俺の呪術師アカデミア!(完)   作:かりん2022

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特に脈絡もなくいきなり魅了の歌を聞かされて歌わされる理不尽!

「思ったんやけど、個性なくてもパパ、お酒手放せないんどういうことなん? 後、こっちの自分の性格自由やん。本来の性格があれやとすると、自分、度を超えて頑張りすぎなんちゃう? 爆殺爆殺ゆうてるのはやばいけど、多少の破壊衝動は受け入れてもええんちゃう?」

 

 真剣に悩んだ様子の直先生が呟く。訓練で直と直哉の違いをまざまざと見せつけられた一同はギョッとした。

 

「俺、素の先生も好きだよ?」

「悠黙って」

「そのままの直先生でいてください」

「私は今の直の方が好きだぜ」

「どういう意味や」

「かわええ真希ちゃんが言うてくれるんなら、もうちょい頑張ろうかな」

『私は可愛くないってのか』

 

 ばっと振り向くと、ガラスに五条先生が写っていた。

 直毘人や夏油傑、甚爾もいる。

 

『直哉、良かった。無事みたいだね』

「悟くん! パパ!! OFA! OFAやぁ!」

「甚爾くんやぁ!」

「傑……」

 

 尻尾を振る直哉2人。地味に喜んでいる五条悟。

 

『元気そうだな、直哉。直哉が2人とはどういうことだ』

「ここ、並行世界やねん。個性がない世界の。せやから皆、無個性やで」

『そうか……。ならば大きな危険はなさそうだな。救出まで数ヶ月は掛かりそうだが、待てるな? では数ヶ月後、迎えにいく』

「せやな。こっちは平和なもんや。ゆっくり待っとるで」

 

 その直毘人の姿を見て、ボソボソと格好いいだのなんだの話し合う呪術師達。

 

『直毘人、そんなだから直哉が本当の子供じゃないかもって不安がるんだよ。もっと声かけてあげなよ』

『私の負担なら大丈夫だぜ? 一週間に一度くらい声かけてやっても』

『ならん。真希の任務に支障が出る。直哉、お前は強い子だ。出来るな?』

「疑っとらんよ。疑っとらんから! さんっざん揶揄われたんや、もう言わんといて!! こちら、無個性のパパで、無個性の自分や。そっくりやろ? 個性ないと、パパこんな感じなんやで。自分とそっくりやろ? でもパパ、お酒飲んでばっかりなんやで。パパの酒好き個性関係ないんちゃう? むしろお酒控えても」

『直哉よ。酒は、私の命だ』

「キリッとした顔で言わんといて……」

『直がいないと僕ら揶揄う相手がいなくてつまんないよ』

『いつになく素直じゃないか、悟』

『あー、ちゃんと生きて待っていられたら、俺の時間、一日やるよ。組み手でもなんでもしようぜ』

「ええの!? だってめちゃくちゃ忙しいやんOFA」

『いーんだよ。だから、絶対無事でいろ』

『野薔薇。恵。挨拶しなくていいの?』

『わ、私達はいいわよ。並行世界の私、すごく美人だもの』

「だよな、こっちの釘崎と恵、人間ちゃんですげー可愛い! でも釘崎も綺麗な花だと思うし、恵も格好いいと思う!」

『……虎杖』

『2人とも、後で後悔したくないだろ?』

 

 ひょこっと出たのは、花の人外と、直毘人より遥かに人外味を増して、肌も鋼鉄だったりする恵。

 

「可愛い」「格好いい」「悪くはないんじゃないか」

 

 後ろでガヤガヤする中、あっけらかんとどこでも幸せになれるわんこ、悠は言う。

 

「ま、帰れなくても禪院家が引き取ってくれるらしいしさ。心配すんなよ」

『あんたはちゃんと帰ってきなさい』

『ハウスだ駄犬』

『わり。そろそろ限界だ』

『ありがとうございます、真希先輩』

 

 そして、別れの挨拶を告げて連絡が途切れた。

 

「傑くんの事件! ゼーったい被害0で解決するで!」 

「そうだね」

「パパ! 自分、数ヶ月、こっち手伝うから!!!」

「まだいんのかよ、直哉……」

 

 ということで、隠したい情報がオープンされたので、悠のスマホの写真データも解禁である。

 

「でもなにか、向こうも厄介ごと抱えてるかもね」

「でもそれいつも通りやし」

「そう? そっちは治安悪いんだっけ」

「せやな。いつも街のどこかで復興工事しとるで」

「積もる話はあるけど、まずは特訓かな。生きて迎えを待ちたいもんね」

「せやな」

「そうだ。今度、交流会があるんだった。その準備もしないとね。悠は手加減覚えないと」

「加茂先輩来る!?? 応援うちわ作らねーと!!」

「アイドルでもしてんのwww」

「モデル!! 歌も歌うけど、忙しいから歌手業は呪術師相手しかしてねーの!」

「まじで……」

「揶揄ってやろ」

「動画ある?」

「あるぜ!」

「待ってそれ魅了つきの歌やろ。聴かせるのやめとき」

「加茂先輩の魅了、歌姫先生の個性と違って弱めだから大丈夫だよ。初心者向け」

「やめとき」

「歌姫も歌手やってんの? 見たい!」

「やめとき」

「歌姫先生の歌は死人出るからなー。戦闘時に歌姫先生の録音テープ使うやつも多いし」

「なにそれ怖い」

「ちょっと待てよ。並行世界人の声は同じだし、楽譜があれば安全に2人の歌が聞けるってこと?」

「そんな、楽巌寺学長演奏、歌姫先生と憲紀くんデュエットの夢の共演やて? そんなん絶対聞くしかないやん。自分、スマホに楽譜持っとるわ」

「そんな凄いの?」

「あー、悟くん、学生時代よく歌姫先輩が問題起こして自分らもちゃんと見ろゆうて怒ってたな。強固性多かったし、悟くんと傑くん、問題児多すぎな中での無個性と補助個性やったから放置やったし。傑くん学生時代負担の大きい術式で精神病みかけて大変やったらしいし。そんな中で個性の関係で引き離されそうになったし」

「なにそれ。七海や灰原、伊地知の個性知りたい。補助個性って傑なんだったの」

「OFAってなんや?」

「引き継ぎ型個性の名前で、同時に最高のヒーローの称号や」

 

 結局、その日はお喋りに興じて皆でうちわ作りをした。

 訓練は明日から頑張るからいいのだ。

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  • 直哉が人間の振りで五条を庇う話(幼少期)
  • 直哉がヴィランを父と呼んだ事件
  • 虎杖がドールハウスで遊ぶ話
  • 五条さん学生時代(単発)
  • 五条さん学生時代(連載)
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