あんなにも、気をつけていていたというのに...
気がつけばまた同じ道だった。
何度ここを通っただろうか...。
幾度となく通り過ぎた道。どこを曲がっても結局はここに来てしまう。
真っ白で道幅も壁の高さも同じ。特別目につくものもない道。
ここに彷徨ってから、どれくらいの時がたったのだろうか...
もう、なぜこんなところに入ってしまったのか理由はわからない。
毎日、毎日、歩き続ける。それでも気がつくと、ここにいる。
1度だけ、門を見たことがあった。それが、出口だったかはわからない。が、そこまでまた行ってみたい。
初めて、その門を見た時、その脇に影が見えた。その影は頭に角が生えていた。
どこかで見たことがあるような気がしたが、その時はそれがこちらに歩いてくるような気がしたから、思わず恐ろしくなって逃げてしまった。
何だったのだろうか...?
もう一度あの門まで行くことができれば、わかる気がした。
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もう、あれから2日はたっただろうか。
目印をつけて歩いたこともあったが、気がついたら無くなっていた。
もう自分がどこにいるかわからない。
でも、不安ももうない。なぜ、歩いているのか。なぜ生きているのか。そんなことを考えた時もあったが、答えは出なかった。
目的は、門のところまで行くことだ。それ以上望むことはない。
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ふと、前を見ると他とは違うものがあった。
それには、見覚えがあった。あの門だ。
門の近くにはやはりあの角の生えた...影。
体の芯から震え上がるようなそんな恐怖に襲われたが、私は意地でも動かなかった。
動けなかったのではない、動かなかったのだ。
門をくぐってやろうと、一歩一歩門へと近づいた。
近づくたびに感じる恐怖と威圧。そんなものには決して屈しなかった。もう失うものなどないのだから...
門をくぐると途端に暗くなった。ここに来てから、初めて闇を感じた。この迷路には昼も夜もなかったからだ。
私は上を向いた。それを見るために。
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私はみた。それを。
どれくらい見ていたのだろう... 気がつくとそれは腕を振り上げていた。
私はそれを見る。ゆっくりと振り下ろされるそれを。
どうしてだろう。何も感じなかった。これからどうなるか考えられなかった。
ただ、それが何なのかと思っていた。答えが出ない。何かで見たはずだ。
それに似たなにかを...
.........。
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......そうだ...たしか”ミノタ..ウ...
いつも同じとこに戻ってたのはきっと迷路が可動式だったんだよ(確信