俺の呪術師アカデミア!(完)   作:かりん2022

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番外編 五条と直哉の出会い

「直哉。そろそろ、お前も依頼をこなしてもらう。五条家との合同任務だ。怪我をさせるなよ。絶対に怪我をさせるなよ。人間に暴力を振るうなど、禪院家の名折れだからな」

「わかっとるわ」

「ならば良い」

 

 鋼の個性を持つパパの着る着物の裾を掴む。

 研ぎ澄まされた鋼であるパパの手を握ったら切れてしまうから。

 

 幾重にも用意された結界や電子的なセキュリティの門を通って、たどり着いた先に、不機嫌そうな顔をした人間ちゃんがおった。目は厳重に包帯で巻かれとって、痛々しかった。怪我をした訳やのうて、目を保護するんやって。それでもわかるほど、綺麗な子供やった。自分ら、個性持ちは汚れてるんやって。確かに自分とは全然違って、綺麗やった。清らかって、こういうのを言うんやな。

「ぜ、禪院直哉! 個性は爆発や! 今日はよろしゅう!」

「……あっそ」

 

 つまらなそうに五条悟は答えた。

 ともに車に乗って、しばし。

 

 突如爆発音とともに、車が襲われた。

 

「人間ちゃーん! こんにちは〜!」

 

 ヴィランが言う。

 

「あ、あう……」

 

 どうやら、人間ちゃんは無下限で無事だった模様。

 ただ、多勢に無勢だ。ヴィランは複数いる。

 直哉は震え、それでも覚悟を決めた。

 

「おやおや、2人いるゾォー? どっちが人間ちゃんかなあー?」

「両方連れて行けばいいだろ」

「明らかに片方異形系な上に個性使っとるやろ、間違える馬鹿がおるかい」

「異形〜? どっちも人間ちゃんに見えるぞ〜?」

「目が宇宙なんや。ブラックホールの個性を持っとるからな」

「なるほど……。つまり、人間ちゃんはお前かぁー!」

「だからそう言っとるやろ」

「ブラックホールか……面倒だな。人間だけ連れ去ればいいか」

 

 直哉が捕獲される。爆発を使えば簡単に抜け出せるが、そうすれば個性持ちだとバレる。

 

「おい、直哉!」

「大丈夫やってん。自分、人間ちゃんやから、価値があるんや。下手な真似はせんやろ」

 

 移動系の個性を持ったヴィランが、個性を使う。

 そうして、直哉は攫われた。

 

 

 服を剥かれ、オークションに出される。

 

 グスグスと泣いていた直哉は、落ち着くと、覚悟を決めた。

 

「決めた……。お前らみんな爆殺する」

 

 そうして、まず手枷を爆破する。

 オークション会場にはてだれもいた。

 だが、爆破の個性で頑張って戦った。

 

 大乱闘して、押さえつけられて、殴られて、泣いて。

 

「すんげーぼろぼろ」

 

 声をかけられて顔を上げると、呆れた顔の美貌の少年がいた。

 

「仕事終えて即追いかけた。仕事は大事だからな。待たせてごめん」

 

 ヴィランの攻撃が片っ端から止められていく。

 

「蒼」

 

 ヴィランを一掃して、手を差し伸べる人間ちゃんで最強の呪術師は、本当に格好良かった。

 

「雑魚が無理すんなよ。……サンキュ」

 

 これが、直哉と五条の出会いである。

 

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