シャーレ所属顧問、サオリ先生   作:ベレッタM92F

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遅れあそばせ…

今明かされる衝撃の真実……!


対策委員会―6

ブラックマーケット。

街一つ分の大きさを誇り、犯罪が横行する場所。

言わばろくでもない場所の一つなんだが……

私がいた世界ではどうなっているのか。

私が子供の頃はそう変わらなかったが、今では連邦生徒会の管理下になっている。

何があったか詳しくは知らないが、先生や各学園の生徒会などが頑張ったらしい。

消すというわけではなく、管理。

なぜこのような判断になったのか、それは先生の一つの意思から。

 

『子供のために』

 

全てはそのために、生かされていた。

ブラックマーケットのおかげで救われた者もいる。

私も、その一人だ……騙されることもあったが。

 

まあそんな事もあり、私にとって感慨深い場所、ブラックマーケットに私達は来ていた。

 

「ここがブラックマーケット……」

「わあ☆すっごく賑わってますね?」

 

アビドスの皆は初めての景色で年相応にはしゃいでいる。

私もこの世界では初めて、過去の景色と比べながら歩く。

ホシノやアヤネが学区外の事を説明しているのを耳に入れながら、周りを見ていると

 

タタタタタ!

 

と、銃声が聞こえてきた。

ふむ、確かにここは犯罪のバーゲンセールだが、ここでそうそう戦闘は起きない。

理由は……っと、そんなことを考えている暇は無さそうだ。

駆け足とそれを追いかける銃声がどんどん近づいてくる。

 

『あれ……あの制服は……』

「わわわっ、そこどいてくださいー!!!」

 

そして、駆け足の持ち主が私にぶつかる。

 

「い、いたた……ご、ごめんなさい!」

「ん、大丈夫だ。お前こそ、だいじょう…ぶ……」

 

ぶつかったのは少女。

とても見たことのある、少女だった。

固まる私の代わりにシロコが代わりに質問する。

 

「大丈夫?なわけないか、追われてるみたいだし」

「そ、それが……」

 

少女が何か言おうとする前に、追いかけてきたと思われるチンピラ二人が現れた。

 

「なんだお前らは。どけ!あたし達はそこのトリニティの生徒に用がある」

「あ、あうう……わ、私の方は特に用は無いのですけど……」

『……!思い出しました、その制服……キヴォトス一のマンモス校のひとつ、トリニティ総合学園です!』

 

アヤネの言う通り、トリニティらしい明るい制服を着た少女……

阿慈谷、ヒフミ。

 

「おぉう……」

 

なぜここに……?

混乱する私をよそにチンピラは自分達の計画をペラペラ喋る。

 

「そしてキヴォトスで一番金を持っている学校でもある!だから拉致って身代金をたんまり頂こうってわけさ!」

「拉致って交渉!なかなかの財テクだろう?くくくくっ」

「そうか……?」

 

正実は怖いんだぞ?ミカもいるし。

ミカもいるし。

 

「どうだ、お前らも興味あるなら計画に乗るか?身代金の分け前は……」

「「ん?うぎゃあっ!」」

 

喋っていた二人のチンピラはシロコとノノミの当身で倒された。

銃で殴られたようにも見えたが、気のせいだ気のせい。

 

「悪人は懲らしめないとです☆」

「うん」

「あ……えっ?えっ?」

「割とアビドスの皆って脳筋だな……どこもそうか」

 

適当に端の方にチンピラ達を寄せた後、私達は歩いてその場を離れた。

ヒフミは歩いている最中、感謝の言葉を口に出す。

 

「あ、ありがとうございました。皆さんがいなかったら、学園に迷惑をかけちゃうところでした……それに、こっそり抜け出してきたので、何か問題を起こしたら……あうう……想像しただけでも……」

「えっとー、ヒフミちゃんだっけ?それにしても、トリニティのお嬢様がなんでこんな危ない場所に来たの?」

 

よく聞いたホシノ。

……予想はしてるが、流石にそれでここまで来るわけ無いはずだ……

 

「あはは……それはですね……実は、探し物がありまして……もう販売されていないので買うこともできないものなのですが、ブラックマーケットでは密かに取引されているらしくて……」

「もしかして……戦車?」

「もしくは違法な火器?」

「化学武器とかですか?」

「場所が場所だから仕方ないがよくすぐに思いつくな……」

 

私みたいに訓練受けてないだろ……

三人の言葉に困惑しながらも、ヒフミは答える。

 

「い、いいえ……えっとですね、ペロロ様の限定グッズなんです」

「ペロロ?」

「限定グッズ?」

「……」

 

静かに私は空を見上げる。

ええ……

いや知ってはいたが、本当に、この子は……変に行動力が強いな……

まあ、だからこそと言うか、あいつや、私達が救われたわけでもあるが。

それはそれとして危ないのでやめてくれ。

 

「はい!これです。ペロロ様とアイス屋さんがコラボした、限定のぬいぐるみ!限定生産で百体しか作られてないんですよ。ね?可愛いでしょう?」

「わあ☆モモフレンズですね!私も大好きです!ペロロちゃん可愛いですよねぇ!私はミスター・ニコライが好きなんです」

「分かります!ニコライさんも哲学的なところがカッコ良くて」

 

「……おじさん最近の子にはついてけないなー」

「歳の差ほぼ無いでしょ……ところでシロコ先輩、あれ、可愛く見える?」

「ん………好みは人それぞれ」

「ニコライとかはまだしもペロロはな……」

「先生意外と詳しいんだ、意外」

 

モモフレンズ好きが

大きくなってロボと戦うことになる、と言うとどういう反応するのだろうか……

ヒフミとノノミがひとしきり語り合った後、元の会話に戻る。

 

「というわけで、グッズを買いに来たのですが、先ほどの人達に絡まれて……皆さんがいなかったら今頃どうなっていたことやら……ところで、アビドスの皆さんは、なぜこちらへ?」

「私達も同じようなもんだよ。探し物があるんだー」

「そう。今は生産されていなくて手に入れにくい物なんだけど、ここにあるって話を聞いて」

「そうなんですか、似たような感じなんですね」

 

そうヒフミが頷いた途端、アヤネから大声が上がった。

 

『皆さん、大変です!四方から武装した人達が向かってきています!』

 

近くに駆けてくる音がする。

その方向を見れば、ついさっき見た顔が。

 

「いたぞ!あいつらだ!」

 

はぁ……ここで戦う意味が分かってるのか?

 

『先ほど撃退したチンピラの仲間のようです!完全敵対モードです!』

「望むところ」

「まったく、なんでこんなのばっかり絡んでくるんだろうね?私達、何か悪いことした?」

『愚痴は後にして……応戦しましょう、皆さん!』

「一点突破で逃げるぞ。シロコ!」

 

シロコは返事の代わりにドローンミサイルをチンピラ達にぶつけた。

悲鳴を上げながら倒れていくチンピラ達を横目にホシノを先頭にして走る。

ここで長く戦闘する必要はない。

ぱっぱと撒くに限る。

 

 

 

私の考え通り、アヤネの指示を聞きながら走っていれば、すぐに撒くことが出来た。

ふぅ、と息を吐いていると、セリカから声が掛かる。

 

「ねえ、なんで戦わずに逃げたの?あれぐらいなら先生の指揮があったら勝てたでしょ?」

「別に必要以上に戦う必要もない。私達は戦いに来たわけではないしな。それに……」

「治安維持部隊……ですよね」

「流石だな、調べてきたのか?」

「そんな、褒められることでは……ここはキヴォトスの危険な場所として有名ですし、ましてや一人で行くなら、それ相応の準備が必要かと思いまして」

 

さすが、優等生。

まて、一人でブラックマーケット行く奴が優等生か?

 

「それに様々な企業が、この場所で違法な事柄を巡って利権争いをしていると聞きました」

「……企業、か」

「それだけじゃありません。ここ専用の金融機関や治安機関があるほどですから……」

 

それを聞いたセリカが飛び上がりそうな勢いで声を上げる。

 

「銀行や警察があるってこと……!?そ、それってもちろん、認可されていない違法な団体だよね!?」

「はい……そうです」

「スケールが段違いですね……」

「中でも特に治安機関は、とにかく避けるのが一番です。騒ぎを起こしたら、まずは身を潜めるべきです……」

「ああ、特に面倒なのはその統率力。戦闘するならちゃんとした準備が必要だ」

『その言い方ですと、知ってるんですか?』

「……知り合いが、そう言っていた」

 

危ない、口を滑らすところだった。

だが実際、奴らは強い。

きちんと訓練され、武装もブラックマーケットだからと違法越えを使っている。

私も、銀行のボディーガードぐらいなら一人でもある程度やれるんだが……

 

「よし、決めたー」

 

そんなことを考えていると、突然ホシノが私達の注目を集めた。

 

「……?」

「助けてあげたお礼に、私達の探し物が手に入るまで一緒に行動してもらうねー♪」

 

……は?

 

「え?ええ?」

「わあ☆いいアイデアですね!」

「なるほど、誘拐だね」

「はいっ!?」

「誘拐じゃなくて、案内をお願いしたいだけでしょ?もちろん、ヒフミさんが良ければ、だけど」

「……なんだ、そうか……」

「なんで先生が安心してんの?」

 

ヒフミに何かあったら、ヒフミの親友(まだ違う)に殺されるだろ!

私としても、怪我はさせたくない。

 

「ヒフミ、嫌なら嫌と言ってもらって構わない。帰るなら、途中まで送るが……」

「あ、あうう……い、いえ、私なんかでお役に立てるか分かりませんが……アビドスの皆さんにはお世話になりましたし、喜んで引き受けます」

 

……なるほど。

ナギサも入れ込むわけだ。

 

 

 

ということで、ヒフミに案内してもらってるわけだが。

まあ広い広い。

根城にしていたころは気にならなかったが、普通に足腰にクる。

……年か……?

運動量増やすか。

っと、そんなことはどうでもいい。

皆も疲れた顔がほとんどだ。

ついにはセリカが吐き出す。

 

「はぁ……しんっど……」

 

それに続いてノノミや私も続く。

 

「もう数時間は歩きましたよね……」

「その前に走ったりもしたからな……」

 

ヘイロー抜きに普通に辛いぞ。

 

「これはさすがに、おじさんも参ったなー。腰も膝も悲鳴も上げてるよー」

「えっ……ホシノさんはおいくつなのですか……?」

「ほぼ同年代っ!」

 

またホシノの言葉に惑わされたものが一人。

私?私は元の世界で騙されたからもう大丈夫だ。

そこでノノミが何かを見つけたようで、声を上げる。

 

「あら!あそこにたい焼き屋さんが!」

「行くぞ皆!」

「判断が速い!?」

 

お腹空いていたと思ってたんだ。

 

「あそこでちょっとひと休みしましょうか?たい焼き、私がご馳走します!」

「えっ!?ノノミ先輩、またカード使うの!?」

「……その必要はないみたいだよ~」

「皆何味が好きか分からないからとりあえず全員分一つずつ買ってきたぞ!」

「いつの間に!?」

「先生、お金は大丈夫でしたか?後で私が……」

「?なぜノノミがお金を払う必要が?」

「えっと、私が最初に見つけましたし……私が食べたかっただけで……」

「別に、私も食べたかっただけだ。気にすることじゃない」

「でも……「それでもまだ気にするようなら……」

 

私はたい焼きを一つ手に取る。

 

「私と一緒に食べてくれ」

 

そして、それを微笑みながらノノミに渡す。

 

「……はい☆」

「むぐむぐ……ほら、皆も好きに取れ」

「もう食べてる……」

 

あんこ美味い……疲れた体に沁みる……

 

「それでは、いただきます!はむっ……ん-!甘いです!」

「私も食べよっかな。……モグモグ……おいしい!」

「いやぁ、ちょうど甘いものが欲しかったところだったんだー」

「あはは……いただきます」

 

さっきまで暗かった皆の顔に光が昇る。

……よかった、やはり甘いものは正義だな。

じゃあ次はカスタードを……

そう思って取ろうとすると、横から掠め取られた。

横を見てみれば、私が食べようとしたたい焼きを持ったシロコが。

 

「どうしたシロコ?まだカスタードはあるぞ?」

「ん、あーん」

「いや別にまだあるって……まあいいか、あーん」

「そこ!隙あらばイチャイチャしない!」

 

してないぞ。

……しかし、妙だな……

色々あって忘れそうになるが、私達の目的はヘルメット団が使っていた兵器がどこで販売されていたか、それを探ることだ。

だが、これだけ歩いて探してみても、見つからない……

場所どころか、販売ルート、保管記録すら残っていない。

考えられるのは、誰かが意図的に隠しているということ……

だが、ここはブラックマーケット、でかい会社でもここまでは難しいはず、というかほぼ不可能だ。

隠す必要が無い、というのもあるだろうが……

ふと顔を上げ、皆の方を見てみると、丁度ヒフミが私の考えていたことと似たようなことを話していた。

 

「―例えば、あそこのビル。あれがブラックマーケットに名を馳せる銀行です」

 

懐かしいな、そういえばあそこからブラックマーケット生活が始まったんだったか。

 

「ブラックマーケットで最も大きな銀行の一つです。聞いた話だと、キヴォトスで行われる犯罪の15%の盗品があそこに流されているそうです……」

「そしてその、あらゆる犯罪で得た財貨で違法な銃器や兵器となり、別の犯罪に使われる……」

「はい、先生の言う通りです」

「あれ?さっき三つ目のたい焼き食べてなかった?」

「美味しかった」

 

あんこもカスタードも抹茶も全部美味かったぞ。

 

「……そんなの、銀行が犯罪を煽っているようなものじゃないですか」

「ような、ではなくその通りだ。犯罪によって儲け、その犯罪を手助けする……ある意味、ブラックマーケットの長のようなものだ」

「ひどい!連邦生徒会は何やってんの?」

 

セリカが憤るのも分かる。

だが、力だけで見てみれば、ゲヘナやトリニティに劣らないほどだ。

元の世界ならまだしも、今のような敵対状態では力を合わせることもままならない。

ホシノもある程度理解しているようで、セリカを落ち着かせる。

 

「まあまあ、理由はいろいろあるんだろうけどねー。どこにもそれなりの事情があるだろうからさ」

「現実は、思った以上に汚れているんだね。私達はアビドスばかりに気を取られすぎていて、外の事をあまりに知らな過ぎたかも……」

 

シロコはそのように言うが……

 

「……その汚れに、助けられる者もいるんだ」

「え?」

「……気にするな」

 

ふぅ、少し感情を出しすぎた。

少しくらいは、愛着があるんだ、この場所にも。

だが子ども達を騙すのだけは許さないからな。

とそこで、アヤネから通信が入った。

 

『お取込み中失礼します!そちらに武装した集団が接近中!』

「!!」

「こっちに向かってきてるのか?」

『気付かれた様子はありませんが……』

「そうか……とはいえ多少暴れたところを見られてるかもしれない、身を潜めるぞ」

 

相手の死角になるようなところに各自隠れる。

少し経てば、件の武装した集団が見えた。

ヒフミはそれを見て小さく声を上げる。

 

「あ、あれは!マーケットガードです!」

「マーケットガード?」

 

ノノミの不思議そうな声に応えるようにヒフミが説明をする。

 

「先ほどお話しした、ここの治安機関でも最上位の組織です!」

「ちっ、数人なら制圧できるが、あの数は……」

「……少なくとも二桁は簡単に超えてる」

「パトロール……にしてはおかしいように見えるけど。ヒフミちゃん、分かる?」

「うーん……護衛中……のようですが……」

 

そんな風に話し合っていると、数台のトラックが走ってきた。

それを見て、シロコが口を開く。

 

「……あれ、現金輸送車だ。あれを護送してる」

「あれ……あっちは……」

 

トラック……現金輸送車は銀行へと入っていった。

 

「闇銀行に入りましたね?」

「……何か、入り口近くで書いているようだが……」

「あれ……な、なんで!?」

 

そう驚いた声を出したのはセリカ。

目線の先には、渡された書類―集金確認の書類だろう―を書いている男が。

見た気がするが……

 

「あいつは毎月うちに来て利息を受け取ってるあの銀行員……?」

「あれ、ホントだ」

「えっ!?ええっ……?」

「……どういうこと?」

『ほ、本当ですね!車もカイザーローンのものです!今日の午前中に、利息を支払った時のあの車と同じようですが……なぜそれがブラックマーケットに……!?』

 

……悪徳金融。

カイザーの名前を聞いた時点で思い出すべきだった、このブラックマーケットのことを。

犯罪に手を染めてる、もしくはすれすれの奴らが利用しない手は無いか……

 

「カイザーローンですか!?」

「ヒフミちゃん、知ってるの?」

「カイザーローンと言えば……かの有名なカイザーコーポレーションが運営する高利金融業者です……」

「有名な……?マズいところなの?」

「あ、いえ……カイザーグループ自体は犯罪を起こしてはいません……しかし合法と違法の間のグレーゾーンでうまく振舞っている多角化企業で……カイザーは私達トリニティの区域にもかなり進出してるのですが、生徒たちの悪影響を考慮し、ティーパーティーでも目を光らせています」

 

よくそこまで知っているな……いや、ヒフミを溺愛しているあいつが教えたんだろうな。

しかし……ヒフミほど情報を持てというわけではないが、自分達が借りているところに対してほとんど知らないとは……

何年も前から借金を抱えているらしいから、返済で必死だったと考えれば、しょうがないか……

ホシノぐらいは知っていそうだと思ったが。

 

「ところで皆さんの借金とはもしかして……アビドスはカイザーローンから融資を……?」

「借りたのは私達じゃないんですけどね……」

「話すと長くなるんだよねー。アヤネちゃん、さっき入ってった現金輸送車の走行ルート、調べられる?」

『少々お待ちください………駄目ですね、全てのデータをオフラインで管理しているようです。全然ヒットしません』

「だろうねー」

「そういえば、いつも返済は現金だけでしたよね。それはつまり……」

「私達が支払っていた現金が、ブラックマーケットの闇銀行に流れていた……?」

「じゃあ何?私達はブラックマーケットに、犯罪資金を提供していたってこと!?」

 

そういうことだろうな……クソっ、違う世界とはいえ、予想できていたはずだ……!

いや、今はそんなことを考えている場合じゃない。

なぜカイザーがブラックマーケットに流しているか、だ。

 

『ま、まだそうハッキリとは……証拠も足りてませんし。あの輸送車の動線を把握するまでは……』

 

……確かに、アヤネの言う通りだ。

だが、どうやって確認を?

そう言う前にヒフミが一つの案を思い浮かべた。

 

「……あ!さっきサインしていた集金確認の書類……それを見れば証拠になりませんか?」

「さすが」

「おお、そりゃナイスアイデアだねー」

「お前がナンバーワンだ」

「あはは……言いすぎですよ……でも考えてみたら、書類はもう銀行の中ですし……無理ですね。ブラックマーケットでも最も強固なセキュリティを誇る銀行の中となると……それに、あれだけの数のマーケットガードが目を光らせてますし……」

 

案を出したヒフミはうんうん唸って考えている。

巻き込まれただけなのに、よくここまで考えてくれるな……

……申し訳なさが強くなってくる……

 

「うん」

 

そんな時だった。

シロコはカバンから見たことのある紙袋を取り出す。

 

「他に方法は無いよ」

「えっ?」

「まさかな……」

 

シロコの一言にヒフミは目を丸くし、私は目を逸らす。

 

「ホシノ先輩、ここは例の方法しか」

「なるほど、あれかー。あれなのかあー」

「……ええっ?」

 

流石に、あれは無いだろう、あれは……あ。

そういえば……見たことあるような……

 

「あ……!!そうですね、あの方法なら!」

「何?どういうこと?……まさか、あれ?まさか、私が思ってるあの方法じゃないよね?」

 

セリカのその言葉に頷くシロコ。

 

「う、嘘っ!?本気で!?」

「……あ、あのう。全然話が見えないんですけど……あの方法って何ですか?」

 

覆面……水着少女団……

 

「残された方法はたった一つ」

 

アビドス……ヒフミ…………あ”ぁ”!?

 

 

「銀行を襲う」

 

 

覆面水着団だぁああああああああ!!!

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