いつもと同じ朝。いつもと同じ朝食。いつもと同じ通勤。
でも、そこについた途端違いを感じた。いや、感じないほうがおかしい。
いつもなら周りに溶け込むほど変化のない会社が、今は白い塔になっている。
なのに、周りの人は何の疑問も抱いていないようだった。
塔に近づいていくと、声を掛けられた。隣のデスクの同僚だ。
でも、いつもと同じように 「おはよう」 という挨拶だけだった。
同僚は、急ぐ様子で塔に入っていく。
いつまでも、外にいては部長に怒られてしまうので、仕方なく入ってみることにした。
でもその前に、もう一度この塔の全景を見てみようとした。
見ようとはしたが、白い壁面が太陽の光を反射して、見ることはできなかった。
中に入ると、汗が一気にひいていった。と、いうより怖いほど何者かに見られている感覚だった。
その、視線の正体はすぐにわかった。上の階に部長がいたのだ。
時計を確認すると、まだまだ余裕があった。と、思ったが家を出た時刻と同じだった。
時計が止まっていた。最悪だ...。
よく見れば、塔は途中から元のビルになっていた。部長がいるのも、元のビルだ。
私は、螺旋状になっている塔を登っていった。でも、どれだけ登っても部長がいる場所まで辿りつけない。
むしろ、遠のいているような気がしてきた...。
気がつけば一人で歩いていた。さっきまで塔を登っていたのに、真っ白な草原を歩いていた。
なぜ草原だと思ったのかは、わからないが、塔ではないことは明らかだった。
何が起きているのかが全くわからない。見渡す限り何もない。それどころか、空(?)も白いもんだから、地平線も見えない。
どんどん歩いて行く。歩いても歩いても景色は何も変わらない。
ふと見あげれば、頭上になにか浮いているようだった。
縦に長い直方体のようだった。中に何か入っている。動いているようにも見える。
歩みを止めてよく見てみようと思ったが、足が止まらない。
と、いうより何か紐のようなもので胸を引っ張られているかのようだった。
さっき頭上の箱(?)を見てからずいぶんと時間が立った。
もう一度、上を見上げると、箱はまだそこにあった。自分と平行移動しているようだった。
しばらく見ていると、3分ぐらいだろうか...突然箱が揺れだした。揺れるというより震えているようにも見える。
その箱は、突然消えたそして、何かが落ちてきた。
...人だ。真っ黒になったその姿には見覚えがあった。
隣のデスクの同僚だった。
しかし、自分の歩みは止まらない。同僚の無残な遺体は、もう遥か遠くにあった。
すると突然、目の前にあの箱が降りてきた。
目の前に、箱がある。ぶつかってしまう。そう思いながらも、引っ張られるような形で進んでゆく。
ついには、ぶつかった。ぶつかったからとはいえ止まるわけではない。そのままめり込むように進んでゆく。
不思議と痛みはなかった。
ふと目覚めれば、自分は箱の中に居た。ガラス張りになっており、下の方に歩く人が見える。
歩く人がふと上を見上げた。
すると、箱はグングン上に上がっていく。
なんだか、アツくなってきた......
塔が全然関係ないねこれ(笑)