IS×FGO   作:如月/Kisaragi

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お久しぶりです。(何回目だよお前)
天の鎖がエタってきたので、息抜きにこの話書いたら思ったよりも膨らんでしまったので、読んでいただけると幸いです。

感想お待ちしております。


始まりを告げる鐘
#1


──人理焼却。

それは、未来を取り戻す物語。

誰もが経験などした事がない、未曾有の大災害。

 

その行為は、全て人類のために。

誰よりも人類を愛したからこそ、物語は紡がれた。

 

──人理漂白。

それも、人類を取り戻す物語。

空想の根は落ちた。創造の樹は地に満ちた。最後の希望は虚空の中に。

 

七つの世界を救い、七つの世界を壊した。

多くの人の命を救い、多くの人の死を見届けて、数えきれない人の死を齎して、それでも人類のために走り抜いた。

 

これは、永遠の研鑽の物語。

その中であり得たかもしれない、あり得ざる歴史。

 

そう。

この物語は、世界を救った英雄のための、物語。

誰にも知られない、人類史の英雄の物語だ。

 

 

 


 

 

 

南極のとある観測所。

本来なら全く人の立ち寄らない筈のそこは、文明の光に満ちている。

 

「よし、今日もカルデアスに異常はないな?」

「はい所長!人類史の継続、問題ありません」

「うむ。そのまま観測を続けてくれたまえ。私は少し、医務室に用があるのでね」

 

いってらっしゃい!という声を背に受けて、スタッフに見送られる恰幅のいい金髪の男。

彼の名はゴルドルフ・ムジーク。

南極の観測所、カルデアス天文台の所長である。

 

「……」

 

暖かい廊下を、ゆっくりと、着実に歩む。

思えば長かった、と過去を振り返りながら、目的地へと進んでいく。

 

ゴルドルフは人理焼却の物語を詳しくは知らない。

だかしかし、彼の脳には、あまりにも刺激的な記憶が残っていた。

──人理漂白。現行の人類史が淘汰され、七つの世界が地球に満ちた。

世界を壊し、人類史を取り戻す戦い。追う側の立場から追われる立場に追いやられ、それでもなお人類史を取り戻して見せた。

 

自分はただ、組織のトップとして指揮しただけだった。

最初は戸惑いもした。まさかこのような戦いに身を置くことになるとも思わなかった。

辛かった。別れもあった、出会いもあった。

その果てに、ついに勝利を手に入れた。手に入れて見せたのだ。

 

万感の極みだった。たとえ人々が知らなくても、それでよかったと思えた。

躍動に満ちていたのだ。なによりも美しく思えたのだ。

カルデアで過ごした日々が、世界を壊して回る戦いが。

だからこそ、ゴルドルフは組織を守るべく八方に手を尽くした。その結果、カルデアス天文台──人理継続保証機関フィニス・カルデアは今も稼働を続けている。

 

「……さて」

 

ノックをする。だが、中から反応はない。

 

反応はなかったが、ゴルドルフはそのドアを開けた。

 

「うわぁ!所長、何をするんですか!」

 

中から聞こえてくるのは、この部屋の主。カルデア医療部門のトップ。

 

「それはこっちのセリフだ()()()!貴様ここで何をサボっている!?ノックしても反応がなかった時の貴様といえば……」

「あーあー一回ストップ!サボってなんかないですよぉ!今さっき立香くんが来て、休暇の相談を受けたばっかなんですよ!」

 

──ロマニ・アーキマン。

しれっとした顔で帰って来て、カルデア職員の多くを涙に落とした、ある意味でのグランドろくでなし。

話を聞いたゴルドルフは一発殴ったが。

 

その正体はソロモン王。魔術の開祖にして、人理焼却のある意味での原因。

自らの存在消失と引き換えにゲーティアを倒した筈だが、なんやかんやで帰って来たのだ(ちなみにその後マシュに軽くポカポカされて、マスターにボコボコにされた)。

 

「休暇?確かに彼は全く休めていないな。ニホンにもまだ帰れていないのだったか」

「その通りなんですよね。せめて親の顔だけでも見に行きたい!とか言っていたんで、なんとかしてあげたいなーなんて思いながらデータベースに申請送ろうとしてた矢先だったんですよ」

「……あー、なんだ、その。すまなかった」

「まあボクがサボっているっていうのが否定できないところなんで、こちらこそすみませんでした」

 

謝り合いが始まる両者。激しくツッコミたい風景である。

 

「ふむ。しかし休暇か。……最近、色々ときな臭い中でリツカくんを帰国させるというのはな……」

「ISでしょう?危惧しているのは」

「ああ、それとその周りの団体もな。確か、ニホンはI()S()の開発者のシノノノタバネがいるんだろう?」

「消息不明ですけどね。ただ、狂信者は間違いなく多いかと」

 

──IS。

それは略された仮初の名。真名は『インフィニット・ストラトス』と呼ばれるパワードスーツ。

無限のソラ──宇宙を開発するために作られた、篠ノ之束のオーパーツの結晶。

それには、明確な『欠陥』が抱えられていた。

 

その欠陥。それは、女性しか動かせないというものだった。

 

宇宙を開発するために作られたISは、当然の如く強大な力を持つ。

故にそれは、いつのまにか刃として使われるようになった。パワーバランスを容易に覆し、簡単に人を殺せる兵器として昇華した。

その中核をなす、ISコアの総数は467で止まっており、それが軍事均衡を保つ切欠の一つとなっている事実は明らかだった。

また、現行のIS保有国は、アラスカ条約によってISに関する情報公開並びに共有が義務化されている。

 

「はあ……こういう時は、この手の話に詳しい彼女に聞くとしようか……」

「あ、じゃあボクも行きますよ。一応これでも医療スタッフなので」

「それは関係あるのかね……?」

 

 

 


 

 

 

カルデアのとある工房。

薬品や現代機械、他にも何に使うかわからないような代物の数々。

これらを管理しているのは、人呼んで『万能の天才』と評価される多才の人だった。

 

「なるほど、それでISについての意見を求めに来た、と」

「うん。レオナルドはこういうのに詳しいと思ってね」

「まあもちろん、私は万能の天才だからね!もちろん、ISについても調べたとも」

 

──レオナルド・ダ・ヴィンチ。

現代においても謎多き、天才。現代に連なる数々の技術をもたらし、その功績は計り知れない。

英霊化した今も、未知についての探究は止まらなかった。

 

「で、だ。正直に言って、どうかね?」

「まあ藤丸くんは流石に性別の壁は越えられないからね。万が一にもあれを動かすってのはあり得ないと思うよ」

「……そうか。まあ、そうだろうな!いくら人類史を救った英雄で、とんでもないことに巻き込まれてきた彼でも、ISを動かせる可能性なんてないに等しいだろうよ!」

(それってフラグなんじゃないかなぁ……)

 

大笑いする所長の横で、静かに苦笑いするロマニ。

最近開いていない千里眼を使ってみようかなぁ、なんて一瞬思ったあと、そっとやめておくことにした。だってその方が面白そうだったからだ。

 

でも流石にこんな特大フラグを立てたところで、まさか性転換でもしない限りISを動かす未来なんてこない。

ましてや男の身分で、ISを動かせるはずもないんだから。

 

そうだそうだ、と思いながら、せっかくみんなで集まったんだしお茶でもどうだい?というダヴィンチの言葉に乗って、お茶菓子をつっつきながらテレビを見ることにした。

 

「チャンネルはボクが決めてもいいのかい!?」

 

目をキラキラさせながら問うロマニを見て、ダヴィンチはやれやれと頷いた。

ロマニはやったー!と騒ぐと、魔術式から最高級のどら焼きとこし餡の饅頭を取り出して、一心不乱にチャンネルを回し始めた。

 

「これ、相当いいところのワガシではないのかね……?」

「まあロマニが出したんだ、せっかくだしご相伴に預かるとしよう」

「うむ……そうだな」

「わあ、どこのチャンネルにしよう……!フランス、イタリア、カリブ、イギリス、アメリカ、中東……日本も気になるな」

 

席を持ってきたダヴィンチが話しながら腰掛けると、ちょうどいい感じに所長がお茶を淹れ終わる。

いつもとは違う緑茶ながらも、食に対する関心──もはや執念と言っても差し支えないが──の深い所長は、当然緑茶を淹れるのも上手であった。煙と空調の流れに乗って、とても美味しそうな緑茶の匂いが一面に広がる。

その間ロマニはというと、リモコンとテレビに夢中であった。口の中にはもちろん和菓子がたくさん。もっきゅもっきゅ、とにかく一心不乱である。

 

「おお、うまい。さすが所長」

「昔少し齧っただけだがね。……おお!このワガシ、なかなか……」

 

雑談しながら、ゆっくりと過ごすティータイム。

途中からロマニも参加して、三人はゆっくりとしたティータイムを満喫した。

 

「あ、ボクの分も残しておいてくださいよぉ!」

「当たり前だろう!私たちがそんなに食い意地張っていると思うのかね?」

「まあ君はよく食べるからね……」

 

 

 


 

 

 

そんなダヴィンチ工房での一幕の裏側で。

休暇を申請した当の本人、藤丸立香はというと。

 

「……暇だ」

「……暇、ですか?」

 

マイルームのベッドに体を沈めていた。

心底やることがない、というような雰囲気でしみじみと呟く立香。

その側には、長い金髪をツインテールのような感じに束ね、ベッドに腰掛ける美少女がいた。

いつものレイシフトで着ていく礼装を脱ぎ、私服に包まれながら布団に転がる立香と、いつもの戦闘服から鎧を外してドレスのみを着ている少女。

魔術で浮かせている兵装も格納しており、その立ち居振る舞いは女王のようでありながら、どこにでもいる村娘のようにも見えた。

 

「うん。キャスターはどう?暇じゃないの?」

「……暇、です。最近は周回もしてないですし」

「ほとんどのサーヴァントも育成が終わったからね。やることも特にない、というか」

「特別な催しもないですからね。まあ、ゆるりと休む絶好の機として受け取っておきましょう」

 

少女──アルトリア・キャスターは微笑みながら、立香の頭を撫でた。

彼女は最終まで再臨を済ませており、正しく言うならアルトリア・アヴァロンと表現するのが正しいのかもしれない。

アルトリアは自らの膝に立香の頭を乗せて、またゆっくりと頭を撫でる。

 

「わっ」

「さあ、寝ても構いませんよ我が命。お疲れなのでしょう?」

「……うん」

「よろしい。では、今日は我が命に会いにくる人もなるべく控えるように言っておきます。どうか、ごゆっくり……」

 

聖母のような笑みを浮かべながら、優しく語りかけるアルトリア。

次第に立香の双眸は萎んでいき、静かな呼吸が場を支配していく。

優しい手つきのアルトリアによって、立香はどんどんと睡眠欲を増幅させられていく。

 

「……ある、とりあ」

「はい」

 

今にも消え入りそうな声で立香は話しかける。

とろりと潤んだ目と、舌足らずな声が、庇護欲を掻き立てられていくような錯覚を受けながら、次の言葉を待つ。

 

「……おや、すみ」

 

その一言を皮切りに、ぷつり、と糸が切れたように反応がなくなる。肩は動いているし、これが立香の寝るデフォルトスタイルである。

 

「……ふぁあ、眠くなって来ましたね」

 

立香が寝たことを確認して、次第にアルトリアの腕の動きが緩慢になっていく。頭が少し上下に揺れ動き、目がだんだんと萎む。

 

「……」

 

このまま一緒に寝てしまおうか、と思ったその時の出来事であった。

 

──ピピピピっ、と立香の携帯端末が通知音を鳴らした。

 

「……通知音?」

 

訝しげに眉を顰めて、端末を手に取ってみる。

カルデアのデータベースからの連絡だった。

 

「ああ。休暇ですか」

 

内容を一読し把握したアルトリアは全てを理解した様子ですぐに端末を消す。

休暇の受諾。それは、今自分の膝で眠る世界一の頑張り屋に必要なソレであることは明白であった。

 

「……リツカの故郷、」

 

気になる。どうか、自分も連れて行って欲しい。

そう口に出してしましそうになり、慌てて口を閉じた。

 

自分のマスター──我が命の生まれ故郷は当然気になる。サーヴァントの皆が、きっと一様にそう思っている。ただ、自分がついて行くわけにもいかない。

リツカは心からの休息を望んでいる。きっと、自分自身が把握しているそれよりも、彼の心と身体は休みを渇望しているから。

 

「……どうか、ゆっくりと休めますように」

 

それだけを告げると、途端に自分も眠くなってくる。

やることもない。それならば、今日くらいはリツカと共に過ごすことを許してほしい。

 

アルトリアの目蓋が、ゆっくりと閉じるのに時間はかからなかった。

 

 

 


 

 

 

休暇受諾から3日が経つと、立香はすぐに旅立って行った。

南極にあるヘリポートから、ニュージーランドへ。ニュージーランドから、オーストラリア・シドニー国際空港へ。

目的地は東京の某所。そこまでは魔術協会の護衛──エルメロイII世とライネスが選んだ人材たち──が付き従う。

羽田空港にプライベートジェットで着陸し、そこからは普通に民間の高速バスに乗って実家へと向かう。

 

羽田空港に向かう途中の海上で、立香は一つの施設を飛行機の窓から目にする。

国の税金と国際支援で建てられた、世界随一の学府となった人工島。

その名はIS学園。未来の操縦者や整備士を育成する、史上最難関の入学難易度を誇る世界学園。

 

ただひたすらに、大きいと感じた。

人類はここまで発展を遂げたのか、と思うほどには。

 

近未来テクノロジーで作られたように見える造形の校舎。

屋外アリーナは複数存在し、全てが屋根開閉式。

学生専用の施設も複数設備されており、人並みな感想しか浮かばなかった。

 

羽田に着陸し、高速バスに搭乗して首都高速羽田線に揺られると、その窓からはさらに大きな姿のIS学園を見ることができた。

目視で確認できないくらい、とにかく大きい。細かいところにまで近代技術が散りばめられ、メガフロートとして今にも動き出しそうな見た目にも見えた。

 

「どうしたのかね、マスター」

「ああ、先生。いや、あの学園、噂には聞いていたけど大きいなぁと」

「ふむ。いかにも、我が王が喜びそうなモノだ。……しかし解せん。ISなどというもの、()()()()()()()()()()()()()()()……?」

 

隣に付き従う、スーツを身にこなしタバコの似合いそうなくたびれた顔つきの男──ロード・エルメロイII世と、IS学園について話す。

小声で放った最後の一言は、IS学園に夢中の立香には聞こえてはいなかったようだった。

 

エルメロイII世は、再びIS学園に目を向ける。

──インフィニット・ストラトス。世界の歪みの元凶。

男を蔑み、女こそが至高と見做す考えもあるらしい。女こそが選ばれた存在である。男は跪き、ただ従うのみで良い。

あまりにも捻じ曲がったその考えを聞いた時、反吐が出る心地がした。

こんな汚い考えがあるのかと、口を大にして言いたくなった。

自分たちのマスターの守った世界に、このような考えが存在したまま、世界が滅びたことを知らずに生きている一般人が、許せないと思ってしまった。

 

バスに揺られるエルメロイII世はただ願う。この帰省中に、何事も起こらないでくれ、と。

 

 

 


 

 

 

一方、立香が帰省したカルデアの食堂にて。

 

「……帰ってたのか、藤丸のやつ」

 

いつものように食事を摂り、また研究をしようとしていたカドック・ゼムルプスは、周りのサーヴァントの話から立香が帰ったことを知っていた。

 

(だから、カルデアに活気があまりないのか)

 

皆が平常運転のように見えて、少し落ち込んでいる。

それを見たカドックは、再び藤丸立香の異常性とその偉業を知覚した。

古今東西、善から悪、秩序から混沌まで。すべての英霊と交誼を交わし、その人間性を知るというのは、凄まじいことであった。

 

その上で、リツカは絆を結んでみせた。性格に難のあるサーヴァントであっても、対話を行なってみせた。わかりあってみせたのだ。

その難しさを、カドックは片鱗しか知らないながらもある程度把握している。なぜならば、自らが契約していたサーヴァントも一癖も二癖もあるような奴だったから。

 

「……はあ」

 

ため息を一つ零す。マグカップに入ったホットミルクに口をつけ、この食堂に共用として整備されたテレビに目を向けた。

チャンネルを見てみるとどうやら日本から拾った電波が流れているらしく、やけに興奮したような様子で語るキャスターの様子が見えた。

 

「──次のニュースです。先日、日本国にて初となるIS操縦者が発見されました。名前は"織斑一夏"と言うようで、あの世界最強の"織斑千冬"の実の弟のようです。日本政府はこの発見に際し、織斑一夏をIS学園に入学させることを決定させており、また全国にてIS操縦者適性診断を行うと──」

 

最近拙いながらも理解したソレを聞きながら、物思いにふける。

IS。男には動かせない、簡単に人を殺すことのできる兵器。

魔術師ながらも、努力を一切欠かすことのないカドックは、もちろんこの兵器についても詳しく調べてある。

 

圧倒的科学のオーパーツ。

ソレに用いられているテクノロジーは、自分にとっては全く理解することのできない未知で構成されていて、自分のような凡人では理解することなどできそうもなかった。

 

それはともかくとして。

 

世界中で初めて発見された、男性のIS操縦者。

なぜ今さらになって発見されたんだ、という謎もあったが、それよりも動かしたのがあの世界最強の弟であるとすると、何かの陰謀を感じざるを得ない。

眉間にしわを寄せて、むむむと考え込むカドック。

 

「――緊急速報が入りました。本日午後3時頃、東京都○○区のIS適性診断所にて、二人目の男性適合者が見つかったようです」

 

その声を聴いて、カドックは飛び跳ねるようにテレビに鋭い視線を向けた。

一人ならず、二人か。いったい誰がやったんだ、どこの誰が、と問う前に、その答えはあまりにもあっさりとした形で帰ってくることになった。

 

「二人目の適合者の名前は――

 

 


 

 

 

「……もしもし、ドクターロマニ。今、少し時間いいですかね」

「ああ、エルメロイⅡ世。いったいどうしたんだい、心労が隠しきれていないような声じゃないか」

「…………一回しか言わない、心して聞いてほしい」

「――その様子だと、何かあったみたいだね」

「なにかも何かって、大惨事だ!今すぐにでもカルデアに帰りたい!リセットが効くならばカルデアのセーブ地点からやり直したいくらいだよ!」

「ちょ、待って待ってエルメロイくん!落ち着き給えよ!」

「誰が落ち着けるか!マスターがISを動かしたんだぞ!」

 

「「「――――えっ」」」

 

管制室にいるカルデアスタッフたちと、食堂のカドックの声がきれいに重なった。

 

「二人目の適合者の名前は藤丸立香。南極の天文台、カルデアス天文台観測所のスタッフで、一時帰国中に検査に引っかかったとのことです」

 

ロマニとカドックたちの前には、空色の瞳を千切れんばかりに開いたままで驚愕する、人類最後のマスターの姿が存在していた。




ご拝読ありがとうございました。
一週間に一本投稿を目途に、これから頑張っていきます。どうか見守っていただけると幸いです。

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それではまた、次のお話でお会いしましょう。

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