赤き覇を超えて   作:h995

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2018.12.15 修正


後編 天を見上げて

Overview

 

 一誠が両親に全てを打ち明けてから三日後。ゼノヴィアがリアス・グレモリーの新たな騎士(ナイト)の眷属として駒王学園高等部の二年生に編入し、クラスメートとなった一誠とアーシア、そしてその少し前に編入したイリナの助けもあって、他のクラスメートとも上手く打ち解けていた。

 その一方で、コカビエルとの最終決戦に始まり、イリナの龍天使(カンヘル)化、禁忌である聖書の神の死の暴露、一誠の自らの秘密の公表、そして歴代赤龍帝による赤き天龍帝(ウェルシュ・エンペラー)への推戴と立て続けに大きな出来事が起こった事で、眷属達の心の中に少なからぬ影響を与えていた。

 

 最終決戦において直接参加できなかった塔城小猫は、一つの決意を固めていた。

 

 小猫は、レーティングゲームの合宿で師事した「武闘帝(コンバット・キング)」ベルセルクとの初顔合わせの際に「おチビちゃんを鍛えるのは、俺じゃなく計都(けいと)の方が向いている」と聞かされていた。また、十日間という合宿期間の半分を過ぎた時点で己の生まれと向き合い、その全てを受け入れて生きていく事を決意した結果、止まっていた成長が急速に再開された事で技の修得に必要な鍛錬に十分耐え得る様になった。そこでベルセルクは技の仕込みを始めると共に計都という名の赤龍帝は仙術や道術、更には武術にも造詣が深い道士(タオシー)であり、仙術を扱える妖怪の生まれである小猫の師として正に最適である事を伝えている。

 ただ、レーティングゲーム終了後に一誠にその旨を伝えた時、小猫の体はまだ急成長を続けていた為に体の成長が落ち着いてから後日改めて紹介するという事になった。そうして体の成長が落ち着くまでの間に修得しておいた方がいいとして一誠が教えたのが、魂への直接攻撃であるダイレクト・アタックである。やがて、体の急成長が150 cm半ば程で落ち着こうとしていた折にエクスカリバーの盗難が発覚し、事態の収拾が最優先となった。その為、今回の最終決戦では仙術の修得が間に合わず、小猫は力不足となってしまったのである。

 今のままでは一誠を始めとして瑞貴、祐斗、元士郎、リアス、レイヴェル、それに結界展開班に回されたはやてを除いた全員と渡り合ったイリナとその彼女と真っ向から戦える程になったソーナといった実力上位陣について行くのは困難と判断した小猫は、道士の赤龍帝で歴代でも最高位と二天龍の片割れである赤い龍(ウェルシュ・ドラゴン)に言わしめた「仙帝(ハーミット・ソブリン)」への師事を本格的に始める事で、自分に秘められている力の全てを十全に使いこなせるようになり、主であるリアスの力になる事を固く決意していた。

 リアス・グレモリーの戦車(ルーク)、塔城小猫。彼女は今、自らの為すべき事を見出し、力強く歩み出そうとしていた。

 

 アーシア・アルジェントは、今や肉体だけではなく精神や魂をも癒せる最高位の治療師(ヒーラー)へと成長していた。……しかし、彼女は今、己のあり方に疑問を抱き始めていた。

 

 彼女の神器(セイクリッド・ギア)である聖母の微笑(トワイライト・ヒーリング)は、瀕死の重傷であっても即座に回復させてしまう程の高い回復能力を持っている。その一方で、出血や四肢の欠損の回復までは行えず、また負傷を回復しても体力までは回復しないという欠点がある。何より、彼女が神器の力でできるのはあくまで治療。解毒や解呪といった方面には手が届かなかった。

 一方、一誠は歴代の中で智に秀でた赤龍帝から様々な知識や術式を学んだ上に、負傷と体力、そして毒や呪いといった状態異常からの回復を一度に行える水の高等精霊魔法であるトータルヒーリングを扱える。その上、グレモリー眷属は一誠本人を除けば誰もまだ知らない事だが、一誠には色々な場面で活躍してきたオリジナルの鎮静浄化魔法であるフルムーンレクトがある。ただ、驚異的な回復スピードに加えて精神や魂にも治癒の力が届くという点においては流石にアーシアの方が秀でている事から、手に負えない部分を補い合える共存関係を築けていたのだ。

 ……しかし、その共存関係に対して一石を投じる存在が現れた。水の()(どう)(りき)に目覚めた事で、水の魔動力が司る「力の回復」に関連して治癒の魔動力にも目覚めたソーナだ。彼女は、天使化に伴いあらゆる面で著しく消耗していたイリナを短時間で走れる程にまで回復させていた。これは、体力までは回復できないアーシアにはけしてできない事だった。もちろん、ここだけ見れば魂や精神をも回復できるアーシアの方が回復役として秀でていると言えるだろう。

 ただ、戦闘力が皆無で一誠や使い魔のラッセーを始めとする自分以外の存在に護ってもらわなければならないアーシアと違って、ソーナは天使化したイリナとも渡り合える程の強さを持ち、自らの身を護る事ができる。つまり、ソーナがサポートとしてついた場合に関しては、一誠は後ろを気にする必要なく目の前の敵に集中して戦えるのだ。その事実を、アーシアはよりにもよって自分が最も支えたいと望んでいる一誠本人によって気づかされてしまった。コカビエルが真聖剣を解禁した一誠を消耗させるべく自分に向かって光の槍を投げつけてきた時、一誠がそれを誓約(オース)によって潜在能力を引き出したラッセーに対処させた事で。

 一誠はアーシアに攻撃の矛先を向けたコカビエルに対して、「弱い味方を守らせる事で僕を消耗させようとしても、今なら味方全員が自力で対処できるから意味がない」と言った。ただし、正確にはアーシアの使い魔であるラッセーが対処できるのであって、アーシア本人が対処できる訳ではない。その為、そのラッセーが何らかの形で対処できない状況だった場合には、一誠は無力なアーシアに絶えず気を配らなければならなくなる。特にラッセーですら力不足である場合、一誠が全神経を集中させなければならない程の強敵であるのはまず間違いない為、致命的な隙を生じさせかねない。つまり、一誠が相手に集中しなければならない程の強敵と戦う場合において、アーシアは勝敗を左右する程の重い足枷になりかねないのだ。その事実に、アーシアは激しく打ちのめされていた。……だからこそ、彼女は求め始める。

 

「主よ。私は今、生まれて初めて力が欲しいと思っています。……ただイッセーさんの傷を癒すだけじゃない。イッセーさんを直接助けられる様な、そんな力が」

 

 未だ漠然としてはいるが、今まで使ってきたものとは大きく異なる種類の力を。

 

 リアス・グレモリーの僧侶(ビショップ)、アーシア・アルジェント。彼女は今、己の今後の在り方を決める大きな岐路に立っていた。

 

 この様に、コカビエルとの最終決戦に参加できなかった者は、誰もが一度己の無力に打ちのめされている。群体としての心なき天使と化していたイリナを救出する為、最終的に水の魔動力に目覚めたソーナですら、イリナを救う手立てを見出せずに打ちのめされていた。しかしその後、シトリー眷属の大部分はもっと強くなるんだという決意を新たにし、更なる研鑚を積もうと向上心を露わにした。その意味では、今回の一件で今後の成長に繋がる良い影響を受けたと言ってもいいだろう。

 

 

 

 ……ただ、影響というものは必ずしも好ましいものという訳ではない。現に、その心に暗い影を落としている者もいた。

 

「ハァッ……ハァッ……ハァッ……!」

 

 激しく体力を消耗して地面に蹲っている少女の周りには、黒く焼け焦げた跡が幾つもあった。それどころか、土の一部がガラス化しているものすらある。以前、それこそ一誠が仲間に加わる前にはそこまでの威力を持たせられなかったのだから、彼女は確かに強くなってきている。しかし、彼女はそれを見ても、何ら喜びを表そうとはしなかった。……それどころか。

 

「……どうして?」

 

 彼女は己の持つ本来の力を全く引き出せていない事に憤り、また絶望していた。

 

「どうして、私は「力」を使えないの! このままじゃ。このままじゃ、私はまた……!」

 

 そう言って、地面に蹲りながらむせび泣く少女の名前は、姫島朱乃。リアス・グレモリーが誇る、無敵の女王(クィーン)だ。……いや。その語尾は「だった」に変わり始めており、彼女自身もそれを嫌という程に自覚していた。

 始まりは、あのライザー・フェニックスとその眷属達とのレーティングゲームで勝つ為の合宿の時。リアス、アーシア、そして朱乃の三人の指導を担当していた「魔導帝(マギウス・ロード)」ロシウから掛けられた一言だった。

 

「今のままでは、近い内に必ず成長が止まる」

 

 朱乃はその言葉に激しい衝撃を受け、その場は取り繕ったものの内心では酷く反発していた。

 

(そんな事はない。あんな忌まわしい力を使わなくても、私は強くなれる)

 

 あの合宿において、朱乃は魔力を変換した雷や炎を遠隔操作できるまでに魔力制御を磨き上げたのは、結局の所はロシウに対する反発心から奮起しての事だった。

 

(自分は強くなった。今なら、あの言葉を否定できる筈)

 

 朱乃は、十日間の合宿で強くなった手応えを確かに感じており、その事で自らの力に対する自信と自負を得ていた。

 ……しかし、それらは実はただの慢心でしかなかった事を、ライザーの女王であるユーベルーナによって突き付けられる羽目になってしまった。ユーベルーナは朱乃との戦いにおいて、序盤はフェニックスの涙による仕切り直しを考慮した上で、手札の温存を兼ねた情報収集に努めていた。その結果、一時は相討ち寸前にまで追い込んだ朱乃だったが、回復で仕切り直しとなった後はユーベルーナが全力で使用し始めた変幻自在な炎の魔力に全く歯が立たず、逆に自分の攻撃は得意とする雷を含めて全て対処されてしまったのだ。

 この分では、あの忌まわしい力を使ってやっと五分、もしくは経験の差で若干不利。それが、レーティングゲーム後の自己反省で下した結論だった。

 

 そして、現在。唯でさえ智勇を兼ね備えた一誠が中級悪魔へと昇格した事で名実ともに彼がグレモリー眷属のNo.2となり、更にそれに続く形で祐斗が朱乃はおろか(キング)であるリアスをも超える強さと一誠の考えを理解できる程の思慮深さを得た事で、朱乃のグレモリー眷属の女王としての重要性が少しずつではあるが小さくなってきていた。しかし、朱乃は群体としての心なき天使の時のイリナとの戦いで追い詰められてもなお、本来の力を使おうとはしなかった。……いや、使えなかったと言うべきだろう。何故なら、その力を使おうとする度に、彼女の心がそれを拒絶していたのだから。

 

 リアス・グレモリーの腹心たる女王、姫島朱乃。彼女は今、先行きの全く見えない闇の中にいた。

 

 しかし、朱乃以上に深刻だったのは、間違いなく彼女だろう。

 

「一君……」

 

 ソーナ・シトリーの僧侶の一人である草下憐耶だ。

 

 彼女の恋の始まりは、一誠が転生した翌日に共有眷属の兵士(ポーン)として紹介された時だった。本来の羽の内で四枚の天使の翼を抑え込んだ事で出てきた五対十一枚の赤いドラゴンと悪魔の羽を生やした一誠の姿と自己紹介の後の無防備な笑顔に、憐耶は心を撃ち抜かれてしまったのだ。その時までは祐斗を「木場きゅん」と呼び、まるでアイドルの様に追い駆けていたのだが、その日を境に日頃の態度が完全に一変し、気が付けば視線が一誠を追っている様になっていた。

 そうしてまずは半月程の間、一誠の事を見つめ続けた彼女は一誠の事に関して色々な事に気づいていった。

 自分達といる時とクラスメートといる時の笑顔が何処か違う事。時折、本当に一瞬だけ、思いつめた様な表情になって、クラスメートの事をまるで遥か遠くにあるものを見る様な視線で見ている事。……そして、まるで何かにじっと耐え続けている様な張り詰めた感じがする事。

 彼女がそういった事に気づく事ができたのは、彼女が味方の援護を担当する典型的なサポートタイプであり、周囲を広く見渡して状況を的確に判断する為の観察眼と洞察力が自ずと鍛え上げられていった為だった。ただ、憐耶の一誠に対する先入観があくまで駒王帝という偶像だけだったからこそ、駒王学園入学直後から一誠を見続けて為人をある程度理解していたソーナではかえって解らなかった一誠の変化にそれとなくでも気づけたのかもしれない。

 こうして一誠から僅かに零れ出た「弱さ」を知る事になった彼女は、「弱さ」を持つ一誠に幻滅するどころか、それなら自分が支えてあげたいとかえって想いをより強く深いものへと変えていくことになった。奇しくも、一誠の強さと弱さの両方を見た事で、淡い想いをより強く深いものとしていったレイヴェル・フェニックスと同じ様に。……しかし、結局彼女は一誠に何もする事ができなかった。

 

 何でもこなしてしまう一誠に対して、何も特別なものがない自分が何かを言い、また何かをしても、それで一誠を助けられる訳ではない。むしろ、更に悪化させてしまうのではないのか?

 

 ……そう考えてしまったからだ。だから、憐耶はただ一誠を見守る事しかできなかった。

 

 やがて、グレモリー家とフェニックス家の婚姻騒動において、一誠が十日間フェニックス邸に滞在し、レーティングゲームを終えて生徒会の仕事に復帰した時、憐耶は今までの一誠に感じていた脆さや儚さが僅かながらに緩和されているのに気づき、そして安堵した。しかし、それもつかの間の事であり、母の日の翌日に見た一誠から零れ出るものは緩和された以前より更に深刻なものへと化していた。……しかし、彼女はまたも一誠に何もする事ができなかった。一誠の苦悩を支えられる程の強さが、自分にはない。その事実を誰よりも理解していたからだ。

 

 ……だから、憐耶は引き続き一誠を見守る事しかできなかった。

 

 そして、駒王町に持ち込まれたエクスカリバーの探索の最中、一誠が武藤礼司に今まで溜め込んでいたものを全て吐き出し、紫藤イリナと一度決別した事で自らの心の闇と向き合い受け入れる事のできた、その翌日。

 憐耶は、想いを寄せるようになってからずっと見てきた一誠の表情が完全に一変していた事に気づいた。その理由は、一誠が生徒会の仕事を始める前にアウラを娘として紹介した事ですぐに解った。

 

 ……一誠は娘を得た事で、新たに父親としての強さを手に入れたのだと。

 

 憐耶は、一誠という存在が一気に遠くなってしまった様な気がした。娘のアウラから「お姉ちゃん」と呼ばれる一方、恋のライバルであるソーナやレイヴェルが「小母ちゃん」と呼ばれた時、憐耶は何となくであったが嫌な予感を抱いた。そして、瑞貴の推論を聞いた時点でそれは現実のものと化した。

 想い人の娘は、父親と同格以上でないと「小母ちゃん」とは呼ばない。つまり、自分は想い人の娘から後ろで守られている存在としか見られていない。その事実に気づいた時、憐耶は激しく落ち込んだ。……まるで、ただ見守る事しかできなかった自分には一誠に寄り添う資格などないと、はっきり突き付けられた様で。

 

 そして、その日の内に発生したコカビエルとの最終決戦。憐耶は、最終決戦の戦闘メンバーから外された。……それだけなら、まだ我慢できた。グレモリー眷属の女王である朱乃や自身の主であるソーナですら外された以上、自分では尚更力不足だという事実を自分自身が一番よく理解していたのだから。

 だが、コカビエルとの戦いに勝利した一誠が歴代の赤龍帝から推戴された事で名乗る事になった、新たなる赤を纏いし天龍の帝を意味する新たなる称号、赤き天龍帝。その赤き天龍帝への推戴の過程で驚愕の事実が次々と明らかになった。

 

 天使と悪魔、そしてドラゴンの力と特徴をその身に宿す、世界のあらゆる理から外れた存在、逸脱者(デヴィエーター)

 エクスカリバーの鞘である静謐の聖鞘(サイレント・グレイス)に選ばれ、破壊されたエクスカリバーを真聖剣として再誕させたという正にアーサー王の後継者と呼ぶべき存在、二代目騎士王(セカンド・ナイト・オーナー)

 一誠は新生赤龍帝の開祖であると同時に、これらも兼ねていたのだ。

 

 一誠はその翌日に改めて自らが二代目騎士王であり、また逸脱者である事を告白し、実際にその証である羽を見せたが、その時の憐耶の心境は非常に複雑だった。一誠に自身の秘密を明かしてもらえなかった事に対する淋しさや悔しさは、もちろんあった。それに、想い人の背にある四枚の天使の白い翼と四枚の悪魔の黒い羽、そして三枚一対のドラゴンの赤い羽が調和の取れた生え方で広がっている光景が余りに神秘的で、思わず見惚れてしまったというのもある。

 だが、その秘密を知る事で命の危険に晒される事になる事から話すに話せなかったという事情を主であるソーナから説明された時、己の身一つ護れない己の無力に対する憤りがそれらを大きく上回った。だからこそ、一誠が全てを伝えた時に憐耶は誰よりも激しく反応をした。

 

「一君! どうして、教えてくれなかったの! 私達、そんなに信用できなかったの! ねぇ、どうして!」

 

 その反応の激しさに、一誠は覚悟していたとはいえやはり困惑気味だった。一方、憐耶の想いの深さを知っていた他のシトリー眷属の面々は、真っ先に激しく反応した憐耶を見た事で憤りが引いてしまっていた。そして、何処か納得の入った様な表情をしている。周りの雰囲気が一変したのに気づいた憐耶は、その後すぐに半ば激昂した事を謝罪してから穏和な表情を取り繕う事でその場はどうにか治まったのだが、憐耶の心の奥底に余りに大きく深い影を落としてしまった。

 その様な折に、一誠と互いに想いを寄せ合うイリナの駒王学園編入である。一誠とイリナの仲睦まじい光景と、その光景に負けずにすんなりと入り込んでしまうソーナとレイヴェルの姿を目の当たりにした憐耶は完全に望みを断たれたと思い、目の前が真っ暗になっていた。

 

「一君。私は一体どうしたらいいの? 何をどうしたら、私は貴方に……」

 

 ソーナ・シトリーの僧侶、草下憐耶。彼女は今、己が本当に為すべき事を見失いかけていた。

 

 

 

 イリナが兵藤家にホームステイしてから一週間。兵藤家で色々な事が起こる一方、一誠に関わりを持つ者達にもまた心境の変化が起こっていた。

 

 力不足を自覚し、より強くなる事を望む者。周りの変化に取り残されつつある事から、己の在り方に迷いを抱く者。そして、己の行き先が見えず、もがき苦しむ者。

 

 こうして、様々な者達が様々な思いを抱く中で、時代は一つの大きな変換期を迎えようとしていた……。

 

Overview end

 




いかがだったでしょうか?

今話では、コカビエル事件で特に大きな影響のあった面々を取り上げました。
なお、草下憐耶に関しては完全に独自の設定を入れていますので、ご了承ください。

今話で取り上げられた彼女達が今後どうなっていくのか、それは物語の進行と共に明らかになっていくでしょう。

では、次章でまたお会いしましょう。
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