転生したらゲド・ライッシュだった   作:色々残念

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久しぶりに此方の話を思い付いたので更新します
今回も短めです


第55話、フレイヤ・ファミリア団長の前進

オラリオ最強のファミリアと言われるフレイヤ・ファミリアは、女神フレイヤの狂信者が多数存在するファミリアだ。

 

そんなフレイヤ・ファミリア団長であり、フレイヤ・ファミリア最強のオッタルはLv8の冒険者。

 

オラリオに存在する第1級冒険者達の中でも上澄みのLv8は、現在のオラリオには1人しか居ない。

 

かつてのゼウス・ファミリア団長と同じLv8へと至ったオッタルの相手になる冒険者はフレイヤ・ファミリアにはおらず、幹部であろうとオッタルとは力の差が有りすぎて勝負にもならないだろう。

 

だがしかし、フレイヤ・ファミリア以外にはオッタルの相手になる冒険者が存在した。

 

驚異的な速度でLv9へと到達し、かつてのヘラ・ファミリア団長と同じレベルにまで並んでいたミアハ・ファミリアのゲド・ライッシュこそが、現在のオッタルにとっては好敵手とも言える存在だ。

 

Lv8であるオッタルすらも超えたゲドを追いかける立場となったオッタルは、静かに闘志を燃やす。

 

挑める格上がオラリオに居るということは、オッタルにとっては幸運なことだった。

 

主神である女神フレイヤから許可を取り、自らを高める為に格上となったゲドへと戦いを挑むオッタルは、ゲドと共にダンジョンへと向かう。

 

ゲドとダンジョンで剣を交え、全力で剣を振るうオッタルが傷を負わない日はない。

 

特製のポーションでゲドに治療を施されては、またゲドとの激しい戦いを続けるオッタル。

 

そんな日々を続けているオッタルのステイタスは確実に伸びていて、ゲドと共にダンジョンに潜ると現れることが多い亜種や漆黒のモンスター達とも戦った結果、オッタルのステイタスは更に伸びた。

 

Lv8となったオッタルのステイタスが伸びる程に凄まじい戦いが繰り広げられるダンジョン。

 

戦いが終われば、傷を負い血を流したオッタルが失った分の血を補充する為に、たらふく飯を食べる時間が来る。

 

ゲドのリトルフィートの魔法により、縮小されていた燻製肉などが大量に提供され、それに加えてサンドイッチやスープなどもあり、ダンジョン内では豪勢な食事なのは間違いない。

 

オッタルは、この食事の時間を好んでおり、気に入った燻製肉を毎回用意してくれるゲドにも感謝をしていた。

 

腹一杯になるまで食事をし、胃の中身が消化されるまでは静かに身体を休めることも必要だと理解しているオッタルは、ゲドと一緒に食器を洗う。

 

ウォーターボトルの魔道具のおかげで潤沢に水を使用できる為、しっかりと水を使って食器を洗ったオッタルとゲドの2人。

 

何も喋らない訳ではないが、あまり会話が上手ではないオッタルは口数が少ない。

 

それでもゲドと会話する時間は嫌いではなかったオッタル。

 

「今日の燻製肉は、どうでしたかね」

 

「かなり美味かった」

 

「そうですか、それは良かった」

 

そんな会話をしたりもするオッタルとゲドは、殺し合いのような戦いをする間柄であっても少しずつ仲良くなっていた。

 

食料が無くなるまではダンジョンで戦いを続けるオッタルとゲド。

 

全ての食料を食べ尽くすとダンジョンを出て、それぞれのホームへと戻ったオッタルとゲドの2人は、再びダンジョンへと潜る準備をする。

 

ダンジョンで戦い、地上へと戻りステイタスを更新して、再び向かうのはダンジョン。

 

到着した50階層で、武器を構えた両者が激突した瞬間、吹き荒れる暴風。

 

打ち合わされた得物が激しい音を鳴らし、飛び散る火花。

 

黒脇差と白大剣が打つかり合っていき、塊のような白大剣に比べれば細みな黒脇差は折れることなく、白大剣と張り合っていた。

 

黒脇差により弾き上げられた白大剣による防御は間に合わず、斬り裂かれたオッタルの身体。

 

その後も斬られ、身体に裂傷が増えていったオッタルは血を流す。

 

ハイポーションで傷を塞ぎ、戦いを続けていったオッタルは何度倒れることになろうと立ち上がり続けた。

 

獣化を発動し、魔法を使ったオッタルは、己の最強の一撃をゲドへと放つ。

 

金色の輝きを纏う白大剣を真正面から振り下ろして、繰り出された猛者の一撃。

 

魔法により超強化された白大剣の斬撃を受け止めた黒脇差。

 

荒々しい風と衝撃波が周囲に広がるが、ゲドのスキル「龍の手」により強度と防御力を倍加された黒脇差は折れることはない。

 

ゲドが白大剣を受け止めている黒脇差を力強く押し込むと、鍔ぜり合うことなく押しやられた白大剣。

 

続けて放たれた黒い斬閃が白大剣の防御を弾いていき、袈裟斬りに斬られたオッタルの身体から噴き出した血。

 

「やはり、まだ届かんか」

 

それだけ言って地に倒れたオッタルを、ゲドが治療していく。

 

ハイポーションとゲドのスキル「秘伝の治癒」により治療されたオッタルの傷は塞がり、失われた血を作る為に食事の時間が来た。

 

燻製肉を口一杯にほうばり食べていくオッタルへとスープが渡され、ゲドに感謝しながら食事を続けたオッタル。

 

大量にあった燻製肉を食べ終えて、スープも飲み干したオッタルが満腹になっていたのは間違いない。

 

ダンジョンへ行き、ゲドと戦い、食事をして、地上に戻りステイタスを更新。

 

強くなる為の努力を惜しむことはないオッタルは、着実に強くなっていた。

 

ゼウスとヘラというかつての最強を知るオッタルは、幾度敗北を積み重ねようと前に進む歩みを止めない。

 

フレイヤ・ファミリア団長として、頂点を目指す猛者。

 

愚直に前へと進むオッタルは、止まることなく前進する。

 

停滞することなく更に向こうへと進もうとするフレイヤ・ファミリア団長のオッタルの魂は、力強く輝いていた。

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