ガンダムビルドブレイカーズforALMA   作:Wandarel

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やぁ、久しぶりだね諸君。
僕はソウゲツ・アルマだ。
今回は僕がなぜプラモトレースを開発できたのかの経緯を全て話そうと思う。
きっと君達も知りたがっていることだろうからね。


第2話「未来へ」

戦いの後、会場の外でアルマはセツナと向き合っていた。

セツナ「アルマ、お前はもう自由だ。」

アルマ「わかっているさ、セツナ。君のおかげだよ。」

セツナ「ならば、戦い続けろアルマ。お前なら出来る。」

アルマ「あぁ、そうさせてもらうよ。」

二人は背中を向けてお互いが違う道へと歩み始める。

アルマ「いつか約束は果たすさ、ミヤノ・セツナ。」


ミヤノ・セツナとの別れから数ヶ月、僕は今は亡き父の事を調べ始めた。

母は頑なに父の事を隠している。

僕が知りうる限り、父が亡くなった5歳の時まで母は仲良くしていたはずだった。

だが事件で亡くなってからは写真や記録も何もかもが無くなっていた。

だが、唯一の手がかりをひっそりと聞き出せた。

トモコ「……強くはなったけど私相手にはまだまだね、アルマ。」

アルマ「精進しますよ。」

今日もまたチェスで負けていた。

勝ち筋は見えているはずなのだが……。

その時、母の携帯が鳴る。

トモコ「……アルマ、席を外していなさい。」

アルマ「はい。」

僕は素直にその指示に従った。

だが当然無策ではない。

トモコ『久しぶりね、ナルミ。首尾の方は?』

ナルミ『えぇ、順調ですよお姉様。』

電話越しの声の主はとても母に声が似ていた。

トモコ『アザディスタン孤児院の排除……完璧よね?』

その言葉に目を見開いた。その孤児院の名はチームソレスタルビーイングの三人の家でもあったからだ。

ナルミ『もちろんです、極道の力もあり土地ごと無くなりました。』

トモコ『ありがとう。私の子供に悪影響を与える物は取り除かないと……』

ナルミ『お姉様、随分あの子にご執心なようで。でもいいんです?我々妹達には話してくれたあの研究の事を話さなくても?』

トモコ『いいのよ、あの子には早いわ。あの人との共同の研究の資料は隠してある。』

アルマ(研究……なるほど、やはりその手の本は貴方が持っていたか)

ナルミ『それにしても酷いですねお姉様。目的の為とはいえ第二子を捨ててしまわれるなんて。』

思わずため息が出た。

ここに来てどうやら僕もまだ未熟だということがよく分かった。

思えば、写真に写っていた少女がいない事に疑問がなかったからだ。

トモコ『……ナルミ、余計な詮索はしないという約束よ?』

ナルミ『ふふ、申し訳ありませんお姉様。ではまた後ほど。』

そうして電話の傍受は終わった。

アルマ「……母よ、僕を利用しようとした事は決して許しはしないだろう。必ずその報いは受けてもらう……!」

そして僕は、そこから二年も要してしまった。

だが……。

アルマ「ついに……ついに手に入れたぞ、オリジナルの研究資料を!!」

とうとう手にしたその資料をさっそくコピーしそしていち早く頭に叩き込んだ。

今までの母からの英才教育の賜物だろう、あっさりと理解も出来た。

そしてハッキリしたこともある。

アルマ「……なるほど、プラフスキー粒子との結合により更なる動きなどに期待ができる粒子……その名はユノフスキー粒子……か。父も安直な名前を付けたものだ。しかし……。」

疑問もまたあった。

アルマ「なぜこの資料を僕に、そして世間に隠そうとしていたのだろう?ユノフスキー粒子の利用を恐れた?それでは理由にはならないはずだ。この資料を見る限り、ユノフスキー粒子単体での効能は無いと断言されている。政治利用するにしても効果は限りなく薄いし、何より時間の無駄だ。まさか……まさか!?」

ここで少し思案をし、合点が行った。

アルマ「研究その物が失敗していたのか!?」

それならば、父がその研究の過程で死亡し母からいないものとして扱われるのも納得がいく。

アルマ「……ふふ、ならば僕の手でユノフスキー粒子を完成させよう。貴方の代わりにね、ソウゲツ・トモコ、そして父よ。」

写真にも白衣を着ていた母と父、蒼月 光成(ソウゲツ・コウナ)の姿があった。

だが、昔から変わらない疑問もある。

アルマ「……母の性格の豹変は一体何だ?」

確かに以前に似たような声をした女性がいたのは知っている。

しかし、時に母は暴力的になったり、知的になったりとまるで複数の人格があるかのように振舞っている。

アルマ(状況から判断するに……今はユノフスキー粒子による実験の失敗の副作用ということにしておこう。)

それよりも、新しい門出だ。

湯の森中等学校へと進学し、今日から研究も兼ねての戦いが始まる。

今の湯の森はガンプラバトルの聖地とまでは行かないが、このユノフスキー粒子が完成すればそれも夢では無い。

ならば……。

アルマ「その流れを作り、それを利用するのが最も賢いだろう。」

そして、母が出迎えてくれた。

トモコ「アルマ、新学年いってらっしゃい。」

アルマ「えぇ、蒼月家の名に恥じない振る舞いを。」

トモコ「ふふ、期待しているわアルマ。」

僕の身勝手で研究を奪われてることを知らずに……。

学校に着き、早めに席について待っている間に僕は研究資料データのまとめを行っていた。

アルマ「……仕組みはシンプル。しかし過程がとにかく複雑だな。」

誰よりも早く教室に来ていたから研究には没頭できていた。

人が誰か来ればすぐに資料はしまい、誰にもバレずに研究を続けれるプランも立ててある。

だから誰が来ても特に恐れることは無かった。

今日は始業式だが、一人かなりギリギリできた人間がいた。

???「すんません!遅れました!!」

「おいおい、新学年早々遅刻寸前は危ないぞ!よし、罰ゲームだ!お前から自己紹介をしてもらおう!」

???「げぇ!?マジかよ!!」

教師に多少怒られ、同じ教室の僕以外に笑われていた彼のことは僕も知っている。三年前に僕達が戦い、僕達が負けたチームソレスタルビーイングのアレルだ。

しかし、本名は聞いた事がなかったな。

ヨシモリ「どうも、遅刻した電之 義盛(デンノ・ヨシモリ)です!これでも超兵やってました!」

この出会いもまた、僕にとっての運命だったのは間違いないだろう。

アルマ(……ふっ、ミヤノ・セツナ程では無いが、やはり面白い男だ。デンノ・ヨシモリ。)




ヨシモリ「ん?オレの顔になんかついてるか?」
アルマ「いや、君の事が面白いなと思ってね。」
「ガンプラバトルだぁ?なんでそんな玩具で戦わなきゃいけないんだよ?バカなんじゃねぇの?」
アルマ「随分と自信がなく情けないヤツだと見た。愚かだね、時代の流れに逆らう愚か者は。」
ヨシモリ「す、すげぇ……!」
アルマ「君ほどじゃないさ。」
次回
ガンダムビルドブレイカーズforALMA
第3話「超兵と救世主」
アルマ「次回も楽しみにしていたまえ。」
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