!!!
声のした方向を全力で向く。
お、おおッ!ほ、本物だッ!
はち切れんばかりの豊満BODYをぴっちり包み込む、トリニティ総合学園指定の水着を堂々と着こなすそのお姿...!
あまりにも3D過ぎるその双丘は、一歩近づく度に猛烈な圧力を放ち――
「!?」
「え、は、何で!?あ、あんたどうやって牢屋から出てきたの!?ちゃんと鍵閉めたのに!?」
「いえ、開いてましたよ?私のことを話されているような声が聞こえたので、こちらに来てみました。何かご用ですか?」
...はっ!しっかりするんだ!こ、これしきのことで狼狽えていたら、補習授業部を乗り越えることなんてできない!これから何回彼女の水着を見ることになるやら...
「あら、一色シルベさん...ですね?初めまして。私は浦和ハナコと申します♡」
「は、はい!よよよろしくお願いします!」
ただ今牢屋から水着姿で登場した彼女は浦和ハナコちゃん、補習授業部の二年生。
天才的な頭脳を持つ少女だが、それを隠すため変態的なアクションに勤しんでいる...訳ではなく本当に変態な少女だ。
彼女とは会ったことないけど、まあ私のことは知っているのだろう。何てったって、トリニティのほぼ全てに精通しているお方だ。
「この時期に私への用事といいますと...ああ、もしかして補習授業部の件ですか?」
「ま、待って!その格好で出歩かないでよ!?ちょっとぉ!」
...確かに、そんな凄まじいスタイルを持ち合わせているのであれば、一周回って水着徘徊しても恥ずかしくないのかもしれない。
私なんてあまりにも平均的で特徴のないボデーです。ちょっと分けて...いや分けなくていいです!この肉体美を削るなんてとんでもない!
「...?何か問題でもありましたか、下江さん?」
「あるに決まってるでしょ!?どうして学校の中を水着で徘徊するの!?」
「ですが、学校の敷地内であるプールでは、みなさん水着になられますよね?ああ、そうでしたか、下江さんは全裸で泳ぐのがお好きなんですね。」
「ば、バカじゃないの!?着るに決まってるでしょ!?そ、そんなことするわけ...!」
「それにしても裸こそが正義とは...かなり前衛的ですね。試してみるのもまた一興...」
「と、とにかく早く戻って、早く!もうすぐ先輩たちが来ちゃうから!」
ぐいぐいと背中を押されて、水着のマーメイドがコハルちゃんによって再収監されました。
「......」
「はぁ、はぁ...」
...その場に沈黙が流れる。
「えっと...この状況は一体...ハナコさんは、この後どうなるんですか?」
「そんなの当然死刑よ!エッチなのはダメ!死罪!」
わぁい、生で『エダ死』が聞けたぞ。
「そ、そんなはずはないと思いますが...とりあえず、今はちょっとハナコさんとお会いするのは難しそうなので、一旦次のメンバーに会いにいきましょうか...」
次の子は...きっとここには来ないはずだ。
「その子は教室にいるんじゃないかな?その次は?」
「えっと...」
ヒフミちゃんと共にリストを眺めていると、教室のドアが開く。
「ただいま戻りました。」
「巡回完了です。特にこの時間帯の異常はありませんでした。」
ちょうど巡回から戻ってきた正義実現委員会のメンバーが入ってくる。ハスミちゃんとマシロちゃんだ。
二人にはいろいろお世話になっております。特にハスミちゃんなんか、プロローグで来てくれなかったら一体どうなってたことやら...
「あ、ハスミ先輩、マシロ。」
「コハルさん、お疲れ様です。あれ?」
「シルベさん?」
「こんにちは、お邪魔してます。」
私はトリニティに帰還して以来、少しでも強くなろうと正義実現委員会に頼んでほぼ毎日訓練させてもらっていた。
成果のほどは...うん、よく分かってない。私が戦闘向きではないのは確かだけど。
「すみません、今日ツルギは席を外していまして。」
「いえ、今日は違う用事で...」
「他の...ああ、もしかすると『補習授業部』ですか?」
確かハスミちゃんは、原作だとコハルちゃんが退学になるかもしれないということを知っていたんだっけ。
そんな中で彼女はコハルちゃんをしっかり励まし、支えてくれた。素晴らしい先輩だ。
「そうなんです。なのでハナコさんを連れて行ってもいいでしょうか?」
「だ、ダメに決まってるでしょ!?絶対ダメ!凶悪犯なのよ!?」
「コハル。補習授業部はティーパーティーの発令で作られた部活動ですので、規定上は問題ありませんよ。」
えっと...流石にトリニティの部活動規定とか権利関係はちょっとよく分からないけど、これはティーパーティーの手回しだろうか。
だとしたら、ハナコちゃんの水着徘徊による逮捕で、ナギちゃんの仕事が一つ増えたことになる。可哀想に...
「せ、先輩がそう言うなら...まあでも、こっちはこんな凶悪犯と一緒にいなくて済むし!それに『バカ』の称号だなんて、私なら一緒にいるだけで羞恥心で死んじゃいそう!」
「...ふぅ、コハル...」
面白いようにフラグを積み立てていくコハルちゃんの姿には、趣深いものを感じられますね。
「その...非常に言いにくいのですが、最後の一人は...下江コハルさん、です。」
「.........え、私っ!?」
コハルちゃん...フラグ回収のテストだったら満点狙そうなくらいの見事な腕前だね。
でも当然ながらそんな教科はなく、無慈悲にも赤点である。一緒に頑張ろうね...
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「こんにちは。」
「...?ああ、こんにちは。」
リストに載っていたクラスの扉を開けると...一人。誰も居ない教室の窓際で外を眺める少女が、そこにいた。
白い髪に、白い羽。透き通るようなその姿に、目を奪われる。
彼女は原作だと正義実現委員会に囚われていたが...今回はそれもなく教室にいた。彼女が解決するのでも良いけど...分かっているのなら、いじめは一刻も早く止めたほうがいい。
「...なにしてたんですか?」
「警戒態勢をとっていた。いつどんな時に襲撃があるかわからないから...あなたも気をつけたほうがいい。第三校舎のあそこに狙撃手がいたら、その立ち位置は危険だ。」
「そ、そうなんですか...ありがとう。」
うん、怪しい。だけどみんな教室にテロリストが入ってきて華麗に撃退する妄想とか一回はするよね?
「えっと、聞いてます?補習授業部に参加すること。」
「ああ、そういえばそうだったな。迎えに来てくれたのか。」
彼女は素早くカーテンを閉め、警戒体制を解く。
「私、一年の一色シルベって言います。これから一緒に補習授業を受けるお仲間なの。」
「そうか。私は白洲アズサだ。それと...そういう文化には不慣れだから、敬語は必要ない。よろしく頼む、シルベ。」
「...そう?じゃあさせてもらうよ、アズサちゃん。」
補習授業部の二年生、白洲アズサ。エデン条約編1〜3章において、悲しい運命に抗い続けた少女。
彼女はこれから...いや今も、困難の最中に身を置いている。
「ね、アズサちゃん。学校は楽しい?」
「...よく、分からない。私は転校してきたばかりだから。」
でも、大丈夫。
彼女たちの友情があなたを救って、あなたの勇気が彼女たちを救うから。
「そっか。でもきっと、これから楽しくなるよ。」
「...補習授業なのに?」
「うん。」
彼女には素晴らしい仲間ができる。最高の友人たちが。
ならば、何の問題もないはずだ。
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「あらあら♡」
(シューッ、シューッ...)
「死にたい...」
そんな訳で、水着とガスマスクとおバカさんという素敵なトリオが集結しました。
...ちょっと素敵すぎる仲間達かもしれない。
Vo.3最初の窓際で黄昏れるアズサちゃんの一枚絵、めっちゃ綺麗で好きですというお話。