Overview
兵藤家で最も早く起きるのは、実は一誠である。彼は御伽噺の世界での冒険以降、早朝に起きて実際に体を動かす事で眠っている間に精神世界で行った鍛錬の擦り合わせを行う様になっていた。その為、早朝の五時には目覚ましを使わずに自然と目が覚める様になっており、はやてが義妹となる半年前に兵藤家の一員となった銀の早朝散歩が日課に加わるまで両親には実際の起床時間を悟らせなかった。……一誠はそう思っていたのだが、実際には早朝鍛錬を開始して程なく勘付かれており、それでも両親は息子である一誠を信じて共に見守る事を選択したのだった。そして、両親に己の秘密を告白した際に両親の察しの良さを思い知らされた事で一誠も今では銀が家に来るまでの本当の起床時間を両親に勘付かれていた事を察し、それでも気付かない振りをして見守ってくれた両親に対して頭が下がる思いを抱いている。
それに、一誠が両親に己の秘密を打ち明けた事で変わった事もある。両親からできるだけ長い時間を孫娘と触れ合って過ごしたいという頼みもあって、家の中ではアウラを常に外に出す様になったのだ。当然、アウラは寝る時も外に出たままであり、最初は一誠とイリナの一日交代で一緒に寝ていたのだが、サーゼクス達が宿泊した際にはやてと一緒に寝た事でそれ以降ははやてや一誠の両親ともローテーションで一緒に寝る様になった。なお、ギャスパーの
その翌朝、一誠はいつもの様に目覚めると身を起こしてベッドから降り、大きめの果物籠にクッションを敷いて作った特製ベッドの中でスヤスヤと眠っているアウラの頭をそっと撫でる。……それがいけなかったのだろう。「うみゅ?」という変な声と共に、アウラが目を覚ましてしまった。一誠はアウラに優しい声で謝りつつ、もう少し眠っている様に伝える。
「起こしちゃったか。ゴメンね、アウラ。起きるにはまだ早いから、もう少し寝てていいよ」
まだ半分寝ぼけていたアウラは、大好きな父親の言葉に素直に頷いた。
「……ウン。お休み、パパ」
そう言って、再び瞳を閉じたアウラがそのまま寝静まるのを確認すると、一誠は寝巻姿からジャージの上下に着替えた。そして洗面台で顔を洗う等軽く身支度を終えると、庭の犬小屋で待機する愛犬の銀にリードを付けてから玄関前でしばらく待つ。
「おはよう、イッセーくん。それとゴメンね。ちょっと遅くなっちゃった」
すると、一誠と同じ様にジャージに着替えたイリナが玄関から出て来て、そのまま一誠に朝の挨拶をすると共に遅くなった事を詫びた。イリナからの挨拶と謝罪を受けた一誠は挨拶を返すと共に言う程時間は経っていない事とこれからすぐに出発する事を伝える。
「おはよう、イリナ。それと、それほど待ってはいないから大丈夫だよ。それよりも、時間が勿体ないから早く行こう」
「ウン」
イリナが一誠に同意すると、二人と一匹は早速早朝散歩に出掛けた。……尤も、飼い主の少年が犬と一緒になって街を駆け抜け、それを同世代の少女が追い駆けていくのを「散歩」と呼べるのであれば、の話だが。
そうして十分程走った後、辿り着いたのはアーシアの件でレイナーレ達が拠点として利用した廃教会である。ここにはそれなりの広さがある事から、ここ最近では早朝鍛錬の場として利用していた。一誠達が辿り着いた時には、既に敷地内限定で封時結界が張られており、一人の青年が一誠達を待ち構えていた。
「主兄殿、イリナ殿、銀殿。お待ちしておりました。既に鍛錬の場の準備は整えてありますので、ご安心を」
「
「ありがとう、リヒト。いつも助かるよ」
一方、リヒトは一誠からの感謝の言葉を素直に受け取りつつ、それは当然の事であると返してきた。
「その様なお言葉を賜り、恐悦至極に存じ上げます。ですが御身にお仕えする身であれば、この様な些事は当然の事でございますれば」
その言葉を受けた一誠はクスリと笑みを浮かべた。……リヒトの剣友であるレオンハルトもまた、彼と同じ事を言いそうだなと。
そうして廃教会の礼拝堂の中に入った一誠とイリナは、早朝鍛練を開始する為にまずはストレッチで体を解し始めた。その最中、早朝鍛練の参加者達がやって来る。
「一誠、イリナ、おはよう。いつもながら精が出るね」
「一誠さん、イリナさん。おはようございます」
ここ一年、泊まり掛けの用事でもない限りは毎日参加している瑞貴と、礼司が運営する孤児院から瑞貴が借りているアパートに引っ越したのを切っ掛けに参加し始めたセタンタ。
「よう、一誠。それに紫藤さん。今日も参加するから、よろしくな」
「イッセー君、イリナさん、おはよう。今日も早いね」
一誠による一喝の後に自ら早朝鍛練の参加を志願した元士郎、エクスカリバーの複製品の盗難が発覚する少し前から参加し始めた祐斗だ。
「おはよう! 瑞貴
「瑞貴兄さん、皆さん、おはようございます。一誠さん、今日もよろしくお願いしますね」
また、ここ最近は瑞貴の義兄弟である薫とカノンも早朝鍛錬に参加するようになった。なお、セタンタ・薫・カノンの三人が今まで一誠の早朝鍛錬に参加しなかったのは、一誠と共に鍛錬するにはまだ早いと判断した礼司が代わりに三人を鍛えていた為である。それがこうなっているのは、三人とも十分に一誠の鍛錬についていけると礼司が判断した為であり、養子の二人についてはそれに加えて二人の兄である瑞貴と兄の様に慕っている一誠との接点を少しでも増やしてやりたいという親心も含まれている。
一誠はこの時間帯に来る参加者が全員揃ったのを確認すると、高速神言で呪文の詠唱を始めた。
「これでこの時間帯に来る人は全員揃ったか。それじゃ、始めよう。――――」
そして、以前なら高速神言を用いても一分ほどかかっていた詠唱を三十秒程で終えると、歴代赤龍帝の半ば魂と化した残留思念を実体化させる秘術を発動させる。
「――――
そして、今回呼び出されたのは。
「では、始めようか。祐斗」
「はい、
祐斗の「騎士」としての師である「剣帝」レオンハルト。
「……んで? 今日は俺でいいんだな、ゲン?」
「そうです。よろしくお願いします。ベルセルク師匠」
この日は近接戦闘の訓練を希望した元士郎がその指導を願い出た「
「……珍しい事もあるのね。まさか、一誠以外の子から指導を頼まれるなんて」
「一誠さんから、貴女は強化と譲渡を巧みに使いこなす事で距離を選ばずに戦えるという話を聞きました。それで、ゲイボルグとルーン魔術を扱う事で同じく距離を選ばずに戦える俺と戦闘タイプが似てるって思ったんですよ。ですんで、俺に対しては実戦方式でお願いします。エルシャさん」
戦闘タイプが共に距離を選ばない事から、セタンタが戦い方の師に相応しいと見込んだ「
「それで、何でお前達二人はわざわざ俺を選んだんだ?」
「はい! こう言っちゃなんですけど、オレ達って圧倒的に実力差のある相手に本気を出されて戦った事がないんです」
「それで、実際に実力差が大き過ぎる敵を相手取った時、どう戦えばいいのかを学ばせて頂けたらと」
「まぁ、その相手に俺を見込んだのはけして間違ってはないんだけどな。ただ他の奴等と違って、俺は手加減ってのが凄く苦手だからな。お陰で何回、手加減を間違えて小さい頃の一誠を精神世界で死なせかけた事か。……俺も極力手加減はしてやるが、頼むから即死だけはしないでくれよ。即死さえしなければ、一誠やロシウの爺さんが何とかしてくれるからな」
そして、圧倒的な実力差がある敵との戦いを経験したいという薫とカノンの要望に応えた「
一方、瑞貴は一年前から師と仰いでいるリヒトと既に剣を交えつつ鍛錬を開始していた。なお、お互いの剣捌きの速さについては既に一定以上の近接戦闘の技量がなければ上級悪魔ですら捉え切れない程になっており、傍から見れば師弟で真剣勝負をしている様にしか見えない。だが、この二人には師弟としての会話を交わす余裕があった。
「ホウ。剣の扱い方を少し変えてきたか」
「えぇ。速さについてはセタンタが既に僕を超えていますし、速さと神器のポテンシャルが僕以上の祐斗もまたここ最近の成長が著しいので、それなら速さを保ちつつ剣捌きの精度を上げようと思いまして。非力で速さも劣るとなると、残された武器は剣の技量そのものとなりますから」
「成る程。それで、先程から剣の同じ所を狙って攻撃している訳か。高速で振るわれる剣の同じ所を狙うとなると、正確な見切りと精密な剣捌きが必要となる。お前が自らに課した課題はそれらを磨く良い鍛錬となるだろう」
「……師が僕の剣筋を尽く見極めた上に打点を正確に1 cm間隔でずらしている時点で、課題の難易度が一気に跳ね上がっていますけどね」
……剣を扱う者にしてみれば化物としか思われない様な事を鍛錬の一環として実行し、それを更に化物染みた師匠に有効だと認められているという点で瑞貴の実力は未だに他の者とは一線を画していた。
そして、一誠とイリナといえば。
「元々天使と精霊の親和性がかなり高い事から、神聖魔術以外に精霊魔法の強化にも使えると思っていたんです。しかし説明を聞く限りでは、光力も魔力と同様に色々と応用が利く様ですね?」
「まぁ魂の力って意味では、魔力も光力もそう違いはねぇからな。だが、だからって光力に関する基本概念を教えただけで、二人とも基本的な活用法を短期間であっさりマスターしちまうとはな。しかも、旦那に至っては神聖魔術や精霊魔法の強化の他、魔力との対消滅を攻撃に転用するなんて前代未聞の応用を即興でこなしちまうんだから、教師役の俺の立場ってのがありゃしねぇ。契約金代わりのコイツの出来と言い、旦那はやっぱり一味違うぜ……」
「真聖剣と神聖魔術を使っていた事で聖なる力の扱いに慣れていたというのが、かなり大きいですけどね」
「私もトンヌラさんの言った通り、
……光力の扱いに長けているネフィリムの傭兵、シモン・トンヌラの教えを受けていた。
実はコカビエルとの最終決戦が終わって解散する前、一誠が完全なる聖魔和合を達成し、イリナも
トンヌラ曰く「一月教えただけで、神代の魔術師の呪いすら弾き返しそうな代物を貰ったんじゃ、それこそぼったくりもいい所だ。だから契約内容をアンタ、いや旦那とお嬢さんへの指導だけでなく、旦那達の護衛も加えた上で契約期間も一年に変えてくれ。じゃないと、とても釣り合いが取れねぇよ」との事であり、一誠は自作のアミュレットに付けられた予想外の高評価に驚きつつもそれを了承した。こうして、古の英雄を多数輩出したネフィリムの傭兵であるトンヌラが、一年間という期限こそあるものの駒王学園の戦力として加わる事になったのだ。
一誠達が早朝鍛錬を開始してから、およそ三十分後。
「アンちゃん、おはようさんや」
「おはようございます、兄上殿。それに皆様もお疲れ様です」
「おはようございます、一誠様」
早朝鍛錬の参加者の中では間違いなく最古参であるはやてとリヒトの妻であるリインフォース、そして一誠が中級悪魔に昇格する少し前から参加し始めたレイヴェルがやってきた。今まではこれで参加者は打ち止めとなり、はやてとレイヴェルは「
「おはようございます、一誠君。以前伝えた通り、今日は私達も参加させて頂きます」
「おはよう、イッセー。まずはロシウの指導を受けてくるから、また後でお願いするわ」
「おはようございます、イッセーさん。それに皆さん。怪我をした時には、遠慮なく言って下さいね」
……イリナがホームステイを開始して以降、ソーナとリアス、そしてアーシアも早朝鍛錬に加わる事となった。ただ、負傷時の治療役というサポーターとして参加しているアーシアはともかくソーナとリアスは共に眷属の主として多忙な日々を送っている事から流石に毎日参加とはどうしてもいかなかった。しかし、それでも極力参加する為に過密と言うべきスケジュールから強引に時間を絞り出すという何とも涙ぐましい努力をしている。なお、ソーナとリアスの目的の一つが魔力制御の向上と新技の開発なので、指導者は当然ロシウになるのだが、ソーナには水の
因みに、イリナという強大な壁に挑まんとする二人にとって、一誠の指導を受ける際に自らをアピールする事こそが最大の目的である事は言うまでもない。そして、実は割と鍛練中に怪我をする事が多い一誠の治療をする事で、アーシアもまた自らをアピールしようとしていた。……尤も、その前に一誠が自分で治してしまう事が殆どなので、中々その機会に恵まれなかったのだが。
その意味では、悪魔稼業においては一誠のマネージャーとして常に共にあれるレイヴェルはともかくこの鍛錬に直接参加できる程の力量には至っていない憐耶は非常に大きなハンデを背負っていると言えるだろう。そして、育成計画が順調に進めば、この場にはギャスパー・ヴラディの姿も見られる様になるのは間違いなかった。
早朝鍛錬を開始した六年程前、一誠は間違いを指摘してくれる指導者もいない中、一人黙々と鍛錬を行っていた。しかし、今や早朝鍛錬は一誠を主催者として次第に参加者やサポーター、指導者の数が増えた事でその規模を徐々に拡大していくのだった……。
Overview end
休み明けである月曜日も無事に授業を終えて、放課後を迎えた。
僕は、前日にギャスパー君が独力で神器の制御に成功したのを受けて、生徒会室へと向かっていた。「ギャスパー君育成計画」の進捗状況の報告の為であるが、昨日のプール掃除の不参加に対する謝罪とアウラの我儘を叶えてくれた事へのお礼もまたしなければならなかったのだ。
実は、まだギャスパー君の封印が解かれる前、日曜日に僕達がプールを掃除すると知ったアウラが「掃除した後で生まれて初めてプールで遊べる」と言って、とても楽しみにしていた。……尤も、清掃後にプールを私用するなど生徒会役員がやる訳にはいかないのでプールで遊ぶ事はできないのだが。
僕がアウラにそう教えると、アウラは酷くガッカリして肩を落としていた。すると、その様子を見ていたソーナ会長が、ほぼ間違いなく苦笑交じりで「プールの掃除が終わった後は、眷属達の慰労を兼ねてプールを解放する様に手配する」と言ってくれた。それを聞いたアウラは当然大喜びだが、親としては非常に申し訳なかった。しかし、ソーナ会長は恐縮する僕に対してこの様に言ってのけた。
「一誠君、いいのですよ。元々、何らかの形で眷属達への慰労会を催さなければと思っていたのですから、むしろいい切っ掛けとなりました」
こうして、プール掃除後にプールで遊ぶというアウラの望みは叶ったのだが、その前日に例のララバイ事件が発生した為、僕はギャスパー君の神器制御の修得を最優先で行わなければならなくなり、プール掃除に参加できなくなった。こうなると、当然その後のプール遊びにも僕は参加できなくなる。幸い、イリナが生徒会のお手伝いさんをやっている事から、イリナと一緒であればアウラはプール遊びに参加できる。
……だが、それがかえってアウラを悲しませる事になってしまった。実は、アウラが楽しみにしていたのは唯のプール遊びではなく、イリナを含めた「家族三人での」プール遊びだったのだ。これで、アウラが「パパも一緒じゃないとイヤ!」と駄々を捏ねたり、「あたしと約束したのに!」と責めてくれればまだ良かったのだが、実際には涙目で落胆しながらも「パパが忙しいの、知ってるから。だから、あたしが我慢するの」という健気な振る舞いだった。
……今まで抱いて来たものとは明らかに方向性が異なり、それ故に耐性などほぼ皆無だった罪悪感に苛まれた僕はどうするかを散々悩んだ末、アウラにイリナと一緒にプールの方に行くように言った。その際、アウラに「明日一緒にプールで遊べなくなったけど、家に帰ったら僕といっぱいお話しよう」と伝えると、アウラは途端に元気になって「ウン!」と頷いてくれた。
そして、昨日。イリナにアウラを預けた僕は元士郎と共に旧校舎に向かい、アウラはイリナと一緒にプールの方へと向かう事になった。やがてその日の予定を全て終えてから家に帰ると、先にイリナと一緒に帰って来ていたアウラが心からの笑顔で僕を出迎え、早速その日の出来事を僕に話し始めた。ただ、その前に本当はプールでお披露目するつもりで僕に内緒でロシウと計都の協力を受けて身に付けた等身大への巨大化を披露してきたので、等身大となったアウラを僕の膝の上に乗せて話を聞く事にした。
可愛い娘を膝に乗せて、その重みを感じながらその日の出来事を聞いていると、僕の中に改めて父親になったのだという実感が沸々と湧いてくる。同時に、幼かった頃に父さんや母さんが同じ様に僕を膝の上に乗せてから僕の話を聞いてくれたのを思い出した。
……きっと、この様な事を幾つも積み重ねて、僕は少しずつ父親として成長していくのだろう。他の誰でもない、愛娘のアウラと一緒に。
アウラが新しく修得した等身大化は、奇しくも僕に父親としての自覚を促す、良い切っ掛けとなってくれた。尤も、両親は驚きよりも「これでもっと孫娘を可愛がれる」と喜びの方が先に立っていたが。ただ強いて言えば、プールで元気いっぱいに遊んでいる時のアウラの笑顔を直に見れなかった事がとても残念だった。
こうして生徒会室に入室して、ソーナ会長にギャスパー君が独力での神器の制御に成功した事を報告した後、プール掃除に参加できなかった事への謝罪とアウラの我儘を叶えてくれた事への感謝を改めて伝える。すると、ソーナ会長からは、別段気にしていないと言ってくれたのだ。
「予定されていたプール清掃の不参加については事情が事情なのでやむを得ませんし、私がそれを承認した以上は全く問題ありませんよ。むしろ、より深刻化したと思われたヴラディ君の神器制御の問題を深刻化してから僅か一日で解決できた事を高く評価します。それにある意味、アウラちゃんの元気で愛らしい姿にこちらの方が癒されましたから」
……という事なのだが、どうやら僕は身の回りにいる人達に非常に恵まれているらしかった。だからこそ、提案する事にしよう。各人の個性や特長、適性を考慮して作り上げた、シトリー眷属の強化プランを。
しかし、僕はここで思いも寄らない事態に陥る事になる。
いかがだったでしょうか?
……という事で、実はトンヌラは新しい契約を得た事で駒王町に残っていました。
これによって、駒王町には現在、赤き天龍帝以外にも夜天光の騎士を始め、教会最強の悪魔祓い、ネフィリム、水氷の聖剣使い、夜天の王、クランの番犬の後継者、聖魔剣使い、歴代最高位の黒い龍脈使い、龍天使、本来の特性に目覚めた魔王の妹その一、水の魔動力に目覚めた魔王の妹その二、魔獣使い、デュランダル使い、仙帝の弟子、そして古の魔神を宿すダンピールが滞在している事から、実に愉快な状況となっています。
……むしろ、何も起こらない方が奇跡ですね?
では、また次の話でお会いしましょう。