ランクアップした新たなステイタスが紙に書かれて神ミアハから渡された。
Lv5→Lv6
力:SSS1580→I0
耐久:SSS1521→I0
器用:SSS1694→I0
敏捷:SSS1576→I0
魔力:SSS1750→I0
幸運:B→A
耐異常:C→B
神秘:B→A
精癒:F→D
格闘:I
《魔法》
【リトルフィート】速攻縮小魔法
【スティール】速攻窃盗魔法
【ムードメーカー】詠唱変化魔法
詠唱前半
「心理之王、御調子者、調子者」
詠唱後半
「箒星よ、歩みを速めよ」思考加速
「道化の星よ、運命を変える奇跡をここに」運命改変
「恒温の星よ、その熱を燃やせ」不測操作
「流れる星よ、空を開け」空間操作
「眩い星よ、重なりあえ」多重結界
《スキル》
【龍の手】
・あらゆるものを倍加する
【創薬師】
・薬品作成時、発展アビリティ創薬と薬師の一時発現
・作成した薬品の品質向上
【竜鱗鎧化】
・体表に魔素を吸収して自己修復する装甲を形成する
・耐久に応じて強度上昇
【断ち切る力】
・周囲の空間を断ち切る
・攻撃には使用できない
【竜撃会心】
・弱点となる部位に攻撃が当たった時、特大ダメージを与える
【射手の嗜み】
・遠距離武器装備時、発展アビリティ狙撃と千里眼の一時発現
・遠距離武器の攻撃力増大
【戦場の支配者】
・反応速度上昇
新たに発現していたスキルである「戦場の支配者」は「オーバーロード」と読むらしい。
ダンジョンで試しに「戦場の支配者」を発動してみると、まるで時間が止まっているかのように感じるほど、反応速度が凄まじく上昇していた。
このスキルを使えば、素早い動きをするモンスターが相手でも問題なく倒すことができるだろう。
とりあえずLv6にランクアップしたことを伝える為にギルドに行き、担当アドバイザーの人にランクアップの報告をしておく。
担当アドバイザーの人は、俺がLv6になったと聞いても驚いてはおらず、納得していたようだ。
「今度は4ヶ月でLv5からLv6にランクアップしたんだね。どんな偉業を達成したのかな」
報告書を書く為に俺が達成した偉業について聞いてきたギルドの担当アドバイザーの人。
「額から銀色の角を生やした一角のカドモスを1人で倒しました」
嘘を言う必要もないので正直に答えておくと、担当アドバイザーの人は無言でエナジーポーションを飲む。
エナジーポーションを一気飲みして一息ついてから口を開いた担当アドバイザーの人。
「うん、きみはもう相変わらずだね。Lv5でカドモスの亜種を1人で倒せてしまうなんて」
「まあ、かなり強かったですけどね」
「そりゃそうでしょう。力だけならウダイオスより強いんだよカドモスは」
「力だけじゃなくて速度もかなり速かったですよ。フレイヤ・ファミリアの「女神の戦車」の攻撃よりも速かったですから」
「何でそんなのと、きみは遭遇したのかな。普通のモンスターと違うモンスターと遭遇し過ぎな気がするよ」
「何で普通じゃないモンスターと遭遇するのかは俺にもわかりませんね」
ランクアップの報告を終わらせてギルドから出て、次に向かう先は椿の工房。
ちょうど休憩中だった椿に見せるのは、一角のカドモスのドロップアイテムである銀色の角。
「この角を使って槍を作ってくれないか」
「これは巨大な角であるな、どんなモンスターの角なのか知りたいところだぞ」
興味津々で銀色の角を見ている椿は、角の持ち主だったモンスターに興味を持ったみたいだ。
「これはカドモスの亜種が額に生やしていた角だ」
「ほほう、カドモスの亜種か」
まじまじと銀色の角を見ながら、実際に触って強度も確かめていた椿。
「このカドモスの銀色の角は、オリハルコンを貫通する強度がある角だぞ」
一角のカドモスと戦っている最中に、実際に目撃した情報を椿にも伝えておく。
「確かにそれだけの強度はあるようであるな」
銀色の角にはオリハルコンを貫く強度があると、角を触って確かめた椿も納得していた。
「急ぎではないから、好きなだけ時間を使って、銀色の角で槍を作ってくれ」
「うむ、強度が高い素材であるから少し時間がかかるだろうが、そこまで待たせるつもりはないぞ」
「期待して待ってるよ」
椿の工房を後にして、次に向かうのはフレイヤ・ファミリアの本拠地。
戦の野に到着した俺は、オッタルさんと一緒に調理場に行き、今日の料理を作る。
オッタルさんと女神フレイヤの料理を作って、最後のデザートまで作り終えたら、女神フレイヤの元まで向かった。
今日の報酬である1000万ヴァリスを受け取り、帰ろうかと考えていると話しかけてきた女神フレイヤ。
「貴方の魂が更に輝きを増しているのがわかるわ、どうやらランクアップしたようね」
「魂についてはわかりませんがLv6にはなりました」
「ふふっ、穏やかな貴方の魂の火が更に深みを増して、とても綺麗よ」
「魂は見えないんですが、そんな感じになっているんですね」
「貴方に触れてみたいと思うこともあるけれど、火傷をしてしまうかしら」
「じゃあ止めておいてください。貴女が火傷をしたらオッタルさんが悲しみますから」
「オッタルとは仲良くしているようね」
「そうですね、オッタルさんは俺にとっては大切な仲間ですよ」
「少し妬けてしまうわ、オッタルがちょっと羨ましいわね。私も仲間に加われば大切にしてくれるのかしら」
「流石に貴女をパーティメンバーに加えることはできないんで諦めてください」
「それはとても残念ね」
「それじゃあ、そろそろ俺は帰りますね」
「次に貴方が来る時を楽しみに待ってるわ」
女神フレイヤとの会話を終わらせて、ミアハ・ファミリアのホームへと戻っていく。
戻ってきたミアハ・ファミリアのホームで夕食を作り、神ミアハやナァーザと一緒に夕食を食べた。
翌日、ダンジョンで「戦場の支配者」を使いこなす為に連続で使用していると、反応速度の上昇で脳が酷使された影響で甘いものが食べたくなってしまう。
ダンジョン内で発見した雲菓子を食べたことで、なんとか落ち着いたが、これから「戦場の支配者」を連続で使うときは、常に糖分の補給ができるようにしておいた方が良さそうだ。
という訳で、甘い雲菓子を加工した飴を常に持ち歩くようにしたおかげで「戦場の支配者」を連続使用しても直ぐに糖分の補給ができて、酷使された脳に栄養がしっかりと送られていた。
それから発展アビリティの格闘も確かめてみたが、どうやら格闘術に補正が入るらしい。
格闘術に関することだと一段とキレが違う動きができるようになり、打撃の威力も上がっている。
発展アビリティの格闘が、ダンジョン探索以外の対人戦でも役立ちそうな発展アビリティであることは確かだ。
新たなスキルや新たな発展アビリティを使いこなす為に、ダンジョンに潜る日々を過ごしていると、椿がカドモスの角で作った槍が完成したらしい。
朝からミアハ・ファミリアのホームにまでやってきた椿が、テンション高めに話しかけてきた。
「ついに槍が完成したぞ!さあ、持ってみるのだ!」
ハイテンションで銀色の槍を此方に差し出してきた椿。
槍は短槍であるようで、そこまで長くはなく、ちょうど素材となった銀色の角より僅かに短いくらいの長さだ。
軽く振るってみると持ちやすくて振るいやすく、とても良い槍であることは間違いない。
「これは良い槍だな」
「その槍の名は「銀竜」だ。穂先も柄も全てカドモスの銀色の角を使って作っているぞ」
「短槍だから持ち歩きやすいのも助かるな。大剣の「白断」を背負った状態でも、そこまで荷物にならない」
「巨大な敵には「白断」で、それ以外の敵には「銀竜」という使い分けもできるように取り回しがしやすい短槍にしておいた」
「確かにそう使えばダンジョンで有利に立ち回れそうだ」
「まあ、槍を使いこなせるようになるまで時間がかかるかもしれんが、お主なら問題あるまい」
「しばらく修行でもしておくよ」
「それが良いかもしれんな」
快活に笑った椿は、ハイテンションなまま帰っていった。
椿のあのハイテンションが、徹夜明けだったことが理由なのは間違いない。
椿から受け取った「銀竜」を使いこなす為に、ひたすら槍を振るう日々がしばらく続いた。
ある程度「銀竜」を使いこなせるようになったらダンジョンへと潜り、モンスター相手に「銀竜」を振るう。
上層ではモンスターが弱すぎて相手にならず、中層のモンスターでも脆すぎる。
下層でも簡単にモンスターを倒せてしまい、深層のモンスターでようやく少しは戦いになる相手となった。
深層のある階層にあるコロシアムという場所は、絶えず深層のモンスターが殺し合いをしていて強化種が無限に生み出されている場所であるらしい。
試しにそのコロシアムへと向かってみると、強化種のモンスター達が一斉に襲いかかってきたが、問題なく「銀竜」を振るい、モンスター達を倒す。
絶え間無く襲い来るモンスターを相手に、短槍で突き、払い、斬り、打ち、変幻自在に槍を使っていった。
手に入れた山のような魔石を袋に詰めて、速攻縮小魔法のリトルフィートを使って袋ごと小さくしておき、鞄にしまっておく。
コロシアムでの戦いは良い経験になったので、またコロシアムで戦うのも悪くはないかもしれない。
「銀竜」を使いこなすことができるようになった帰り道で、ユニコーンを発見。
ユニコーンを倒すとドロップアイテムであるユニコーンの角が手に入った。
とても高い解毒効果があるユニコーンの角は、強力な解毒薬の材料にもなる。
医療系ファミリアに売りにいけば高値で買い取ってもらえる筈だ。
まあ、俺は売ったりしないで念の為に持ち歩いておくとしよう。
以前、マーメイドの生き血を手に入れた時のように必要になるかもしれないからな。
ダンジョンから出て、魔石をギルドで換金し、ミアハ・ファミリアのホームに戻ると大量の客が店舗に押し寄せていた。
急いで俺も接客を行い、客の波を捌いていく。
「エナジーポーションを買いに来てやったぞ、ミィーアァーハァ」
ある程度客の数が減ったとしても、まだまだ忙しい時に神ディアンケヒトまでやって来たようだ。
「何だこの客の数は!」
店内に居る凄まじい客の数に戸惑っている神ディアンケヒトは、押し寄せる客の波に呑み込まれてしまっていた。
客の波に呑み込まれた神ディアンケヒトを助け出すと明らかに髪が乱れていて息切れもしていた神ディアンケヒト。
「助かったぞ、ゲド」
此方に礼を言いながらも完全に疲れきっている神ディアンケヒトにエナジーポーションを売っておき、手早くエナジーポーションを飲んでもらった。
なんとかエナジーポーションで復活した神ディアンケヒトは元気に帰っていったが、あの様子だとしばらく来ないかもしれない。
まあ、とりあえず今日は接客に励むとしよう。
オーバーロード
出典、ダンボール戦記ウォーズ、伊丹キョウジ
オーバーロードは極限状態まで脳が活性化した状態となった時に発動する能力
周囲の時間が止まって見える程に反応速度が上昇する反面、身体に与える負担も大きい
フル稼働する脳が甘いものを欲するようで、甘い物の携行は必須らしい
伊丹キョウジは常に棒つき飴を咥えている