青年と少女たちの日常   作:柊真夜

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それではどうぞ


9 やっぱり文化祭は嫌いだ

 文化祭の当日になった。相変わらず氷川と白金は恥ずかしがっていた。それにしてもなんで実行委員はあの二人しか見せないのだろうか。それが疑問でここまできてしまった。

 他の男子も変わらず、メイド服の話しかしていなかった。この中でメド服を既に見てる人は僕だけだった。他の人に実行委員が見せてない場合の話だ。

 氷川は午後に割り振られたらしい。対して白金は午前らしい。僕も午前中だった。はたして白金は接客なんてできるのだろうか。馬鹿にしているわけではないが、自分と氷川以外に話しているところを見たことがない。話しても片言だった。

 

「や、山崎さん……」

 

「うん?どうした、白金」

 

 メイド服姿の白金が話しかけてきた。何回か接客の練習に付き合ったから、もう見慣れた。まだ文化祭は始まっていないがどうしたのだろうか。

 

「山崎さんも、午前中の割り振りでしたよね……?」

 

「そうだけど…」

 

「じゃ、じゃあ、

 

 

 

 

 

 

 

文化祭、一緒に回ってくれませんか!?」

 

 驚いた。こんなことを言ってくる人は後にも先にもいないと思っていた。あまりイベントがあっても、人と関わることがなかった。あと声が大きい。周りの人がこっちを見てる。

 

「いいけど、そんな楽しくないかもしれないぞ。それに白金だってバンドの人だってくるんじゃないのか」

 

「そんなことはありません……。多分。それに予定は大丈夫です」

 

 自信なさげだな。でもいいのかもしれない。しかし目立ってしまった。

 

「じゃあ仕事が終わったら、教室の前で待っていてくれ」

 

「はい……///」

 

 さて頑張りますかね。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

(ちゃんと言えた///でもこれで山崎さんのことがよくわかる。のかなぁ)

 

 私は軽くため息をついた。全く謎に包まれていた、山崎さんのことを好きになるのは非常識なのでしょうか。私は、あの時を境に山崎さんのことが気になってしょうがないのです。でも全く彼のことがわからないのです。CIRCLEでバイトしている男性ということしかわからないのです。聞こうとしても彼は話そうとしてくれませんでした。私のことが嫌いなのでしょうか。でも嫌いなら一緒に文化祭を回ろうとしないはずです。

 

 私はとにかく緊張しながら、接客をした。

 

「こ、こちらが、オレンジジュースになります……」

 

 ガタガタとトレイを揺らしながら、飲み物を配膳した。見られるのはいつになっても慣れなかった。山崎さんに練習を付き合ってもらっていたが、山崎さんに褒められるのが嬉しかったというのは誰にも言えない秘密です。

 

 すごく恥ずかしいけど、このあと山崎さんと一緒に回ることができます。なんとかやり過ごします!

 

 

 さっきからすごく注文が来る。誰か促している人がいるのか。

 

「あの……、コーヒー追加で……」

 

 なんとなく分かった気がする。もとよりメイドというのは、客寄せパンダのようなものだ。それで欲を促す。それは見た目がよければ良いでいい。白金だってそうだ。でき過ぎている見た目だ。

 彼女も恥ずかしいのを抑えて、仕事をしている。パワハラで訴えてもいいレベルだ。

 人には向き不向きがある。白金もチャレンジするのはいいが、仕事は選んだ方がいいと思う。絶対に本人には言わないけども。

 客席の方を見ると、白金がバンドの面々と喋っていた。氷川は午前中は風紀委員の仕事らしい。顔を赤くしていた。

 何かと白金に注目してしまう。それだけ心配なのだろうか。そう言えば、あいつらからもお節介焼きだと言われた。何か気にしてしまう性格だった。何もなければいいけど。

 

 日常は過ぎていく。

 




中途半端ですいません。次回を濃くするので。

お読みいただきありがとうございます。
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