”白”   作:棘豆腐

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小説と呼べるものではないです。



白紙

ここでは、あるときが来ると国から白紙が届く。その白紙には一見何も書かれてはいないが届いた本人には書いてあるものが見える。ここに書かれているものは、それぞれ違うが大まかに言えば国からの指令書のようなものだ。白紙には例えばこんなことが書いてある。就職すべき職種や、結婚すべき相手、はたまた殺すべき相手などなど。ちなみにかいてあるものは必ず実行しなければならない。さもなければ死が訪れる。この白紙は一生に一度だけ届く。届かないことは絶対にない。その人がどんな状況で、どんな場所にいたとしても絶対に届く。

白紙の指令を達成できなければ、死が訪れるとは言ったがその死というものはこの社会から消えていなくなるということだ。だから、だれも達成できなかった者の末路は知り得ないのである。しかし、人はみな必死に指令を達成しようとする。たとえ自分がどんな状況下に置かれていようとも...。ホームレスだってやるし、警察が殺しもやる。何故か、やらなければいけない、達成しなければならないと思うのである。国から届くとは言ったが、実のところ誰が、なんのために発行しているのか、国の、政府のどんな上層部の人間だって知らない。

だって、そこにいる者にも届くし、届く内容も変わらない。

届く内容のなかに、殺しがあると述べたが、この殺しは発覚し警察に捕まると通常の犯罪と同様に扱われる。

白紙が届いてその指令が殺しだったと訴えたとしても、その白紙の内容を確認することは、当の本人にしかできないのだからなんの証拠にもならないのである。だから殺しの指令だった場合は絶対に成功させ、見つからないことが絶対である。そもそも殺しを失敗するだけなら、白紙の指令を実行できなかったことになるので社会からの抹殺。要するに死なわけだが、殺したあとに捕まったら最悪である。捕まり裁判そして、終身刑である。

ここでは、死刑というものはない。昔はあったらしいが、いつしかなくなった。私が聞いた話では、白紙が発行され始めてから数カ月後には、死刑と呼ばれるものはなくなったと言われている。これにより通常の犯罪(この言い方は適切ではないかな...w)でも、どんなに軽い犯罪であっても問答無用で終身刑になる。刑罰というものが終身刑だけになったと言ってもいいかもしれないな。ここまで聞いてくれたらわかると思うんだけど、このままだと人があぶれてしまう。でも、何故かそうなっていない。

え?お前は誰かって?白紙の指令の殺しは成功させたはいいがすぐにヘマをして捕まった犯罪者だよ。

別段私はここから出ようだなんて思っちゃいない。それよりもここで手に入る情報のほうが私の興味を誘う。

ここに新しく入ってくるやつが増えればそいつから、何をして入ってきたかが聞ける。それが私の今の楽しみだ。

でも最近は、なんだか白紙が届く年齢が遅くなっているらしい。しかも、殺しも減っているらしい。私が外にいた頃と人口も変わっていないというのに何があったのだろうか。

もしかしたら、発行している奴が飽きたとか、そもそも人が変わって趣向が変わったのかもしれない。

それはそれで、私は面白いのだが、人がこちらにこないのでは話が聞けないので困る。

でも、今朝入ってきやつの話を聞いて私はまた面白くなってきたと思った。そいつは...

”殺しなんかやってない。俺は指令を無視しただけなんだ。無視したらどこに行くのかと思ったが、結局犯罪者と一緒だとはな...。”

だそうだ、結局白紙はここに連れて行くものだったようだ。

しかし、こんなに人を収容して何がしたいんだ。死ぬまでにはこの真理に近づくことはできるだろうか...。

 




結局何が書きたかったのかわかりません。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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