シャーレ所属顧問、サオリ先生   作:ベレッタM92F

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風邪をひきました。
なのでサオリ先生にも風邪をひいてもらいます。

サオリ先生「えっ」


閑話―風邪をひいたサオリ先生

違和感は突然だった。

朝起きて、すぐに来たのは頭痛。

その次にだるさと寒気。

妙な暑さもある。

これは……

 

「風邪ですね」

「だろうな……ん?」

 

すぐ横を見る。

桃色の髪をしたナース服を思わせる格好に、口元を隠すマスク。

トリニティ、救護騎士団のセリナだった。

 

「……いつも思うんだが、どこから入って来たんだ?」

「そんなことより先生、お身体、大丈夫ですか?」

「そんなことより……?えっと、頭が痛い……げほっげほっ!」

「大丈夫ですか!?横になってください先生……とりあえず、お薬と、冷えるシートは持ってきましたので、飲んで、おでこにつけてください。水は……」

「ん……」

 

セリナが右手に持つ箱を取り、中から()()取り出して口に入れる。

 

「あっ、先生!それはお薬じゃなくてシートです!飲んだらいけません!ぺってしてくださいぺって!」

「ん……ぺ……」

「……そうしてくださいと言ったのは私ですが、何だかイケない感じが……ん”ん、それはともかく、このままでは薬は飲めなさそうですね……」

「………のまして」

「っ、わ、分かりました!あっ、あーんをしてください」

「あーん……」

「っ”!!!はい、お水です。ちょっとだけ起き上がってくださいね」

「よいしょ……っと……っん、っん、……ぷは……」

「お口からお水が垂れちゃってますよ……拭きますから、こっち向いてください」

 

私はセリナに動かされ、行動をするが、状況が把握できない。

今まで引いてきた中で最もしんどい。

 

「お薬も飲みました、シートも張りました。じゃあ、今日一日は休んでくださいね」

「ん……ありがとぅ……」

「お昼からは、別の生徒さんが来てくれますので、それまで、おやすみなさい……」

「おやすみぃ……」

 

私はものの数秒で暗闇へと落ちていった。

 

 

 

体感数分後、お腹が空いて目覚める。

……鼻歌が聞こえてきた。

起き上がりたいが、思考に対して体が一切言うことを聞かない。

すると、何者かの足音が近づいてきた。

 

「……っあ、先生、起きられましたか?」

 

見える範囲で分かる情報は、緑色の格好をしたちっちゃい子が何かを皿に乗せて立っていた。

この子は、ミレニアムの……

 

「先生、分かりますか?ミドリです。先生が風邪を引いたと聞いて、やってきちゃいました」

「ごほっ……ん、ありがと」

「本当に弱ってる……リンゴを剝いてきました。食べれますか?」

「……一人じゃ、むり。食べさせて」

「あ、あーんですか!?わか、分かりました。では、口を開けてください」

「あーん……んく、んく……うさぎだ……」

「!、そうです、よく分かりましたね!」

「……がんばった……」

「ひゃっ、せんせ、なん、頭を……!?」

「ゆび、たくさんけがしてる……わたしのために、ありがとう……」

 

その後も、リンゴを食べさしてもらう。

ゆっくりとだったため、数分後くらいに終わった。

 

「っ///、先生………となり、失礼します」

 

布団の中にミドリが入って来る。

 

「こうすれば、早く治るって聞いたことがあります。先生が眠るまで、いてあげます」

「……じゃ、はなしをしよう……ほかのみなは……?」

「大勢だと迷惑が掛かるかと思い、代表して来ちゃいました。お姉ちゃんは確定で駄目でしたけど」

 

そんな他愛もない話をしていると、数十分後には瞼は完全に落ちていた。

 

 

 

次に目を覚ました時には、大分落ち着いていた。

いい匂いがしてくる。

 

「先生、お元気ですか?」

 

ぱたぱたと近づいてきたのは、黄色の頭巾が似合う少女だった。

 

「フウカ、よく来てくれた」

「ああ、だいぶ良くなったんですね。もう、寝込んでしまったって聞いて、驚いちゃいました」

「すまない、迷惑を掛けたな」

「いやいや、責めてはいません!逆に、こうなるほど頑張っていただいて、ありがとうございます。ところで、お粥、作ってきましたが、食べますか?」

「フウカのご飯は死にかけても食べたい。いただこう」

「もう、先生ったら……私以外に言わないでくださいね?はい、熱いので……ふぅー、ふぅー」

 

フウカはレンゲを持ってお粥を掬い、息を吹いて覚ます。

 

「はい、あーん」

「別にもう一人で食べれるが……あむ、んぐんぐ……やっぱり、フウカのご飯を美味しいな。毎日食べたいくらいだ」

「……それも、私以外に言わないでくださいね」

「……おいし。フウカ、もう一口」

「ふふっ…はい、ご飯は逃げませんから、ゆっくりと食べてくださいね……」

 

そう言われたが、ものの数分で食べきってしまった。

 

「ごちそうさまでした」

「お粗末様です……先生、今日は寝てください。横にいますから」

「そうする。とはいえ、目が覚めたな……フウカ、お話しよう。ミドリみたいに」

「ミドリ……ですか?」

「ああ、昼……だと思うが、その時に来てくれた子だ。一緒に布団に入って……」

「一緒に布団!?……分かりました、先生、横失礼します」

「ん?急にどうした……あ、フウカも眠かったのか。あまりよくは眠れないかもしれないが……」

「いいですから!失礼します!?……ひゃう……」

「フウカ?どうした、フウカ!」

 

フウカは謎の奇声を発し、それ以上動かなくなっていた。

………そうか、いつも頑張っているものな……すぐに寝てしまったのか。

おやすみ、フウカ、と言って私も目を閉じた。




短くてスマーン!
ラストは次の話の前書きでゆるして
しんどいけど某副反応あかねちゃん比べたらましやわ、ゎはは

ストーリーはvolごとに進める?それとも実装順に進める?

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