話の流れの関係で地の文が今までの比にならないぐらい多いです。
読みやすいように改行と段落分けをしたつもりですが、読みにくかったら大変申し訳ありません。
「君は五条悟のせいで死ぬ」
***
5月も半ばに差し掛かったある日の夕方、私はいつも通り黒崎さんの運転で任務地に向かっていた。午前中に郊外で1件の任務を終えたあとで一回学校に戻ってきて授業を受けたので、これから行くのは今日2件目の任務ということになる。
少し前から1日に複数の任務が入ったり任務の時間が早朝や夜遅くになったりすることが増えてきている。最も等級自体は4級のまま。
家入先生には「任務の量を増やして身体を慣らしてから昇級するんじゃない」と言われている。これからもっとブラックになるよ、とも。
隈が酷い人に言われると説得力しかない。
「宮永さん」
「はい?」
ルームミラー越しに黒崎さんと目が合った。平穏を示す薄い黄色が視える。
そういえば五条先生は、家入先生と学長以外には私の術式の詳細を教えていないらしい。自分の感情が知られていることを相手に知られずにいた方が楽なので、最小限に留めておいてくれるのはとてもありがたいことだった。
黒崎さんは元々準1級呪術師を務めていた人らしく、単独任務が許されない私に同行できる呪術師がいない時は、代わりに任務への同行許可が降りているとのこと。
ちなみに呪術師を辞めた理由はぎっくり腰で激しい運動が御法度になったから。完全な術師復帰は難しかったけれど、等級の低い任務同行のみという条件付きで学長から許可がおりたのだと黒崎さんは笑って話していた。
「今朝と同じく宮永さんの任務に同行させていただきますが、近場の呪術師をピックアップしなければならないので私は一度現場を離れることになります。すぐに戻って来ますがそれまでお一人で大丈夫ですか?」
「はい。呪霊も1体だけみたいなので」
「すみません。どうしても補助監督の調整が上手くいかなかったようで…」
「大丈夫です。気にしないでください」
万年人手不足だとは聞いていたし肌で感じてもいたけど、ゴールデンウィークが明けた頃からその忙しさは増していた。所謂五月病が原因らしい。
連休が開ける直前から既に呪霊は増えてきていたみたいで、私の任務が増え始めたのも、高専内で五条先生と会う機会が減ったのも同じ頃だった。
「到着しました」
「ありがとうございました」
任務のメールを見ていた携帯を閉じて車を降りる。人里離れた山の入り口で廃屋と化した平屋が見えた。
「それでは帳を下ろしますね」
「お願いします」
「お気をつけて。私もなるべく早く合流しますので」
「はい」
帳を下ろす詠唱を背中で聞きながら、改めて遠目で平屋を見る。1年ほど前に高齢者が孤独死しているのを発見されたと、メールには簡潔に書かれていた。
耳の奥が痛くなりそうな静寂の中、今にも崩れそうな祠の横を通って平屋に向かう。外に呪霊はいなかったから中に入る必要がありそう…心霊番組みたいだなあ、なんて呑気なことを考えてみる。
私としてはお化けより蜘蛛の方が怖いんだけど。
意外と中は広い。面倒だけど一つ一つ部屋を見て回る必要がありそう。念の為小刀を鞘から抜いて持っておくことにした。
不意打ち食らって攻撃なんかされたら五条先生に合わせる顔がないもんね。
「全然いないな…」
思わず独り言が漏れた。
…本当に見つからない。呪霊が行方不明なんてことある?
そう思いつつもしらみつぶしに探していって、ようやく最後の部屋までやってきた。蜘蛛がいなかったのは何より。
どうやら呪霊がいるのは寝室らしいと思い至って、その存在とメールの中にあった“孤独死”というワードとが結びつく。住人は寝ている状態で死亡しているのが発見されたんだから、寝室にいる可能性が高いに決まっている。
音を立てて引き戸を開けるとやっぱり呪霊はそこにいた。
小さくてシワシワだけど人っぽい形をしてるのは、死に際の姿が影響してるのかもしれない。もしそうなら目から放たれている感情は独りで亡くなったことへの無念か悲しみだろう、と見当をつけて回り込む。
予想通り浮かんでいたのは濃い青色、つまりは深い悲しみだった。可哀想に。
小刀に呪力を乗せる。特に攻撃することもなく私を見上げるだけだったその呪霊は、振り下ろした刃が当たるその瞬間まで身じろぎ一つすることなく祓われて消えた。
「…?あれ?」
目的の呪霊は祓った。ここに来る前に再三確認したメールには間違いなく“4級呪霊1体”と書かれていたから、私が行うべき祓霊は終わったはず。
それなのに何故、未だに帳が下りたままなのか。
「…確認ミスってことかな」
初任務の日、五条先生が言っていたことを思い出す。
『こういう取りこぼしはこれから任務に出るといっぱいあると思うよ。でも自分の等級より明らかに上の呪霊が出たときは、すぐ帳の外にいる補助監督か呪術高専に電話してね』
先生は確かにそう言っていた。
つまり私が今やるべきことは、その呪霊を見つけ、私に対処できない等級だったら高専に連絡を入れることだ。蝿頭とか4級だったら私が祓えばいいだけの話だし。
そう結論付け、さっきの呪霊を祓った後で鞘に納めていた小刀を再び抜いた。よりによって黒崎さんがいないこのタイミングなんて運がなさすぎる。
***
念のためもう一通り屋内を見て回ったけど呪霊は見つからなかった。
だから予定外の呪霊は屋外のどこかにいる可能性が高いのだと思って外を探してみたけれど、一向に見つかる気配がない。
五条先生は見ただけで呪霊の場所が分かっていいな、わざわざ探さなくても視えるんだから。
無いものねだりをしてもしょうがない。一旦場所を変えて帳の中を見てみようと、車から降りた時に自分が立っていた場所まで行って振り返る。奥には先程まで私がいた廃屋、その手前には崩れかけている祠が見える。
……。
……
少し離れたところに鎮座する祠をまじまじと見ると、やっぱり祠は崩れかけていた。最初に見た時は崩れそうではあったけど、辛うじてまだ崩れてはいなかったのに。
祠として祀られているのには必ず理由がある。中に祀られているものが何であれ、治めるべきものを治めていた器が壊れたら何が起きるかは、呪術師になって日が浅い私でも分かる。
できれば杞憂であってほしいところなんだけど。
そんな私の思いも虚しく、私が小刀を握り直したのと、祠の後ろから
「でっか」
本当にでかい。でかいしキモい。洒落にならない大きさの呪霊にただただ呆然とする。蝿頭か4級だったら祓えばいい、なんて言ってる場合じゃない。
だってどう考えてもこの呪霊、1級か2級だ。多分。初任務のとき五条先生が祓った呪霊は1級だった。あれより上?下?
今までの任務は4級以下の呪霊しかいなかったし、1級呪霊も見たのは一回だけだから、こいつの正確な等級が分からない。授業で等級の説明されてても実践の場で判断できなかったら意味ないじゃん。
呪霊の目玉が私の方を見る前に移動しなきゃ。身体をその場で屈め、音を立てないように向かって左手前方にある大きめの木の陰にしゃがみこむ。
「どうしよう…」
連絡するべきは高専だ。五条先生もそう言ってた。高専の職員室直通の電話番号に連絡して、代わりに祓霊できる呪術師の人を呼んでもらえばいい。
でも代わりの呪術師を呼んでもらうためには、あの呪霊の等級を正確に伝えなくちゃいけない。1級か2級だと思います、と伝えれば恐らく1級術師の人を寄越してくれるだろう。でももしあれが特級だったら?
「*****!」
背後から悍ましい叫び声が聞こえてきた。そっと覗いてみると、呪霊が唸り声を上げながら動き始めている。こっちには気づいていないっぽいのが不幸中の幸い。
動きを見逃さないように覗きつつ、スカートのポケットに入れてあった携帯を取り出した。電話帳のページから高専の番号を呼び出す。
『──ただいま留守にしております。ピーッという音が鳴りましたら、お名前とご用件をお話ください』
「ほんと最悪」
留守電メッセージを聞き終わる前に電話を切った。職員室に誰もいないってこと?そんなことある?
仕方がないので短縮ダイヤルの5番を押した。黒崎さんと迷ったけど、もしここに来てくれるなら確実に祓えそうな方が良いと思ったから。
出なかったら留守電にメッセージを入れて今の状況を伝えよう、そう思った矢先。
『もしもし〜?宮永?』
「五条先生」
耳元で聞こえた五条先生の声に心底ホッとする。まだ電話が繋がっただけで現状解決には全くなってないんだけど。
「今忙しいですか?」
『任務終わったとこ〜。宮永はもう夕方の任務終わった?』
私の任務は全部把握してるらしい口振りに感心する。
「まだです」
『え、まだ終わってないの?』
ちょっとびっくりしたような声で言われた。4級呪霊1体が任務内容なんだから無理もない。五条先生のことだから任務の時間も知ってるんだろうし。
「任務で言われてた呪霊は祓ったんですけど、別の呪霊が出てきちゃって」
『等級は?』
「えっ」
『大体でいい。その呪霊の等級、分かる?』
先生の声色が変わった。呪霊はまだ私の存在に気づいていないから声を潜めて答える。
「え〜と…多分1級か2級です。めっちゃでかくて、どこから祓えば良いかも分からないんですけど」
『祓わなくていい。相手にしなくていいから、どっかに隠れてな。僕もすぐ向かうから』
「はい。ありがとうございま──」
『宮永?』
五条先生が呼びかけてくる声が聞こえる。でも私は答えられなかった。だって、さっきまで動き回る音と唸る声が聞こえていたのに、一切しなくなっている。
私の後ろから紫と黄色が混ざった靄のようなものが流れてきているのが見えて、もうそれだけで何が起きているか察するには充分だった。
『宮永?どうした?』
「五条、先生…」
声が震える。
恐る恐る振り返った私の目の前には、木から身を乗り出すようにして私を見つめる巨大な呪霊。紫と黄色、
五条先生が何か言いかけたけど、その言葉が私の耳に届くより前に呪霊が動いた。咄嗟に飛び退ると轟音と共に私が今までいたところの地面が大きく凹む。直撃はしなかったもののバランスを崩して膝と掌を擦りむいた。痛い。
携帯はいつの間にか圏外になっていた。当然通話も強制終了させられているわけで。
とにかく五条先生が来るのを待つしかない。廃屋をぐるりと取り囲むようにある森の中に飛び込んでジグザグに走り、木の陰に隠れて息を殺す。
呪霊と鬼ごっことか最悪。足も挫いたし。五条先生が間に合わなかったらどうしよう。
『予言してあげよう。──君は五条悟のせいで死ぬ』
「…そんなわけないじゃん」
記憶の底から蘇った声を小さく呟いて打ち消す。この声は、この間高専に来た気持ち悪い呪術師の男のものだった。
私の耳元でそれだけ言っていなくなった男の言葉を五条先生に言うべきか迷って、結局私は言わないことにした。先生を冷やかしに来ただけみたいだし、それならあの発言は私を不愉快にさせるためだけのものだろうからと。
「宮永」
「?!」
突然名前を呼ばれてバッと振り仰ぐ。木の陰にしゃがみこむ私を見下ろすような形で覗き込んでいるのは五条先生だった。
私を見た後、サングラスを外して私を通り越して向こうを見ている。
「電話で言ってたのってあっちでうろついてる奴?」
「そうです。視えますか?」
「もちろん。すぐ祓ってくるからここから動かないでね」
「はい」
五条先生は呪霊がいる方向に迷い無く歩いて行く。そんなに時間が経たないうちに呪霊の気配が消え、帳が上がり始めた。
祓うの早すぎじゃない?やっぱり特級ってすごいなあと思いつつも、先生に私の尻拭いをさせたみたいになっちゃって申し訳なくなる。
擦りむいた膝を刺激しないように立ち上がって待っていると、五条先生がすぐに戻ってきた。
「てか黒崎は?今日は2件とも宮永と一緒に行ってるよね」
「調整が上手くいかなかったみたいで、近場の呪術師をピックアップするためにそっちに行くって言ってました。すぐ戻るとは言ってましたけど」
「…へえ〜」
私の顔を見つめてからそう言って笑った先生は「伊地知待ってるから行こ」と歩き始める。
伊地知先輩が車を停めていたのは、私がここに到着した時に黒崎さんが車を停めたのと同じ場所だった。
「五条さんお疲れ様です」
車の脇に立って待機していた伊地知先輩はそう声をかけると、私にも「大丈夫でしたか」と声をかけてくれた。
「はい。先生が来てくれたので」
「伊地知、早く車出して」
五条先生は一言だけ言うとさっさと車に乗り込んだ。伊地知先輩に挨拶をしてから私も乗り込む。五条先生は誰かに電話をかけ始めた。眉間に皺が寄ってるから怒ってるのかな。
「僕だけど。黒崎戻ってる?…あ、そう。戻ってきたら職員室で待ってろって言っといてよ」
五条先生は言い終わった瞬間に通話終了のボタンを押した。多分相手の人の返事も聞いてないんだろうな。
五条先生は携帯をしまってからものすごく深い溜息をついて、それから私の方を見た。
「危なかったね。さっきの呪霊準1級だったよ」
「五条先生と電話繋がって良かったです。高専にもかけたんですけど出なくて」
「マジか〜。ちなみにそれ何時か分かる?」
携帯を開いて発信履歴のページに飛ぶ。
「16時52分です」
「でも職員室は必ず誰かが常駐しているはずですが…」
「…なんか電波妨害するタイプの呪霊だったんですかね?」
「だったら僕の電話にも繋がらないでしょ。伊地知、高専戻ったら今日の補助監督の送迎記録調べて」
「はい」
伊地知先輩は真剣な面持ちで五条先生の言葉に頷いている。不思議そうな顔をしていた私に気付いても五条先生は肩をすくめるだけだった。詳しく話してくれる気は無いらしい。
じゃあいいや、話変えよ。聞きたいこともあるし。
「先生」
「んー?」
「この前高専に来た男の呪術師のことなんですけど」
「?うん」
怪訝そうな表情で五条先生は相槌を打った。
これを聞くと私があの男に言われたことがバレちゃうかもしれないけど、それならそれで仕方ない。それより記憶にこびりついたあの紫色と気持ち悪い声を忘れないとヤバそう。主に私の精神衛生が。
「あの人の術式って予言とか予知とか、そういう系のやつですか?」
「いや、違うけど」
「そうなんですね」
じゃあ私に言ったあの言葉は術式とかは全く関係なく、単なる嫌がらせだったってこと?ただのクズじゃん。気にして損した!
くだらないって分かってはいても、やっぱり五条先生からの否定があると安心する。
悩みの種が無くなってホッとした私は、訝しげに私の方を見る五条先生の視線に気が付かなかった。
***
「宮永さんを医務室まで送りましょうか」
車を停めてからそう言ってきた伊地知の言葉に、僕は携帯から顔を上げて横に座っている宮永を見る。窓側にもたれかかる宮永は伊地知が車を走らせ始めて5分も絶たないうちに眠りに落ちていた。
「いや、いい」
それだけ答えて、僕は手を伸ばして宮永の肩を揺する。一応怪我人だから軽めにしたけど、別に腕は怪我してないから余計な気遣いだった。
「宮永〜高専着いたよ」
目を開けて何度か瞬きをした宮永は、窓の外を見て高専に到着していることに気がついたようだった。
「よく寝てたね〜」
「私めっちゃ寝てましたよね?」
「ぐっすりだったね。医務室まで一人で行ける?僕この後まだ任務あるからさ」
宮永は頷くと「忙しいのにすみませんでした」と言った。
かなり等級差のある呪霊と対峙した上に高専に繋がらないなんて異常事態だったんだ、むしろパニックにならずに担任の僕に電話できただけで十分だろう。
強くなってほしいのは確かだけど、この世界に入って2ヶ月も経ってない宮永にそこまで求めるほど僕も鬼じゃない。
「僕最強だから楽勝だよ。気にしなくていいの」
「はーい」
素直な返事をした宮永の全身をざっと見て、膝と掌、足首以外に怪我が無いかを確認する。呪われた様子も酷い怪我も無さそうだ。
「硝子には連絡してあるからね」
「ありがとうございます。伊地知先輩もありがとうございました」
「いえ、宮永さんもお大事に」
「はい」
宮永が車を降りて建物に向かって歩いていく。僕はふと思い立って、窓を開けて彼女の名前を呼んだ。
「足首の怪我もちゃんと言いなよ」
「…はい」
驚いたような表情。
右足首の捻挫に僕が気づいてないとでも思ったのかな。まあ黒崎の不在を聞いて苛ついてたからそう思われても無理ないけど。
「五条先生、気をつけて行ってらっしゃい」
「はーい」
いつも通りの挨拶。
車のエンジンがかかり、宮永はこっちに背を向けて歩き出す。怪我をしているとはいえ軽傷だから呪力に乱れはない。
いつも通り、普段と何も変わらない教え子の姿。
一方で、宮永の任務に付き添っている筈の補助監督の不在、繋がらない高専への電話、宮永の任務が終わってから図ったように現れた準1級呪霊。
どれか一つなら偶然で片付けるような出来事が三つ重なった違和感。極めつけは先日高専に来た男に関する宮永の言葉だ。
僕の否定を聞いた宮永はどこか安心したような表情をしていた。その意味するところは何だ?
「伊地知」
「はい」
「黒崎ってどんな奴?」
「どんな…真面目で優しい方ですよ。元呪術師だけあって手際も良いですし」
「ふうん」
僕の返事を聞いた伊地知がバックミラー越しにこっちを見る。
「黒崎さんがわざと宮永さんを一人にしたということでしょうか」
「…お前もそう思う?」
「彼も呪術師でしたから」
伊地知は前を向いたままそれだけ言った。
呪術師なんてイカれてなきゃ務まらない。真面目で優しいと思われている黒崎だってその一人だと言いたいのだろう。
知らない呪術師と組ませるより良いと思って宮永の初任務に同行した黒崎を付けさせていたが、悪手になったかもしれない。
今回のことが偶然とは考えにくい。黒崎を利用して誰かが意図的にやった線も十分有り得る。
禍も三年経てばとは言うけど、今回のようなことが続けば三年経つ前に間違いなく宮永は命を落とすだろう。
黒崎の失態は故意か過失か。まあどちらにせよ、宮永の伸び代を潰しかねない補助監督をこれからも同行させるわけにはいかないんだけど。
1話あたりの文字数に関するアンケートです。読みやすかった長さの話数を選んでください。今後の参考にしたいので回答いただけたらと思います。
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第1話(5000字程度)
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第2話・第4話(6000〜6500字)
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第3話・第5話(約7500字)
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特になし/文字数を気にしていない