鑑定しよう
Side剛志
「~という訳でありまして…」
「…」
俺が作ったハンバーガーの内の一個が食べようとしたら突然喋り出すという意味不明で凄くシュールな状況になってかなり困惑していた。
何か牙生えているし…どうやら彼?も酷く困惑しているみたいで一旦落ち着いて詳しく話を聞いてみる事にしたのだが…。
「君も俺と同じ元々普通の日本人で一度死んで気が付いたら俺が作ったハンバーガーになっていたと…」
「正確には俺がハマっていたトレカのモンスターにですね…旗が無い事以外はモロそれなんで…」
「どういうカテゴリなんだ…?」
「え?フルコース料理の果てに最後にハンバーガーが出されるコンセプトっす」
「フルコース料理の後に出すモンじゃねえよな!?」
色々とツッコミ所しかない状況に頭を抱えるしかない俺であった。
「フム、どうやら奴の生前の思念と魂がこの世界へと流れ着き、主の作ったそのはんばーがーとやらに偶然宿って魔物化したのだろう」
「うわあ…要するにお化けみたいなもんって事か?」
「そういう事になるな」
話を聞いていたフェルがそう推測した。
確かにそうとしか思えないよな…。
「えっと…そういえば何て呼べば良いんだ?」
「そうですね…ハングリーバーガーだと長くてちょっと物騒ですし略称でHBとでも呼んで下さい。
なんかカッコイイですし!」
「そうか、ならHB、お前のステータスでも確認してみるか」
「そうですね」
俺はそう提案しHBのステータスを確認してみる事にした。
SideHB
やあ、トレカ強盗犯に殺されたと思っていたら何故かあのハングリーバーガーに異世界転生してしまい食べられそうになった決闘者、今はHBだよ。
いやね…確かにモンスターになってみたいとはちょっと思っていたけど真逆のネタ枠モンスターになってしまうとは流石に予想GAISA!☆彡
まあお気に入りだからそこまで不満は無いけどね。
兎に角此処が遊戯王やデュエルの文字も無い異世界だとすれば戦闘能力は勿論の事、移動には物凄く不便なこの体だ。
今の己を把握しておく必要性が有るな。
「ええっと何々…<決闘>に<悪食>、そして<ヌーベルズの加護>に<自己想像進化>か…何か凄そうなスキルだな」
俺は異世界召喚されたという向田さんに自身のステータスを鑑定してもらっていた。
え?デュエル出来んの?デッキ有る上にこの体で!?
しかも前世で触れる事が出来なかったヌーベルズがあると!?
俺は早速所持デッキを確認しようとするとウィンドウが出現したので触手で操作する。
「マジか!…本当に所持していなかった筈のヌーベルズのカードも有る!…」
某青い鳥でちょっと情報を見ただけだったのでまだ効果は良く把握出来てはいないが兎に角物は試してみない事には始まらない。
「スキルを試してみたいけど…」
「ならば我の狩り場へと共に行こうではないか。
丁度時間帯もよいしな」
「お、お願いします!」
俺は向田さんの従魔であるフェルにそう提案されたのでお願いし彼の背に乗せてもらい狩場へと向かうのだった。