ようこそ超能力者のいる教室へ   作:鴨の加茂

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Ψ恐?最狂?龍園 翔

どうやら僕の所属はDクラスらしい。

教室に入ると一つだけ空いてる席があり、そこが僕の席なのだろう。席は窓側の後ろから二番目の席だった。

 

この特殊な学校においても僕の目標は変わらない。平凡な生徒、空気の様な生徒になる事だ。卒業後に、居たと言われれば確かに居たなと思われる程度の存在になる事だ。

 

(さてどうしたもんか。この空いた時間で行動を起こして、誰かと親しくなってみるか?丁度前の、頭にアクセサリーを着けた少年は一人で寂しそうに座っている。誰か僕とお話して友達になってよ!というオーラをだしている。きっとそうに違いない。よし…)

 

誰かと思えばバスの中に居た思考の長い学生だった。名前は…綾小路と言うのか。席は僕の後ろ、今まさに友達を作ろうと僕に話しかける決意をしたらしい。

 

やれやれ、本来であれば無視をしたい所だが入学初日から悪い意味で目立ちたくも無い。ここは自然にトイレにでも行くか。

 

(あ、しまった。これはトイレまで追いかけて話し掛けるべきか?流石に初対面でそこまでは失礼か…?)

 

そんな事を考えながら席を立っている。失礼かと悩んだ結果付いてくるな。まったく仕方ない、行くフリで良いかと思ったが個室に入るか。

 

…ん?個室が満室になっている。僕には人の致している所を見る趣味は無い。だが今回は、大丈夫そうなので遠慮無く見させて貰うぞ。

 

(クククッ、成程なぁ?この便器、ここの部品を外せば水が止まらなくなりそうだなぁ?)(何でトイレをこんなに調べるんだよ…)(ずっと学校の至る所を入念に調べて、本当にアイツは何を考えてるんだ?)(龍園さんの事だ、きっと何か理由があるに違いない!)

 

窓側から順に1つずつ個室を透視した結果がこれだ。Cクラスの生徒が1人1つの個室に入って便器を調べている。理由は知らないがH R前にそんな事をするな。まったく迷惑な話だ。『サイコキネシス』

 

ボゴッ!ジャバァァァァァァァァ!!

 

「ハッ!?グボォォォ」

 

1番窓側の個室の便器、その中の部品を1つ外したのだ。

 

「りゅ、龍園さん大丈夫ですか!?」

 

「あ、あぁ。一体何がどうなっていやがる…」

 

個室に入っていたCクラスの生徒達が奥の龍園とやらを心配して出て来たので代わりに僕が入らせて貰う。

 

「んお?何だよこれスッゲー水浸しじゃねーか」

 

は?燃堂だと?

 

「ブハッ、オメーすっげぇーびしょびしょじゃねーか」

 

「あ?笑ってんじゃねぇ」

 

燃堂と龍園が騒がしくしているが個室に入っている僕には関係の無い話だ。勝手に個室の外でやっていればいい。

 

「チッ、ギャラリーが増えてきやがった。行くぞ」

 

続々と生徒達が集まって来た事で龍園達は撤退を決めたようだ。さて、僕も屋上へでもテレポートして逃げるとするか。ん?

 

(さっきの少年は確か1番手前の個室に入って行ったよな?この騒動の話題をキッカケに出てきた所を話し掛けようか?)

 

いや、屋上に行くのは止めよう。どうやらトイレに入る所を綾小路くんに見られていたらしい。

 

…諦めるか。

 

 

 

 

 

その後、トイレから出た僕は綾小路くんに捕まりお互いに自己紹介をした。下手に無視をして目立つよりはまだ良いだろう。それに、向こうも平穏な学園生活を望んでいるのであればまだマシな相手だろう。

 

それから程なくして教室に先生が入って来た。

 

「えー新入生諸君。私はDクラスを担当することになった茶柱 佐枝だ。普段は日本史を担当している。この学校には学年ごとのクラス替えは存在しない。卒業までの3年間、私が担任としてお前たち全員と学ぶことになると思う。よろしく。今から1時間後に入学式が体育館で行われるが、その前にこの学校の特殊なルールについて書かれた資料を配らせてもらう。以前入学案内と一緒に配布はしてあるがな」

 

前の席から回ってきた印刷物を綾小路くんへと渡す。

 

「今から配る学生証カード。それを使い、敷地内にあるすべての施設を利用したりら売店などで商品を購入することが出来るようになっている。クレジットカードのようなものだな。ただし、ポイントを消費することになるので注意が必要だ。学校内においてこのポイントで買えないものはない。学校の敷地内にあるものなら、何でも購入可能だ。施設では機械にこの学生証を通すか、提示することで使用可能だ。使い方はシンプルだから迷うことはないだろう。それからポイントは毎月1日に自動的に振り込まれることになっている。お前たち全員、平等に10万ポイントが既に支給されているはずだ。なお、1ポイントにつき1円の価値がある。それ以上の説明は不要だろう」

 

その瞬間、クラス中から歓声が上がる。僕は既に知っているが、この10万ポイントが毎月支給される額では無い事を何人かのクラスメイトは気が付いているみたいだな。

 

「ポイントの支給額が多いことに驚いたか?この学校は実力で生徒を測る。入学を果たしたお前たちには、それだけの価値と可能性「がある。そのことに対する評価みたいなものだ。遠慮することなく使え。ただし、このポイントは卒業後には全て学校側が回収することになっている。現金化したりなんてことは出来ないから、ポイントを貯めても得は無いぞ。振り込まれた後、ポイントをどう使おうがお前たちの自由だ。好きに使ってくれ。仮にポイントを使う必要が無いと思った者は誰かに譲渡しても構わない。だが、無理やりカツアゲするような真似だけはするなよ?学校はいじめ問題にだけは敏感だからな?質問は…無いようだな。では良い学生ライフを送ってくれたまえ」

 

そう言って先生は教室から出て行った。先生が居なくなり更に騒がしくなった教室の中、1人の好青年がスッと手を挙げた。

 

とうやら自己紹介をしようと提案するつもりみたいだ。

 

「僕らは今日から同じクラスで過ごすことになる。だから今から自発的に自己紹介を行って、一日も早く皆が友達になれたらと思うんだ。入学式まで時間もあるし、どうかな?」

 

さて、この話を読んでる人ならばきっと原作も読んでいるだろう。作者の手間を省く為、悪いが他クラスも纏めてダイジェストで行くぞ。

 

【Aクラス】

海道 瞬

【Bクラス】

灰呂 杵志

【Cクラス】

目良 千里

夢原 知予

【Dクラス】

照橋 心美

燃堂 力

 

なんだこれは、思った以上に勢揃いじゃないか。

まったく、まだまだ僕のΨ難は続きそうだな。

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