”白”   作:棘豆腐

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白い部屋

気がつくと目の前が真っ白になっていた

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

目が覚めた時、私は白い空間にうずくまっていた。

その空間は立方体のようだった。

広さは...四畳半ってところだろうか。

私は壁の方に恐る恐る近づいてみると窓があった。

いや、正確に言えば白い壁が窓の形をしていた。

私は仮にここを南とした。

 

 「南には窓があると...」

 

私は少しでも状況を確認しようと壁づたいに一周してみる事にした。

そして、窓のあった向かい側の壁には扉があった。

当然の如くと言わんばかりに、扉はビクともしなかった。

こちらも窓同様ただの壁だった。

 

 「部屋の北側には扉か...」

 

もう一度、部屋の中央に戻ってみた。

何か紐のようなものが垂れている。

 

 「照明のコードか...?」

 

引っ張ってみたが、これも動かなかった。

紐と言うよりは、棒だった。

 

唐突にも、猛烈に喉が乾いた。

ふと気がつくと、さっきまでは何もなかった西側に小さな冷蔵庫があった。

私は少しためらったが、開けて見ることにした。

 

 「水...か?」

 

中には透明の液体が入ったボトルが数本入っていた。

私はそれを冷蔵庫から取り出し、少し観察して見ることにした。

だが、喉の乾きには勝てなかった

 

 「ぷはっ... なんだろうか、味がない。でも、水ではない何かだ。」

 

喉が潤った途端に腹が鳴った。

私は何かに期待するように、冷蔵庫を開けてみた。が、やはり液体の入ったボトルだけだった。

私は仮にこのボトルの液体を”A”とした。

私は、もう一度、部屋の中を見回した。

しかし何も見つからなかった。

諦めて、眠ることにした。腹も減っているし、することもない。そして、この世界から帰れるように...

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

目が覚めたら、見覚えのあるところにいた。そう、あの白い部屋だ。

でも、眠る前とは違うところが一つある。南側の窓が開いていた。

しかし、開いた窓の向こうにあるのは、また白い部屋だ。

その白い部屋を覗いてみると、冷蔵庫はなかった。

代わりに食器棚のようなものがあった。方角で言えば、西側。位置としては、冷蔵庫の隣あたりだろうか...

とりあえず、腹が減っていたので、見てみることにした。

 

 「これは...チーズ...か?」

 

またしてもよくわからないものが入っていた。色形手触りもチーズのようなのに、香りがない。

とりあえず、それしかないので食べてみることにした。

 

 「かたいし、味もないな。でも、なんだか腹は膨れた。」

 

腹が膨れたので、ゆっくりしていると、また眠ってしまったようだった。

さっきの食べ物が、まだ口に残っていた。

あまり気が進まないが元の部屋に戻って、液体Aを飲むことにした。

 

 「あれ? 冷蔵庫が...ない?」

 

冷蔵庫が無くなっていた。

代わりだと言わんばかりに、北側の扉が開いていた。

扉の奥をのぞき込んで見ると、やはり白い部屋があった。

その部屋の窓の下に瓶が並べられていた。

 

 「8本あるな。でも5本は空き瓶のようだな。」

 

瓶のそばには、コップが3つ置かれていた。ただ、そのうちのひとつは割れている。

 

 「使えということかな? あれ?でも、使われたあとみたいだな」

 

とりあえず、3本の中から1本選んで注いでみることにした。

注いでみると、緑色のドロッとしたものが出てきた。相変わらずここの物には匂いがない。

私は、この緑の液体を飲む気にはなれなかったので、もうひとつを注いでみることにした。

すると、注ぎ始めた瞬間コップは割れてしまった。これを飲むのは危なそうだ。

と、なると、あとひとつが気になるがコップがない。

仕方なく、私はそのまま飲むことにした。

 

 「うっ... 喉が熱い。 しかし、今までの中で一番うまかった。」

 

なぜだかわからないが、味もしていないのに一番うまいと感じた。謎だ

なんだか、だんだんと眠くなってきた。

 

 「そういえば、毎回眠るたびに部屋に変化があるような気がする。」

 

そう思って私は勢い良く倒れこんだ...。

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

......。




彼がこの後どうなったかについては、適当に考えてあげて下さい。
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