シャーレ所属顧問、サオリ先生   作:ベレッタM92F

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エイプリルフール(遅刻)ネタです。
ネタだからかなりのキャラ崩壊も許してくだちい。


閑話―エイプリルフール・パニック

「暇だ」

 

最初はその一言だった。

本当にただただ暇だった。

仕事も珍しく朝に終わり、昼からずっと暇。

かといってゲームする気分ではないし、会話する相手……当番は今日は取っていないし……

見回りでもするか……と考えながらなんとなくカレンダーを見た。

 

四月一日。

 

……よし。

スマホを手に取り、モモッターを開く。

何にしようか……結婚しまし……いや、ありきたりすぎるな。

冷やし中華始めま……本当に来られたら困るな。

うんうん悩みに悩んで決まったのがこれだった。

 

 

『妊娠しました』

 

 

これが、地獄の始まりだった

 

 

 

送ってから数分後、一人ババ抜きをしていると、突然勢いよくシャーレの扉が開けられた。

入ってきたのは、汗まみれのシロコだった。

 

「シロコ?どうしてそんな汗まみれに……」

「アビドスから自転車で来たから……それより、これ」

 

そう言ってシロコはスマホの画面をずいっと見せてくる。

画面には、さっきモモッターで呟いた嘘。

……送ったのは、数分前だったはずだ。

それを見てからシロコはアビドスからシャーレまでひとっ走りした、というわけか。

 

「いやおかしい運動量だな!?水飲むか?取ってく―」

「いらない。これ、ホントなの?」

 

いらないって……えぇ……

本人はそちらの方が最優先みたいだ。

仕方ない、嘘と……いや待て、騙されているのなら、続けてもいいんじゃないか?

 

「ああ、事実だ。実は、少し前から発覚していたんだが、どのタイミングで言い出そうか悩んでいたんだ」

「……そう、なんだ」

「名前は何にしようか、女の子だったら……」

「相手は」

「ん?」

「妊娠してるってことは、付き合って……結婚してるんでしょ?相手は誰?」

 

そこまで聞いて……いやそこは気になるか。

……何も考えてなかった。

ん……いないでいいか!

 

「逃げられたんだ。この子を作って……でも、頑張って育てるつもりだ」

「……そっか。じゃあ二人で頑張って育てなきゃだね……」

「ああ…………ん?今なんて」

 

シロコは私の腹を撫でながら菩薩のような顔で言った。

 

「いいお父さんになるから……」

 

 

そしてシャーレの天井が爆発した。

 

 

「なぜ!?」

「ふっ、ふふふ……あなた様の旦那になるのは……このワカモですわ!」

 

そしてそこから現れたのはワカモだった。

 

「ん……させない……!」

「こちらのセリフですわ!」

 

二人は臨戦態勢になり、そして戦い始めた。

シャーレは戦闘禁止だぞ!

一瞬にして廃墟寸前の部屋になってしまったシャーレの部室はもう、悲惨だった。

止めるにしても私の声は届いていない様子だ。

どうする……!

 

 

そしてシャーレの壁が爆発した。

 

 

「なんで!?」

「……お待たせ、先生。って言いたいとこだけど~……」

「……」

 

入ってきたのはボロボロの状態でお互いを睨みあうホシノとヒナだった。

なぜ戦ってるんだ……

 

「先生、赤ちゃん出来たんだって?私との子でしょ?」

「何言ってるんだ?」

「そこの狂人の言うことには反応しないで。私だったでしょ?」

「何言ってるんだ???」

 

そもそも経験していないだろう!?

そんなことを言う暇も無く争いは激化する。

ホシノとヒナが参戦してしまったことで四つ巴の戦いに……ん?

いや違う、シロコとホシノは共闘している!

 

「先生、ホシノ先輩と会話して決まった。アビドスの皆でお父さんになるから」

「――」

 

人は、驚きすぎると声が出ないらしい。

恐怖である。

怖い。

 

 

そしてシャーレの床が爆発した。

 

 

「今度は誰だ!?」

「あはは……来ちゃいました……」

 

 

ヒフミだった。

阿慈谷、ヒフミだった。

戦車に乗った阿慈谷、ヒフミだった。

 

「……?……???」

 

え……なぜ……?え……?

来ちゃいました???

い、いやいやいや、ヒフミは自分で言うほど平凡な女の子だ、そんなことをするはずがないだろう!彼女が!

強いて言うなら銀行強盗のファウストだったり海に行くために戦車を盗もうとしたりティーパーティーのトップの一人の脳を破壊ぐらいしかやって……

平凡とは……?

 

「な、なぜここに……」

「本当は、美食研究会の皆さんと来るはずだったんですけど、皆さんは正義実行委員会に捕まってしまって……」

「???」

 

謎はさらに加速する。

 

「よく知らないんですけど、先生がピンチで、美食に影響があるとかなんとか……」

「おお……お?おお……んー……?」

 

美食とは。

 

「それで、戦車を盗んできた美食の皆さんにこれを託されて、ここに来たんです。それで……これは今どういう……?」

 

よ、よかった……モモッターは見ていなかったようだ……

 

「実はな、今日はエイプリルフールだろう?それで、昼にモモッターで妊娠しました、という嘘をついたら、大変なことに……」

「だから、今日は周りが騒がしかったんですね……」

 

「「「「嘘?」」」」

 

闘っていた四人の目が一斉に私に向く。

 

「ほらっ、今日はエイプリルフールだ、許してくれる……」

「先生、エイプリルフールは午前中までですよ……」

「……………さて、と……遺書の書き方はどうだったかな……」

 

 

 

 

 

「……つまり、自分が発した嘘のせいでそのような姿に?」

「……そうだ」

 

私はあの後、こってりと絞られ、シャーレ付近の公園にある木に吊られていた。

『私は良くない噓をエイプリルフールの後に吐きました』という看板付きで。

 

「……助けてくれないか?」

「クックック……自業自得かと」

「………だな………あ、前のお肉、ありがとう。美味しく頂いた」

「それは良かったです。代わりと言っては何ですがゲマトリアに「入らんわ馬鹿」そうですか……」

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