私はノンケです。
命からがら大迷宮から脱出した一行は町に戻った。
ホルアドの町に戻った一行は何かする元気もなく宿屋の部屋に入った。幾人かの生徒は生徒同士で話し合ったりしているようだが、ほとんどの生徒は真っ直ぐベッドにダイブし、そのまま深い眠りに落ちた。
そんな中、檜山大介は一人、宿を出て町の一角にある目立たない場所で膝を抱えて座り込んでいた。顔を膝に埋め微動だにしない。もし、クラスメイトが彼のこの姿を見れば激しく落ち込んでいるように見えただろう。
だが実際は……
「ヒ、ヒヒヒ。ア、アイツが悪いんだ。雑魚のくせに……ちょ、調子に乗るから……て、天罰だ。……俺は間違ってない……白崎のためだ……あんな雑魚に……もうかかわらなくていい……俺は間違ってない……ヒ、ヒヒ」
暗い笑みと濁った瞳で自己弁護しているだけだった。
『ヒィィィィヤァァァァマァァァァ!!!!!殺す!!息の根止めてやるゥゥゥ!』
こうなったのはただハジメを殺しただけではなく
そう、あの時、軌道を逸れてまるで誘導されるようにハジメを襲った火球は、この檜山が放ったものだったのだ。
階段への脱出とハジメ達の救出。それらを天秤にかけた時、ハジメを見つめる香織が視界に入った瞬間、檜山の中の悪魔が囁いたのだ。今なら殺っても気づかれないぞ? と。
そして、檜山は悪魔に魂を売り渡した。
バレないように絶妙なタイミングを狙って誘導性を持たせた火球をハジメに着弾させた。流星の如く魔法が乱れ飛ぶあの状況では、誰が放った魔法か特定は難しいだろう。まして、檜山の適性属性は風だ。証拠もないし分かるはずがない。
そう自分に言い聞かせながら暗い笑を浮かべる檜山。
その時、不意に背後から声を掛けられた。
「へぇ~、やっぱり君だったんだ。異世界最初の殺人がクラスメイトか……中々やるね?」
「ッ!? だ、誰だ!」
慌てて振り返る檜山。そこにいたのは見知ったクラスメイトの一人だった。
「お、お前、なんでここに……」
「そんなことはどうでもいいよ。それより……人殺しさん? 今どんな気持ち? 恋敵をどさくさに紛れて殺すのってどんな気持ち?」
その人物はクスクスと笑いながら、まるで喜劇でも見たように楽しそうな表情を浮かべる。檜山自身がやったこととは言え、クラスメイトが一人死んだというのに、その人物はまるで堪えていない。ついさっきまで、他のクラスメイト達と同様に、ひどく疲れた表情でショックを受けていたはずなのに、そんな影は微塵もなかった。
「……それが、お前の本性なのか?」
呆然と呟く檜山。
それを、馬鹿にするような見下した態度で嘲笑う。
「本性? そんな大層なものじゃないよ。誰だって猫の一匹や二匹被っているのが普通だよ。そんなことよりさ……このこと、皆に言いふらしたらどうなるかな? 特に……あの子が聞いたら……」
「ッ!? そ、そんなこと……信じるわけ……証拠も……証拠もねぇだろ!」
「ないって? でも、僕が話したら信じるんじゃないかな? あの窮地を招いた君の言葉には、既に力はないと思うけど?」
檜山は追い詰められる。まるで弱ったネズミを更に嬲るかのような言葉。まさか、こんな奴だったとは誰も想像できないだろう。二重人格と言われた方がまだ信じられる。目の前で嗜虐的な表情で自分を見下す人物に、全身が悪寒を感じ震える。
「ど、どうしろってんだ!?」
「うん? 心外だね。まるで僕が脅しているようじゃない? ふふ、別に直ぐにどうこうしろってわけじゃないよ。まぁ、取り敢えず、僕の手足となって従ってくれればいいよ」
「そ、そんなの……」
実質的な奴隷宣言みたいなものだ。流石に、躊躇する檜山。当然断りたいが、そうすれば容赦なくハジメを殺したのは檜山だと言いふらすだろう。
葛藤する檜山は、「いっそコイツも」とほの暗い思考に囚われ始める。しかし、その人物はそれも見越していたのか悪魔の誘惑をする。
「白崎香織、欲しくない?」
「ッ!? な、何を言って……」
暗い考えを一瞬で吹き飛ばされ、驚愕に目を見開いてその人物を凝視する檜山。そんな檜山の様子をニヤニヤと見下ろし、その人物は誘惑の言葉を続ける。
「僕に従うなら……いずれ彼女が手に入るよ。本当はこの手の話は南雲にしようと思っていたのだけど……君が殺しちゃうから。まぁ、彼より君の方が適任だとは思うし結果オーライかな?」
「……何が目的なんだ。お前は何がしたいんだ!」
あまりに訳の分からない状況に檜山が声を荒らげる。
「ふふ、君には関係のないことだよ。まぁ、欲しいモノがあるとだけ言っておくよ。……それで? 返答は?」
あくまで小バカにした態度を崩さないその人物に苛立ちを覚えるものの、それ以上に、あまりの変貌ぶりに恐怖を強く感じた檜山は、どちらにしろ自分に選択肢などないと諦めの表情で頷いた。
「……従う」
「アハハハハハ、それはよかった! 僕もクラスメイトを告発するのは心苦しかったからね! まぁ、仲良くやろうよ、人殺しさん? アハハハハハ」
楽しそうに笑いながら踵を返し宿の方へ歩き去っていくその人物の後ろ姿を見ながら、檜山は「ちくしょう……」と小さく呟いた。
檜山の脳裏には忘れたくても、否定したくても絶対に消えてくれない光景がこびり付いている。ハジメが奈落へと転落した時の香織の姿。どんな言葉より雄弁に彼女の気持ちを物語っていた。
今は疲れ果て泥のように眠っているクラスメイト達も、落ち着けばハジメ達の死を実感し、香織の気持ちを悟るだろう。香織が決して善意だけでハジメを構っていたわけではなかったということを。
そして、憔悴する香織を見て、その原因に意識を向けるだろう。不注意な行為で自分達をも危険に晒した俺のことを。
上手く立ち回らなければならない。自分の居場所を確保するために。もう俺は一線を越えてしまったのだ。今更立ち止まれない。あの人物に従えば、消えたと思った可能性――香織をモノにできるという可能性すらあるのだ。
「ヒヒッ、だ、大丈夫だ。上手くいく。俺は間違ってない……間違ってないんだ」
再び膝に顔を埋め、ブツブツと呟き出す檜山。
今度は誰の邪魔も入ることはなかった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーー頭部・右足・左腕に重大な損傷あり。現有のG元素量では修復不可能。右足・左腕の修復・・・修復後。障害発生の可能性・・・86%
ーーー右足・左腕の修復を拒否。G元素に変換し頭部の修復に使用。変換作業終了。頭部修復に移る。
ーー修復に成功。残存元素で小型要撃級を生成。成功。
ー最低限の生命維持可能。処置を終了。意識解凍
う・・・うぅん・・・?
春樹はゆっくりとした動きで瞼を開ける。
なんだ?・・・体が・・・軽い?
試しに両腕を動かして寿司ざ◯まいのポーズをしてみる。
あれ?左腕が無いなぁ。・・・・・・左腕が無い!?
「フォォォォァァァァ!?!?!?!?!?」
思わず全身を伸ばす。・・・・・・右足も無い。
「アイエェェェェ!?左腕と右足何処!?!?!?!?!?」
うわぁぁぁぁぁぁぁ!?!?!?!?!?無い!足と腕がない!ハジメより酷い!
・・・死んでないだけまだマシか。うんにゃ。そうに違げぇねぇ(現実逃避)
たかが右足と左腕がさようならしただけだ。生きてるだけ儲けもんだな。
何故か知らないが要撃級が護衛をしてくれていた。この階層が何処か知らないがこいつにのって下に降りればきっと合流できるだろう。(なお人数は増えるとする。)
取り敢えずsan値チェック!
春樹san値=0 現在=0
ヨシ!(現場猫)
ハジメ探すか。腹減ったなぁ。
そんなことを考えるながら春樹は要撃級に乗り込み移動をはじめた。
勇者大好きヤンデレ僕っ子がログインしました。怖いデス(ド直球)
さりげなく主人公がハジメよりもひどいことになってて草
前半原作と同じだよな。消したほうが良いのかコレ。コメントで教えてください。偉い人!アンケート書き込めない人もコメントして教えてください(露骨なコメ稼ぎ)
(日本駆逐と違法建築の票)何故増えたァ!!
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