シャーレ所属顧問、サオリ先生   作:ベレッタM92F

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うぅ……遅い上に少なくて申し訳ない……

《追及》
ガバガバ記憶力のせいでアスナがネルのことを先輩呼びしてしまいました。修正します。
えっ、同い年ってマジ?



閑話―ミニ

《サオリ先生とソラ》

 

いつも通り、書類と格闘していた私は、ふとお腹が空いたことに気づく。

机にある時計を見てみれば、もう昼過ぎ。

何かあったかなと思いながら席を立ち、部室にある冷蔵庫を開けてみるが、見事に何もない。

仕方ない、買いに行くか……

 

 

 

というわけで来たのはシャーレのビルにあるコンビニ……に似たもの、エンジェル24。

コンビニじゃないのなら何なんだ?スーパーか?

そんなことはどうでもよく、今の目的は昼ごはんだ。

 

「何にしようか……」

「……」

 

食品コーナーを見ていると、視線を感じる。

まあ、十中八九ここの店員、ソラのものだろうが。

中学生ながら働くその姿はなんというか……心に来るものがある。

しかしそれは個人の事情がある。

こちらがとやかく言うことではない。

私はクリームパンとペットボトルのお茶を手に取り、レジまで持っていく。

 

「い、いらっしゃいませ!」

「それ今言うものか?別にいいが……この二つを頼む」

「えっと、二つ合わせて、286クレジットになります」

 

私はカードを出して答える。

これでお昼が食べられる。

そう考えたとき、一つの疑問が浮かんできた。

 

「ソラ、少しいいか?」

「は、はい!何でしょう!?」

「もう十二時過ぎだが、ソラは昼は食べたのか?」

「そ、それは……」

「別に、言いたくなければ言わなくてもいいぞ」

「そういうわけではなくて……」

 

ぐぅ、と何かが鳴る音がした。

私から出た音ではない、ということは十中八九ソラの腹の音だろう。

 

「……お弁当、持ってくるの忘れまして……」

「お弁当。いつも作っているのか?」

「はい、出来るだけ節約しなきゃいけないので……」

 

自炊も出来るとは、偉いな。

しかし、音が出るほどお腹を空かしているとは、放っておけないな。

聞いてみれば、お金もほとんど持っていないそうで……

仕方ない。

私は少し待ってもらい、多くのパンやおにぎりなどをカウンターまで持っていった。

そして私はこう言い放った。

 

「一緒に食べよう」

「……へ?」

 

 

 

私達は買った物を持ってバックヤードに入る。

私は一旦物をそこにあった机に置き、お茶を飲む。

 

「……ぷはっ。さてと、何から食べようか。ソラはどうする?」

「えっ、えっと……やっぱり私は……」

 

ぐぅ、と先程聞いた音がした。

 

「体は正直だな?」

「う、うぅ……」

 

恥ずかしそうに顔を赤らめるソラ。

それを見て笑いながら私はクリームパンを齧る。

 

「うん、美味い。ほら、別に残しても構わないから食べないか?」

「……じゃ、じゃあ、おにぎりを……いただきます」

 

そう言って鮭のおにぎりの袋を開け、食べる。

さっきまで少し硬い顔をしていたソラは、柔らかく……柔らかく……

よく分からなかった。

まあ、次々と食べているから大丈夫だろう。

私もアンパン、昆布おにぎりと食べていく。

 

数分後には、そこそこあった食べ物達は綺麗に無くなった。

 

「ふぅ、食べたな。……よくよく考えたらサラダとかもあった方が良かったか?別にいいか。よくないか……」

「あの……少しいいですか?」

 

背伸びをしていると、ソラが話しかけてくる。

 

「なんだ?」

「えっ、えっと……なぜご飯をくれたのかを……いや、先生だからかもしれませんけど!ちょっと、気になって……」

「……私は、お前くらいの頃、いや、もう少し小さかった頃か……満足に食べ物を食べられなかった。お前みたいに働くところもなかったしな。それでも、日々を過ごすため、どうにかして金や食料を集め、なんとか生きていた」

「……」

「今思えば、運が良かったのかもな。私一人だけじゃなく、三人の友達も食わせなければいけなかったし……だからか、さっきまでのお前みたいに空腹で困っている奴は見過ごせないんだ。まあ、困っている子は誰でも見過ごせないが」

 

私は残りのお茶を飲み切り、置いてあったごみ箱に捨てる。

その時の反動でよく食べるようになったし……昔の私では、考えられなかっただろうな。

助けられた後は恩を返さなければと思って何かを受け取ることを拒否していたし……

過去の事を思い出し、懐かしむ。

 

「ああ、それだけじゃなかったな。いつもシャーレを支えてくれている一人でもあったからな、ソラは。その恩返しだ」

「ええっ!?い、いや私ここで働いているだけで……」

「それがありがたいんだ。必要なものを売ってくれる、それだけで、私にとっては嬉しいことなんだ」

 

食料も消耗品も、すぐに買えるというのは本当に助かる。

 

「いつもありがとう、ソラ。…っと、いい時間だ。私はもう戻る。無理はするなよ」

 

私はそう言って出ていこうとする。

 

「あの!」

 

だが、後ろからの声で足をを止める。

 

「いつでも……来てください」

 

私は微笑み、頷いた。

 

 

 

 

 

《アスナと#&と*?=の密談》

 

「……あなた、私達を差し置いて先生と接触しましたね?」

「うん!」

「なんて綺麗なお返事……本当に目的は果たせているんですか?」

「そこはダイジョーブ!問題ないよ。全知さんにもバレてないし」

「その根拠はどこから……勘ですか?」

「カン!」

「悔しいですけどあなたの勘は当たりますからね……信じましょう。こちらも問題ありません。と、言いたいところですが……少し、難航していまして。ああ、達成はいたしますのでご心配なく。……先ほどから黙っているあなたはどうなんですか?まあ私のところより複雑でしょうし、時間もありますので、そこまで急がなくともよろしいのですが」

「……私は、少し気になる者達と接触しまして。そちらの方と関わっています」

「その、気になる者達とは?」

「ゲマトリアです。彼らは私達より一歩以上神秘に対して触れています。少しご教示、いただこうかと」

「なるほど……分かりました。ですが、本来の目的も忘れぬよう……なんて、忘れられるはずがありませんね、私達は。では、今回はこれくらいにしましょう」

「うん」

「はい」

 

 

 

「……?おい、アスナ!そんな路地裏で何して―」

「リィーダァー!」

「抱きつくなぁ!」

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