転生したらゲド・ライッシュだった   作:色々残念

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思いついたので更新しておきます



第21話、深層へ

新しいパーティメンバーが新たに3人集まったことを、俺はギルドの担当アドバイザーの人に報告しにいってみる。

 

「新しく3人も集まったんだね。どんな人達かな」

 

そう聞いてきたギルドの担当アドバイザーの人は、俺の新しいパーティメンバーがとても気になっているらしい。

 

「オッタルさんとアミッドにフィンさんですね新しいパーティメンバーは」

 

嘘をつく必要もないので正直に答えておくと、ギルドの担当アドバイザーの人は物凄く驚いていた。

 

「猛者に聖女に勇者って凄いメンバーが揃い過ぎじゃないかな。どうやって集めたの」

 

今度はパーティメンバーを集めた方法が気になっているようだったギルドの担当アドバイザーの人。

 

それぞれに理由があったことを話せる範囲で教えておくと、なんとか納得してもらうことはできたようだ。

 

「まあ、これだけの人が集まったのなら安心して、きみを送り出せるよ」

 

笑顔で言ったギルドの担当アドバイザーの人は、心配事が無くなったかのような顔をしていた。

 

俺のパーティメンバーが椿とアスフィさんだけだった時よりも充実したことで、ギルドの担当アドバイザーの人は安心できたのかもしれない。

 

「約束します。今回も俺は無事に帰ってきますよ」

 

無事に帰ってくることを約束してギルドから戻った俺を、ミアハ・ファミリアのホームで出迎えてくれた神ミアハとナァーザ。

 

神ミアハとナァーザにも深層に向かうことを伝えておく。

 

深層に向かうパーティメンバーについても教えておくと「よくそれだけの面子が集まったな」と驚いていた神ミアハ。

 

パーティメンバーを聞き「まあ、猛者と聖女に勇者まで居るんだったら深層でも無事に帰ってくるでしょゲドなら」と言っていたナァーザは特に心配はしていないみたいだった。

 

深層に向かうことを特に止めたりしない神ミアハとナァーザは、俺がやりたいことをやらせてくれるようだ。

 

そんな神ミアハとナァーザに感謝をしていると「深層から帰ってきたらゲドがミアハ・ファミリアの団長になってね」と言い出したナァーザ。

 

神ミアハも現団長のナァーザが決めたことなら異論は無いようで、特に反対はしていなかった。

 

「俺が団長で、ナァーザは良いんですか」

 

「Lv2の私が団長やってるよりは良いと思う」

 

しばらくナァーザと話してみたがナァーザの意志は固いようで、俺をミアハ・ファミリアの団長にすることを諦めることはない。

 

平の団員にまで戻ろうとしたナァーザを説得して、ナァーザに副団長になってもらうことは納得してもらったが、団長の仕事を完全に覚えるまではナァーザに手伝ってもらうことは多そうだ。

 

俺としてはナァーザが団長でも特に問題は無かったが、ナァーザは気にしていたのかもしれないな。

 

ダンジョンの深層から帰ってきたら団長としての仕事を頑張って覚えるとしようか。

 

それでも直ぐにダンジョンの深層に向かう訳ではないが、パーティメンバーとなった全員の予定が合う日は、あと1週間後にまで迫っている。

 

ダンジョンの深層で遭遇する可能性があるペルーダの毒を解毒する為に、専用の解毒剤も作成しておくことにした。

 

それ以外にも各種ポーションを全員分、多目に作成しておき、リトルフィートで小さくして大量に鞄にしまっておく。

 

各種ポーションを入れてある瓶は頑丈な瓶にしてあるので、小さくしていても全力で握ったりしなければ割れることはない。

 

用意するものは用意して、準備は万端となったので、これでいつでもダンジョンに行けるだろう。

 

そう思っていたら、ミアハ・ファミリアのホームに1人でやってきたアスフィさん。

 

どうやらアスフィさんは自身の力不足を気にしているようで「深層でも通用する新しい武器」について相談しにきたようだ。

 

「自由な発想があるゲドくんなら何か思い浮かぶのではないかと思いまして」

 

そう言ってきたアスフィさんには魔道具関係で世話になっているので、困っているなら手伝おうという気持ちはある。

 

「そうですね、じゃあこんなのはどうですか」

 

思いついた新たな武器はアスフィさんが作成していた爆炸薬や凍結薬等を「創薬師」のスキルで更に改良したものを、高速で射出して撃ち出す筒状の魔道具だった。

 

投げるよりも正確に狙った場所に射出して撃ち出せるように細かく調整していき、完成した魔道具。

 

引き金の付いた筒と、形状がまるでグレネードランチャーのようになったが、扱いやすい形を選ぶと自然とこんな形になっていたみたいだ。

 

まるでグレネードランチャーのような魔道具を使って、アスフィさんとダンジョンの下層で試し撃ちをしてみる。

 

「創薬師」のスキルで改良した爆炸薬の威力は凄まじく、下層のモンスターが集まっていても、小さな1瓶で一掃することが可能であると確かめられたのは悪いことではない。

 

着弾地点の周囲に人が居ないことを確認してから撃たなければいけないが、これで深層でも通用する新たな武器が完成した。

 

扱いには注意して量産はしないようにと伝えておいたが、実際に使ってみて危険度を理解しているアスフィさんなら大丈夫な筈だ。

 

そんなことがあった日の翌日、今度は椿がミアハ・ファミリアのホームに現れて、椿が打った魔剣の数々を見せてきた。

 

主神である女神ヘファイストスを除けば、ヘファイストス・ファミリアで1番の腕を持つ椿が打った魔剣には存在感があるな。

 

並みの魔剣とは比べ物にならない椿の魔剣は、パーティメンバーに魔法砲台が居ないという唯一の欠点を補ってくれるだろう。

 

深層で必要になると判断して、魔剣を用意してくれた椿には感謝をしておかければいけない。

 

深く感謝をしてから、とりあえず椿に魔剣の代金を支払っておくことにする。

 

椿は俺の専属の鍛冶師でもあるので、多少は安くしてくれたみたいだが、それでも数がある魔剣は安くはない値段だ。

 

これも深層に向かう為の必要経費としておくとしよう。

 

そして数日後、ついに全員の予定が合う時が来た。

 

待たせたりしないように時間よりも早く待ち合わせの場所にまで向かっていく。

 

俺が背負っている大きめの鞄にはダンジョンで必要な物が大量に詰まっていた。

 

各種ポーションに解毒剤や食料品と魔道具のウォーターボトルの長期用にテント等がリトルフィートで小さくなって詰まっている鞄。

 

パーティメンバー全員分が入っているので、小さくしても結構な量だが、全てダンジョンでは必要になる物だ。

 

無駄なものは1つもない。

 

かなり早めに向かったので俺が1番早く着いていたようで、誰も待っていたりはしなかったが、遅刻するよりかは良いと思う。

 

時間が経過するごとに徐々に人が増えてきて、指定した時間までには、ちゃんと全員が待ち合わせ場所に来てくれた。

 

全員がしっかりと準備をしてきていることは確かであり、軽装な人は1人も居ない。

 

「それじゃあ、ダンジョンに行きましょうか」

 

俺の言葉に頷いたパーティメンバー達が、それぞれの了承の言葉を言うと、各々が武器を持つ。

 

短剣を持っているアミッドも上層や中層では戦うつもりであるみたいだ。

 

ダンジョンに向かっている途中で陣形について話していく。

 

「オッタルさんが前衛で、フィンさんが中衛で指揮、椿とアスフィさんが遊撃で、アミッドが後衛で回復役。俺が後衛のアミッドを守るタンク役と遊撃の2役という感じでいきたいと思います」

 

「うん、良いんじゃないかな。バランスは悪くないよ」

 

それぞれの配置に、フィンさんは納得していた。

 

「此方も異論は無い」

 

オッタルさんも前衛の配置に異論は無いらしい。

 

「上層や中層では、これの出番は無さそうですね」

 

背負う為の紐が付いた筒状の魔道具を撫でながら言うアスフィさんは、少し残念そうにしている。

 

「魔剣は必要になるまで温存しておくのだぞ」

 

全員に言い聞かせるように言った椿が用意していた魔剣は、パーティメンバー全員に必ず1本は渡されているが、使い所を間違える人は居ない筈だ。

 

「私は回復役を頑張ります!誰も死なせはしません!」

 

宣言するかのように大きな声で言い放つのは、かなりの気合いが入っていたアミッド。

 

オラリオ最高のヒーラーがやる気に満ち溢れていたが、ヒーラーの出番が無い方が良いのは確かだ。

 

それでもアミッドのやる気が削がれるようなことは黙っておくとしよう。

 

パーティメンバーと会話を交わしながらダンジョンに入り、階層を進んでいく。

 

上層や中層で立ち止まるようなことはなく、18階層で一旦休憩して、俺が持ってきた食料品で食事をしてから更に下の階層へと向かっていった。

 

中層を抜けて下層にまで到着したが、足を止めることなく先へと進む全員。

 

下層のモンスターだろうが現オラリオ最強のLv7を止めることは出来ず、前衛のオッタルさんに蹴散らされていくモンスター達。

 

久しぶりのダンジョンに意外と張り切っていたオッタルさんを越えることなく全てのモンスターが倒されていき、あっという間にモンスターの死骸だらけとなった下層。

 

放置してそのままにしておくと下層で強化種が生まれる可能性があるので、手早く魔石を回収しておくことにした。

 

「前衛が強いと、楽で良いね」

 

水場から突発的に飛び出してくるモンスターだけを槍で倒し、槍の長柄で肩を叩きながら笑顔で言っていたフィンさんは、今は前衛のオッタルさんに指示を出す必要は無いと判断したらしい。

 

今のところはオッタルさんとフィンさんだけで対処が可能であるようで、遊撃とタンクと回復役の出番は無かった。

 

「流石は猛者と勇者、新しい武器を使う間もありませんでしたね」

 

「紐を付けて背負っておるその筒は武器なのかアンドロメダ」

 

新しい魔道具を撫でながら言ったアスフィさんに、珍妙な物を見るかのような目で魔道具を見ていた椿が話しかける。

 

新しい魔道具について椿に説明を始めるアスフィさんは、出番が無くて暇だったのかもしれない。

 

周囲の警戒を怠ることなく、俺は回収した大量の魔石を袋に詰めてからリトルフィートの魔法で小さくして鞄にしまっておく。

 

「師匠のその魔法は便利ですね」

 

俺に話しかけてきたアミッドはリトルフィートの魔法に興味があるようだ。

 

「まあ、便利ではあるな。サポーターの役割もこなすことができるから、ダンジョン攻略には役立ってると思うぞ」

 

アミッドとしばらく会話をしているとモンスターの気配を感じなくなったので、周囲のモンスターが全て一掃されたらしい。

 

一旦アミッドの守りをアスフィさんと椿に任せて、鞄から小さくしていたエナジーポーションを取り出した俺は大きさを元に戻し、前衛で張り切っていたオッタルさんに下がってきてもらい、エナジーポーションを渡す。

 

「感謝する」

 

それだけ言ってエナジーポーションを飲み干したオッタルさんは再び前へと戻っていった。

 

誰も負傷することなく下層を順調に進んでいき、ついに到着した深層への入り口。

 

ここからが本番ということになるだろうな。

 

ダンジョンの深層に向かう為に集めたパーティメンバー達と、これから深層へと向かう。

 

用意していた準備は万端で、パーティメンバーにも問題はない。

 

陣形を崩すことなく足を踏み入れたダンジョンの深層。

 

現れた大量のモンスター達を相手に、俺達は戦っていく。

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