モンハン勢がダンまち世界に迷い込むのは間違っているだろうか   作:H-13

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書き始めたら取り敢えず続き書かないと一定期間失踪する作者です。週1更新出来たらいいなぁ。

誤字報告や感想助かります。脳死で書いてたりするので変なトコ見つけたら遠慮なく質問してくださいな



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ヤマトには理解出来ぬこと。ソレはヒトがヒトから奪い合う醜い争い。

 

致し方ない事でもある。ヤマトが過ごしていた世界は余りにも人類の生存圏が狭過ぎたのだ。

 

村、集落、里。都市等出来るのは夢のまた夢。ユクモ村があれだけ穏やかで湯の秘境と呼ばれるのも奇跡の様なモノであった。

 

所属している者全員が助け合い、必死に自分の居場所を護っているのだ。

 

狩人は総じて意に敏感である。それが敵意でなく興味本位だとしても。そうでなければナルガクルガとあんな木が生い茂る中で戦えない。

 

身体に絡み付く複数の視線に自然に身体が動こうとするのを抑えながら、誘い出す。

 

明らかな敵対の色と、装備を見る下賎なソレ。自分と相手の実力差も測れぬ未熟者達。

 

身に纏う装備の大元をどうやって掻き集めたのかも想像がつかない者達である。

 

致し方無いのだろう。ヘファイストス・ファミリアを見ればソレは分かる。

 

素材の持ち込みが主流では無く、ある程度固定化された鉱石等の素材を用いて鍛治師一人一人の技量を持って武器にしている風に見えていた。冒険者は展示されたそれを見て買うだけ。

 

ならば、ボンボンが金だけ出して買った成金…成銀か。そう見えても仕方が無いのだろう。少なくとも、今背後から付いてきている者たちにはそう見えたか。

 

 

 

「よぉ兄ちゃん。さっきぶりだなァ?」

 

周囲のモンスターを一掃し、ある程度の安全が確保出来たタイミングで背後から声がかかる。

 

朝に神にはダンジョンに行ってくると言ったっきり今まで連絡らしい連絡をして居なかったのだ。

 

多少心配をしているだろうと早めに戻りたいのだ。余計な事はサッサと終わらせるに限る。

 

「目的は察している。二度とその目線を向けるな。拒むのならば相応の対応をしよう。どうだ?」

 

「おいおい、俺たちゃお前と仲良くシたいだけだ。レベルは1、それなのに18階層まで来たって噂が飛び交ってるぜ?教えてくれよ、レベル1の癖にヘファイストスのロゴ入り武器を持ってる理由…とかなぁ!」

 

「打ってもらったのは事実だが、ソレは向こうからの申し出に頷いただけだ。…さて、1人として辞めないか。俺が獲物だと?」

 

「お。良いね。ちょっと良いモノ持ってイキるなんて誰でも通る話さ。だけどな、ソレを見せ付けすぎると奪われんぜッ!」

 

リーダー格だろう。名前も知らない肉達磨が大剣を抜けばそれに呼応する様に全員の武器が抜刀される。槍、剣、杖。業物とは言い難いモノだが如何せん数だけは一丁前。

 

ヤマトにとっては狭いダンジョンの中。ならばやる事は一つ。

 

ぼふっ…!ぼふっ!

 

2つ。地面に叩き付けるのは煙玉。自分の足元と距離を詰めてこようとする奴らの足元へ。

 

「なっ!ざけんな!お前ら追え!!」

 

手馴れたモンスターから隠れる手段もそれを知らない奴らは我武者羅に前へ前へ。どうせ逃げたんだろうとガチャガチャと装備を揺らしながら霧の中を走る。

 

「ぎゃ、ッ!?」

 

「く゛か゛ッ!?!」

 

最後尾を走る者の背後から、刃が走る。脚の腱を両足ともすっぱりと切り裂かれ移動が不可能に。

 

軽い身のこなしで更に加速すればもう1人。今度は両手首。此方は双剣の斬れ味に任せて舞う様に斬り捨てる。手首から先ごと武器が宙を舞い、地面に落ちる。血が吹き出すものの、防具に掛からなければ良いとそんなコトしか考えていない。

 

煙の中での、各個撃破。正面からやり合っても勝てるのだろうが、血を被ったりはしたくないのだ。

 

ヒトの血はモンスターのソレが付着するより手入れが面倒で仕方が無いのだ。

 

煙が消えてきたら追加するように煙玉を投げること3回。あとはやる事は同じである。それだけで、追い剥ぎの如き第三級冒険者集団は全滅した。

 

両腕が無い者、片脚が付け根から切り飛ばされた者、切られた腹を押さえて蹲る者。誰1人命を落としていないものの、満足に動ける者も居ないのも事実であった。

 

自己責任。それを果たしてもらうだけである。名も知らぬ冒険者、名も知らぬファミリアが壊滅しようが敵対したのだから、ヤマトには何ら関係無いことである。

 

痛みで脂汗まで垂らすリーダー格の服で乱雑に刃に付いた血糊を拭えば、煙玉の効力が消える前にその場を離れた。

 

掃除はダンジョンがしてくれるだろう。運良く生き残れても、自分から襲って返り討ちにされたとは口が裂けても言えないだろう。嘘が見分けられる神相手には尚更だろう。

 

 

 

「帰りました〜」

 

「お帰り!初めてのダンジョンはどうだったかい?」

 

「モンスターが塵になるの勿体ないと思います。」

 

「塵にならないのかい?」

 

「逆になんで塵になるんですか?」

 

「()」

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