戦争参加の決意をした以上、俺達は戦いの術を学ばなければならない。いくら規格外の力を潜在的に持っていると言っても、元は平和主義にどっぷり浸かりきった日本人。いきなり魔物や魔人と戦うなど不可能だ。
しかし、その辺の事情は当然予想していたらしい、イシュタルさん曰く、この聖教教会の本山がある【神山】の麓の【ハイリヒ王国】にて受け入れ態勢が整っているらしい。
ここまでは原作どうりで進んでる。コイツらの考えに一回止まって考えるのはないのか?今まで進めば二つ、(現状から)逃げれば一つ。としか考えてないぞ?つーかエヒトさぁ…マッチポンプにも程があるぞ。……話しを戻そう王国は聖教教会と密接な関係があり、聖教教会の崇める神――創世神エヒトの眷属であるシャルム・バーンなる人物が建国した最も伝統ある国ということだ。国の背後に教会があるのだからその繋がりの強さが分かるだろう。シャルムかジャムだが知らんがコイツ死んでるよな?ヤダよ。一国の王と戦うの。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 一同下山中
さぁさぁ来たぞハイリヒ王国!今から王宮に行くらしい。やっとステータス確認できる!
「…まぁ歩きなんだけどね。」
「なんでキモオタのお前とハジメが歩けるんだ!ハァ…ハァ…」
「今のオタクは下手な社会人よりも運動出来るんだよ。覚えとけ檜山。」
王宮に着くと、俺達は真っ直ぐに玉座の間に案内された。
教会に負けないくらい煌びやかな内装の廊下を歩く。道中、騎士っぽい装備を身につけた者や文官らしき者、メイド等の使用人とすれ違うのだが、皆一様に期待に満ちた、あるいは畏敬の念に満ちた眼差しを向けて来る。俺達が何者か、ある程度知っているようだ。
ハジメと俺は居心地が悪そうに、最後尾をこそこそと付いていく。
すると美しい意匠の凝らされた巨大な両開きの扉の前に到着した。その扉の両サイドで直立不動の姿勢をとっていた兵士二人がイシュタルと勇者一行が来たことを大声で告げ、中の返事も待たず扉を開け放った。
イシュタルは、それが当然というように悠々ゆうゆうと扉を通る。光輝等一部の者を除いて生徒達は恐る恐るといった感じで扉を潜った。
扉を潜った先には、真っ直ぐ延びたレッドカーペットと、その奥の中央に豪奢な椅子――玉座があった。玉座の前で覇気と威厳を纏った初老の男が立ち上がって・・・・・・待っている。
その隣には王妃と思われる女性、その更に隣には十歳前後の金髪碧眼の美少年、十四、五歳の同じく金髪碧眼の美少女が控えていた。更に、レッドカーペットの両サイドには左側に甲冑や軍服らしき衣装を纏った者達が、右側には文官らしき者達がざっと三十人以上並んで佇んでいる。
玉座の手前に着くと、イシュタルはハジメ達をそこに止め置き、自分は国王の隣へと進んだ。
そこで、おもむろに手を差し出すと国王は恭しくその手を取り、軽く触れない程度のキスをした。どうやら、教皇の方が立場は上のようだ。これで、国を動かすのが〝神〟であることが確定。神(笑)の手前…下手な動きは出来ないな。
そこからはただの自己紹介だ。国王の名をエリヒド・S・B・ハイリヒといい、王妃をルルアリアというらしい。金髪美少年はランデル王子、王女はリリアーナという。
後は、騎士団長や宰相等、高い地位にある者の紹介がなされた。ちなみに、途中、美少年の目が香織に吸い寄せられるようにチラチラ見ていたことから香織の魅力は異世界でも通用するようだ。まぁ彼女はハジメ1筋だがな!
その後、晩餐会が開かれ異世界料理を堪能した。見た目は地球の洋食とほとんど変わらなかった。たまにピンク色のソースや虹色に輝く飲み物が出てきたりしたが美味かった。
ランデル殿下がしきりに香織に話しかけていたのをクラスの男子がやきもきしながら見ているという状況もあった。まぁ彼女は以下略
王宮では、ハジメ達の衣食住が保障されている旨と訓練における教官達の紹介もなされた。教官達は現役の騎士団や宮廷魔法師から選ばれたようだ。いずれ来る戦争に備え親睦を深めておけということだなウン。
晩餐が終わり解散になると、各自に一室ずつ与えられた部屋に案内された。天蓋付きベッドに愕然としたのはハジメと俺だけではないはずだ。俺は、豪奢な部屋にイマイチ落ち着かない気持ちになりながら、今後の予定を考えながら眠りについた。
そして次の日。さっそく訓練の始まりだ。
まず、十二センチ×七センチ位の銀色のプレートが配られた。不思議そうに配られたプレートを見る生徒達に、騎士団長メルド・ロギンスが直々に説明を始めた。
騎士団長が訓練に付きっきりでいいのかとハジメが問いかけると、対外的にも対内的にも〝勇者様一行〟を半端な者に預けるわけにはいかないということらしい。
何処でも世間体を気にするのは変わらないのな
メルド団長本人も、「むしろ面倒な雑事を副長(副団長のこと)に押し付ける理由ができて助かった!」と豪快に笑っていたくらいだから大丈夫なのだろう。副長さんは大丈夫か?多分、きっと、めいびー。
「よし、全員に配り終わったな? このプレートは、ステータスプレートと呼ばれている。文字通り、自分の客観的なステータスを数値化して示してくれるものだ。最も信頼のある身分証明書でもある。これがあれば迷子になっても平気だからな、失くすなよ?」
非常に気楽な喋り方をするメルド。彼は豪放磊落な性格で、「これから戦友になろうってのにいつまでも他人行儀に話せるか!」と、他の騎士団員達にも普通に接するように忠告するくらいだ。
俺達もその方が気楽で良かった。遥か年上の人達から慇懃いんぎんな態度を取られると居心地が悪くてしょうがないのだ。
「プレートの一面に魔法陣が刻まれているだろう。そこに、一緒に渡した針で指に傷を作って魔法陣に血を一滴垂らしてくれ。それで所持者が登録される。 〝ステータスオープン〟と言えば表に自分のステータスが表示されるはずだ。ああ、原理とか聞くなよ? そんなもん知らないからな。神代のアーティファクトの類だ」
「アーティファクト?」
アーティファクトという聞き慣れない単語に光輝が質問をする。
「アーティファクトって言うのはな、現代じゃ再現できない強力な力を持った魔法の道具のことだ。まだ神やその眷属けんぞく達が地上にいた神代に創られたと言われている。そのステータスプレートもその一つでな、複製するアーティファクトと一緒に、昔からこの世界に普及しているものとしては唯一のアーティファクトだ。普通は、アーティファクトと言えば国宝になるもんなんだが、これは一般市民にも流通している。身分証に便利だからな」
「なるほどオーパーツみたいな物か」
とハジメが言う。
なるほど、と頷き生徒達は、顔を顰めながら指先に針をチョンと刺し、プクと浮き上がった血を魔法陣に擦りつけた。すると、魔法陣が一瞬淡く輝いた。俺も同じように血を擦りつけ表を見る。さぁ………どうなる?
すると……
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多田春樹 17歳 男 レベル:1
天職:重頭脳級
筋力:10
体力:10
耐性:1000
敏捷:10
魔力:1
魔耐:1
技能:G元素生成・BETA生成・言語理解
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ッスゥーーー……………………え?嘘でしょ?アレ?
「あっ…ぐうぅぅぅぅ」
「だっ大丈夫!?春樹くん!?」
俺の脳裏に蘇るマブラブオルタネイティヴシリーズのトラウマや記憶。人類と正体不明の地球外生命体との長い長い戦いの記憶。ある帝国では女狐と呼ばれても人類の勝利に導いた天才科学者と後に単身で敵の本陣に向かい勝利する戦乙女を育てた二人。初めて敵基地に突入し人類に貴重なデータを残したシベリアの勇者達。そして、多くの名もなき戦士達のあいとゆうきのおとぎばなし。それは前世で散々憎んで来た。あるゲームのおはなし。
「ッウウウウウゥゥ………フゥ」
「大丈夫ですか!?春樹くん!?」
「大丈夫か!?春樹!?」
「うん……もう大丈夫。」
俺はもう一度ステータスを確認する。
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多田春樹 17歳 男 レベル:1
天職:重頭脳級
筋力:10
体力:10
耐性:1000
敏捷:10
魔力:1
魔耐:1
技能:G元素生成・BETA生成・言語理解
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やっぱりアイツだ。甲1号目標のあ号標的……その同類と同じ力を手に入れてしまったらしい。
春樹くんは前世でマブラブオルタネイティヴ本編、トータルイクリプス、シュバルシェツマーケン履修済みです。兵士級大嫌いらしい。
第二次世界大戦の軍艦で登場してほしい艦艇
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キングジョージⅤ世級戦艦
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金剛型戦艦
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ペンシルベニア級戦艦
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シャルンホルスト級戦艦
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ヴィットリオ・ヴェネト級戦艦
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リシュリュー級戦艦
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扶桑型戦艦
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ネルソン級戦艦
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アメリカ駆逐艦
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アメリカ巡洋艦
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日本駆逐艦
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日本巡洋艦
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イギリス駆逐艦
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イギリス巡洋艦
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フランス巡洋艦
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ドイツ駆逐艦
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ドイツ巡洋艦