今回はBETA出します‼ まぁBETAのくせにあまり活躍がないけど印象的な場面でよくいる像さんもどきですけど。(ボロクソ)
訓練が始まって早二週間がたった。ハジメはかなり苦労しているらしい。なんで他人行儀かって?それはな・・・G元素が無いんだよぉぉぉぉぉぉ!!!!元素を生成しようにも材料がない!!収集、運搬してくれる部下(BETA)もいない!!!今すっっっごいピンチなんだよ!一応近接振れるけど威力が低い!!!
トータスにおける魔法は、体内の魔力を詠唱により魔法陣に注ぎ込み、魔法陣に組み込まれた式の通りの魔法が発動するというプロセスを経る。魔力を直接操作することはできず、どのような効果の魔法を使うかによって正しく魔法陣を構築しなければならない。この時点でかなり集中力がいる。
そして、詠唱の長さに比例して流し込める魔力は多くなり、魔力量に比例して威力や効果も上がっていく。また、効果の複雑さや規模に比例して魔法陣に書き込む式も多くなる。それは必然的に魔法陣自体も大きくなるということに繋がる。
例えば、RPG等で定番の〝火球〟を直進で放つだけでも、一般に直径十センチほどの魔法陣が必要になる。基本は、属性・威力・射程・範囲・魔力吸収(体内から魔力を吸い取る)の式が必要で、後は誘導性や持続時間等付加要素が付く度に式を加えていき魔法陣が大きくなるということだ。必要な要素多くね?G元素ならすぐできるぞ?・・・人間をシチューにしたりとか・・・
しかし、この原則にも例外がある。それが適性。
適性とは、言ってみれば体質によりどれくらい式を省略できるかというズルだ。例えば、火属性の適性があれば、式に属性を書き込む必要はなく、その分式を小さくできると言った具合。
この省略はイメージによって補完される。式を書き込む必要がない代わりに、詠唱時に火をイメージすることで魔法に火属性が付加されるらしい。
大抵の人間はなんらかの適性を持っているため、上記の直径十センチ以下が平均であるのだが、俺とハジメの場合、全く適性がないことから、基本の五式に加え速度や弾道・拡散率・収束率等事細かに式を書かなければならなかった。要は戦車の射撃で装填、測距、火砲の弾道計算と修正、射撃、空薬莢の排出までの全プロセスを一人で。それも全て手動でやれということだ。無茶にも程がある。
そのため、〝火球〟一発放つのに直径二メートル近い魔法陣を必要としてしまい、実戦ではとてもじゃないが使える代物ではない。
ちなみに、魔法陣は一般には特殊な紙を使った使い捨てタイプか、鉱物に刻むタイプの二つがある。前者は、バリエーションは豊かになるが一回の使い捨てで威力も落ちる。目くらまし程度にはいいかもしれない。後者は嵩張るので種類は持てないが、何度でも使えて威力も十全というメリット・デメリットがある。イシュタル達神官が持っていた錫杖は後者。
そんなわけで近接戦闘はステータス的に無理、魔法は適性がなくて無理、頼みの技能のG元素・BETA生成は資源が無くてダメ。役立つアーティファクトもない。
一応、頑張って地雷モドキ?(目くらまし) とか、近接攻撃を少しはできるようになったし、魔法の規模も少しずつ大きくはなっているものの……うーん
まだ完全に実力が出せていない以上、敵の眼前でクソ長い詠唱をして・・・という自殺行為をしなければならず、結局のところ戦闘では役立たずである。
この二週間ですっかりクラスメイト達との実力差が出てしまった以上何としてでもG元素の生成方法を思いださなければならない。
話を変えよう。憂鬱な気分になっちまう。トータスにおける三つの陣営についてだ。
原作通り、亜人族は被差別種族であり、基本的に大陸東側に南北に渡って広がる【ハルツェナ樹海】の深部に引き篭っている。なぜ差別されているのかというと彼等が一切魔力を持っていないから。
神代(と言う名の茶番)において、エヒトを始めとする神々(笑)は神代魔法にてこの世界を創ったと言い伝えられている。そして、現在使用されている魔法は、その劣化版のようなものと認識されている。それ故、魔法は神からのギフトであるという価値観が強い。もちろん、聖教教会がそう教えているのだが。
そのような事情から魔力を一切持たず魔法が使えない種族である亜人族は神から見放された悪しき種族と考えられている。くだらない理由だなぁオイ。
じゃあ、魔物はどうなるんだ? 魔物はあくまで自然災害的なものと認識されており、神の恩恵を受けるものとは考えられていない。ただの害獣。なんともご都合解釈なこって。
なお、魔人族は聖教教会の〝エヒト様〟とは別の神を崇めているらしいが、基本的な亜人に対する考え方は同じ。
この魔人族は、全員が高い魔法適性を持っており、人間族より遥かに短い詠唱と小さな魔法陣で強力な魔法を繰り出すらしい。数は少ないが、南大陸中央にある魔人の王国ガーランドでは、子供まで相当強力な攻撃魔法を放てるようで、ある意味、国民総戦士の国と言える。サイヤ人かな?
人間族は、崇める神の違いから魔人族を仇敵と定め(聖教教会の教え)、神に愛されていないと亜人族を差別する。魔人族も同じだ。亜人族は、もう放っておいてくれといった感じか? どの種族も実に排他的でめんどくさい連中ばっかだ。
しかしハイリヒ王国は実に平和で戦争が近いとは思えない。訓練所の塀の外からは王都の喧騒が聞こえてくる。露店の店主の呼び込みや遊ぶ子供の声、はしゃぎ過ぎた子供を叱る声、実に日常的で平和だ。訓練所の奥からチャイム音が流れて来た。休憩時間が終わりだと告げるチャイム音。俺に現実を突きつける非常に嫌なメロディーだ。
そういや無機物からG元素って生成出来なかったっけ?試してみるか。なんて考えながら訓練に向けて意識を変えるのだった。
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既に何人もの生徒達が訓練所にやって来て談笑したり自主練したりしていた。ハジメもいる。どうやら案外遅くなったようだ。俺は、さっき思い出した事をやってみた。支給された軍用らしいナイフを取り出し地面の土を掘る。案外掘りやすく直ぐに両手一杯の土を手に入れた。更に訓練所の端で育っている雑草を根こそぎ抜いていく。途中、俺の行動を心底不思議そうに見ている八重樫と感心したようで首を縦に振っていた天乃河がいたが、そんなのはどうでもいい。俺はG元素が欲しいだけだ。
「多田くん何してるの?」「知らないわよ」
丁度ハジメが姿を見せた時、俺は草刈りを終わらせG元素の生成にかかっていた。・・・・・・ 「・・・出来た。」 っっしゃぁぁ!!!出来た。出来たゾォォ!!!!
「おいハジメ!!!いいもんできたぞ!!」とハジメに報告しようと、ハジメを元気付ようとしたその時、・・・見てしまった。檜山がハジメの脇腹の殴る所を。皆からは取り巻きが邪魔で見えていないようだ。・・・もしくは意図的に無視しているか。春樹ははらわたが煮えくり返る感覚を覚えた。今の自分では太刀打ちできない。しかし
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~ハジメside~
到着すると既に何人もの生徒達がやって来ていた。どうやら案外早く着いたようである。ハジメは、自主練でもして待つかと、支給された西洋風の細身の剣を取り出した。
と、その時、唐突に後ろから衝撃を受けてハジメはたたらを踏んだ。なんとか転倒は免れたものの抜き身の剣を目の前にして冷や汗が噴き出る。顔をしかめながら背後を振り返ったハジメは予想通りの面子に心底うんざりした表情をした。
そこにいたのは、檜山大介率いる小悪党四人組(ハジメ命名)である。訓練が始まってからというもの、ことあるごとにハジメにちょっかいをかけてくるのだ。ハジメが訓練を憂鬱に感じる半分の理由である。(もう半分は自分の無能っぷり)
「よぉ、南雲。なにしてんの? お前が剣持っても意味ないだろが。マジ無能なんだしよ~」
「ちょっ、檜山言い過ぎ! いくら本当だからってさ~、ギャハハハ」
「なんで毎回訓練に出てくるわけ? 俺なら恥ずかしくて無理だわ! ヒヒヒ」
「なぁ、大介。こいつさぁ、なんかもう哀れだから、俺らで稽古つけてやんね?」
一体なにがそんなに面白いのかニヤニヤ、ゲラゲラと笑う檜山達。
「あぁ? おいおい、信治、お前マジ優し過ぎじゃね? まぁ、俺も優しいし? 稽古つけてやってもいいけどさぁ~」
「おお、いいじゃん。俺ら超優しいじゃん。無能のために時間使ってやるとかさ~。南雲~感謝しろよ?」
そんなことを言いながら馴れ馴れしく肩を組み人目につかない方へ連行していく檜山達。それにクラスメイト達は気がついたようだが見て見ぬふりをする。
「いや、一人でするから大丈夫だって。僕のことは放っておいてくれていいからさ」
一応、やんわりと断ってみるハジメ。
「はぁ? 俺らがわざわざ無能のお前を鍛えてやろうってのに何言ってんの? マジ有り得ないんだけど。お前はただ、ありがとうございますって言ってればいいんだよ!」
そう言って、脇腹を殴る檜山。ハジメは「ぐっ」と痛みに顔をしかめながら呻く。
檜山達も段々暴力にためらいを覚えなくなってきているようだ。思春期男子がいきなり大きな力を得れば溺れるのは仕方ないこととはいえ、その矛先を向けられては堪ったものではない。かと言って反抗できるほどの力もない。ハジメは歯を食いしばるしかなかった。
やがて、訓練施設からは死角になっている人気のない場所に来ると、檜山はハジメを突き飛ばした。
「ほら、さっさと立てよ。楽しい訓練の時間だぞ?」
檜山、中野、斎藤、近藤の四人がハジメを取り囲む。ハジメは悔しさに唇を噛み締めながら立ち上がった。
「ぐぁ!?」
その瞬間、背後から背中を強打された。近藤が剣の鞘で殴ったのだ。悲鳴を上げ前のめりに倒れるハジメに、更に追撃が加わる。
「ほら、なに寝てんだよ? 焦げるぞ~。ここに焼撃を望む――〝火球〟」
ーーーさせねーよ糞野郎。
本来ならばハジメに当たるはずだった火球は、見たこともない
「ーーーっ!?」
檜山らは一瞬理解できない事に呆然としたが、すぐさま声の主を探した。
「・・・な・・・なんだよ・・・コイツ」
そして彼らを囲み、彼らを無感情で見つめる
そしてそいつらを統率する春樹は感情のこもっていない冷たい声色で
「よくもやってくれたな。お前ら」
怒っていた。
「オイ、キモオタ!!!何のようだっ‼」
「今すぐハジメを解放しろ。」
「なんだと!?キモオタ風情のお前が俺に命令するな!!」
「俺は今とても気分が良いんだ。だから、半殺しで許してやる。」
「やれ・・・
主人公覚醒が思ったより早かった件
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