今回は短めです
オラリオがオッタルさんのLv8到達で、少々賑やかになっていようが、日々の生活がいきなり変わる訳ではない。
ミアハ・ファミリアのホームは今日も大量の客で溢れていて、接客するのも大変だったが、ピークを過ぎれば客の数も減ってくる。
人の波もある程度落ち着いてきて、訪れる客が少なくなってきたところで、ナァーザと神ミアハを休憩させておき、俺1人で接客を行っておくことにした。
訪れる客には丁寧な接客を行い、商品の配達を頼まれた俺は、休憩が終わったナァーザと神ミアハに店を任せて、商品の配達に行く。
配達するのは大きめの木箱で9箱ほどになるが、中身はそれぞれ3箱ずつにハイポーションとマジックポーションにエナジーポーションが別々に入っているが、頼まれた商品の数は多い。
リトルフィートを用いて木箱を小さくして運んでいるから嵩張ることはないが、ここまで大量のポーションを頼まれたのは久しぶりになるな。
以前ロキ・ファミリアが遠征に向かう前に、かなり大量の各種ポーションを頼まれたことを覚えているが、配達は問題なくても大量にポーションを作成するのが大変だった。
今回の配達先はアポロン・ファミリアだが、これだけのポーションを用意するなら、大人数でダンジョンにでも行くのかもしれない。
アポロン・ファミリアの評判は、あまり良くないが、商品を購入した客であるなら客として扱うとしよう。
商品の配達も終えて、ミアハ・ファミリアのホームに戻ると、そろそろ店じまいの時間となっていた。
ホーム兼店舗である青の薬舗の戸締まりをして、俺が作った夕食をミアハ・ファミリアの全員で一緒に食べていると「更に腕を上げたなゲド」と神ミアハに言われて、料理の腕を褒められることになる。
俺が作った料理にナァーザも「凄い美味しい」と喜んでいて、今回の料理を食べた神ミアハとナァーザの反応は悪くない。
夕食も食べ終わり、それぞれが部屋に戻った後、俺は再びポーションの研究をしてみることにしたが、今回は腐らないポーションが作れるかを試す。
スキル「創薬師」を用いて腐らないポーションを作れるかを試してみた結果、完成した完全防腐ポーション。
腐ることがない完全防腐ポーションは、長い年月が経過しようと問題なく使えるポーションである。
しかし腐らないポーションを売りに出すと、様々な問題がありそうだ。
完全防腐ポーションが売れる商品になるのは間違いないが、ポーションを必要とする人々が腐らないポーションだけが欲しいと思うようになれば、それ以外のポーションが売れなくなるだろう。
もしそうなればポーションを売っている他のファミリアが、潰れてしまってもおかしくはない。
それで他のファミリアに恨みを買えば、俺が不在の時にナァーザや神ミアハが狙われてしまう可能性がある。
腐らない完全防腐ポーションは商品にはしないで、俺個人が使うものにしておいた方が良さそうだ。
翌日、店をナァーザと神ミアハに任せてダンジョンに向かった俺は、深層にあるコロシアムに向かって、最近接客ばかりしていて鈍っていた身体を存分に動かす。
無限に現れるコロシアムのモンスター達を銀一色の短槍で突き穿ち、ひたすらに身体を動かして、モンスターと戦い続けた。
自身の身体の一部であるかのように短槍を扱い、流れる水の如く滑らかな動きで、モンスター達の頭部を銀色の穂先で貫く。
エナジーポーションで疲労を回復し、強化種も含めた大量のモンスターとの戦いを続けて、倒したモンスターの数は300体。
鈍っていた身体が思い通りに動くようになってからコロシアムを出た俺は、ダンジョンからも出ることにした。
リトルフィートで小さくしていた深層のモンスターの魔石が詰まった大袋6つを、ダンジョンを出てから元の大きさに戻すと、ギルドで魔石をヴァリスに換金。
300体分の魔石を換金すると凄まじく稼ぐことができたが、椿に武器や防具を作ってもらう時の為に貯金しておくとしよう。
それから神ミアハにステイタスを更新してもらったが、どうやらステイタスがかなり伸びていたようで新しいスキルも発現していたらしい。
Lv7
力:F374→S986
耐久:F352→S975
器用:D581→SS1034
敏捷:D537→SS1017
魔力:C695→SSS1373
幸運:A
耐異常:B→A
神秘:A
精癒:B→A
格闘:C→B
敵感知:G→F
《魔法》
【リトルフィート】速攻縮小魔法
【スティール】速攻窃盗魔法
【ムードメーカー】詠唱変化魔法
詠唱前半
「心理之王、御調子者、調子者」
詠唱後半
「箒星よ、歩みを速めよ」思考加速
「道化の星よ、運命を変える奇跡をここに」運命改変
「恒温の星よ、その熱を燃やせ」不測操作
「流れる星よ、空を開け」空間操作
「眩い星よ、重なりあえ」多重結界
《スキル》
【龍の手】
・あらゆるものを倍加する
【創薬師】
・薬品作成時、発展アビリティ創薬と薬師の一時発現
・作成した薬品の品質向上
【竜鱗鎧化】
・体表に魔素を吸収して自己修復する装甲を形成する
・耐久に応じて強度上昇
【断ち切る力】
・周囲の空間を断ち切る
・攻撃には使用できない
【竜撃会心】
・弱点となる部位に攻撃が当たった時、特大ダメージを与える
【射手の嗜み】
・遠距離武器装備時、発展アビリティ狙撃と千里眼の一時発現
・遠距離武器の攻撃力増大
【戦場の支配者】
・反応速度上昇
【特殊火遁術】
・触れた対象を内側から熱する
・発動中と発動後、一定時間熱無効
【健全化】
・状態異常回復
・スキルを使用した対象に一定時間の状態異常無効を付与
【秘伝の治癒】
・自身を含め、周囲に自動回復の効果と風耐性上昇の効果を一定時間付与する
【潜伏者】
・スキル発動中は、敵の意識が使用者に向くことはない
・スキル使用者が触れている間、触れた相手にも同様の効果が発動
新たなスキルは「潜伏者」と書いて「ハイドアンドシーク」と読むスキルであり、敵から隠れることに特化したスキルであるみたいだ。
うまく使えばモンスターなどにバレないように不意打ちすることが可能になるかもしれない。
試しにダンジョンで「潜伏者」のスキルを使ってみると、俺が目の前に居ても気付くことのないモンスター達。
流石に此方が攻撃すればモンスターも気付くが、真正面からでも不意打ちすることが可能な「潜伏者」のスキルは、ダンジョン攻略に役立ちそうだ。
特に52階層で遠距離砲撃を行ってくる砲竜が、此方を探知できないようになれば、砲撃されることも無くなるだろう。
詠唱によって効果が変化する「ムードメーカー」の魔法で空間転移を行った俺は、安全階層の50階層にまで移動し、階層を降りていくと52階層で「潜伏者」を発動してみた。
砲竜達は「潜伏者」のスキルを発動中の俺を探知できていないようで、階層無視の砲撃が行われることはない。
遭遇するモンスター達も俺のことには気付いておらず、襲われることなく普通に通り過ぎることができる。
戦闘を避けながら、ついでに52階層からマッピングを始めてみると、落ち着いて地図を作成することが可能だった。
「潜伏者」のスキルがなければ、こんなに落ち着いてマッピングすることは不可能だった筈だ。
ダンジョン内で地図を作成する時も役立つスキルであると、知ることができたのは悪いことではない。
その後も階層ごとに地図を作成していき、52階層からの詳細な地図を作成していく。
階層を隅から隅まで練り歩いて地図を完成させると、階層を降りてマッピングを続けていった。
階層無視の砲撃が行われることのない階層は静かであり、地図の作成も捗る。
ゆっくりと休憩しながら地図を作成していてもモンスターに襲われることもなく、下の階層から砲竜の砲撃で攻撃されることもない。
「潜伏者」のスキルは精神力の消費もそこまで多くはないようで、発展アビリティ精癒の精神力回復があれば、長時間の発動が充分に可能だ。
流石に眠っている間は発動できないので、仮眠を取ることまではできないが、有用なスキルであるのは確かだろう。
潜伏
出典、この素晴らしい世界に祝福を、主人公のカズマ
身を隠すことが出来る盗賊スキル
潜伏スキル発動中は、敵の意識が使用者に向くことはない
潜伏スキルを使った状態のカズマが相手に触れれば、触れた相手も一緒に潜伏することが出来る
ちなみにこのすばの世界では、アンデットには潜伏が効かないようなので、居場所が普通にバレるようだ