おそらく本日中に更新は無理だと思うので。
アーシアの進路+αの話です。
なお、アーシアの名前の元ネタがイタリアの女優の方なので、アーシアの母国語をイタリア語としています。
追記
2018.11.17 修正
アーシアの
「アーシア。これで君は自由になったけど、これから何をしたい?」
僕がこう訊いたのは、行く宛など全くないと解っているからだ。行く宛があれば、敬虔な十字教信者であるアーシアが堕天使の元に身を寄せるはずがない。しかも、さっきはあの様な言い方をしたが、身を潜めていた悪魔の狙いは十中八九アーシアだ。このまま一人にしてしまえば、間違いなくその悪魔の毒牙にかかるだろう。
「私、夢があるんです。友達を作って、一緒に勉強して、一緒に遊んで、一緒にお買い物に行って……。そんな、友達と一緒に普通の生活をしてみたいんです」
アーシアは自分の夢を語ってくれた。それは、本来ならごく当たり前の事だった。しかし、「聖女」と祭り上げられたアーシアにはそれが許されなかった。「聖女」はあらゆる者に愛を与える者であり、その為には特別な存在などいてはならないのだから。……それが自分達の都合による唯の押し付けに過ぎない事を、十字教の上層部は解っているのだろうか?
僕は溜息混じりに応えるしかなかった。
「そうか……」
一応、手がないわけではない。正教会所属の礼司さんにアーシアの身柄を預かってもらうのだ。礼司さんなら、異端認定された「魔女」ではなく、迫害されてしまった「
「イッセーがアーシアと呼んでいるから、私もアーシアと呼ばせてもらうわね。貴女、私の眷属になる気はないかしら?」
……それは、ある意味で僕の想像を超えた形だった。「魔女」認定を受けて破門されたとはいえ、アーシアはれっきとしたシスター。普通なら、その様な考えは浮かんでこない筈だからだ。
「えっ?」
完全に予想外なリアス部長からの提案に、当然ながらアーシアは困惑している。
「私の眷属になれば、グレモリーの名によって貴女の身の安全は保障されるわ。そうなれば、貴女の望む普通の生活も十分可能よ。私にとっても、悪魔を癒せる優秀な
リアス部長が眷属になった時の利点を自身の利点と並べて挙げていくが、それでもアーシアは二の足を踏んでいる。……それも当然だ。アーシアは異端とされてしまったが、信仰を捨てた訳ではないのだから。
「……アーシア、ちょっといらっしゃい。私と少し、話をしましょう?」
するとリアス部長はアーシアを連れて、部室を出て行ってしまった。
Interlude
部室を出た後、リアスは一誠のいるあの場では言えなかったもう一つの利点について、アーシアに説明し始めた。
「アーシア。あの場では言えなかったけど、実はもう一つ、貴方にとってとても大きな利点があるわよ?」
「もう一つ、ですか?」
「えぇ。それはね……」
……この悪魔の甘い誘惑に対して、淡い思いを抱き始めた清純なシスターに抗う術などなかった。
Interlude end
二人が戻って来てからアーシアが放った第一声は、「私、イッセーさんと同じ眷属悪魔になります!」だった。
……ここまで真っ直ぐに好意をぶつけられると、流石に誰でも気付く。
「あらあら、愛されていますわね」
朱乃さんはそうからかって来るが、少し違うだろう。
「今はアーシア自身、まだ親愛と情愛の区別がついていないと思いますよ。だから、アーシアには僕に対して感じている想いの中身と向き合って、それが何なのかをしっかりと見極める時間が必要でしょうね」
僕がかなり真面目に答えたのを聞いて、朱乃さんは驚きを隠せないでいた。しかし、僕の言い分に納得したのだろう、最終的には同意してくれた。
「確かに、その通りかもしれませんわ。でも、親愛にせよ、情愛にせよ、今抱いている想いを大切に育てて欲しいものですわね」
ただ、もしそうなったら、僕はちゃんとアーシアに伝えなければならないだろう。
……その想いに応える事は、おそらくできないであろう事を。
眷属化の儀式によって、
「えぅ~。イッセーさん、笑わないで下さ~い」
ただ、この失敗が功を奏して、他の皆にも割とすんなり受け入れられたのだから良しとしよう。
因みにアーシアの住居はリアス部長のマンションで、リアス部長と同居する事になった。当初、リアス部長はアーシアのホームステイ先に僕の家を考えていたのだが、僕のもう一人の主であるソーナ会長に許可を取りに行って、そこで猛反対された。
「リアス! 貴女には常識というものがないのですか! 兄妹でもないのに、年頃の男女を同じ屋根の下に住まわせる等と! その様な事、断じて許可できません! いいですか、そもそも貴女は……!」
更には説教されてしまった挙句、代案としてリアス部長のマンションに同居させるという提案という名の脅迫を受けた。リアス部長はソーナ会長の放つ強烈なプレッシャーに半ば恐れを為して、その提案を受け入れてしまったのだ。確かに、僕としても同世代の男がいる家にホームステイさせるのは余りに非常識だと思う。それに、ただでさえ年頃の女の子であるはやてに対して、男である僕と父さんは相当に気を使っているのだ。そこにアーシアまで加わってしまったら、流石に気が休まらないだろう。なので、正直に言って助かったという気持ちがかなり強い。
……ただ、相手のプレッシャーに押されての承諾など、
「流石にアレは、我ながらちょっと情けなかったわね」
Interlude
リアスが退出した後の生徒会室では、ソーナが幼馴染の非常識な提案に対して溜息を吐いていた。
「ふぅ。何とかリアスを思い留まらせる事ができましたね。本当に、何を考えているのやら……」
すると、副会長の椿姫が間髪入れずに本音を問い質してきた。
「それで会長。本当の所はどうお考えで?」
ソーナは椿姫の問い掛けに対し、つい反射的に本音を零しそうになった。
「一誠君と同じ屋根の下で暮らすなんて、なんてうら……! 椿姫、貴女は私に一体何を言わせようとしているんですか!」
ソーナは寸での所で本音を抑え込む事ができたものの、彼女に好意を寄せている元士郎には丸解りだった。
「かっ、会長ぉぉぉぉっ!」
元士郎の慟哭混じりの叫びを聞いて、桃は彼の心情に同情した。
「匙君、何だかとっても悲惨だわ」
しかし、巴柄は容赦しなかった。
「匙君、叫んでないでさっさと仕事してよ。書類はまだまだたくさん残っているんだから」
容赦のない巴柄の言葉を聞いた留流子は巴柄に少し恐怖を覚える一方、ソーナに素直になってほしいと願った。……そうする事で、自身の想い人か自分を見てくれる可能性が出てくる事を知っている為に。
「巴柄先輩、鬼ですね。それにしても、会長もいい加減に自分の気持ちに素直になればいいのに。そうなれば、私にもチャンスが……!」
一方、ソーナの事を見ていた翼紗は冷静に彼女の現状を理解しており、かなりの歯がゆく思っていた。
「いや。多分アレはまだ自分の想いに気づいていないと思うぞ? ……傍から見ていれば一目瞭然な上に、一誠が私達の仲間になる以前からその兆候はあったんだがな。それにしても、我等が主ながら何ともじれったい」
そして、憐耶はそのソーナの自覚のなさに救われていた。
「会長って、あぁ見えて自分自身の事には結構ニブイところがあるから。……まぁ、私はそのお陰で今のところは助かっているけどね」
……どうやら、一誠が本格的に仲間となった事で、駒王学園高等部の生徒会は随分と賑やかになった様である。
Interlude end
アーシアがグレモリー眷属の悪魔として転生してから数日後。
「ア、アーシア・アルジェントです。ふ、不束者ですが、よろしくお願いします!」
アーシアは僕のクラスに編入してきた。どうやら同い年だったらしい。なお、悪魔に転生した事で今までは話す事すらできなかった日本語はバッチリだ。正確には、そういう風に聞こえているだけなのだが。因みに、ロシウ老師を始めとする教師陣のお陰で世界に広く使われている言語なら大抵は話せて書ける僕には、アーシアの母国語であるイタリア語で聞こえている。おそらくアーシアが本当に話しているのがイタリア語なのだろう。
「あっ、イッセーさん! 同じクラスなんですね! 私、凄く嬉しいです!」
アーシアは入ってきた教室の中に僕の姿を見つけると、駆け寄って来て喜びを露わにした。
「アーシア、少し落ち着こうか。僕達の接点が想像できないから、皆ビックリしているよ?」
「あ、はい。済みません。嬉しくなってつい……」
僕に窘められてシュンとなってしまうアーシア。それが何だか子犬チックで、とても可愛らしい反応だった。
Interlude
なお、この一誠とアーシアのやり取りを見たクラスメートの反応であるが。
「兵藤君、まるで可愛い妹に構ってあげている優しいお兄さんみたい。はやてちゃんという妹がいるから、こういうことには慣れているのね」
「あれ、どう見ても兄と妹の触れ合いだよな? 男と女のやり取りにはとても見えないし、あれじゃ妬ましさよりも微笑ましさの方が先に来ちまうな。兵藤はそういう所が得だよなぁ」
……と、まるで兄妹を見守る様な非常に生温かいものであった。どうやら、アーシア・アルジェントの恋の一本道は相当に険しい様だ。
「ウゥ~。私、絶対負けませんから!」
Interlude end
だが、本当の問題はこれからだった。
アーシアが転入したその翌日。その日は朝から身を切る様な冷たい雨が降り続け、夜には初夏が近いとは到底思えない程に冷え切っていた。その様な夜中、僕はレイナーレ達と戦った廃教会の礼拝堂の中で、一人の友人と向き合っていた。
「一誠。その意志は変わらないんだね?」
僕より一つ年上で駒王学園高等部の三年に所属している武藤瑞貴が、僕に静かに問い掛ける。彼の服装は黒のスラックスにTシャツで纏め、その上から白いコートを纏っている。礼司さんの仕事に同行する際の戦闘服で、その作成には僕も一枚噛んでいる代物だ。……完全武装で投げかけられた問いに対する答えは、たった一つだ。
「あぁ。悪魔側についた以上、僕は十字教を信仰する教会の敷地内にある孤児院に行く事ができない。それに立場で言えば、僕は人間を裏切り、悪魔に魂を売って転生した眷属悪魔。礼司さんは破門一歩手前で左遷されたとはいえ、今もなお十字教を信仰し続けている敬虔な神父。そして、イリナは聖剣の所持を見込まれている新鋭気勢の
僕がどう答えるのか、瑞貴は解っていたのだろう。数瞬目を閉じると、勢い良く見開いた。その手には、既に懐から取り出していた一本の剣の柄がある。
「……解った。だったら、僕の
その言葉と共に、剣の柄から聖なる力を宿した水の刃が形成されていく。
あらゆる液体を剣の刃として固定し、所持者次第では固定した液体を色々な形で操作できる
それらとカリスによって与えられた神聖な力を持つ武具を強化できる聖霊の加護、そして生来持ち合わせていた至高の剣才を以て、彼は「水氷の聖剣使い」と呼ばれ、現役の聖剣使いの中では最強の一角として数えられるまでになった。更にこちらに来てからは、歴代赤龍帝の中でも最高にして最強の剣の使い手であるレオンハルト卿と並び得る技量を持つ、はやての守護騎士にして夜天光の騎士、リヒト・ツァイトローゼに師事している。
……これだけ好条件が揃っていれば、純粋な剣の腕前においては剣一筋には鍛錬を積めない僕の上を既に行かれているだろう。何より、瑞貴には僕を殺めるつもりなど毛頭ない。本気で僕を救おうとしているのだ。瑞貴の心からの厚意に感謝を抱きつつ、しかし、それでもその厚意を受け入れる訳にはいかなかった。
「……
そして僕は
……真聖剣エクスカリバー。一年前に礼司さんのお陰で真聖剣として再誕した僕の愛剣だ。出力こそ自己崩壊前と同等の域まで出せるのだが、まだ星の力を欠片一個分しか回収できていない為に、能力の併用が不能の上に切り替える時には一度鞘に収める必要がある。その為、まだまだ万全とは言い難いというのが、真聖剣の現状だ。
一方、瑞貴は、久方ぶりに見る真聖剣に一瞬見惚れていた。
「普段は殆ど使わないから久々に見るけど、相変わらず凄いね。しかも、これでまだ星の力が義父さんによって提供された欠片一個分だけだというのだからね。こうして真聖剣となったエクスカリバーを改めて見ると、やっぱりあの施設で見た紛い物とは輝きも品格も次元が違うし、それでいて頼もしさと安らぎを感じられる。その意味では、同じ様な雰囲気を持つ一誠に相応しい、正に真なる聖剣だと改めて思えてくるよ」
しかし、瑞貴は気を取り直すと僕を救う決意を新たにする。
「そうだ。だからこそ、僕は君を悪魔から解放する! 大恩ある義父さんや兄弟である薫とカノン、心を繋いだ孤児院の皆! そして、君を誰よりも想い続けるイリナの為にも! 行くぞ、一誠!」
そして、僕ですらかろうじて見える程の踏み込みの速さで斬りかかって来た。
「瑞貴! 僕は、負けるわけにはいかない!」
僕は降りかかってきた聖水の刃を真聖剣で受け止める。
……こうして瑞貴との本気の戦いが始まったのだが、その後僅か一時間ほどで終わってしまった。
剣の腕前では瑞貴に劣る為に白兵戦で次第に形勢不利となっていき、仕切り直しの為に羽を生やして飛んだのだが、その際に天使の翼を隠し損ねたのだ。それを見た瑞貴は完全に動きを止め、僕に事の詳細を説明する様に詰め寄った。
……本来なら、けして「あり得ない」事だからだ。
そして、僕は転生の際にカリスとの誓約によって供給される「聖」の力と
……今の僕は、天使でも悪魔でもドラゴンでもない。そして、もちろん人でもない。この世界に存在するあらゆるカテゴリーに当てはまらない、全く別のナニカ。人間の型枠に天使と悪魔の力を組み込み、それらの力をドラゴンの力で緩衝して共存させる事で生まれた、あらゆる世界の理から外れ切った究極の異端。その様は正に「逸脱した存在」。あえて名付けるとするなら、おそらくは
更に、僕という存在はただそこにある事自体、とある疑念を生じさせてしまうのだ。己を絶対唯一の神とし、他の神話の神の存在を認めていない節が多分にある聖書の神は、敵対者として自ら貶めた異教の神をも含む悪魔との共存など当然ながら認めていない。それにも関わらず、如何に二天龍の力が緩衝しているとはいえ、天使と悪魔の力が一人の人間の中で共存しているのだ。ならば、当然次の事を考える。
……既に世界の「魔」を支えていた魔王亡き今、「聖」を支えるべき聖書の神は本当に健在なのか、と。
瑞貴も逸脱者という存在がどういったものかを説明された事で、それに気付いたのだろう。次第に表情が愕然としたものに変わっていった。
……自分達は一体、何の為にあの様な目に遭わされたのか?
きっと、そう考えているのだろう。そして、僕は礼司さんをはじめとする孤児院の関係者との関係を断つ本当の理由を瑞貴に伝えた。
いつ三大勢力が総出で襲ってくるか解らない今の僕に、大切な人達を近付かせる訳にはいかない、と。
瑞貴はそれで納得してくれた。……というよりも、納得せざるを得なかったというべきだろう。そして、僕達はそのままお互いに無言のまま、それぞれの家へと帰っていった。
……だからこそ、僕は気付けなかった。また一人、僕を追って悪魔の道へと踏み出してしまった事に。
Overview
この日の夜遅く、駒王町のとある教会の一室において、一組の親子が話をしていた。
「……そういう事だったのですか」
四年前に養子として迎えた武藤瑞貴からを聞いた武藤礼司は、一誠の変化に対してようやく納得したと言った趣で頷いていた。
「はい。正直、義父さんに伝えるべきか散々悩みました。ですが、神に依存する事無くあくまで自立した一人の人間として神の教えを伝えている義父さんならこの事実を受け止められると思い、話をさせて頂きました。……これほどまでに重い物を背負わせて、世界は一体何を一誠にさせようとしているのでしょうか?」
そう問いかける瑞貴に対し、礼司は溜息交じりで答えを返す。
「それについて、私は一誠君本人から全てを聞かされた四年前からずっと考えていますが、未だに答えが出せずにいます。しかし、一誠君がその様な存在となった以上、答えはきっとこれから示される事になるのでしょう。……その一端だけでも一緒に背負わせてほしいと思うのは、きっと私が大人であるが故の傲慢なのでしょうね」
自分達親子の恩人である一誠に対して少しでも力になりたいと思いながらもそれは自分の傲慢だと言う礼司に、瑞貴は静かに反論した。
「僕は、そうは思いません。僕だって同じ事を考えているのですから。……それには、今のままでは駄目である事も」
……瑞貴は、もうこの時点で覚悟を決めていた。そして礼司も、今やいつ独り立ちしても問題ない程に成長した長男の覚悟を悟り、その意志を確認する。
「もう、決めてしまったのですね?」
この義父の問い掛けに対し、瑞貴はゆっくりと頷く事で答えとした。
「……えぇ。今まで義父さんには、十分過ぎる程に良くして頂きました。ですが、その全ては四年前に世界の全てに見放されて死に絶える筈だった僕達に一誠が救いの手を差し伸べてくれたからです。だから、今度は僕の番。もし逸脱者として世界中のあらゆる存在が一誠の敵に回るという最悪の事態に陥った時、今度は僕が一誠に手を差し伸べます。たとえ、一誠の味方となるのが僕一人だけであったとしても。……義父さん。薫とカノンの事、どうか宜しくお願いします」
礼司を真っ直ぐに見据えて自身の決意を静かに語る瑞貴の瞳には、不退転の覚悟が宿っていた。瑞貴の言葉を聞き、その瞳を見た礼司は深い溜息を一つ吐き、そしておそらくは今生の別れとなる長男に対し、父親としての言葉を掛けていく。
「瑞貴君、その件については承知しました。それから、貴方と薫君、そしてカノン君は私の子なのです。親に対して、自分の兄弟を頼む事など不要ですよ。だから、貴方はただ真っ直ぐに、貴方の望む道を歩んでいきなさい。今の貴方ならば、一人で背負うには余りに重過ぎ、しかし他には誰も背負えないものを背負って歩く一誠君に肩を貸して、共に力強く歩いていくことができるでしょう。なので、世界に見放されてしまった子供達を守る為、この場から動くに動けない私の代わりに、一誠君を頼みます」
礼司はそう頼み込むと最後に神父と義父の両方の立場でできる事を始めた。
「……主の教えを伝える者としては正に背教そのものではありますが、せめてこれだけは言わせて下さい。他の何者でもない、貴方の
血は繋がらなくとも、確かに心が繋がっていた父親からの祈りに対し、瑞貴はただ感謝の思いを込めて深く頭を下げる。
「……義父さん。今まで、ありがとうございました。この大恩は、生涯忘れません」
そして、瑞貴の足元では水滴が落ちた様な跡が次第にその数を増やしていった……。
Overview end
いかがだったでしょうか?
はっきり言って、今回の話は+αの方が重きを為していた回でした。
そして、一誠が自ら名付けた己の種族名は逸脱者、デヴィエーター。
天使の光力と悪魔の魔力、そしてドライグのオーラを同時を扱える、傍から見れば正にチートどころかバグとしか言いようのない存在です。
……それ故に、一誠はとてつもない爆弾を抱え込む事にもなってしまいましたが。
では、また次の話でお会いしましょう。